ロシア、中国の軍事力を語る

 確かに中国人自身のそれと視点が違う部分もあります。

http://military.china.com/important/11132797/20150524/19734460.html


ロシア、中国の軍事力がグレードアップし新兵器を大量に装備、とする 数億人を動員可能

【グローバル軍事報道】 ロシアの「断面」誌5月21日の報道によれば、中国の軍隊が人数の多さと一千万以上の民兵しか誇れなかった時代はすでに過去となった。現在中国は世界で最も膨大な軍隊を持つだけでなく、しかも軍事予算はアメリカのすぐ次である。中国はその数がヨーロッパの半分に相当する青年に銃をかついで入隊させることができるだけでなく、しかも最新科学技術装備を配備している。

中国軍の実際の指標に関しては、特にミサイル、核兵器、新型装備方面においては相当に限られた公式情報、軍事専門家の計算、および「潜在的敵」のデータ、例えばペンタゴンがアメリカ議会に提出したレポートを根拠におおよその推測を行うしかなく、正確な数字はずっと秘して言わずという状態である。

陸軍の実力

2013年に中国は武装力量の人数を初めて発表した。148.3万の作戦人員の中で、陸軍は85万人、海軍は23.5万人、空軍は39.8万人である。同じ2013年、アメリカ国防省は中国は陸軍だけでもう125万人いると見積もった。

中国陸軍は全部で18個軍を編成し、実質上諸兵種合成の独立集団軍で、あらゆる兵種を包括する。軍の下には師団と旅団が管轄され、全部で31個歩兵、23個機械化兵、17個戦車兵、19個砲兵、5個海兵隊、3個航空降下兵師団および旅団がある。陸軍の武器庫には約7,000両の近代化された戦車、8,000門の火砲がある。18個軍の中で、11個はロシアと隣り合う中国北部地域に配備される。

航空降下兵と海兵隊を除き、中国の特殊部隊はさらに最多で1.4万人いて、独立した連隊や特殊大隊に編成されている。中国の航空降下兵、海兵隊、特殊部隊は主に国産装甲車両を配備し、これには水陸両用戦車や航空降下歩兵戦車が含まれる。

また、中国陸軍序列の中にはさらに大量の旧式武器を配備する予備役および警備部隊がある。異なる見積もりによれば、中国人民解放軍部隊には全部で9,000〜12,000両の戦車、約12,000両の歩兵戦闘車と装甲輸送車(その中には3,500両の近代化された戦闘車が含まれる)、2,000門余りの各種自走砲、3,000門近いロケット砲、7,000セット余りの対戦車ミサイルシステム、15,000門の高射砲と対空ミサイルシステム、約6,000門の牽引式火砲と10,000門の迫撃砲がある。

20世紀末、中国の軍事装備は米ソの軍隊に比べまだまるまる1世代立ち後れていた。だが現在状況には変化が発生している。中国は各種新型装軌式車両の数の上で絶対的に先んじたレベルにある。今人民解放軍は1,000両近い99式戦車を持つが、その性能は先進国のメインバトルタンクに完全に比肩し得る。少し前さらに全系列の近代化された自走砲とロケット砲が装備され、これには世界で威力最強で射程が400kmに達し得る「衛士-2D」が含まれる。

こうしたあらゆるものに加えて中国の自動車工業の成功(2014年には2,400万台の自動車を生産)があり、中国の歩兵を機動性が強く、装備が精良な力量とさせている。またアメリカの軍事専門家は、中国人民解放軍の作戦訓練にも新たな趨勢が出現しており、演習を通じ縦深が1,000kmに達し得る快速進攻戦役を練習し始めている、と指摘する。

これと同時に中国の膨大な動員ポテンシャルは依然消失しておらず、21世紀初めには3.8億人動員可能で、そのうち2.08億人は就役に適すると見積もられた。

(頑住吉注:これより2ページ目)

空軍の雄鷹

作戦機の数の上では、中国は第3位におり、アメリカとロシアのすぐ次である。アメリカの専門家の見積もりによれば、中国空軍は海軍航空隊を含めて約2,100機の相対的に先進的な各種実戦機と1,500機の旧式実戦機、約500機の輸送機、100機余りの特殊監視機および偵察機があり、全部で31個師団および4個独立連隊に編成されている。

中国空軍は1950〜60年代に誕生し、ライセンス生産されたソ連の飛行機をもってメインとした。戦闘機隊の基礎は今に至るも依然ミグー21の改良型で、現役の100機以上の成都飛行機製殲ー10も前世期末にロシアの顧問の参与の下に研究開発されたものである。

