中国空母関連3題

 まずは本当に建造が開始されたのかもはっきりしない国産空母関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20150124/19243110.html


専門家:陸上空母は中国が大型戦闘艦のシステム連調を行いつつあることを示す (頑住吉注:「連調」は英語で言うと「combined adjusting」らしいです。)

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「陸上試験は中国海軍独特の発展模式である」)

人民ネット北京1月23日電(邱越) 最近グーグルアース由来の衛星画像は、華中の某地に空母のような大型建築物と大型水上戦闘艦のような模型建築物各1が建設されていることをはっきり示した。これは「陸上空母」らしく、全長300m前後、全幅約80mで、しかも空母甲板上にはさらに殲ー15艦載機らしきものが駐機し、画像右下の大型水上艦艇は中国の055駆逐艦の上層建築の模型と考えられている。軍事専門家李莉は中央テレビのインタビューを受けた時、この「陸上空母」は地上空母訓練センターに違いなく、高強度の戦闘人員および飛行員の訓練を満足させるためのもので、もし画像の右下に示されるのが確かに大型水上艦艇の上層の模型だったら、このことは我が国の大型水上艦艇間のシステム連調も同時進行していることを説明し、これは未来の空母戦力化に必要不可欠な一歩である、とした。

李莉は、空母の訓練期間は空母の建造期間に比べてもさらに長いだろう、とする。現在「遼寧艦」はすでに就役しているが、1隻の空母だけに頼って大量の戦闘人員と飛行員を訓練するのは決して現実的ではなく、何故なら1隻の空母は大量の飛行員を収容して同時に甲板上で訓練を行わせることはできず、大量の人材の需要を満足させることはできないからである。世界における通常のやり方は、1つの国にたった1つの「陸上空母」があるだけというのではなく、分布式で多くの地上空母訓練センターを持つというものである。その職能の1つは関連の人員の基本訓練を満足させるためで、同時に過去の技術上のボトルネックを突破する助けにもなる。例えば蒸気カタパルトの研究開発、スキージャンプ発進動作の訓練、および殲ー15自体の技術改良などで、いずれも重要な作用を果たし得る。旧ソ連は当時かつてもう地上訓練センターで蒸気カタパルトの試験を行ったことがあり、こうした試験と遼寧艦の訓練はいずれも同時に矛盾せず行われるのである。

注意深いネット仲間は、画像の中の「陸上空母」の外表面が依然スキージャンプ甲板であるのに気付き、このネット仲間は、これは我が国初の国産空母が依然スキージャンプ式を採用することを意味しているのか否か、あるいはスキージャンプとカタパルトが併存する発進方式を採用するのだろうか、と提示した。

「1枚の画像によって初の空母がスキージャンプ式かそれともカタパルト式かを判断することはできない。」 杜文竜は、2種の発進方式にはそれぞれに優勢があり、スキージャンプ式発進は艦載機を燃料弾薬満載で発進させることはできないが、それはほとんどいかなる条件の制限も受けずに各種艦載機の発着作業が行え、一方カタパルト発進は大型固定翼早期警戒機の艦への搭載を実現することができる、と語る。もしこの2種の発着方式を結合できたら、当然最も良い選択で、これは空母の発進方式の創新ともなるだろう。

今回グーグルアースに暴露された画像の中で、右下の055駆逐艦らしきものが皆の広範な関心を引き起こしている。「これは我が国大型水上艦艇の上層建築の模型かもしれない。もし画像に示されるのが確かに我が国の大型水上艦艇の関連の上層建築だったら、このことは我が国の空母とセットになる大型水上艦艇のシステムの連調も同時進行していることを説明し、この一歩はまさに未来の空母の戦力化を満足させるもので、真の意味での空母艦隊形成には必要不可欠である。」 李莉はこのように言う。


 スキージャンプとカタパルトの併用が「当然最も良い選択」ならアメリカもそうしているはずでは。「連調」は気になりますが、陸上の模型では空母と駆逐艦の位置関係や距離が固定されるはずで、どの程度有効な実験ができるもんなんでしょうかね。

http://military.china.com/important/11132797/20150123/19239021.html


インドメディア、中国が空母の核反応炉を研究開発するのは比較的容易だとする 戦略的野心は重大

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:中国空母艦隊」)

