CF05式サブマシンガン設計者インタビュー

 多くの記事を集めたページですが、このうちCF05式サブマシンガンの設計者に対するインタビュー記事を紹介します。

http://www.360doc.com/content/10/0511/13/366978_27057286.shtml


中国の新型CF05式9mmサブマシンガン

卿尚升。1940年11月生まれ。1961年8月に重慶工業専門科学学校小火器学科を卒業。1996年「西南兵器工場科学技術業務者十傑」の称号を獲得。1998年から国務院が発する特別手当を受け取り、現在重慶長風機器有限責任会社の高級工程師である。彼のQSZ92式9mmおよび5.8mm拳銃の研究開発作業の中での成績が突出していたため、それぞれ国防科学工業委員会個人一等賞および二等賞を光栄にも獲得した。小火器設計に従事して40年余りになり、設計に参加した、および設計を主宰した各種小火器は20種余りに達し、我が国の多作な小火器設計師と称するに堪える。

卿尚升先生はかつて64式7.62mm自衛拳銃、67式7.62mm消音拳銃、56-2式7.62mmサブマシンガン(頑住吉注:普通の用語法ではアサルトライフル)、東風一型5.6mmショート弾薬ラピッドファイアスポーツ拳銃、東風二型5.6mm精密射撃スポーツ拳銃、東風四型7.62mmスポーツリボルバー、東風五型5.6mmスタンダードスポーツ拳銃、ダブル音響弾頭なし5.6mm全天候スポーツスターター銃、5.6mm4本バレルナイフ銃、7.62mm分隊用銃器ファミリー、TT-オリンピア 5.6mm普及型スポーツ拳銃、5.45mm軽機関銃、80式7.62mmマシンピストルなどの製品の設計に参加した。

中国螺旋筒マガジンサブマシンガンの総設計師、卿尚升

QSZ92式9mm拳銃、QSZ92式5.8mm拳銃、CF05式9mm小型サブマシンガンの設計を主宰した。

卿尚升先生は多くの研究開発プロジェクトの中でいずれも非凡な設計の天賦を見せ、64式7.62mm自衛拳銃を研究開発する時、チャンバーに螺旋状のミゾを設けて自動機構の見せかけの重量を増加させるという創新設計を行い、開鎖の遅延、自動機構後座速度低下の目的を達成した。東風一型5.6mmショート弾薬ラピッドファイアスポーツ拳銃と東風五型5.6mmスタンダードスポーツ拳銃を研究開発する時は、バンバ式回圧内蔵ハンマー構造を創新設計した(頑住吉注:日本語にない漢字が使われて意味もよく分かりませんがコッキングレバーでコックする内蔵ハンマー?)。7.62mm分隊用重機関銃ファミリーを研究開発する時は、2発および3発のバースト機構の設計に初めて成功し、かつそれを成功裏にサブマシンガンに応用した。56-2式7.62mmサブマシンガンを研究開発した時は、4列ダブルフィード弧型マガジンを初めて研究開発、試験した。92式9mm拳銃を研究開発した時は、前傾式大容量ダブルカアラムダブルフィードマガジンを初めて作り出し、国家パテントを獲得し、内蔵式ハンマーユニット機構を創新設計し、かつ初めてバレル回転閉鎖機構を拳銃に応用した。92式5.8mm拳銃の研究開発時は初めてバレル回転式半自由スライド減速機構を作り出し、国家パテントを獲得した‥‥(頑住吉注:中国国内では初めてかもしれないけど、というものがいくつか含まれているようですな)

卿尚升先生の小火器設計領域における成果はこのように豊富である。今、還暦を越えた彼は依然小火器設計の第一線で奮闘し、継続して彼が愛する事業のために才能を自在に発揮している。

