北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイルの効果はすでに一部達成?

 こうやって話題にするのが心理戦の効果が達成されたことを示す、ということみたいですけど。

http://military.china.com/news2/569/20150514/19684420.html


北朝鮮の潜水艦発射ミサイル試験、米韓に狂ったように推測させる 心理戦の効果はすでに達成

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

北朝鮮が最近行った潜水艦発射弾道ミサイル試験は世界を驚愕させたが、米韓メディアの最近の報道は、北朝鮮の今回の発射は真の潜水艦発射弾道ミサイルの全過程の試験では決してなく、水中プラットフォームから行った射出試験であると考えている。中国の軍事専門家は、潜水艦発射弾道ミサイル試験は陸上から水上まで、水面から水中までなどの複雑で順序立てて徐々に進む複雑な過程を経る必要がある、と考える。現在の限られた情報から北朝鮮が完備された潜水艦発射弾道ミサイル試験を行ったのか否かを判断するのは非常に難しいが、北朝鮮がこれを利用して行いたがった心理戦の効果はすでに達成されている。

米韓、北朝鮮の潜水艦発射ミサイルに疑問を呈する

アメリカのブルームバーグ社12日の報道は、2名のアメリカ当局者は、北朝鮮は決して潜水艦から弾道ミサイルを発射したのではないとした、としている。アメリカ情報機構は、北朝鮮はあるいは水中プラットフォームからミサイルを発射するのに必要な圧縮空気射出システムを試験しているところなのかもしれない、と考える。北朝鮮が明らかにした情報はミサイルの寸法や射程、およびいつどこで試射したかなど具体的ディテールを決して漏らしていない。報道は、今回の試験に関係する北朝鮮の潜水艦は比較的新しいので、実際のミサイル発射を行うことを企図する前に、群は多くのシステムのテストを行ってこそ比較的ロジックに符合するのだ、とする。射出システムの試験の他、さらにミサイル発射管およびミサイル発射管をカバーする水密ゲートが含まれる。報道は、ワシントンの武器コントロール協会の高級研究員で、元国務省情報事務室の北朝鮮ミサイル開発追跡担当の当局者だったクレイグ ディーマンは、自分は北朝鮮が真のミサイル発射を行ったのか否か確定できないとした、とする。

韓国連合通信社12日の報道は、専門に北朝鮮の動向を分析するアメリカのウェブサイト「38North」に主宰されるビデオ会議が12日ワシントンで行われ、アメリカのある北朝鮮軍事問題専門家がこの会で、今月10日に撮影された衛星写真を根拠に推測すると、北朝鮮が最近試射した「潜水艦発射ミサイル」は決して潜水艦から射出されておらず、水中のはしけを用いて発射した可能性が高いとした、とした。この人物は、北朝鮮が今回行った可能性があるのは、はしけを利用した射出試験である、と指摘する。このことは、北朝鮮の潜水艦発射ミサイルの研究開発レベルが依然初期段階にあることを表す。また、韓国の一部の当局者は、ミサイルは水面を飛び出した後100m余りしか飛ばなかった、としている。

潜水艦発射弾道ミサイルの三大試験段階

専門家の説明によれば、潜水艦発射弾道ミサイルの研究開発、試験は一般にまずは陸上、後で水上、まずは水面、後で水中、まずは射出試験、後で全過程飛行試験、という規律に従う。だが各国は自らの状況を根拠に、異なる試験プロセスを選択するだろう。陸上発射試験は通常ミサイル発射と総体的な実行可能性の証明に用いられる。ソ連は初の潜水艦発射弾道ミサイルの海上試射を行う前に、さらにわざわざカプスチン・ヤール標的場第4発射台の上に特製の試験プラットフォームを建造し、5〜6級の海の波の中で揺れて定まらない艦船上でのミサイル発射をシミュレーションした。通常陸上発射試験成功後、やっと海上試験が行われる。海上の試射でも往々にしてまず水面、さらに水中に潜って発射する規律が守られる。ロシア最新型の「ブラヴァー」潜水艦発射弾道ミサイルは、まさにまず一度水上発射試験が行われ、すぐ続けて2回の水中発射が行われ、2回の水中発射で完全な成功が獲得されなかったことに気付いた後、また1回水上発射が行われた。潜水艦の水中における発射は、まず高圧の気体によって水面より上まで押し、さらにミサイルに点火する。この過程の中でミサイルが受ける力は複雑で、このため全過程飛行試験を行う前に、ミサイルはさらに射出試験を行い、もって発射システムの性能とミサイルの適応性を検証することが必須なのである。

(頑住吉注:これより2ページ目)

水中発射の複雑性、しかも潜水艦に対する改装に関わる可能性があるがゆえに、一部の国は潜水艦を利用して真の水中発射を行う前に、まず相対的に簡単な固定水中発射プラットフォームを用いて試験を行う。インドの潜水艦発射弾道ミサイルはまず水中発射プラットフォームによって発射がなされた。まさに潜水艦発射ミサイルの複雑性ゆえに、各国は通常自身の状況を根拠に試験方案を制定する。上述のいくつかの試験段階を必ずしも全て試みる必要はないが、全体的には順序立てて徐々に進むという順序に従い、特に研究開発の初期ではそうである。

米韓の推測は信頼できるか?

