MAXINE左側面全体像

MAXINEローディングゲート部アップ

MAXINEフレーム比較

MAXINEシリンダー比較

 デザートイーグルを販売していることで知られるマグナムリサーチ社が最近販売した超大型リボルバーがMAXINE BFR(ビッゲスト・ファイネスト・リボルバー)だ。ブラックパウダー時代の大口径ライフルカートリッジである.45-70ガバメントを使用し、最強のハンドガンとなることを狙ったものだ。パワーアップして帰ってきた「ドーベルマン刑事」というイメージだ。実際にはハンドガンの短いバレルでは充分加速される前に弾丸が銃口を出てしまうため、最強クラスではあっても最強の威力にはならないらしい。無駄が多い不合理なモデルということのようだ。日本の電動ガンでも、シリンダー容量が限られている以上M16A1クラスより長いバレルを装備しても性能の向上は望めないということがわかっていてもスーパーロングバレルを装備したショップカスタムが存在する、あれと同じようなものかもしれない。アメリカ人の不合理はさすがにスケールがでかく、昔.45-70を使用するデリンジャー(銃口からすぐ弾頭が見えている)すら存在したそうで、MAXINEはまだましな方だろう。外観は迫力充分だし、頑住吉はこういうゲテモノが大好きなのでモデルアップした。
 キットは東京マルイの組み立て式モデルガン、スタームルガー ブラックホークの部品を流用して組み立てる。大きなパーツはキットのものなので体積ではキットが大部分を占めるが、点数では逆に流用が大部分を占める。これは実銃も同じらしい。ハーフコック、トランスファーバーが省略されているなどの簡略化部分も含めベースのブラックホークと機能はほぼ同じだ。ただし発火機能はない。カートは実物から型取りしたプラキャスト製だ。バレルは貫通しておらず、シリンダーにはスチール製インサートが鋳込んである。写真のうち2点はベースのブラックホークのパーツと比較したもの。異常なほど長いフレーム,シリンダーがわかると思う。シリンダーは実銃通り1発少ない5発になっている。なお、実銃はステンレス製でブラックモデルというのは実在しないようだが、シルバーの塗装には問題が多いため完成品はブラックのみにした。塗料が回りにくい部分までむらなく塗装するのは手間がかかり、また逆ならいいがシルバーがはげて黒い下地が出ると非常に見苦しい。また東京マルイのキットにはハンマーなどジュラコン製で塗装困難なパーツもある。手間をかけ、塗料を選べば不可能ではないと思うが、1人である程度の数を作らなくてはならない頑住吉の完成品には無理があるためだ。
 また、当初は発火モデルにする予定だった。ベースは発火モデルだし、シリンダーにはインサートがなく、バレルもインサートを入れずに組み立てることができる。この製品が発売されたのは確か20年くらい前で、そのまま販売されているということは問題ないということなはずだ。キットのシリンダーとバレルにインサートを鋳込めばベースより強度の低い素材により高度な安全対策を施すわけだから発火モデルでも問題ないと考えたわけだ。しかし、何人かの方に、それでも発火モデルにするのは避けたほうが無難だろうというご意見を頂き、発火機能は省き、ファイアリングピンのスペースも埋め、バレルも貫通させないことにした。なお、写真は試作品で、単純ミスによりフレーム上前部のエッジが丸められていないが、製品版は型直ししてある。また、左右フレーム内にも3mmネジを鋳込んでゆがみを防ぐようにした。


当時の価格:キット7,500円 完成品19,000円


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