中国、韓国の日本を意識した海軍力増強を評価

 韓国が日本を意識して強襲揚陸艦建造を早めるなどの海軍力増強を行っていますが、これに対する中国の見方です。

http://military.china.com/news2/02/11078239/20120822/17386609.html


韓国、第二隻目の独島級強襲揚陸艦を建造 心理的隔たりを埋めるものだと指摘される (頑住吉注:原文では「水陸両用突撃艦」といった表現です)

≪グローバル視線≫2012年8月21日完成の台本

「準空母」を続けて建造 韓国の力を入れた軍の強化は誰に焦点を合わせてのものか

司会者 水均益

韓国メディアは8月19日、韓国軍が「準空母」と呼ぶ第2隻目の独島級揚陸艦を繰り上げて建造することを決定し、この艦は馬羅島号と命名されることになる、と報道しました(頑住吉注:マラ‥‥?)。韓国メディアは、独島級揚陸艦を繰り上げて建造するのは、韓国と日本の海上自衛隊との間の隔たりを埋め合わせるためだとしています。この他、韓国はさらに一連の海軍の作戦能力を増強させる計画を制定しました。韓日の島嶼問題に関する争いが絶えないのにつれ、韓国が力を入れて軍を強化することは、韓日の島嶼に関する争いというゲームに対し、どんなカギとなる重要な作用を引き起こすのでしょうか? それでは討論の前にまず短いビデオによって関連の状況を理解しておきましょう。 (頑住吉注:原文には「韓日」と「日韓」が両方出てきますが、原文通りとします)

(短いビデオの放送)

解説:

韓国の≪朝鮮日報≫傘下の朝鮮テレビは19日、日本の海上自衛隊は2隻の、11機のヘリを搭載可能な13,500トン級のヘリ空母を持つが、韓国にはこれに相当するものとして独島号1隻しかなく、このため韓国海軍は第2隻目の独島級揚陸艦の建造を加速し、韓国南端の小島からとってこの艦を馬羅号と命名する、と独占スクープしました。

また、海軍の作戦能力増強のため、韓国軍はさらに、2017年末に100機余りのヘリを導入し、半数前後を海軍に配備させ、第2隻目の独島艦進水および新型ヘリ就役後、韓国海軍の戦闘力は日本の海上自衛隊に勝るとも劣らないものになります。

さらに、日本が新型スーパー潜水艦を建造することに焦点を合わせ、韓国は3隻の214型潜水艦を建造中で、しかも次世代の3,000トン級潜水艦を研究開発、建造することになります。しかしある韓国の専門家は、韓国軍の駆逐艦の数は日本に比べ絶対的な劣勢にあり、揚陸艦1隻だけに頼ってこれを埋めるのは難しく、日本の脅威に対抗するため、韓国は真の空母の開発を必要とする、と考えています。またある分析は、韓国軍は独島問題の機を借りてこれまで棚上げ状態だった2隻目の独島級揚陸艦の建造を加速して推進しようとしている、と考えています。

評論中:「独島」級揚陸艦は何故「準空母」と呼ばれるのか

専門家の視点:「馬羅」号は心理的な軍事力の隔たりを埋める

水均益:

さて、やはりまず軍事の問題です。何故独島級揚陸艦を「準空母」と呼ぶのでしょうか?

陳虎≪世界軍事≫編集長 (頑住吉注:マラの次はチンコですか‥‥?)

実は、揚陸艦と言うこと自体不正確なのです。正確に言えば突撃艦と言うべきで、外形上は空母のように見えますが、その内部には航空機の格納庫があり、上陸艇が格納できる格納庫もあり、さらにいくつかの海兵隊の戦闘車両、戦車を格納する車庫もあります。この艦はこのように飛行甲板があり、同時に航空機格納庫があるので、実際上ある種の空母の機能を引き受けることができます。このため「準空母」と呼ばれるのです。しかしこの艦を真の空母と比較すると1つ欠点もあります。何故なら物品の格納庫が大きなスペースを占め、車庫も一部のスペースを占め、このためこの艦が搭載する機数が真の空母のように多くなることはあり得ません。

水均益:

現在のニュースは韓国が日本との島嶼をめぐる問題に関する争いに対応するため、しかも日本との海上戦力の隔たりを埋め合わせる必要があるため繰り上げての建造を必要とする、と言っています。我々は単にこの1隻の馬羅島号と称するものだけで、韓国と日本の隔たりが埋められるものなのか、と感じています。韓国と日本の隔たりは大きいに違いないですね?