最近、記者は喜ばしくも卿先生によって総設計師が担当されたCF05式9mm小型サブマシンガンが輸出設計定型をパスしたと聞いた。このサブマシンガンは引弾(頑住吉注:弾薬の誘導?)、撥弾(頑住吉注:動かす、出す、方向転換するなど非常にたくさんに意味があり特定不能。たぶん銃器知識の乏しい中国人にも分からないはずです)が一体の、双口式撥弾同体ランダム装弾螺旋筒給弾システムを初めて作り出し、かつ成功裏に螺旋筒マガジンをバレルの真上に配置する、およびボルトがバレルを包み込む方式の構造を設計した。この種の独特にして巧妙な設計構造は、人に新鮮な感覚を与える。武器の奥義を探求する強い興味を持ち、記者は重慶長風機器有限責任会社にやって来て、このサブマシンガンの設計、研究につき、卿先生と長い対話を行った。

記者:卿先生、こんにちは! まずあなたが多忙の中我々のインタビューを受けてくださったことに感謝します! あなたはCF05式9mm小型サブマシンガンを主宰して設計しましたが、この銃の研究開発過程と主要な性能の特徴を紹介してください。

卿尚升:CF05式9mm小型サブマシンガンは1993〜1994年に構想を開始し、2005年になって設計が定型に至った時、次々に4種の方案を改良設計しました。このうちI方案では筒状マガジンにストックの作用をさせ、ダブルルート給弾システムを採用していました(筒状マガジンとボックスマガジンが使用可)。I方案のうち、I-1型には2発バースト機構が、I-2型には3発バースト機構が設けられていました。II方案では筒状マガジンをバレル真上に置くよう改め、伸縮式ストック、慣性閉鎖機構、クローズドボルト発射準備を採用しました。I、II方案はいずれも5.8mm口径でした。III方案はII方案を基礎に9mm口径に改良し、主な改良箇所は伸縮式ストックを下向きに回転する折り畳み式ストックに改めたこと、バレルとバレルベースを取り外し可能にしたことです。IV方案はすなわち定型に至った方案で、伸縮式ストックを採用し、バレルとバレルベースが一体に結合されています。

CF05式9mmサブマシンガンは何度もの難関攻略を経て、エキストラクターの強度、フルオート射撃時にセミオートになる、給弾具のストップ、ジャム、発射機構が機能を失うなどの重要な技術問題を解決し、2004年3月に初のサンプル機審査をパスし、2005年5月に正式サンプル機鑑定をパスし、2005年8月に設計定型試験をパスしました。戦術技術性能はいずれも研究開発契約の要求に達しました。

この銃の自動方式は自由ボルト式、慣性閉鎖機構、クローズドボルトによる発射準備で、その初弾命中精度はオープンボルト発射準備方式より良いです。セミ・フルオート射撃が実施でき、9mmパラベラム弾薬が使用され、DAP92式9mm拳銃弾薬も使用できます。銃全体の外形はコンパクトで、高強度軽金属材料、プラスチックを大量に採用し、非常に大きく銃全体の重量を軽減しています。銃の全長は406/588mm(ストック縮め/伸ばし)しかなく、銃身長は232mm、空虚重量は2.2kg、50発フル装填した後の重量は2.9kgです。有効射程は150m、セミオート射撃での100mの所の目標への密集度は半数必中半径が6.6cm、バースト時の70%散布密集界がCyxCz=14cmx11.8cmで、使用寿命は8,000発を越えます(頑住吉注:「CyxCz」は検索しても全くヒットしませんが、たぶん縦14cm、横11.8cmの範囲内に70%が着弾するということでいいのでは)。

この銃は伝統的なボルトとバレルが前後に並んだ方式の構造を打破し、ボルトがバレルに重複して包み込む方式の構造を採用しており、最大限銃の全長を短縮しています。ボルト前部はバレルを包み、もってバレルをガイドに往復運動を行い、ボルト前部が復帰し切った時バレルに衝突し、後座し切った時もバレルに衝突し、ストックに衝突するのではありません(この銃には後座緩衝装置はない)。その前後の衝突位置がバレル軸線に近いため、良好な射撃精度を持つことを保証できます。

