米中の海兵隊による射撃競技とその結果

 先日アセアン枠で行われた中国と他の国との射撃競技に関するページを紹介しましたが、今回はより興味深いと思われるアメリカ海兵隊との「真剣勝負」に関するページの内容を紹介します。

http://jczs.news.sina.com.cn/p/2006-11-22/0914414005.html


アメリカ海兵隊員、中国の95式小銃を使用して5発で47点の結果を出す

米中海軍陸戦隊による同じ土俵での競技において米軍の切り札部隊、解放軍の精鋭に感服(頑住吉注:原文では「中美」、すなわち中米ですが、日本語で中米というと別の意味になってしまうので以下米中とします)

11月17日(頑住吉注:2006年)、中国を訪問したアメリカ海兵隊員(頑住吉注:中国語では海軍陸戦隊)は、中国側のキャンプ地で中国海軍陸戦隊員と障害乗り越え、射撃等の競技活動を行った。これは米中海軍陸戦隊員による初の「面対面」の腕比べであった。

2種目の競技において解放軍の技がやや勝る

アメリカ海兵隊というと、人々は彼らが近年のいくつかの局地戦争で突出した働きをしたことを連想するだろう。戦争の阻止、要地の奪取、斬首震撼(頑住吉注:比喩的表現でしょうね)、人質解放‥‥だが中国の海軍陸戦隊は国際的にあまりその名が知られていない。

17日午前、南海艦隊の海軍陸戦隊某旅団の総合訓練場において、藍色の迷彩服を着た中国海軍陸戦隊員とコーヒー色の迷彩服を着たアメリカ海兵隊員は、見事な場面が続出する「強者の大武芸比べ」を行った。

競技はずっと土砂降りの大雨の中で行われた。まず、双方がそれぞれ20名の隊員を出し、1対1で400m、障害乗り越えフィールド競技を行った。アメリカ側の人員の要求により、前の10名の隊員は相手方が選び、後の10名の隊員は自分たちで選んだ。選手たちは3分30秒以内に、軟橋(頑住吉注:検索したらこんなのが出てきました http://www.lotour.com/member/images/02051647/11021211394149594.jpg )螺旋階段、高低の横木、天橋(頑住吉注: http://i3.sinaimg.cn/dy/s/2010-12-10/U5175P1T1D21616222F21DT20101210130732.jpg )、水上索道(頑住吉注:これに関しては画像が見つかりませんが軟橋と同じようなものではないでしょうか)、斜めの壁、蛇行した道など8つの障害を一気に通過しなければならなかった。泥濘の路面、濡れて滑りやすい障害は、競技をさらにずっと緊張感のある刺激的なものとした。競技は2本の走路から同時に同方向に向けて行われたが、米中海軍陸戦隊員が2人1組となって追いつ追われつとなった。その結果、米軍で最も速かったアランは3分50秒を要し、中国側で最も速かった郭紅桂は2分50秒しか要しなかった。

その後、双方はさらに95式5.8mm自動小銃による100m実弾射撃競技を行った。豪雨がスコープに一定の影響を与えたにもかかわらず、陸戦隊員たちはそれでも非常に高い射撃技術をはっきり示し、双方とも5発で45点以上の好成績を出す者が少なくなかった。米軍で最高成績のMark Motley は47点を出し、中国で成績最高の胡元挙は49点を出した。

両強豪は双方に強い印象を与えた

米中双方による今回の軍事交流活動に対する評価はいずれも高かった。中国海軍陸戦隊の某旅団の参謀長陳衛東は語った。「我々の隊員は非常に凄かったし、米軍の隊員は頑強だった。アメリカ海兵隊員は我々の障害項目に初めて接触したわけだが、成績は中国海軍陸戦隊員に及ばなかった。ただし彼らの壮健な体格と良好な適応能力は、やはり強い印象を残した。」アメリカ側の指揮官マーカス(頑住吉注:苗字は不明ですが中国語の発音は「an ni ba er」)は語った。「今日は米中海兵隊員の初めての交流だった。我々は今日を永久に忘れない。米中海兵隊員は競技の中で兄弟のような友情を結んだ。」 彼は、両軍の間の武芸比べを通じ、相互理解を深め、お互いの違いを見つめ、今後の訓練に改良と促進の作用を生じさせることができたと考えたのである。


 何と申しましょうか、アセアン枠での競技でも興味津津で読み進めたら日本と韓国が不参加ということでがっくりきたんですが、今回も競技の条件自体に大きな問題があって、公平な対決の結果とは言えません。中国側はこの障害コースを使って日常的に訓練していて、アメリカ側は初めてなわけですから、中国側が有利なのは明らかです。射撃に関しても中国側はいつも使っている銃、アメリカ側はおそらく初めて(アメリカで5.56mmバージョンを撃ったことがある隊員もいなかったとは限りませんが)ですから、やはり中国側の有利は明らかです。私が本当に知りたかったのは2つ、1つ目にアメリカ側がM16A2を使った場合の結果で、私の想像では銃自体の命中精度が大きく影響してアメリカ側の圧勝になるのではないかと思います。2つ目はアメリカ海兵隊員が95式小銃にどんな使用感を持ったかですが、残念ながらこれに関しても全く言及がありません。












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