運-20もスパイの手柄?

 殲-20、殲-31に続き、運-20もスパイによってアメリカの機密が中国にもたらされた結果だとする説が出ています。

http://military.china.com/important/11132797/20130106/17616083.html


アメリカメディア、運ー20をけなす 中国のスパイがC-17の設計図を盗み功を立てたと事実無根の主張

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アメリカのGeoEye1商業衛星が1月1日に閻良上空で撮影した中国の運ー20大型輸送機の画像。外国マディアはまたしても外形から、中国がまたC-17の機密を盗んだからこそ成功できたのだと推測している。」 こりゃまたクリアな衛星写真ですね。)

アメリカの「Wired」誌ウェブサイト5日の報道は、アメリカが衛星によって中国の閻良試験飛行院上空で中国の軍用大型輸送機Y-20の衛星写真を撮影した、とした。文章はさらに衛星写真に対する分析を通じて、中国の大型輸送機の具体的輸送性能を推測している。

報道は言う。これらの衛星写真はアメリカのGeoEye社のGeoEye1およびIKONOS衛星が撮影したものだ。IKONOSが2012年12月25日に撮影した写真は、Y-20が閻良試験飛行院飛行場のある大型の機格納庫の外に駐機されているのをはっきり示している。この基地にはさらに多くの中国空軍のその他の主力輸送機が駐機され、これにはYー8中型輸送機、H-6爆撃機の空中給油型が含まれ、この2機種は理論上いずれもYー20によって取って代わられることになる。GeoEye1が2013年1月1日に撮影した写真は、この新型輸送機がまさに閻良飛行場の滑走路上に位置しており、周囲を多くの人と車両が取り囲んでいるのをはっきり示しているが、この機がすでに初飛行したか否かはまだ分からない。ある報道はYー20は現在滑走試験を行っているところで、最終的な試験飛行のための準備を行っている、としている。

この2枚の比較的クリアな衛星写真はY-20のより多くのディテールを見せており、西側はこれに基づいてY-20に対しさらに一歩の評価を行っている。文章は、この機の外形はアメリカ空軍の主力輸送機Cー17よりやや小さく、C-17に似た幅の大きな後退翼とT字型尾翼のレイアウトを採用している、とする。西側は中国が数年前、スパイという手段でCー17の設計図を獲得したと考えている。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「大型輸送機は1つの完備された飛行機システムであり、技術的に複雑で、国家の工業、科学技術能力に対する要求が非常に高い! 図面が与えられればすぐ飛べるというものではない! かのアメリカの同業者のプロ精神はどこにあるのか、想像し難い。」です。同業者というのは自分たち中国メディアの同業であるアメリカメディアの人々を指しているわけですね。)

写真の分析により、アメリカの専門家はY-20が西側の分析者が元々考えていたように先進的なものでは決してなく、この機の性能はアメリカ、ロシア、ヨーロッパの以前の輸送機に及ばない可能性があると考えている。大型輸送機の航続距離と積載荷方面の必要性を満足させるためには、最終的には必ずエンジンの性能に頼る必要がある。アメリカのティールグループの分析者リチャード アボラフヤ(頑住吉注:中国語の発音をカタカナにしましたがこんな名前の人いますかね)は、大型、高バイパス比のターボファンエンジンを設計する難度は、戦闘機のエンジンを設計するのと比べてさえ高い、とする。中国にはまだこの能力はない。

報道によれば、現在世界にはYー20に必要な航空エンジンを生産できる会社は4つしかない。アボラフヤは、そのうち3社はゼネラルエレクトリック/CFM、ロールスロイス、プラット&ホイットニー、もう1つはロシアの企業だとする。西側の軍用品販売管制は最初に挙げた3社から北京が適したエンジンを獲得することを不可能にしている。

簡単に言うと、3種のあり得る解釈がある。アボラフヤは言う。第1にこれは1機あるいは何機かの原型機に過ぎない。第2に中国は国産のコピー生産エンジンを大量生産、使用する。これはこの機を積載荷と航続距離がいずれも比較的小さい製品にすることになる。第3に中国とロシアがロシア製エンジン輸入の協議を行った。これはこの機をロシア製輸送機の複製版にする。もし旧式なロシアの輸送機をコピー生産したら、より先進的な設計に比べこの機は中等の性能しか実現していない可能性がある。西側の分析者はこれにより、Yー20はまだアメリカ、ヨーロッパ、ロシアの空中輸送の優勢に対し脅威を構成するには不足だと推測、判断している。(頑住吉注:ここに記事の執筆者名があり、パターンからして記事はここで終わり、以後は別の記事と思われます。)

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「C-17は現在アメリカ軍の主力大型輸送機で、技術的性能は先進的である。運ー20のいくらかのディテール、外形がC-17と似ているからといって、すぐにこれは中国のスパイが図面を盗んだ功労によると判断するのは全くおかしい!」です。)