CF05式小型サブマシンガンは独特な螺旋筒給弾具を採用し、その使用は信頼性が高く、環境適応性が高いです。螺旋筒マガジンはバレル真上に設置され、バレルと平行で、この種の構造は銃全体の重心を対称にさせるだけでなく、極めて大きく銃全体の高さを小さくし、大容量ボックスマガジンやドラムマガジンの欠点を克服しています。ボックスマガジンと比べると、螺旋筒マガジンの優勢は装弾数が多く、しかも高さの寸法が小さいことにあり、装弾数が増加することによって銃の高さの寸法が増加することはなく、火線の高さを下げるのに有利で、さらには射手の隠蔽に利します。一般的に言って、ボックスマガジンは装弾数が大きくなるほど装弾に力を要しますが、この螺旋筒マガジン内部の設計は巧妙で、装弾過程で最初から最後まで全て力が要らず、素早い装填ができます。フル装填後、目覚まし時計のようにスプリングのテンションをかけてやれば即OKです。螺旋筒マガジンをバレル上方にセットする時、手でごく軽く叩くだけで即定位置にセットできます。螺旋筒マガジンを取り外す必要がある時は、マガジンキャッチボタンを右に押し込みさえすれば、螺旋筒マガジンの尾部がピンによって起こされ、取り外しが非常に便利です。弾薬は螺旋筒マガジンの中でそれぞれ独立し、自らの運動ルート通りに移動し、弾薬と弾薬の間は相互の影響がなく、国外の大容量給弾具を持つ銃と比べると、CF05式9mm小型サブマシンガンには比較にならない優勢があります。

この銃のセーフティ機構にはマニュアルセーフティと不完全閉鎖セーフティの2種があります。そのマニュアルセーフティはセレクターにあり、完全ロックの機能を持ちます。ボルトが前進していようと後退していようと、セレクターレバーをセーフティ位置にしさえすれば、トリガーは引けなくなり、コッキングハンドルも引けなくなります。また、セレクターレバーは「セーフティ」、「セミオート」、「フルオート」位置の間に止めることはできず、緊張によりレバーが定位置に至らず誤操作現象が発生するのを避けることができます。セレクターレバーをセーフティ位置にし、かつストックを後方に引けば、ストック支持バー上の着脱刻線とレシーバー尾部が揃い、これを発射機構ベースから取り出すことができ、セレクターレバーと銃を分離できます。分離されたセレクターレバーにはもう1つの特殊機能があり、それはちょうど鍵のようで、セレクターレバーがないとトリガー、コッキングハンドルはいずれも移動できず、全部ロックされて機能せず、当然弾丸を発射することもできないのです。

記者:CF05式9mm小型サブマシンガンにはどういった付属的な機能があるのですか?

卿尚升:CF05式9mm小型サブマシンガンの付属的機能は完備されており、正常な機構の設置の他、さらに光電子照準具、サイレンサー、グレネードランチャーなど多種のアクセサリーのインターフェイスが増設され、正確射撃、夜間射撃、照準射撃、湾曲射撃、戦術妨害、消音、特殊弾薬発射など多種の機能が実現できます。初弾命中の需要および夜間照準射撃の需要を満足させるため、この銃はバレルベース上方に昼間照準具およびスターライト照準具のインターフェイスが設計され、ハンドガード前部にはレーザーポインター、タクティカルライトといった予備部品を換装するインターフェイスが設計され、素早い照準射撃あるいはタクティカルライトを装備して敵サイドの視線を妨害し、我が方に有利な射撃の時機を掴むことが実現できます。銃口部にはネジ状のインターフェイスが設計され、サイレンサーを装着して消音効果を達成することができ、グレネードランチャーを装備し、ライフルグレネード、専用爆破弾、スタングレネード、催涙弾および強い光、大きな音を発する弾などを発射し、敵をまとめて殲滅する、およびトラブルを起こしている人の群を追い散らす目的を達成することもできます。この銃のグリップはダブルグリップ形式に設計され、片手あるいは両手で保持し、ピクセル光ファイバースコープを使用し、湾曲隠蔽射撃を実施し、もって敵を打撃し、自らを保護する作用を達成することができます。要するに、こうした付属機能は特殊兵、偵察兵および公安、武装警察が都市で、夜間に任務を執行する特殊な需要を満足させることができます。

記者:CF05式9mm小型サブマシンガンの一大創新の箇所は、この銃が螺旋筒マガジンを持つことにあります。「軽兵器」2005年第7期で本誌はかつてその前身である長風9mmサブマシンガンを報道しましたが、あなたは最初にどうやってこの方案を思いついたのですか?