ある姓名を明かされたがらない中国の軍事専門家は13日「グローバル時報」に対し、北朝鮮が発表した情報、限られた画像からは、このミサイルが潜水艦からか、それとも水中プラットフォームから発射されたのかを分析することは非常に難しい、とした。通常はということで言えば、水中プラットフォームの平穏度は潜水艦より良いだろうし、ミサイルがより良い発射筒および水から出る状態を保持するのにより有利である。しかもコストが低く、リスクが小さい。だがこのことのミサイル自体に対する影響は決して決定的なものではない。

この専門家は、通常の状況下では、潜水艦発射弾道ミサイルが射出され水面から出て点火される前の姿勢はコントロールできず、このため水から出てかつ点火された後、姿勢の調整を行い、ミサイルの姿勢と射撃方向をうまく調整する必要があるのだ、とする。そして北朝鮮のミサイル試験では、ミサイルは水から出た刹那の姿勢が決して理想的な傾斜状態にはなく、点火しかつ上昇する過程の中でのミサイルの姿勢の調整は決して明確なものではなく、基本的に水から出た時の状態を保持している。潜水艦発射弾道ミサイルは推力、比推力が大きい固体燃料ロケットエンジンを採用し、燃焼速度、尾部噴射炎の噴射速度はいずれも非常に速く、非常に多くの個体顆粒物も伴う。

この中国の専門家は、潜水艦発射弾道ミサイルは非常に重大な試験であり、長期にわたって北朝鮮の重大な武器プロジェクトに関心を注ぐ西側諸国が、それにもかかわらずこれまで北朝鮮に対しいかなる今回の潜水艦発射弾道ミサイルに関する報道も行っておらず、このことが外界に非常に唐突な感覚を与える重要な原因だ、とする。次に、公開された映像資料から見て、金正恩が視察時に乗っていた船舶はミサイルが水から出る位置からの距離が非常に近く、このことが国際社会が今回の試射の真実性に懐疑的な態度を持つもう1つの原因かもしれない。一般的に試験成功を証明したければ、落下ポイントと発射ポイントは同様に重要であるが、北朝鮮は決してミサイル発射の連続した動画をまだ公開しておらず、さらに外界に疑いを生じさせる。この専門家は、アメリカの強大な偵察衛星の高強度の真上を通過しての偵察を受けている状況下で、北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイルというこのように重大なプロジェクトを完全に外界から発見されないようにしたいというのには、基本的にあまり可能性はない、と考える。だが、試験されたのが潜水艦発射弾道ミサイルであろうとなかろうと、北朝鮮の心理戦の効果はすでに達成されている。


 いろいろな記事を読むにつれ北朝鮮が潜水艦からまともな弾道ミサイルを発射した可能性は低そうに思えてきますが、それに国家の運命を賭けられるかと言われるとどうでしょうか。

 ついでにもう1つ関連記事です。

http://military.china.com/news2/569/20150518/19701866.html


韓国メディア、北朝鮮が「十十」閲兵を準備、とする あるいは大陸間弾道ミサイルを展示か

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

韓国政府当局者は17日、韓国サイドの情報部門の理解によれば、北朝鮮は今年10月10日の朝鮮労働党建党70周年記念日に閲兵などの慶祝活動を行い、規模はこれまでの年を超え、大陸間弾道ミサイル、潜水艦発射弾道ミサイルなどの新兵器を展示する可能性がある、と明らかにした。

韓国連合通信社はある姓名を公開されたがらない当局者を情報源に、韓国国家情報院は13日議会情報委員会に向け、北朝鮮サイドの建党70周年記念活動の準備状況を報告した、と報道した。この消息筋の人物は、「10.10」記念日まではまだ5ヶ月あるが、北朝鮮サイドはすでに慶祝活動準備委員会を組織している、と語った。

「今年の慶祝活動の規模はこれまでの年に比べずっと大きい可能性が高い。」とこの当局者は語る。北朝鮮は閲兵式で大陸間弾道ミサイルや最近「試射成功」を公表した潜水艦発射弾道ミサイルを公開し、北朝鮮の軍事力をデモンストレーションする可能性がある。

北朝鮮メディアは9日、北朝鮮の「戦略潜水艦」が成功裏に弾道ミサイル水中発射試験を行い、最高指導者金正恩が試射を視察した、と報道した。報道は、ミサイルの各項目の指標は完全に最新の軍事科学技術の要求に到達している、とした。だがアメリカの北朝鮮軍事問題専門家であるジョセフ ベルムデスは、ミサイルは決して潜水艦から発射されてはおらず、はしけにより水中から発射されたのであって、しかも北朝鮮が発したニュース画像は修正を受けている、と考えている。韓国国家情報院は、確かに潜水艦による発射だと判断している。

韓国連合通信社は、朝鮮中央テレビ局は9日午後発射成功の画面を放送し、ミサイルが水から出る位置の付近に1隻の船があり、タグボートらしい、とした。一方朝鮮中央通信社、「労働新聞」が発表あるいは掲載したミサイルが水から出る写真の中には水上の船舶はない。もしかの船が確かにタグボートだったら、水中発射台としてのはしけの牽引に用いた可能性が高い。

韓国の軍事専門家は、北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイルが真に目標を打撃する段階に到達しようとするには、まだ多くの技術的難題の克服が必要である、と考える。北朝鮮サイドの潜水艦発射弾道ミサイルがもし就役するとしても、まだ4から5年の時間を必要とする。


 閲兵式で展示するにしてもミサイルだけを車両に乗せてでしょうし、本当に潜水艦から発射できる状態なのかは分からないのでは。

















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