日本、フィリピン最大の貿易相手国から転落?

 こういうことも日本と中国の国際的影響力に関係してくるんでしょうな。

http://military.china.com/important/11132797/20170525/30570063_all.html#page_2


中国、日本を超越:フィリピン最大の貿易パートナーに躍進

フィリピン大統領ドゥテルテが去年6月に就任して以来、中国・フィリピン関係は不断に改善され、経済貿易協力は不断に推進されている。新華社は24日、今年第1四半期に中国は日本を超越し、フィリピン最大の貿易パートナーになった、と報道した。フィリピンの主要な貿易パートナーは中国、アメリカ、日本、シンガポール、韓国、中国香港などであるが、日本は長期にわたりフィリピンの最大の貿易パートナーで、かつフィリピンに対し長期にわたり貿易赤字を保持してきた。

24日当日、広西から来た20あまりの企業の責任者とフィリピン企業界関係者がマニラで交流会を行った。駐フィリピン大使館経済商務参事官の金遠は交流会で、フィリピン大統領ドゥテルテが去年10月に訪中して以来、中国・フィリピン経済貿易協力の成果は豊富にして巨大である、とした。今年第1四半期、中国・フィリピン貿易額は前年比26%増大した。フィリピンの主要な農業製品の対中国輸出は直線的に上昇し、パパイヤ、パイナップル、バナナ、マンゴーの輸出にはいずれも大幅な増加が出現した。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「5月24日午前、中国(広西) フィリピン企業家交流会がマニラで行われた(商務部ウェブサイト)」)

金遠は語った、今年1月下旬、フィリピンの経済を担当する高官が北京で中国サイドと灌漑、大規模ダム、鉄道という3つの中国の優遇貸付によって支持される計画のプロジェクトを協議して決定した。中国企業はフィリピンで累計での請負工程の営業額がすでに130億アメリカドルを超えている。去年、中国はすでにフィリピンの第3番目に大きい外国旅行客のソース地となっており、今年フィリピンに赴く旅行客はのべ100万人に達することが有望である。

中国・フィリピン当局者の立ち会いの下、広西とフィリピン企業は港湾戦略協力協定、水力発電所請負工程協定、旅行戦略協力枠組み協定、南遼・マニラ直行旅行チャーター機協定に署名した。

ドゥテルテ就任以来中国・フィリピン関係は不断に改善

フィリピン大統領ドゥテルテが去年6月30日に就任して以来、中国・フィリピン関係は以前の南海の争いの暗い影の中から徐々に抜け出してきている。去年10月、ドゥテルテは成功裏に訪中し、双方は一連の経済貿易協力協定を達成した。去年11月、中国・フィリピン元首はペルーで再度会談を行った。今年5月、ドゥテルテは団体を率いて北京で行われた「一帯一路」国際協力サミットフォーラムに参加し、習近平主席と再度会談を行った。

習近平は次のように指摘した。フィリピンは中国の友好的な近隣国であり、共に「一帯一路」を建設する重要なパートナーでもある。近隣国との友好、協力を堅持し、協力とウィンウィンを実現するのは中国・フィリピン関係発展の正しい道である。中国サイドはフィリピンサイドと両国発展の戦略的ドッキングを推進し、共通の発展の道の上でより多くの成果を取得し、より良く両国人民に幸福をもたらしたい。

習近平は強調した。両国上層部は両国の発展に関わる重大問題につき意志疎通を強化し、両国関係を率いて正しい方向に沿って健全に安定して発展させる必要がある。双方は実務的協力を深化させ、インフラ建設、海上の国をまたぐ犯罪の打撃、合同での捜索救援、貧困救済、民生、薬物取り締まりなどの領域の協力を強化し、重点領域の協力を推進しできる限り早く段階的性質の進展を実現あるいは取得する必要がある。立法機構、地方政府、文化、青年、旅行、人員の往来などの領域の交流、協力を密接にする必要がある。中国サイドはフィリピンがASEANの輪番主席国をうまく務めることを支持する。中国はASEAN諸国と意志疎通および協力を強化し、政治的安全と経済領域の共通の利益を深化させ、人文交流を拡大し、中国・ASEAN関係が新たな段階に上がることを推進する。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「5月15日、習近平は『一帯一路』サミットに出席したドゥテルテと中国・フィリピン協力文書署名に立ち会った(ソース:フィリピン大統領府ウェブサイト)」)

2016年のフィリピンの対中国貿易は赤字 対米、対日貿易は黒字

中国駐フィリピン大使館の情報では、フィリピン統計署ウェブサイトのデータは、2016年、中国はフィリピンの第2番目に大きい貿易パートナーで、最大の輸入ソース国および第4番目に大きい輸出市場で、中国・フィリピン貿易額はフィリピン・日本貿易額に比べ0.12億アメリカドル低いだけだということをはっきり示している。

2016年、フィリピン貨物の輸出入貿易総額は1373.91億アメリカドルで、前年比5.8%増加した。このうち輸入総額は811.59億アメリカドルで、前年比14.2%増加し、輸出総額は562.32億アメリカドルで、前年比4.4%低下した。貿易赤字は249.27億アメリカドルである。

日本、中国、アメリカ、シンガポール、中国香港はフィリピンの5大貿易パートナーである。このうち、フィリピン・日本貿易総額は211.47億アメリカドルで、前年比13.5%増加し、フィリピンは日本から95.4億アメリカドル輸入し、前年比49.8%増加した。フィリピンは日本に向け116.47億アメリカドル輸出し、前年比5.3%低下した。フィリピンの対日貿易黒字は21.07億アメリカドルである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ドゥテルテが来訪した中国の海軍の052C駆逐艦を視察する。ドゥテルテ就任以来中国・フィリピン関係は面貌を一新し、中国は南海情勢安定の目標を達成し、フィリピン方面も豊富な見返りを得た。」)

フィリピン・中国の貿易総額は211.75億アメリカドルで、前年比20%増加した。このうちフィリピンは中国から149.87億アメリカドル輸入し、前年比30.7%増加した。フィリピンは中国に向け61.88億アメリカドル輸出し、前年比0.2%増加し、フィリピンの対中国貿易赤字は87.98億アメリカドルである。

フィリピン・アメリカの貿易額は158.64億アメリカドルで、前年比3.8%低下した。このうちフィリピンの輸入額は72.18億アメリカドルで、前年比3.3%低下した。フィリピンはアメリカに向け86.46億アメリカドル輸出し、前年比4.2%低下した。フィリピンの対米貿易黒字は14.28億アメリカドルである。

フィリピンの主要な輸入製品は電子類製品、鉱物燃料および潤滑油、輸送設備、工業機械、鋼鉄製品などである。主要な輸出製品は電子製品、機械および輸送設備、車や船の点火回路装置、精銅製品、パーム油などである。


 ただ日本はフィリピンを儲けさせているが中国は逆だとも言えるわけで、単純に貿易総額だけで影響力の強弱は測れないでしょうね。














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