卿尚升:92式9mm拳銃の方案を設計した時には早くも国外に螺旋筒マガジン給弾具があることを知りました。当時業界内のある人がアメリカに視察に行き、帰った後でアメリカのキャリコサブマシンガンの給弾具が螺旋状給弾具であると紹介しました。その後、我が工場(すなわち長風機器有限責任会社)は5.45mm軽機関銃を研究開発し定型に至らせました。そのドラムマガジンは螺旋式でした。ドラムマガジン内の弾薬の運動ルートはバレル軸線に対し放射状運動で、その軌跡は螺旋筒マガジン給弾と同工異曲の妙があり、その放射状運動を引き延ばしさえすれば、すぐ螺旋筒マガジンの縦向き運動に変えることができます。このことから、私は螺旋筒マガジンの給弾方式は実行可能だと考えたのです。

記者:あなたの最初の設計作業は極度に秘密保持された状態にあり、あなたは自分を設計室内に閉じこめ、他人が入ることを許さず、あなたの身の回りの同僚さえこの銃がどんな方案の模型なのか知らなかったとされていますが、この伝説は事実なのですか?

卿尚升:そのようでした。私は1993〜1994年に構想を開始し、1996年以前の方案の図面を描く作業は全て絶対の秘密保持状態の中にあり、1996年になって方案が基本的に熟成してやっと工場の指導者に対し報告を行ったのです。当時の方案はボルトが完全にバレル尾部を包んでおり、バレルも現在のような様子ではありませんでした。ボルトには3つの突起が均等に分布し、バレルには3つのミゾが均等に分布し、閉鎖後は一体にかみ合いました。このサンプル銃をかつてわざわざ北京に出張して上級部門に報告し、かつ同時に向到渝(頑住吉注:意味不明)の総装備部のトップに報告し、高度の重視を引き起こしました。

記者:初期の9mm小型サブマシンガンは螺旋筒マガジンとボックスマガジン給弾が使えました。一般的に言って、螺旋筒マガジンとボックスマガジンが同一の銃の中で同時の給弾を実現することはあり得ず、容易に給弾干渉の問題が発生します。この点に基づいて定型に至ったサブマシンガンはこの種の給弾方式を放棄したのですか? あなたはいかにしてこの問題を解決したのですか?

卿尚升:最初のI、II、III型方案のサンプル銃はいずれも螺旋筒マガジンとボックスマガジンのダブルルート給弾で、ボックスマガジン用のマガジンキャッチがありました。I型方案の螺旋筒マガジンはバレル上方に設計されておらず、ストックとしてレシーバー後面に装備されていました。螺旋筒マガジンを装着する時、マガジンキャッチが圧迫され、ボックスマガジンは定位置に至りません。何故なら螺旋筒マガジンがボックスマガジン収納部の給弾口を遮っているからです。螺旋筒マガジン内の弾薬を撃ち尽くし、螺旋筒マガジンを後方に引き(取り外すのではない)、ボックスマガジン収納部の給弾口を開けさせてのみ、やっとボックスマガジンは定位置に至り、ボックスマガジン内の弾薬を発射することができるのです。当然、もし螺旋筒マガジンとボックスマガジンを同時に装着したら直ちに給弾の故障が発生します。つまりあなたの言った給弾干渉問題です。後のII、III型方案は改良を行い、転換機構を設置しました。筒状マガジンに弾薬がある時にはボックスマガジンは同時に定位置まで挿入できず、まず弾薬筒内の弾薬を撃ち尽くした後、ボックスマガジン内の弾薬を発射する必要がある時のみ、さらにボックスマガジンを定位置に送り、それでやっとボックスマガジン内の弾薬が発射できるのです。IV型方案の初のサンプル機段階ではまだこのような構造を採用していました。後に、専門家たちは50発という装弾数の螺旋筒マガジンの弾薬携行量はすでに作戦の需要を満足させることができ、さらにボックスマガジン給弾を用いる必要はないと考えたのです。このため、正規サンプル機段階でボックスマガジン給弾方式は取り消されました。

記者:最初螺旋筒マガジンはレシーバー後面に装備されてストックとして使用しましたが、なぜ後にバレル上方に改めたのですか?

