ロシア、中国の99式戦車を評する

 新型徹甲弾とレーザー兵器に関する説明が中心です。

http://military.china.com/important/11132797/20131016/18092803.html


ロシア:中国の99式戦車、小型レーザー砲を配備 殺傷距離1万mを超える

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシアメディアが言うレーザー砲は99式メインバトルタンクの頂部に装備され、自動的に敵戦車のミサイル武器、甚だしきに至っては人員に対し制圧、打撃が行えるとされる。」)

ロシアの「軍事評論」誌は、中国の最新型99式戦車は威力が強大な超高速徹甲弾を配備し、敵戦車の装甲を貫通する厚さは850mmに達する可能性がある、と推測する。また、この戦車はさらに小出力レーザー武器を配備し、敵サイドの戦車兵を失明させ、したがって他国の先進的メインバトルタンクに対する制圧が実施できる。

新型徹甲弾技術、最高の域に達する

ロシアの「軍事評論」誌は、99式戦車は中国の陸軍装甲武器領域における重大な成果で、その作戦性能はすでに世界一流メインバトルタンクのレベルに到達し、攻撃力方面において、この戦車は「切り札」を持つ、と推測する。

報道は、中国はすでに、国外戦車の設計を参考にする段階から国産戦車を自主研究開発する段階へのモデルチェンジを完成させている、と推測する。多くのロシア軍事工業専門家が、中国の99式戦車には旧ソ連のT-72M戦車と似たところがあるが、99式の性能には非常に大きな向上があった、と考えている。99式戦車に装備される125mm口径スムーズボア砲からは、旧ソ連の2A46型125mm火砲の影響が探し出せるが、前者の採用する砲弾はイスラエルの技術を参考にしている。イスラエルはかつて中国向けにM711型砲弾を輸出し、その長さと直径の比は20:1、その初速は1700m/sで、600mm厚の装甲を貫通できる。

報道は、解放軍の砲弾方面の技術はすでに最高の域に達している、と推測する。彼らはM711型砲弾を基礎に新型徹甲弾を開発し、その長さと直径の比は30:1に達し、発射時の初速は1780m/sに向上している。この改良はその装甲貫通能力を本来の600mmから850mmにまで大幅に向上させている。

新型徹甲弾は99式戦車の主砲の攻撃力を旧ソ連の2A46に比べて45%向上させ、ドイツの「レオパルド2」およびアメリカのM1A1という2種の戦車が使用するRH-120火砲の攻撃力に比べ30%上回っている。この砲弾は大多数の現役メインバトルタンクに対し一定の脅威をもたらすことができ、これにはアメリカおよびロシアという2カ国の陸軍の先進メインバトルタンクが含まれる。

「軍事評論」は、威力強大な徹甲弾の装備の他、解放軍はさらに力を尽くしてその他の方面でも99式戦車の攻撃力を強化している、と推測する。

(頑住吉注:これより ページ目。画像のキャプションは「99式戦車の砲塔の主装甲はモジュール化された溶接による組み立てである。戦場で素早く維持修理、交換ができ、甚だしきに至っては作戦上の必要に基づき防御性能がより良い装甲と交換することができる。このため、静態的に99式戦車の装甲の厚さを考慮したのでは、決して99式戦車の真の防御能力を体現することはできないのである。」です。)

99式戦車の砲が使用する回転式自動装填機は旧ソ連の同類製品の技術を参考にしており、中国の技術者はその原型に対し一連の改良を行い、その装弾速度を倍近く速めている。補助武器としての連装7.62mm機銃は戦車砲の右側に位置し、その弾薬基数は2,000発で、自動発射できる。さらに12.7mm高射機関銃が1挺あり、これは車長用ハッチの上方にあって弾薬基数は300発である。また、その砲塔の両側にはさらに1セット5管の煙幕弾発射機が装備されている。

