インド第2の国産空母「Vishal」はやはりカタパルト装備、排水量65,000トン?

 コラムでもお伝えしましたが、インド第2の国産空母の情報がちょっとずつ出てきており、こんなページを紹介します。ちなみに時々ありますがこの文章はインドの報道を紹介したもので、一方画像のキャプションは中国人が書いており、本文の内容にキャプションが必死で反論しているようなちょっとおかしなことになってます。

http://military.china.com/zongziji/news/11124958/20121207/17569944.html


インドメディア、中国の殲-31はミグ-29Kに及ばない

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「現在インドが装備するミグ-29Kはまだ畳の上の水練で、空母には搭載できていない。現在、インド空母には基本的に何の戦闘力もない。」)

【グローバルネット総合報道】 インドのIndrusウェブサイト12月5日の報道は、現在中国とインドの空母戦力はいずれも生まれたばかりの段階にあり、相互に脅威を形成する前で、両国にはまだ長い通らねばならない道がある、とした。特に中国には充分な艦載機がないだけでなく、空母での操作経験を持つ艦載機飛行員もおらず、西側の安全保障業務専門家は中国が真の空母特別混成艦隊を建設するにはまだ25年の時間が必要だとさえ指摘している。

インド海軍空母戦力はゼロにまで下落

2010年2月19日、インド海軍はその「ブラックパンサー」中隊のために4機の艦載ミグ-29K戦闘機を導入した。だが、ミグ-29K戦闘機が飛び立った場所は空母ではなかった。ロシアによって研究開発されたこの迎撃機の航続距離は3,000kmを超え、最終的にインドのゴア州のHansa海軍基地の陸上の試験場に配備された。

強大なミグ-29K戦闘機が「畳の上の水練」となったのは、インドが購入したロシアの中古空母「ゴルシコフ海軍上将」、すなわち「ヴィックラマディヤ」号空母がまだ位置についていないからである。「ヴィックラマディヤ」号がまだ位置についていないことに加え、さらに「ヴィラート」号空母がドライドックにいる時間は海上での時間よりはるかに長く、このことはインド海軍の空母戦力が「ゼロ」にまで下降する結果をもたらす。イタリアやタイさえもが空母を維持していることを考慮すれば、インド海軍要員がインド空母の真空状態に真剣に向き合うことは必須である。

幸運なことに、遠洋海軍建設過程でインドは海軍の工程と技術の輸入、および他国(主にロシア)との海上プラットフォーム共同研究開発に依存することができる。インドはすでに多くの護衛艦や駆逐艦を建造済みであるが、これらの武器プラットフォームはいずれもロシア製武器を装備している。原子力潜水艦、ステルス戦闘艦、空母などホットな技術領域においてインドは再度ロシアに助けを求めた。何故ならこうした軍備上、インドは現物製品を購入できないからである。「殲敵者」級潜水艦、「ヴィラート」級空母、「デリー」級駆逐艦、「ブラームス」超音速巡航ミサイル(極超音速バージョン含む)はインドがロシア技術の応用に成功したいくつかの典型的な例である。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「中国の殲-31戦闘機はまだ試験飛行中だが、ミグ-29Kよりまるまる1世代先んじている。」です。)

中国海軍空母戦力は急速にアップ

まさにこうした背景の下、中国海軍は2011年8月10日に初の空母「遼寧」号の引き渡しを受けた。1年を経た後、中国空母戦力は全速でアップしている。すなわち、2012年11月25日、中国の殲-15戦闘機が初の空母への発着に初めて成功したのである。事実、中国がこんなに長時間を使ってやっと空母を装備したのは、完全に解放軍海軍の海上理論がソ連海軍戦略思想に深い影響を受けたからである。ソ連は空母は高価すぎ、しかも体積が大きすぎ、容易に対艦ミサイルの攻撃を受けると考えた。この思想によれば、もし1発の価格100万アメリカドルのミサイルが10億アメリカドルの空母を撃沈させることができるなら、1隻の容易に攻撃を受ける空母ではなく、1,000発のこの種のミサイルを装備するのが最上だ、ということになる。こうしたミサイルの中で、1発が目標に命中しさえすれば、敵空母は疑いなく大海に沈むのである。

だが、もし中国が依然非常に貧窮した時代だったら、空母の追求は物質的贅沢とされたかもしれないが、中国の銀行に兆単位の貯蓄がある時代においては、中国が空母の魅力に抗することは難しい。ウクライナがすでに30%完成した「ワリヤーグ」号ソ連製空母を屑鉄として処理しようとする時、チャンスがやって来た。1998年、中国のマカオの創律旅行会社はウクライナに、この空母を自分たちに売るよう要求し、この空母は浮動するギャンブル場に改装されるのだと称した。その後、同社は2,000万アメリカドルで「ワリヤーグ」号空母を手に入れた。たった12年の時間を使っただけで、中国造船工業は未完成の「ワリヤーグ」号をリフォームし建造を継続して「遼寧」号空母とした。

25年以内に中国が真の特別混成艦隊を持つことは難しい

今インドは数十年前よりもさらに中国重視の度を加えている。この発展の趨勢は口に出すに値するが、過度に大げさに言って人を驚かせてはならない。「遼寧」号空母は日増しに迫る中国の「脅威」に対する関心をインドに引き起こした。だが中国の殲-31ステルス戦闘機がインド海軍のミグ-29Kに勝っているというのは粗雑な言い方である。これは殲ー31戦闘機は検証機に過ぎず、実際の配備までにはまだ10年の時間があり、しかも第4++世代のミグ-29K戦闘機は実戦の試練を経た戦闘機であり、さらにステルス戦闘機を捜索する独特の能力を具備しているからである。