爆撃航空隊の基礎は旧式機で、これには280機のツポレフ-16爆撃機およびミグー19攻撃機をコピー生産した実戦機、および1990年代に製造した120機の西安飛行機製殲轟ー7戦闘爆撃機(輸出機種名は「飛豹」)が含まれる。殲轟ー7は中国が自力更生で研究開発、製造したものだが、性能上ロシアのスホーイー30に依然遜色がある。

中国はずっと努力して本国空軍の質を向上させており、過去25年でロシアから176機の異なるタイプのスホーイー27およびスホーイー30機を購入し、さらには独立自主で第5世代戦闘機を研究開発している。中国の殲ー20と殲ー31(「黒鷹」と「鶻鷹」)はすでに初の一連の試験飛行を完成させており、現在米軍のみがこのレベルの戦闘機を装備済みである。しかもその他の国の中で、現在ロシア、日本、中国の3カ国だけが試験を行っている(頑住吉注:日本は「第5世代戦闘機の試験を行っている」うちには入らんでしょう)。

中国の軍事輸送航空隊の基礎はソ連のアントノフー12機のコピー生産品である。だが2013年1月、中国が自主研究開発する初の大型輸送機である西安飛行機製運ー20が初飛行に成功した。この機は当初ロシアの航空エンジンを使用するが、2017年に計画通り大量生産される時には中国国産エンジンを装備することになる。

長期にわたり中国には真に要求に符合するヘリがなかった。2010年になって中国航空工業はやっと西側、ロシアそして自身の研究成果を結合させ、完全に近代化された直ー10ヘリの大量供給を開始した。中国はさらに完備された無人機生産ラインを完成させている。2013年、「翔竜」無人機の性能が明るみに出、それは650kgの作戦搭載荷を搭載し、航続距離は7,000kmを超え、これはモスクワと北京の間の距離よりさらに1,000km長い。

(頑住吉注:これより3ページ目)

核ミサイルの実力

中国が核大国になってすでに半世紀の時間がたっている。中国は1964年には早くももう第1発目の原子爆弾を試験し、米ソ英仏に続き世界第5番目の核保有国となった。1967年、中国は世界第3の水爆試験に成功した国となり、かつ初の弾道ミサイルを発射した。1970年には中国初の人工衛星が宇宙に行き、初の原発が運転を開始した。

中国の宇宙開発はロシアとアメリカのすぐ次である。2003年から中国は定期的に本国の宇宙飛行士を宇宙に送り込んでいる。今日、中国は唯一の自らの軌道宇宙ステーション「天宮一号」を持つ国であり(頑住吉注:国際宇宙ステーションではなく自国専用の宇宙ステーションを持つ国は中国だけという意味でしょう。ただし全長10m余りで、宇宙ステーションという語から想像されるよりはるかに小さいものですが)、アメリカ、ヨーロッパ、ロシアの後本国の衛星ナビゲーションおよび情報偵察システムを建立した国でもある。

中国の核ミサイル部隊である「第二砲兵隊」は約12万人いて、全部で1,500〜2,000発の核弾頭搭載可能な弾道ミサイルを有し、これにはアメリカとロシアの全域内の目標が破壊できる100発近い大陸間弾道ミサイルが含まれる。現在中国は全系列の戦略ミサイルを生産しつつあり、分離誘導式多弾頭を搭載し射程が13,000kmを超える「東風-5A」サイロ発射式大陸間弾道ミサイルから、射程が11,000kmに達し得る装輪式および鉄道式軌道大陸間弾道ミサイルまで、あるべきものは全てある。

専門家の見積もりによれば、中国は核兵器の数の上でロシアとアメリカのすぐ次で、少なくとも130発の核弾頭搭載弾道ミサイル、およそ40発の原潜で使用する核弾頭弾道ミサイル、数十発の戦略爆撃機搭載の核爆弾、および150〜350発の核弾頭巡航ミサイルを有する。しかも関連の情報は絶対的に秘密保持されているため、こうした数字はまだ最も保守的なものである。最大の見積もりの数字によれば、中国は最多で1万発近い核弾頭を持つことになる。

5つの核大国の中で、中国は最後に地上および地下核実験を停止した国で、核爆発の数の上でアメリカ、ソ連、フランスのすぐ次であり、唯一の継続してあらゆる大都市に防空壕を建設し、実際に核戦争に対する防備を準備している国でもある。

海軍と空母

21世紀になる前、中国海軍は6隻の1980年代に自主建造した原潜をも持つとはいうものの、実質的には依然近海の「蚊艦隊」だった。現在状況には根本的変化が発生している。中国はすでに最も強大な造船工業を持ち、生産量は今世紀初め16倍に増加し、現在全部で3,000余りの造船工場が全世界の半分の新型艦船を生産している。

これと同時に中国はさらに積極的に外国の海軍技術を購入している。例えば前世期末、ロシアから4隻の駆逐艦と10隻の潜水艦を購入し、また各種海上基地ミサイルや防空システムを購入した。

