殲‐20の「斑点」の正体は?

 「殲‐20の進度は?」で触れられていた、殲‐20機体表面に「斑点」が現れたという件のもう少し詳しい情報です。

http://military.china.com/important/11132797/20130202/17667676.html


殲ー20の機体に神秘の斑点現る あるいはすでに武器投下、発射試験を行っているか

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の殲ー20ステルス戦闘機」)

最近外界は解放軍の各種の軍事的動きに対し目を見開き、仔細に解放軍の一挙一動を観察している。西側に最も関心を持たせるのは、殲ー20試験機が最近頻々と試験飛行を行っていることで、しかも第2号機の機体に多くの、これまで出現したことのない斑点が多く見られることが、各方面の推測を引き起こしている。

2011年1月初め、殲ー20は正式に初飛行を行った。新世代ステルス戦闘機の出現は国内の人の熱い血の沸騰を引き起こし、世界にも目見開かせ呆然とさせた。まるまる2年の試験飛行と各種のテストを経た後、多くの軍事マニアが最も好奇心を持つのは殲ー20の機体に、何故こんなに多くの「美人黒子」があるのか、この機はいつになったらやっと正式な就役を実現させることができるのか、中国空軍は将来何機のステルス戦闘機を持つことになるのか、である。本報特別原稿:王清軍

神秘の「美人黒子」:殲ー20投弾試験中

今年1月21日に軍事マニアたちが、殲ー20検証機が1日のうちに連続して3回発着して試験飛行を行ったのを撮影した。この現象は過去2年の時間内、比較的稀にしか見られなかった。今回の試験飛行に参加したのはコードナンバー2002の殲ー20検証機で、この機はかつて1月11日(殲ー20戦闘機初飛行成功の2周年記念日)に同一の試験飛行場に出現し、機体の表面に初めて多くの神秘の「斑点」が出現した、とされる。

殲ー20戦闘機の機体表面の片側に多くの白色の小さな丸い点が出現したことに対し、軍事マニアたちは非常に好奇心を持ち、かつ親しみを込め、形に即してこれを「美人黒子」と比喩した。一部の軍事マニアは、このコードナンバー2002の殲ー20戦闘機が1ヶ月余りの消失の後、やっと再び中国南西部の某飛行試験場に出現したことに注意した。しかも、注意深い中国の軍事マニアは、アメリカの新世代ステルス戦闘機F-35が武器投下、発射試験を行う時、その機体の表面がやはり類似の丸い点でいっぱいだったことに気付いた。これらの丸い点は主に試験時に飛行機の撮影の焦点合わせや位置決定を行うのに用いる。このためある軍事マニアは、機体が「斑点」でいっぱいのこの「2002」号殲ー20戦闘機は、その前の一定時間内にすでに武器投下、発射試験を行った、と推測した(頑住吉注:姿を消していた1か月のうちに別の場所で、ということですね)。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「飛行試験場の2002号殲ー20戦闘機」です。)

だが、殲ー20の機体上のああした斑点は、殲ー15の機体上の「輻射」マーク(頑住吉注:円を4分割したみたいな奴ですね)同様、観測の位置決定に用いるに過ぎないと考える一部のネット仲間もいる。(頑住吉注:何だか以後は本来別の記事のような感じがします)

ロシア軍事工業ウェブサイトの報道によれば、中国の殲ー20は最近複数回の試験飛行を行った。最近ある人は1機の殲ー20の原型機が飛行過程で機体中部の内蔵武器コンパートメントを開いた写真さえ撮影した。最も新しく発表された写真では、殲ー20原型機の内蔵武器コンパートメント内に1発の赤みがかったオレンジ色の模擬航空爆弾が吊り下げ搭載されているのをはっきり見ることができる。寸法から判断して、これは250kg級航空爆弾かもしれない。ある専門家は、殲ー20の中部武器倉の中には全部で6発の航空爆弾が搭載できると指摘する。さらにある消息筋の人物は、殲ー20は現在すでに模擬航空爆弾の投擲を試験済みだと漏らす。