(頑住吉注:これより3ページ目。画像のキャプションは「遼寧艦の就役、しかも素早く艦載機の発着を実現させたことは、中国海軍の実力、戦闘力の急速な向上の顕著な印である。」です。)

「遼寧」号空母は体積が非常に大きいが、中国には空母の行動、技術に関する経験が欠けており、これはこの空母が戦闘任務の執行ではなく、むしろ訓練艦として使用される可能性が高いことを暗示している。中国のメディア「グローバル時報」はある中国の軍事専門家の話を引用し、「遼寧」号空母はその任務執行に必要な能力を備えておらず、この艦にはより多くの適応性、その戦闘能力の向上が必要である、とした。これに比べ、1961年5月18日時点でインドはすでにとっくに空母上での艦載機発着の能力を掌握しており、中国に比べ半世紀余り先んじている。

しかも、中国には充分な飛行機がなく、その初の空母の充分な利用に必要な知識を持つ飛行員も欠乏している。経験豊富な飛行員がいないのでは、「遼寧」号空母は限られた軍事的機能しか持たない可能性が高い。中国初の空母として、「遼寧」号が主に、中国海軍が海上航空戦術を掌握する助けとするのに用いられることは実にはっきりしている。

艦載空中連隊以外に、中国はさらに「遼寧」号空母のために空中、水上、水中の保護を提供し、空母の後方勤務を保障し、しかも空母を操作する艦員を訓練することが必須である。西側の安全保障業務分析家は指摘する。中国が真の特別混成艦隊を建設するには、まだ25年の時間を必要とする、と。だが、外界は中国の能力を過小評価してはならない。事実、中国の新しい武器システムを装備する速度は驚異的である。中国は8年の時間しか使わずにもう殲-15戦闘機をクローンによって生み出すことに成功した。このため、中国が特別混成艦隊を建設する時間を圧縮することは完全に有り得る。

インド、中国に先んじてカタパルト発進を採用

ロシアはインドと中国の海軍に対し非常に大きな影響力を持つ。両国海軍の多くの艦艇がロシア式あるいはソ連式設計を採用していることから、すぐにこの点を見いだすことができる。現在、インドと中国の海軍空母艦載機はいずれも短距離発進、制動による着艦(STOBAR)模式を採用している。

(頑住吉注:これより4ページ目。画像のキャプションは「『ヴィックラマディヤ』号空母の航海試験での故障は、インド海軍の発展計画を混乱させた。」です。)

あらゆる旧ソ連空母はこの種の艦載機発着模式を採用していたが、大型艦載機は発進できなかった。これは艦載機の有効積載に対する重大な制限を構成し、早期警戒機の利用にも不利である。空母自身の脆弱性を考慮すれば、早期警戒機がないと戦時における空母の寿命は「〜日をもって数える」から「〜時間をもって数える」にまで短縮することになる。

しかし、インドはすでにその第2隻目の国産空母の建造を言明している。すなわち排水量65,000トンの「Vishal」号空母であり、カタパルト発進、制動ケーブルによる降着補助(CATOBAR)模式を採用することになる。これは1つの巨大な技術的進歩である。アメリカ海軍戦闘学院のレポートによれば、艦載機カタパルトの設計は非常に正確であることが必須で、有効な作動を完成できることが必須である。あるアメリカの専門家の言葉を借りれば、「99%では不合格に等しい」。レポートはさらに強調して、しばしばカタパルトの調節を行い、もって特定の機の類型や総重量に適応させることが必須だ、としている。

この領域において、インド海軍は中国海軍に比べ優位性を持つ。アメリカの「週刊航空」誌の報道は、「Vishal」号空母に蒸気カタパルトを追加装備する問題で、アメリカのノースロップ・グラマン社がインドのために概念と集成方面の援助を提供する、としている。(これはギブアンドテイクの典型で、ノースロップ・グラマンはインドにそのE-2C「ホークアイ」早期警戒機を購入してもらえることを希望しているのである。)

数十年の傍観と懐疑の後、今インドと中国はすでに空母戦力の発展路線を制定した。まさに中国海軍軍事学術研究所の研究員李傑大佐が言ったように、「大国から強国に向かって踏み出すには、空母なしではいられない」のである。

(頑住吉注:後のページは画像とキャプション、と言うか中国人によるインド空母の揶揄だけです。5ページ目は「『ヴィックラマディヤ』に故障が発生し、インドは慌ただしくこの艦がすでにミグ-29Kの発着試験を成功させていると発表することをもっていくらかその面子を挽回した。」 6ページ目は「殲-31はまだ試験飛行段階だが、ミグ-29Kのたぐいと比較し得るものでは全くない!」 7ページ目は「インド海軍現在唯一現役の『ヴィラート』号空母。フェリーとの衝突事故を発生させたばかりである。」 8ページ目は「インド初の国産空母『ヴィクラント』号。やっと半分作ってすぐ進水し、国際的な物笑いの種となった。」です。)


 私はコラムで、第1隻目の国産空母が完成し問題点の洗い出しが済む前にそれよりはるかに大きなサイズの2隻目の国産空母を建造し、しかもカタパルトを装備しここでは言及されませんでしたが原子力動力を検討するというのは余りにも無謀である旨書きましたが、アメリカの技術的な援助が充分に得られるなら話は別になります。アメリカが中国に対する牽制のためにインドに肩入れすることは充分にあり得ることでしょう。ただソ連を牽制するために援助したアフガニスタンのゲリラ、イランを牽制するために援助したイラク、アルカイダ対策のために援助したパキスタンが後に敵になって困ったように、比較的遠い将来インドがアメリカの脅威になる可能性だってないとは言えず、もしそうなったらアフガニスタン、イラク、パキスタンよりはるかに厄介な存在になるはずですが。










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