中国が警戒するアメリカの5大最新鋭機

 最近日本に配備され、あるいは配備されると発表されたアメリカの最新鋭機に対する反応です。

http://blog.huanqiu.com/4618/2012-10-07/2613013/


アメリカ、5大最先端機を次々日本に配備し中国に対処

アメリカ国防副長官カートは3日、アメリカは沖縄の嘉手納基地にF-35ステルス戦闘機を配備することになると明らかにした。数日前アメリカ軍は普天間基地にMV-22「オスプレイ」ティルトローター機を配備したばかりだが、その安全性に疑問が投げかけられている時に、アメリカが継続してF-35を配備することは、アメリカ軍基地機能強化の挙動と見られている。このため、現地の日本民衆のさらなる一歩の反対を招くことになるかもしれない。だがカートは、アジア太平洋重視の国防戦略に基づき、アメリカは「この地域に最新の装備を配備」し続けると強調した。だが現在F-35が順繰りに一時的に駐留する形式を採用するのか、それとも常駐形式を取るのか、まだ分かっていない。

つい先日である9月中旬、中国と北朝鮮情勢に対応するためと称し、アメリカは8機のF-22戦闘機を本土から嘉手納基地に飛ばして配備を始めた。F-22はF-35同様先進的なステルス性能を持ち、今回のF-22配備は前の数回同様一時的な配備のままかもしれないが、今回明らかなのは中日の釣魚島をめぐる争いに照準を合わせていることだ。

少し前の6月初め、アメリカ軍は最新型のEA-18G電子戦機を日本の厚木基地に進駐させ、もって中国の近年大幅に向上している防空能力に対応した。

またイギリスの「週刊ジェーン安全保障業務」最新刊である4日の報道によれば、アメリカ軍は2013年に日本の三沢基地と嘉手納基地にアメリカの最新のP-8A「ポセイドン」対潜偵察機を配備する。

こうなると、アメリカ軍の最先端の5大最新鋭機が全部日本の基地に配備されることになった。明らかにこれは中国に照準を合わせたものである!

アメリカ軍のこの5大先端機が今回かくのごとく全部揃ってやって来て、今ほとんど全部日本の沖縄というこのように中国に近い基地に配備されることは、明らかにそれらの機能と関係がある。

例えばアメリカ軍のF-22は「○門者」(頑住吉注:文脈からドアをこじ開ける者、といった意味のようです)の役割を引き受けるため、これを中国周辺に配備することは、明らかに中国とのあり得る衝突の中で第1波の突撃任務を引き受けさせる準備である。その駐屯地沖縄は中国の台湾島からおよそ600kmの距離でしかない。釣魚島からはさらに近く200km前後しかなく、一瞬で着くと言える。ひとたび必要になれば、F-22は空中給油機の支援下で、さらに南アジアや中国内陸縦深に入って奇襲作戦が行える。アメリカの「安全保障業務の技術」誌が最近明らかにしたところによれば、アメリカ国防省はF-22をアジアに配備することを考慮する前に、早くも中国の防空システムに対し詳細研究を行った。出された秘密レポートは、中国がもしアメリカの高度技術超音速ステルス戦闘機F-22を打ち破らねばならないとすると、3,000億アメリカドル前後を費やさねばならず、それでやっと有効な迎撃防空網が建立できる、と考えている。これは中国に非常に大きな代価を払わせることになり、中国を軍備競争の泥沼に陥ることを促すことになるかもしれない。この他、F-22は1機でもう100機余りの第3世代機に対応できるとされ、それならアメリカ軍が日本に配備する8機で、理論上中国が東南沿海に配備するあらゆる第2、第3世代機に対応できることになる(頑住吉注:いやいくらなんでも搭載しているミサイルの数を越える敵機には対応できるはずないです)。

アメリカ軍がF-35を嘉手納に配備するのは、中国の軍備拡張に対する憂慮から来ていると考えられており、アメリカ軍は中国の東中国海および南中国海における日増しに活発化する海上活動を非常に憂慮している。アメリカ軍が開発した第2の第4世代ステルス戦闘機として、アメリカ軍は積極的にこの戦闘機をできる限り早く大量生産段階に入らせ、迅速にそれらを期待して久しい同盟軍に引き渡そうとしているところである。だが、中国は唯一アメリカ同様同時に2種の第4世代機を研究開発中の国であり、しかもアメリカ軍にすぐ続いてそれらを現役に入らせる可能性がある国なので、アメリカ軍にはその最新世代戦闘機を中国周辺に配備しない理由はなく、このようにしてこそそれに最高の作用を発揮させ得るのである。F-22が「○門者」だとすれば、F-35は「拡門者」である。つまりF-22が開いたドアを全力でさらにもう少し大きく開き、もって後方のB-2やB-1ステルス戦略爆撃機が大々的に突進して存分に破壊し戦果を拡大しやすくするのである。

EA-18Gは現在世界で最も先進的な電子戦機であり、S-300などのロシア製防空システムを有効に制圧でき、相手方の指揮および通信システムを撹乱できる。この機は現在唯一、全周波数スペクトル空中電子攻撃(AEA)が実施できる能力を持つ飛行機プラットフォームでもあり、さらに目標照準とセルフディフェンス能力を持つ。この他、EA-18Gはさらに全世界で唯一実戦演習の中でF-22を「撃墜」したことのある戦闘機であり、第3世代機が第4世代機を「撃墜」した新記録を創造した(頑住吉注:ちょっと情報が古いようでその後ご存知のようにユーロタイフーンもF-22撃墜判定を受けています)。この戦闘機が日本に配備されたのは、明らかに中国の殲-20と殲-31という2種の戦闘機に照準を合わせてのことである。この機の作戦記録から見て、この機は味方サイドの早期警戒機や衛星との組み合わせの下で、有効に相手方のステルス戦闘機を発見できる。このため中国サイドのステルス戦闘機に対し現実の脅威を構成し得る。

