ナックルダスターリボルバー 「マイ フレンド」製作記

これはナックルダスターリボルバー「マイ フレンド」の製作情況をリアルタイムでお知らせしたものです。なお、他のページと重複する画像は削除しました。


 次期新製品はナックルダスターリボルバー「マイ フレンド」に決定しました。実銃はアイルランド人移民のJames Reidが1860年代後半から1882年まで、10,000〜15,000挺生産したとされている全金属製リボルバーで、ナックルダスターとしても使える形状になっているのが最大の特徴です。定義上ペッパーボックスに分類されることもありますが、構造からすれば明らかにバレルを持たないリボルバーです。名前が一般的な言葉に過ぎないのに加え、「ペッパーボックス」、「リボルバー」、「ピストル」、「デリンジャー」など人によって分類法が異なり、またJames Reidという名前も平凡なので、ネット上で検索しにくくてしょうがありません。ちなみにシャロン・ストーン主演映画「クイック&デッド」に登場し、発砲シーンこそないものの、かなりクリアにその外観を見ることができます。

 リボルバーは2005年6月発売のライトニング以来約2年ぶりで、これだけでも久しぶりなんですが、シングルアクションリボルバーとなるともう記憶が定かでないので調べてみました。2002年6月発売のアイバージョンソンにはシングルアクションの機能がありましたが、メインはダブルアクションであり、おまけ的なものでした。2000年11月発売のマキシンBFRはシングルアクションリボルバーでしたが、メカはマルイ製ブラックホークの流用でした。シングルアクションリボルバーのメカを作ったのは1999年5月発売のクローバーリーフピストルまでさかのぼり、つまりこのホームページ開設よりさらに前、約8年ぶりということになります。



 現在ほぼメカが固まったところです。SAオンリーでハンマー、トリガーが作動し、シリンダーが連動します。再装填は実銃通りねじ込みになっているシリンダー軸を抜いて行います。今回もハンマーが起きる時はシリンダーをフリーにし、ダウンする時は固定したままという機能は再現できず、ハンマーコック時以外はシリンダーが固定されません。「マイ フレンド」には.22口径7連発という大部分を占めるタイプの他、比較的多数生産された.32口径5連発、レアな.41口径5連発というタイプがあります。.22口径のタイプはサイズが小さすぎてちょっと苦しい感じでしたが、回転角度の大きい5連発にも問題がありそうなので、考証的にはちょっと問題ありますが、.32口径の全体サイズで.22口径7連発としました。実銃には初めマニュアルセーフティがあり、その後省略されましたが、製品ではセーフティの外観のみ再現し、シリンダーの逆転防止ラッチの役目を負わせることにしました。

 進行状況はここで随時お伝えする予定です。

5月5日

 という予定だったんですが、今回ちょっと進行が変則的で、パーツが揃った途中写真を撮ろうとすると進行を阻害するので飛ばしちゃいました。で、今日試作第1号が完成しました。



ということで、

 構造は実銃とは異なりますが、外観上シングルアクションで完璧に作動します。エングレーブを彫る技術がないので表面がプレーンなのが残念ですが、まあお許し下さい。写真のようにフレームの塗装はクローバーリーフピストルでも使った筆塗りの「黄銅黒さび」塗料にする予定です。まだ複製が間に合っていませんが、製品には.22ショートの実物大ダミーを7個付属する予定です。発売は5月20日頃になると思います。価格はイーサン・アレンのペッパーボックスより少し安いくらいになると思いますが未定です。