ロシアの航空武器専門家は、殲ー20のスタイルは明らかにアメリカ・ロシア両国の第5世代戦闘機を超越しており、この機のこの特性は外界の広範な関心を引き起こす1つの重要な原因でもある、と考える。ある専門家は、この機の巨大な機体設計は、この機に大型海上目標に対し攻撃を発動する能力を具備させた、と考える。

この他、殲ー20は最近の試験飛行の中でさらにいくつかの難度の高い機動動作というビッグショーを行っている。このことはこの機が非常にずば抜けた機動能力を具備したことをはっきり示す。最近、中国軍事ウェブサイトには一組の連続写真が出現し、殲ー20が試験飛行時「大仰角付加ロール」の動作を完成させたことをはっきり示している。このことは、この機がすでに機動性能試験段階に入っていることを示す。「大仰角付加ロール」動作はすでに「超機動」の範疇に近く、このことは殲ー20の空力レイアウトが先進的で、「超機動」性能を具備していることを示す。

「超機動」とは一般に、「大仰角および過失速条件下で飛行機をコントロールする能力」を指す(頑住吉注:そうなんすか? 漠然とイメージしてたのと全然違いますわ)。現在世界では一般に、第5世代機は「4S」特性、すなわち「ステルス、超機動、超音速巡航、超視距離打撃」(英文ではいずれもSが頭文字)を具備すべきものと公認されている。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「アメリカのF-35戦闘機のテスト時も同様にこのマークがあった」です。何か写真を後で加工したみたいに見えるんすけど。)

この他、オーストラリアの軍事専門家Carlo KoppとMichael J Pelosiは、最近コンピュータモデルを使って殲ー20とT-50のレーダー反射面積に対しシミュレーションを行った。この2人の専門家は多くの周波数帯を利用してこの2機種のステルス戦闘機のレーダー反射強度の空間分布をテストし、殲ー20とT-50のレーダー反射断面積はいずれも典型的な「ネクタイ式」分布を呈するが、両者にはレーダーステルス方面に差異がある、と考えている。

「ネクタイ式」分布はこの2機種の戦闘機の前向きのステルス性能がいずれも非常にずば抜けていることを示す。だが横向きには比較的はっきりした反射ローブがある。2m周波数帯のVHFレーダーに対しては、殲ー20とTー50のステルス性能はいずれも理想的ではない。波長が短くなるにつれ、殲ー20とT-50戦闘機のレーダーステルス性能は不断に改善されるが、外形設計がより念入りな殲ー20は、信号コントロールレベル上T-50に比べはっきりした優勢があり、殲ー20のステルス性能はT-50より上である。

この他、腹鰭をなくす、矩形横断面のノズルへの改装、翼と機体の移行部分の段と機体側面の円弧状の移行部をなくすなどの措置により、殲ー20の横向きおよび後ろ向きのステルス性能にはまださらに一歩の向上の余地があり、一方T-50にはF-22に似たスタイルの尾部ノズルの使用に改める以外に、すでにいくらの改良の余地もなく、成熟版の殲ー20とT-50のステルス能力上の隔たりは、原型機段階に比べさらに大きくなる。

(頑住吉注:以後のページは画像と「飛行試験場の2002号殲ー20戦闘機」とのキャプションだけです。)


 3ページ目の内容は1月16日にすでにコラムで紹介した「驚き! 専門家、殲ー20とT-50のステルス性能を比較」にあったものです。ちなみに「美人黒子」は原文では「美人痣」で、あざ? と思って検索したら、

http://baike.baidu.com/view/96490.htm

 こんなページが見つかりました。何で例が上原 多香子なんすかね。私の年代だと黒子の印象的な美人というと南野陽子ですが、ってそんなことはどうでもいい。私の想像では機体のマーキングは爆弾投下、ミサイル発射の時にだけ必要なものではないんではあるまいかと思うんですがどうなんでしょう。しかし模擬爆弾を搭載した画像もあるとなるとそうした試験が開始されている可能性は高く、だとしたら順番として基本的な飛行特性に対する試験は終わっている可能性が高い、ということになるでしょう。
















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