【グローバル軍事報道】 インド空中戦力研究センターウェブサイトは2015年1月19日に、同センターの副研究員アージュン サブラマニヤムの文章を掲載して、最近ネットメディアはスホーイー33機から設計し直されて出来たとされる殲ー15戦闘機の新たな改良型の画像に関する報道に満ちている、とした。こうした報道は中国の新華社ウェブサイトやその他のウェブサイト上に発表され、画像からはある重要な改良が観察できる。前の脚に変更が行われ、もって空母からカタパルト発射される種類の飛行機の需要を満足させるというものである。この画像はすでに中国海軍ウォッチャーの、中国の未来の空母は「カタパルト発進/制動ケーブル回収」(CATOBAR)システムを採用して飛行機をカタパルト発射することになるのか否か、との推測を引き起こしている。

ある時には、もしそれが武器プラットフォームに対する非常に小さな工程の変更であっても、一国の重大な戦略的野心の印である可能性がある。中国の殲ー15戦闘機から見てとることができる「カタパルト発進/制動ケーブル回収」システムの最新の変更はまさにこの種の状況である。新たな殲ー15機の脚の出し入れを行う動作筒は以前の型に比べやや太いようだ。この種の前脚はカタパルトおよび制動装置専用に設計されたものであるようだ。現在中国が使用する「遼寧」号空母は旧ソ連の艦体であり、「遼寧」号空母は「短距離離陸+制動ケーブル補助着艦(STOBAR)システムと短距離滑走路の端のスキージャンプ甲板を採用して戦闘機を発着させる。ロシアのあらゆる空母と旧式なイギリス空母上の飛行機は全てスキージャンプ発進である。2009年、報道によれば当時のブラジル国防大臣はインタビューを受けた時、ブラジルと中国はすでに、ブラジルの「サンパウロ」号空母上で中国海軍人員を訓練する協議を達成させている、とした。だが注意すべきなのは、ブラジルの空母は「クレマンソー」級空母で、それは「カタパルト発進/制動ケーブル回収」を使用して飛行機を発着させるということである。また2014年、衛星画像によって中国の地上の「カタパルト発進/制動ケーブル回収」試験施設が発見された。このため、空母に「カタパルト発進/制動ケーブル回収」システムを配備させるのは、中国が深思熟慮した長期計画なのかもしれない。

現在まで、3種の方法が軍艦からの飛行機発進に用いることができるものとしてある。「短距離発進/制動ケーブル補助着艦」、「カタパルト発進/制動ケーブル回収」、「垂直・短距離発着」である。例えば、垂直・短距離離着陸できる「ハリアー」式飛行機はインドの「ヴィラート」号空母に配備されている。また最近購入された「ヴィックラマディヤ」号空母は「短距離発進/制動ケーブル補助着艦」システムを採用してミグー29K機を発着させる。アメリカ空母は「カタパルト発進/制動ケーブル回収」技術を採用し、蒸気カタパルトを用いて飛行機を発射し、飛行機に充分な揚力を獲得させ上昇させる。

(頑住吉注:これより2ページ目)

「短距離発進/制動ケーブル補助着艦」方式の限界は、限られた発進重量の飛行機しか発進させられないことである。同様の原因から、重量がより大きい飛行機、海上監視機、早期警戒機、輸送機のようなものは全て空母上で使用できない。もし蒸気カタパルトシステムを使用すれば、各種飛行機が、ターボプロップ機も含めて発射できる。発進重量がより大きい飛行機の能力は空母の進攻および防御能力を向上させ、したがって非常に大きく空母の効用を高めている。例えば、海上偵察ヘリに比べ、偵察機は一定の時間においてより多くの区域がカバーでき、より長い航続距離を持つ。戦闘機はその最大発進重量(全部の武器搭載荷と燃料)をもって発進することができる。