小出力レーザー砲は唯一無二

「軍事評論」は、解放軍はさらに99式戦車にレーザー武器を配備しており、「これは世界各国のメインバトルタンクの中で唯一無二だ」と推測する。このレーザー武器はJD-3アクティブレーザー防御システムと呼ばれ、これはLRWレーザー束早期警戒システムとLSDW小出力レーザー砲から組成される。このシステムは敵サイドの戦車のレーザー探知計測装置の信号を捕捉でき、その後レーザー束を用いて目標たる戦車の位置をロックオンし、さらに小出力レーザー砲を用いて攻撃を発動する。その攻撃力は敵サイドの戦車の光学設備を破壊するに足り、甚だしきに至っては敵サイドの戦車兵を失明させる。このシステムの有効打撃範囲は3,000m前後で、もし出力増大機を使用すればその有効打撃距離は5,000mにまで延長でき、甚だしきに至っては1万mの距離でも敵サイドの人員を失明させることができる。このシステムはさらに味方サイドの戦車間のレーザーによる通信に用いることもできる。

報道は、99式戦車はレーザー技術を極致まで発揮させている、とする。その火力コントロールシステムは独立した視察装置を配備しており、戦車兵はレーザー距離測定装置とサーモグラフィー装置によって、カラーモニター上で目標をロックオンし、さらに照準して発砲できる。この戦車はさらにその他の新式装備を搭載しており、これにはデジタル弾道計算機、センサー、多機能カラーコントロールパネル、衛星および慣性ナビゲーションシステムなどが含まれる。

報道は、99式戦車の防御能力もその他のメインバトルタンクと比べ劣勢には立たされない、と推測する。この戦車と旧ソ連製のT-72戦車との最大の差異は車体が1m延長されたことで、その後部の延長された部分には出力がより大きいディーゼルエンジンが装備されている。車体前部にはより大きな砲塔とより厚い装甲が追加装備され、この装甲はロシア製T-90戦車の装甲に似ている。また、最新型99式戦車の防御能力はやや増強されており、その主装甲上には防御モジュールが追加され、後部には新型反応装甲が追加装備されている。戦車の砲塔にはより厚い防弾板が追加装備されている。多層の防御はこの戦車を、敵サイドの徹甲弾あるいは成形炸薬弾にやすやすと損傷させられることがないようにさせる。(邱佩蘭/文)

(頑住吉注:3ページ目)99式戦車内部の真実の画像とされるもの。各種ディスプレイ、コントロールシステムはその情報化作戦レベルが非常に高いことを示す。

(頑住吉注:4ページ目)99式戦車が装備する125mmスムーズボア砲、および弾薬の性能と殺傷力は、普遍的に対抗し難いと考えられている。

(頑住吉注:5ページ目)大量生産中の99式メインバトルタンク

(頑住吉注:6ページ目)現在までに、99式戦車が遠距離戦略機動を行うには、やはり鉄道に頼る。将来の運ー20の就役後は、その素早い区域をまたいでの機動作戦能力が大幅に向上することになる。

(頑住吉注:7ページ目)99式戦車の装甲技術なども96式戦車上に移植され、依然96式戦車の性能:価格比をさらに一歩向上させている。しかも遠いところから見ると両者を区別するのは決して容易ではない。

(頑住吉注:8ページ目)中国は異なる区域の作戦の必要性に基づき、さらに全く新しい小型のメインバトルタンクを研究開発した。戦車というこの陸戦プラットフォームの、中国軍の中での重要な地位が見て取れる。


 どうも視点が中国人のもののような気がして「ロシア人がこう言っている」の信憑性が疑わしい気がしますがそれはさておき、照準システム、砲安定装置などの性能はまだ西側一流レベルに達していないのではないかと思うんですがそのあたりには言及されていません。それとレーザー兵器が「唯一無二」なのは、敵兵を失明させるレーザー兵器の使用が禁止されているからなのでは。















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