アメリカ軍のP-8A「ポセイドン」は現在世界で最も先進的な対潜哨戒機で、遠距離対潜戦、対艦戦、情報、監視、偵察(ISR)に適し、広域の海上および近海作戦を支持できる。対潜作戦に関して言えば、多項目の全く新しい技術を持つP-8Aは潜水艦部隊の「悪夢」だと考えられる。将来P-8Aがもし日本の沖縄基地から離陸すれば、20分以内に台湾海峡および第1諸島内外に到達でき、しかも長時間持続する対潜哨戒作戦が行える。周知のように、中国海軍で作戦能力が最強なのはその潜水艦部隊であり、米日が最も恐れる中国海軍の一部分でもある。そして中国サイドが台湾海問題、釣魚島問題で米日台と渡り合う一大手段でもある。しかし、中国と日本の釣魚島をめぐる衝突が日増しに激烈になる背景下で、アメリカ軍が沖縄にP-8A対潜機を配備すると宣言したことは、明らかに中国の最新、最先端の潜水艦の能力に対応する更新であり、中国が行う脅迫と封じ込めに対する行為である。

MV-22「オスプレイ」はティルトローター機はアメリカ軍の最も先進的な特殊輸送機と考えられ、計画によれば「オスプレイ」は間もなく沖縄に配備され、沖縄は釣魚島から距離が最も近いアメリカの主要な基地である。今回アメリカの12機のMV-22「オスプレイ」ティルトローター機が抗議の叫びの中日本に到着した、その最大の目的は日本の釣魚島「防御」を助けることに他ならない。「オスプレイ」の作戦半径はこれに取って代わられるアメリカ軍の汎用輸送ヘリの4倍である。このことは沖縄に駐屯する1.5万人余りの海兵隊兵士を潜在的にホットなポイント、例えば台湾や釣魚島に到達させる能力があるということである。同様に嘉手納に配備されるアメリカ軍のKC-125給油機は「オスプレイ」のために空中給油を提供でき、その作戦半径を遠く南海にさえ到達させ得る。この機種は滑走路のない島嶼における作戦時、特別に有効である。これは日本にとって疑いなく1つの「強心剤」であり、疑いなくその釣魚島「防衛」の自信を高めた。またこれはアメリカ軍が釣魚島に米日安保条約を適用することを強調する一種の暗示でもある。

上述の5種のアメリカ軍の最も先進的な実戦機が相次いで日本にやってくることは、アメリカ軍の日本に対する支持でもあり、アメリカ軍がさらに一歩アジア太平洋の安全への支持を強化し、この地域の同盟国を安心させる一種の表れでもある。アメリカ軍が戦略の重点をアジア太平洋に戻すことを確定して以来、アジア太平洋地域はほとんどアメリカ軍が自分の力をひけらかし勝ち誇る舞台ともなった。アメリカ軍のいくつかの先進的な武器装備は次々この地区に配備され、上述の最先端実戦機以外にも、アメリカの原子力空母、原子力潜水艦、沿岸戦闘艦、強襲揚陸艦、B-2およびB-1戦略爆撃機、早期警戒機などは、はるかな海を軽々と越えて中国周辺にやってきてぐるり一周し、もってアメリカ軍のアジア太平洋におけるスーパー級の覇権を顕示している。

だが以前はアメリカ軍が先進的兵器をアジア太平洋に配備するのはほとんどお決まりのことで明確な指向性はなく、アメリカ軍のアジア太平洋における存在を確保するためだったと言ってよい。だが現在ではアメリカ軍のアジア太平洋における一挙一動に明確な指向性を持たないものなどなく、全て中国に照準を合わせたもので、全てアジア太平洋地域の緊急事態に照準を合わせてなされたものなのである。例えば中国とフィリピンの黄岩島をめぐる対峙の時、アメリカ軍の原子力潜水艦、沿岸戦闘艦、「イージス」駆逐艦、強襲揚陸艦などが常に南海付近にやってきて動き回る。現在釣魚島をめぐる事態が異常に緊張している時、アメリカは「米日安保条約」を釣魚島に適用すると明確に声明しただけでなく、さらに2個空母戦闘群を中国の東海に派遣してパトロールさせた。今次々に新型先端実戦機を中国周辺に実戦配備したりそれを宣言したりすることは、より明らかにアメリカのアジア太平洋地域の安全を掌握することに対する欲望をはっきり示している!

米日の武力をひけらかす挙に対し、中国は当然放置することはできないし、当然米日が企図する挑発により軍備競争を引き起こすという落とし穴に誤ってはまることもできない。国家の総合的実力を積極的に発展させること、世界最新の安全保障業務技術を追い求めることの他に、中国はさらにいくつかの特殊な領域、例えば以前は非対称作戦能力と言った方面において新しいものを作り出すことを多く行い、その結果米日の多くの領域の先んじた優勢を解消すべきである。同時に中国は米日の新型武器の周辺への配備というチャンスを積極的に利用し、多種の手段で積極的に対応すべきである。例えばそれに対する偵察および探知計測に入れる力を強化し、もってできるだけ早くこれらの新型武器の無線電信の周波数や関連の情報やデータを掌握し、その結果将来にあり得るそれらとの交戦のためにより多くの準備をなすべきである。


 新兵器を中国に見せつけることは抑止力になりますが、ある意味では手の内を見せ、対策を練らせることにもつながる、というわけですね。








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