卿尚升:研究開発過程で何度も各方の意見聴取を経ましたが、普遍的に弾薬筒をストックとして使う時、ストック部分が高すぎ、身につけて携帯するのに不便で、かつ弾薬筒を取り外すと銃本体後部に残されたぽっかりと開いた接合部が比較的見苦しいと考えました。一方弾薬筒を上方に置く全体効果は良く、銃全長の短縮、照準機構の突出した感じを減少するのに利しました。

記者:螺旋筒マガジン内の弾薬はどんな力に頼って押し動かされ、徐々に弾薬出口の位置まで運動するのですか? 弾薬の給弾ルートはいかにして正されるのですか?

卿尚升:弾薬筒内の弾薬の運動はゼンマイ状のスプリングに頼って実現されます。ラチェットによって撥弾輪が回転し、撥弾輪のミゾの中の弾薬が弾薬筒の螺旋ミゾに沿ってマガジンリップに押されて到達し、かつマガジンリップの弾薬誘導歯によって弾薬の出口まで誘導されます。螺旋筒マガジンの弾薬出口の所には弾薬誘導斜面が設計されています。バレル尾部上方にも弾薬誘導斜面が設計され、かつその両側にも弾薬誘導斜面が設計され、ボルトが復帰し弾薬を押してチャンバーに入れる時、弾薬の運動路線に左右の偏移が発生することはありません。

記者:こんなに多くの弾薬を螺旋筒マガジン内に装填して、長期間取り出さないと、その内部のスプリングは機能を失いませんか?

卿尚升:螺旋筒マガジン内に採用されているスプリングはその他の銃器の給弾具に採用されている圧縮式マガジンスプリングとは異なり、時計の中のゼンマイに似たもので、スプリングが機能を失う問題は発生しません。ですが日常の勤務、操作時、螺旋筒マガジンに弾薬を装填した後もし使用しないならスプリングのテンションを緩めてやるべきことが要求されます。これは一般のドラムマガジンの原理と同じで、テンションを解くボタンを押しさえすれば、テンションは即解かれます。テンションを解いた後は弾薬が弾薬筒内でがたつくことを避けるため、手でハンドルを1回転させて締めてやれば即OKです。使用時は再度ゼンマイを巻き、巻く回数はN÷8+1回です。このうちのNとは装弾数、N÷8では端数を除きます。例えば、弾薬筒内に35発しか装填しない時は、ゼンマイを巻く回数は35÷8+1回=5巻きとすべきで、そうすれば弾薬筒の給弾のスムーズさが保証されます。

記者:我々は、あなたが初めて作った螺旋筒マガジンが無秩序ランダム装弾、弾薬誘導、撥弾一体式を実現できることを理解しています。ちょっと説明していただけますか?

卿尚升:いわゆる撥弾一体式とは、弾薬誘導、撥弾の動作の実現がいずれも撥輪という1つの部品によって完成されることを指します。このためそれを一体式と呼ぶのです。このサブマシンガンはダブル口式託撥弾同体ランダム装弾螺旋筒マガジンを採用し、弾薬筒の構造はすでにパテント申請されています。その特徴は5つの言葉に簡単に概括することができます。「弾薬入口・出口の分離、託撥弾同体、装弾ランダム無秩序、内力式ラチェット定向、先に装弾した後テンションをかける」です。つまり、螺旋筒マガジンの装弾ルートは伝統的ボックスマガジンとは逆で、専用のマガジンフォーロワはなく、撥弾輪に関して言えば装弾の順序は随意で、内力外です。初期のサンプル銃はセレクターを銃本体右側に設置していましたが、後には銃本対左側、グリップ前方に設置し、これは射手が操作時にグリップを握った手をグリップから離さずに即セレクターを操作するのに便利なためでもあります。

記者:CF05式9mmサブマシンガンの2つのグリップ底部はいずれも空洞の形式に設計され、しかもグリップの底蓋がありませんが、これは何故ですか?