陳虎:

韓国と日本の海上戦力の隔たりは相当に大きいです。単にこの1隻の強襲揚陸艦だけに頼ってこの隔たりを埋めるのはあまりありそうにないですが、少なくとも心理的には双方の海上戦力の隔たりをちょっと埋め合わせできるのです。このようにすれば韓国人に、心理的にバランスを取らせることができます。あっちには2隻のヘリ母艦、駆逐艦があるが、こっちには2隻の対等な強襲揚陸艦がある、という心理的な要素です。

(頑住吉注:これより2ページ目)

評論中:「馬羅」号は韓日軍事力の隔たりを埋め合わせられるか否か

水均益:

我々はいくつかの日韓両国の艦艇の大体の状況を見ましたが、さらに我々に簡単に分析していただけませんか? 韓日両国の海上戦力における隔たりは主にどんなところにあるのですか?

陳虎:

実際のところ日本の海上戦力の基礎は強大と言うべきです。ほとんどあらゆる戦闘艦方面、真の大型空母を除いてですが、その他の方面に欠けたところはありません。その駆逐艦兵力は世界でも上位に違いなく、対戦哨戒機の兵力はアメリカに次ぐもので、通常潜水艦部隊は世界一流というべきです。この数項目だけをとれば、その全体的海上兵力は世界において少なくとも上位から6、7位に置いても大きな問題はないはずだと言えます。

水均益:

ということは、韓国と日本の差は1ランクも2ランクも違うということではないですか。

陳虎:

韓国はここ数年比較的速く追いかけていますが、結局のところ基礎が日本のように厚くないので、駆逐艦の数は日本人との隔たりが大きいです。現在質の上では近くなっていますが。潜水艦でも韓国で最も先進的な通常潜水艦は徐々に日本の潜水艦に追いついていますが、数の上ではやはり隔たりがあります。対戦哨戒機部隊の数の隔たり、質の隔たりとなればさらに大きいです。

評論中:韓日の島をめぐる争いエスカレート 韓国兵力増強を続ける

専門家の視点:韓国の海軍強化は東北アジアの情勢に緊張を引き起こす

水均益:

あなたは韓国がこの2年も一段と力を入れてその軍事力を強化していると指摘されたところですが、高さん、我々には図もありまして、軍事力強化計画に関連するものです。独島および馬羅号がそれぞれ4機艦載ヘリを配備するのを含め、2017年までに100機余りのヘリを導入し、さらに3隻の214型潜水艦を建造し、しかも次世代3,000トン級の潜水艦の研究開発、建造を予定する等々の動きがあります。これらは軍事上の概念ですが、現在多くの人が心配しています。中日の間の釣魚島以外に、最近の日韓の間の独島(竹島)問題でも争われて決着がつかず、甚だしきに至っては今日の新しい情報では、日本がこの件を国際法廷に提訴するということです。人民は、日本と韓国はいずれもアメリカの同盟国だが、両国には深い歴史的な積もった恨みがあり、島嶼問題で衝突、甚だしきに至っては戦争が勃発するのか否か、と話していますが?

高洪 中国社会科学院日本研究所副所長

現在、近い時期ということで見れば可能性はそれでも高くありません。何故ならアメリカが2人の小兄弟を統率しているからです。2人の小兄弟が戦争しようとすれば、長兄に相談しなければなりません。長兄は彼ら2人の間でいたずらに軍備競争が行われるのを喜びません。私は韓国が日本に追いつけるか否かについては懐疑的です。日本の技術力と財力はいずれも1クラス上どころではありません。韓国には自分の計画があり、もしこの計画が徐々に実施されれば、私は結果として直接的に東北アジアの緊張した情勢という結果を引き起こすと考えます。日本に対してだけでなく、韓国と中国の間にも海上の未解決の問題があります。さらに半島自体が対立、対峙の状態にあります。こうなると、片方、あるいは相互が結果として軍備を拡張し、物事が正しい方向に向かいません。全体的趨勢はグローバルにジャングルの法則から始まって秩序ある方向に変化しているのに、皆がせっせと刀を磨いていれば、東北アジアは無秩序になり、これは全体的に言えばいいことではありません。

水均益:

しかも忘れてはならないのは、反対側には北朝鮮もあることで、この問題は我々の関心に値します。

高洪:

対話のコストは対抗のコストよりはるかに低いのです。

水均益:いいでしょう。この話題はここまでにして、時間の関係でCMに行きます。

我々の専門家の分析がこうであるように、韓日の間はアメリカの牽制があるため、必ずしも島嶼をめぐる争いゆえに大事にはなりません。しかし島嶼を守り、奪う軍事力レベルは、双方のゲームに対しやはりカギとなる重要な作用をします。韓国の独島に関し、韓国大統領は島に上陸して主権を宣言するだけでなく、「準空母」の名にさえ独島の名をつけています。韓国サイドの強硬な態度はくすぶる島嶼をめぐる争いによって、どんな影響を生むのでしょうか? これは我々の関心に値します。

あなたが我々の今日の番組を視聴してくださったことに感謝します。それではまた。


 私は韓国がいろいろな場面で余りにもヒステリックな態度を取っていること、問題を日本単独でも国際司法裁判所に提訴する動きになっていることから、表面的には問題がこじれているように見えますが、大きな流れとしては逆にいい方向に向かうのではないかと思っています。











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