このため、「カタパルト発進/制動ケーブル回収」能力を持つ空母の優勢を考慮すると、中国海軍の野心、最終的にはその大戦略の問題が引き起こされる。周知のように、中国の商業および政治的利益は全世界の範囲に拡張展開されている。例えば、中国はアフリカに何カ所かの鉱産物の採掘権とその他の商業的利益を有している。中国はアフリカ最大の貿易パートナーで、貿易額は1660億アメリカドルを超えている。2013年初めだけでアフリカにもう400億アメリカドル余りの巨額の資金を投入した。同様に、中国はラテンアメリカにおける投資も増加させており、特に鉱産物採掘業の投資増加はすでに30%を超えている。こうした関係は将来増加が必須で、中国はより大きな範囲内に戦力を投入する能力を有し、もって日増しに拡張展開される商業的利益を保護する必要がある。

現在の海軍装備調達の趨勢によれば、中国は空母戦闘群(CBG)の概念を真似ることを計画している可能性がある。「カタパルト発進/制動ケーブル回収」システムを配備した空母は、空母戦闘群により強い火力とより大きな作戦の柔軟性を賦与する。2014年、空母を建造中と信じられている大連造船工場で撮影された巨大な船体の一部分の画像がインターネットに伝播した。平らな甲板の右舷に見られる楔型のミゾは明らかにカタパルトシステムのために留保されている。同年6月、ある正式な活動の中でアメリカの「ニミッツ」級空母に似た原子力空母の実物大模型が展示された。

現在、中国の公式な立場は国外に軍事基地を建立する計画はない、というものである。このため、より遠距離に戦力を投入する唯一の選択は航続距離がより長いプラットフォームを持つことである。このため、中国は将来航続力がほとんど無限の原子力空母を建造する可能性がある。だが現在、中国はその原潜と弾道ミサイル原潜のために動力を提供する、効率が高く、信頼性の高い小型化された加圧水型反応炉(PWR)を研究開発する時、相当大きな技術的障壁に直面している。しかし、それを最適化して潜水艦に用いる設計に比べ、水上艦艇に用いる設計はそれほど複雑ではないのである。(知遠 王建国)


 私は原子力空母は遠い将来の話だと思いますが。次はもっと現実味のある話です。

http://military.china.com/important/11132797/20150125/19243788.html


ロシアメディア、中国はすでにソ連の空中給油吊り下げポッドをコピー生産 殲ー15を搭載機に

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「殲ー15艦載機の多くの改良型が明るみに 空母保護の万能選手となる」)

【グローバル軍事報道】 ロシア戦略・技術分析センター1月22日の報道によれば、中国メディアの明らかにした情報が根拠であるが、中航工業傘下の中航機電システム有限会社の中航工業航空宇宙救命装備有限会社(中航工業航宇)は、近い時期にできる限り早くソ連統一空中給油吊り下げポッドの中国版コピー生産品の試験任務を完成させ、結果的に遠くない将来大量生産開始に投入し得ることを希望している。

中航工業航宇は従業員4,400人余りを持ち、本部は湖北省襄陽市に位置し、2003年に610所、510工場、520工場からの合併によって成立し、主な業務は射出座席、落下傘やその他の救命設備の生産である。近年来努力して業務経営範囲の拡大を開始している。

メディアの説明によれば、ソ連統一空中給油吊り下げポッドの中国コピー生産版製品の搭載機の最終的なメーカーは、沈陽飛行機工業社である可能性がある。空中給油吊り下げポッドと給油プローブの研究開発に関する協議は2006年9月に成立した可能性があり、8年の努力、難関攻略を経て2014年6月に初めて給油吊り下げポッド空中投下と給油ソフトパイプ空中切断の飛行経験を行い、かつ満足いく形で完成させた。このことから、中国はこれより世界第5番目のこの種の技術を持つ国となったと言うことができる。

少し前に行われたプロジェクトプロセス会議で、ユーザーは中航工業航宇の努力に対し高い評価を与え、同時に関連の改良に関する提案を提出した。中航工業航宇指導層は、空中給油吊り下げポッドの研究開発作業がすでに最終段階に入り、まもなく定型に至ることになり、残余の作業は最終的な改良だけであると確認している。

2014年、中国のネット上に中国の殲ー15艦載戦闘機が統一空中給油吊り下げポッドを搭載している画像が公開された。あるいは、殲ー15機は国産空中給油吊り下げポッド初のキャリアとなるかもしれず、主要なキャリアとなる可能性もある。


 この種の装備は軽い状態で発進した後の殲ー15に空中給油することによってスキージャンプ式の欠点をある程度埋め合わせることができるとされています。














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