M1877ライトニング より詳しい説明





 左右側面。独特のグリップ形状を除けば大筋SAAと似ている。




 タナカ製SAAとの比較。サイズの差は意外に大きく、「ひとまわり小さい」という表現にためらいを感じるほどだ。




 前方から。マズルには6条のライフリングを表現した。強度の低いプラキャスト製ガレージキットなのでシリンダーは筒抜けにしてある。




 ハンマーまわり。サイトはSAAと同じなのでDAすなわちハンマーダウン状態では見えない。そんなはずはないだろうと懸命にいろいろな写真で検討したのだが、実銃もこうで間違いないはず。たぶんちゃんと狙うときはSAを使用し、DA使用時はペッパーボックスに近い至近距離での勘に頼った連射をと考えていたのだろう。




 ハンマーは指で起こすことはできるがこのときシリンダーは回転しないし、コック状態で停止もしない。ハンマーノーズは再現してある。




 装填、排莢はSAA同様ローディングゲートから行う。実銃はセーフティコックに入れるとシリンダーがフリーになったが、製品にはコック機能がないのでハンマーダウンでシリンダーが回せるようにしてある。なお、シリンダーには逆転防止を兼ねたクリックがあり、自由に回ってしまうわけではない。プライマー部にくぼみがあるのがこの製品のオリジナルメカのポイント。




 シリンダー軸をはさんでファイアリングピンの反対側にあるのがシリンダーストップ。トリガーを引くと前進し、下のカートのプライマー部のくぼみに入ってシリンダーを止める。したがってカートを入れないとシリンダーがオーバーランする場合がある(シリンダーにはクリックがあるので必ずオーバーランするわけではない)。また、構造や素材の制約上どうしてもシリンダーゲートのフタを軸部に内蔵したスプリングでクリックさせることができなかった。フレーム、フタ双方に小型の磁石を埋め込み、これで閉じたときの保持を行っている。小型で、強力で、比較的安価な磁石として、有名な磁気治療器具の磁石を使っている。これは以前いつも製品を購入してくださっているお客様からいただいたアイデアだ。




 SAA同様ワンタッチでシリンダー軸が抜け、シリンダーが外せる。このようにエジェクターがないモデルでは、薬莢がシリンダー内に張り付いて排出しにくいときはシリンダー軸を使って突き出したらしい。シリンダー軸の頭が大きく、滑り止めがついているのはこの作業をやりやすくするためとされる。




 実銃のシリンダーストップ用ノッチはシリンダー後面のチャンバー間にある。製品では機能はないものの形状を再現した。




 M1877の大きな特徴であるバーズヘッドグリップを再現した。木製グリップにはチェッカリングがあるのが普通だったが、スムーズも一応存在した。メインスプリングのテンション調節ネジはスチール製イモネジをねじこんで再現してあるが、機能はない。ちなみにバーズヘッドグリップつきSAAは19世紀には存在しなかった現代のライトニングもどきレプリカである。




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