アメリカメディア:ボーイングの中国系技術者がかつてC-17の機密を盗んで中国に与えたため15年の判決を受けた

東方ネット1月6日の情報:アメリカの航空オンラインネット4日の報道によれば、中国国防部はY-20大型輸送機の研究開発を正式に事実確認した。4日前、その原型機の画像がすでに、軍事問題を専門に研究討論する某中国語ウェブサイトのフォーラムに出現していた。このウェブサイトの報道によれば、輸送機は今中国北西部の某飛行場で滑走試験を行っており、信じられているところによればこの機が属する研究開発機構は中国国家航空総会社傘下の西安航空工業集団である。ウェブページには同時にY-20大型輸送機の画像が出された。

2機のY-20大型輸送機の原型機はすでに期日通りに生産ラインを出て、1機は試験飛行に、もう1機は静態試験に用いられる。Y-20はタービンエンジン4発の戦略輸送機で、構造上ボーイングC-17に類似しているため論争を引き起こしている。

2008年2月、かつて南カリフォルニアのボーイング社圧力分析員の任にあった中国系アメリカ人グレッグ ジョンは航空メーカーの機密を中国に漏らしたと確認され、この中には問題のC-17に関する項目が含まれていた。同月、国際航空ニュースネット(AIN)はY-20輸送機のCAD/CAM設計図を発表した。この設計図は中国航空工業集団の宣伝ビデオの中から取ったもので、西側の分析者は以前この細目を軽視した。2010年、グレッグ ジョンは判決を受け、15年の懲役に処せられた。

(頑住吉注:これより4ページ目。画像のキャプションは「2012年、国産の8万トン鍛造プレスダイが検査の上での受領に成功し、かつ使用に投入された。この機械は我々についに例えば大型輸送機の製造に必須の特殊な大型部品を製造する能力を持たせた!」です。)

Y-20はすでに去年11月に初の試験飛行を行ったとされる。だがその他の中国語のウェブサイトは、初飛行は今月の某時期になってやっと行われるとしている。報道によれば、Y-20輸送機の原型機はロシア製のD30-KP2s装置によって駆動され、中国は以前購入したイリューシンー76輸送機でこの装置を獲得した。11月下旬、AINは中国がロシアからこの他に10機のイリューシンー76を購入している、と報道した。外国メディアの評論に言う、中国がすでに国産輸送機計画を放棄したとの言論は明らかに事実ではない。

現在中国にYー20大型輸送機生産型のために国産のタービンエンジンを装備する能力があるか否か、まだ分からない。だが最近の珠海航空展で、中国航空工業集団の役員は、国産タービンエンジンの研究開発はすでに相当大きな進歩を獲得している、とした。このため、Y-20の生産版はロシア製動力装置の使用を放棄する可能性がある。

報道によれば、Yー20輸送機の有効積載荷は60トンで、ボーイングC-17の77トンの積載荷に比べ少ないようだ。Y-20の最大離陸重量は200〜220トンで、中国の99式メインバトルタンクを輸送する能力があると考えられている。その航続距離は4,000kmに達し、全中国領土をカバーし、上海から飛び立ったらアメリカのグアム島に到達できる。

某中国語のウェブサイトの文章によれば、100機のYー20大型輸送機の編隊は中国にアジア太平洋地域最強の軍事力投入能力を持たせるに足りる。文章はさらに、ただし中国がアメリカの戦略空中輸送能力に匹敵するには、さらに300機のY-20の生産を必要とする、としている。

(頑住吉注:以後のページは画像とキャプションだけです。5ページ目は「ある皆が容易に軽視する部分:我が国は世界先端レベルの風洞と空力研究を持っている! これは運ー20のような飛行機を研究開発する時、最良の空力外形を優先して選択することを可能にする。運ー20とC-17のいくつかの外形的ディテールが似ているのとは、「優れた人物の所見は似たようなもの」との言葉を説明できるに過ぎない!」、6ページ目は「航空エンジンが我々の弱点であることを決して否認するわけではない。だが新世代の大推力航空エンジンはすでに研究開発中で、遠からぬ将来国産大型機は真の中国の心臓を用いることになる!」、7ページ目は「衛星写真から見て、運ー20はロシア製イリューシンー76輸送機同様のエンジンを装備しているに違いない。だがこれは臨時的性格の措置に過ぎない。結局のところ運ー20の試験飛行から正式定型、就役までにはまだ相当長い時間があるのである。我々には国産エンジンを研究開発、装備する時間がある。」、8ページ目は「すでに噂が流れ伝わって長年になる運ー20大型輸送機だが、すでに紙面上の情景ではない! すでに生き生きした現実になっているのだ。これは中国の広範な国防科研作業者が勝ち取った重大な成果である!」、です。)


 ちなみに閻良というのは「ちまき機」の輸送先とされ、静態試験というのは静止状態で機体に負荷をかける強度試験で、「ちまき機」もそれを受けるための輸送だったとされています。

 必死で反論してますが、噂レベルではなく現実に中国系アメリカ人がスパイ行為で有罪判決を受け、この事件の事実認定に対する反論がないのでは、運-20がスパイのおかげでできたと言われてもしかたないでしょう。







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