卿尚升:初期サンプル銃は前部グリップ内にクリーニングロッドなどの清掃工具が装備され、後部グリップ内にはボックスマガジンを入れましたが、後に配備される装具にアクセサリー用のポケットがあることを考慮し、ボックスマガジン給弾の方式も必要なくなり、前後グリップ内の空洞が残ったのです。これは注型部品の工程的に必要でもあり、しかも底蓋を加えないと、空洞をいずれも銃の内部と相通じさせ、前部グリップの空洞はリコイルスプリングの所とつながり、後部グリップの空洞はボルトの所に通じます。このように設計するメリットは、自動機構の運動の過程で、レシーバー内に進入した砂粒が空洞の所から排出され得ることです。

記者:この銃に使用されるサイレンサーの原理、構造はどのようなものですか?

卿尚升:サイレンサーには解放式螺旋ガス誘導構造を採用し、外層は螺旋ガス誘導ミゾ、内層は一体式、多数の円錐形のカップ構造で、それぞれの膨張室を隔離し、着脱に便利で、2つの層の間で徐々に膨張する構造です。火薬ガスはサイレンサー内で螺旋形式に運動し、したがって火薬ガスが銃口を出る速度を緩め、火薬ガスの膨張空間の利用率を向上させています。

記者:あなたはすでに小火器設計に従事して40年余りですが、あなたが銃器設計の仕事の中で体得したことを語ってください。

卿尚升:1つはインスピレーションが非常に大事だということ、2つ目は科研人員の団結、協力が非常に重要だと言うことです。92式5.8mm拳銃の研究開発過程で、初期のサンプル銃は発射時手の振動がひどかったため、どうやってこの問題を解決するのか? ということになりました。私はバレル回転式閉鎖機構を提出し、これは有効に手が振動する問題を軽減できました。この方案の提出からサンプル銃を生産するまで、難関攻略チームの同志および工場の各クラスの技術人員は1年の時間しかかけず、春節さえ休まず、92式5.8mm拳銃の研究開発任務をスムーズに完成させることができました。1人の人が集団の中に溶け込んでこそ、やっとその人の価値が体現されるのです。

記者:92式5.8mm拳銃は科学工業委員会二等賞を獲得し、あなたはこのプロジェクトの研究開発の中で突出した貢献をしましたが、何故証書にはあなたの名がないのですか?

卿尚升:92式5.8mm拳銃の研究開発作業に参加した機関や人員は比較的多く、人数には限りがあったので、証書に並べられる人員は9人だけでした。私は1人の老同志として、小火器研究開発に従事してすでに40年余りで、獲得した賞はすでに非常に多いのです。全局的な考慮から、私は92式5.8mm拳銃の主要な受賞者として自分を考慮する必要はないと言ったのです。

記者:あなたは人として周囲の同僚の尊敬を勝ち取っています。再度卿先生が多忙な中我々のインタビューを受けてくださったことに感謝します! この機を借り、謹んで重慶長風機器有限責任会社の小火器設計、試作、生産、試験という戦線の上で奮闘する広大な科学技術人員と従業員に敬意を表します!

ソース:軽火器2006.06


 マガジンに関する説明はよく分かりませんが、もし戦闘の中でバラの弾が中途半端な数存在して、それを急いで装填して撃たねばならない、という時「え〜と、『N÷8+1回』だからこの場合‥‥」とやるのは無理があると思います。まあ弾薬の数がフル装填の大体何分の一だからフル装填の何分の一の回数よりちょっと多めに巻いときゃいいか、とやってもほぼ大丈夫だろうとは思いますけど。非常に面白い銃だとは思いますけど、キャリコが普及できなかった以上この銃も少なくとも国際的には広く受け入れられないのでは。












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