中国初の空母の歴史はより説得力を持つ。30年前には早くも、中国はもう廃品の金属を購入するという名目でオーストラリアのある第二次世界大戦の期間の空母を購入した。ソ連解体後、中国はまたロシアから廉価で退役した「ミンスク」号および「キエフ」号空母を購入し、ウクライナから未完成の「ワリヤーグ」号空母を買ってきた。これにはたった3,300万アメリカドルを費やしただけで、モスクワ市ルブリャオフカの富豪の住む区域の何件かの別荘より高くない。

中国は仔細にこうした古い空母を研究し、かつ完成できていなかったソ連の「ワリヤーグ」号を中国初の空母「遼寧艦」に改装し、2012年に引き渡し就役させた。空母艦載戦闘機も中国が2001年にウクライナから購入したソ連の飛行機を基礎に研究開発してできた。「遼寧艦」は中国海軍の実力を強化しただけでなく、さらに中国が空母の製造、使用方面で経験を累積する基礎となった。推測によれば、中国初の2隻の真の国産空母はすでに建造が開始されている。

中国海軍は毎年10隻余りの中型艦艇を装備している。2020年前に少なくとも5隻の新型原潜を装備する計画である。専門家の見積もりによれば、中国新型駆逐艦はアメリカと日本の同類戦闘艦のすぐ次で、中国のディーゼル・電池潜水艦の性能もロシアの潜水艦に遜色ない。

アメリカのデータによれば、2014年に中国海軍は全部で1隻の空母、24隻の駆逐艦、49隻のミサイル護衛艦、9隻の軽護衛艦、57隻の上陸艦、百隻以上の近代化されたミサイル艇と数百隻の海岸警備巡視艇、および61隻のディーゼル・電池潜水艦と5〜8隻の原潜を有した。

中国海軍は作戦編成上三大艦隊に分かれる。北海艦隊は海上方向からの北京の保護を担当し、東海艦隊と南海艦隊はまず対台湾行動に用いられる。南海艦隊はさらに中国南海の島嶼を保護し、ベトナム、フィリピン、マレーシア、ブルネイとの間の領土をめぐる争いに対応する。

(頑住吉注:これより4ページ目)

軍事予算

過去20年で中国の軍事予算は19倍に増加した。1994年はたった60億アメリカドルだったが、2002年にはすでに200億アメリカドルに達し、2012年に初めて1,000億アメリカドルの大台を突破し、2014年には1,300億アメリカドルを超えた。専門家の見積もりによれば、中国のおよそ40%の軍事支出は海軍と空軍の高度科学技術武器の開発に用いられる。

今年3月中国当局は、2015年の軍事費支出は前年比10%増加し、1,500億アメリカドルに近づいた、と言明した。だがアメリカの分析者の計算によれば、中国の軍事予算の公開されるデータは実際の支出に比べ少なくとも50%低い。ヨーロッパの専門家の統計によれば、2014年の中国の実際の軍事費支出は2,160億アメリカドルで、ロシア、日本、インド、韓国の軍事費の合計を超える。2008年以来、中国は軍事予算の規模の上ですでに世界第2位にランクされ、アメリカのすぐ次である。だが比率から見ると、アメリカの軍事費支出は全世界の1/3を占め、中国は12%でしかない。

中国人民解放軍の実力は膨大な軍事工業システム、約3万の企業、300万名の工員に依存する。中国はすでに世界市場の武器販売大国の1つとなっており、アメリカ、ロシア、フランス、ドイツのすぐ次である。2003年から2012年までに、中国の全世界の兵器貿易中に占めるシェアは2%から5%に増加し、しかもまだ継続して増加しつつある。例えば、世界で最も富裕な国の1つであるサウジアラビアは本国の軍隊のために中国の各タイプの「東風」弾道ミサイルを配備している。

これと同時に、中国は武器輸入大国でもある。輸入軍事技術の金額の上で世界第2位におり、インドのすぐ次である。今中国はロシアから得た一連の武器装備を複製、生産し、かつ対外的に輸出できる。現在すでにロシアの軍事工業製品を大量購入する必要はなく、国産武器の研究開発と生産を重点的に発展させ始めている。

202年には早くも、中国政府は正式に国家創新型高度科学技術産業発展方針を発表し、2010年以後初の近代化された国産武器の製造を開始し、今世紀20年代になれば世界の主要な軍事装備市場に進入すべきこととし、今世紀中葉になればアメリカとの間の軍事的均衡を実現するよう要求している。現在この計画の第1段階はすでにスムーズに完成している。(編集翻訳:林海)


 まあこのまま順調に成長を続けて行けばそうなる可能性は高いでしょうね。
















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