中国、無人機でアメリカ空母に対抗?

 もちろん直接的にではないですが。

http://military.china.com/important/11132797/20170315/30328449_all.html#page_2


ロシアメディア:中国の無人機は対艦弾道ミサイルを誘導し敵軍の空母に対抗できる

ロシア衛星ネット3月15日の報道によれば、中国航空宇宙科学工業集団社(CASIC)は大型遠距離無人機の生産、輸出規模を拡大する決定をした。ロシアの軍事専門家であるコーシンは衛星ネットのために執筆したこの文章の中で、中国の無人機生産計画につき評論を行った。

文章は、今までにCASICが市場に向け提供してきた同社の戦術無人機WJシステムは全ていくらか相対的に簡単な無人機で、第3研究院によって研究開発されてできた、とする。第3研究院は巡航ミサイルの研究開発と生産を担当し、その研究開発する無人機は実質上偵察設備を弾頭に取って代わらせた巡航ミサイルに似たもので、かつ繰り返しての使用が可能である。それらは例えば目標指示、校正および打撃結果に対し評価を行うなどの任務の完成に用いられ得る。いくつかの改良版はさらに弾頭を装備し、打撃能力を持つ。

だが新たな条件の下で、ここで指しているのはあるいはより複雑な遠距離偵察無人機かもしれない。中国はこの領域での成果が顕著である。およそ1年前に中国のテレビは「利剣」ステルス無人機の原型機を放送し、アメリカのRQ-170の外形に非常に似ていた。2016年年初になると、すでにそれに対し何度もの飛行試験を行っていた。

このようなステルス無人機の製造およびその装備は、非常に大きく解放軍が太平洋の戦場で作戦を行う能力を向上させることになる。アメリカを抑止するため、中国人は全力を尽くして各種の対艦弾道ミサイルや対艦巡航ミサイルを研究開発している。この方面が直面する最大の問題は目標指示である。中国は一定程度上宇宙偵察手段に頼ってこの問題を解決している。しかし宇宙システムにもそれなりの欠点があり、非常に多くの限界がある。遠距離ステルス無人機は理想の解決方案たり得る。それらは対艦弾道ミサイルと共に、太平洋西部の敵の海上力量に対し深刻な脅威を構成し得る。

ステルスとは、それが空母攻撃群を発見でき、しかもさらにそれを追跡する一定の時間、空母群から発見されないだろうことを意味している。この種の無人機はCASICが生産する「彩虹」系列や中国航空工業集団(AVIC)が生産する「翼竜」とは競争を構成しないだろう。「彩虹」や「翼竜」は主に反乱鎮圧など小規模衝突に用いるものであって、敵の猛烈な攻撃の条件下では生き残るチャンスはない。このため中国の新型無人機の輸出ポテンシャルは大きくない。

CASICのもう1つの研究方向は成層圏およびそれ以上の高空で活動する無人機で、近宇宙(100kmより高い)に進入する可能性もある。それは新型巡航ミサイル(超音速である可能性が極めて高い)のサイドオプションの可能性が大いにある。それはあるいは解放軍の戦略偵察ツールとしてのものになるかもしれない。この種の複雑な無人機を就役させるには、大量の追加支出が必要で、かつ各種の技術的リスクが伴う。このプロジェクトの運命は予測困難である。

【関連の閲読】 中国、新型ステルス無人機を研究開発しあるいは年内に就役させ偵察任務を執行か

ロシア衛星ネットは3月9日中国の「中国日報」の報道を引用し、中国航空宇宙科学工業集団は新型軍用ステルス無人機を研究開発中だとする。全国政治協商委員で、中国航空宇宙科学工業集団社副社長の魏毅寅は「中国日報」に対し、同集団は現在長い航続能力のステルス無人機と近宇宙無人機を開発中で、世界トップクラスの無人機メーカーおよび関連サービスの供給商となることを極力勝ち取る、と明らかにした。彼は、「世界の武器の形勢には非常に大きな改変が発生しつつあり、無人機は高解像度の偵察、遠距離正確攻撃、対潜、空中打撃任務を行うことができ、すでに現代の戦争の中で不可欠の重要部分となっている。」と語る。

まさに魏毅寅が言うように、近年来世界を範囲とする軍用無人機の研究開発は高潮の段階に入っている。特に2013年、アメリカの多くの無人機が頻繁に明るみに出、例えばX-37Bが再度秘密科目試験を行った。X-47Bは陸上基地での発着と海上の空母での発着を完成させた。X-51の試験が成功した。同時に、アメリカはさらに一段と力を入れてのRQ-180ステルス無人偵察機の研究開発を開始した。これに比べ中国も落伍に甘んじず、近年来相次いで多種のステルス無人機の実体機や概念模型を登場させている。例えば、暗剣無人機の概念模型、利剣ステルス無人攻撃機、「彩虹-805」高速ステルス標的機である。

アメリカの軍用機の発展の歴史的過程を縦覧すると、F-22からF-35まで、さらに第6世代戦闘機の概念機まで、アメリカ方面はほとんど概念や設計方案からもう騒ぎ始める。この種のやり方は主にアメリカのグローバルな戦略とコンビネーションして勢いづけするためで、同時に国防経費縮減の状況下でより多くの研究経費を勝ち取ることができる。だが米軍やメディアのその中のある飛行機に対する報道はそれにもかかわらず異常に低調である。それは前述のRQ-180ステルス無人偵察機に他ならない。その原因を突き詰めると、この機が将来米軍戦場偵察の急先鋒となるからで、このため秘密保持性は高いほど良いのである。

周知のように、過去何十年の航空技術と電子技術の急速な発展と共に、戦場の無人偵察はすでに偵察情報の重要な獲得手段となっている。中高空長航続時間無人機を偵察衛星と比べると、コストが低い、偵察が素早い、目標に対する識別率が高いなどの特徴を持つ。有人偵察機と比べると、昼夜持続偵察能力を持つ、飛行員の疲労や死傷を考慮する必要がないなどのメリットを持つ。だが、大多数の無人機はステルス能力がなく、このためごく容易に敵サイドの防空武器によって発見、撃墜される。コソボ戦争やイラク戦争で、米軍の無人機はにはいずれでも被撃墜記録がある。「非接触」方式が主導する未来の戦争の中で、できる限り早く無人操縦機のステルス技術問題を解決することは非常に切迫していることが目立つ。

現在、中国はすでに殲ー20および殲ー31という2種のステルス戦闘機、および「利剣」ステルス無人攻撃機を持つが、唯一戦略偵察任務が執行できるステルス偵察機が欠けている。

中国はステルス技術領域ですでに相当多くの成果を取得していることが見て取れ、このためステルス無人偵察機を研究開発することは決して困難ではない。2013年には早くも、インターネットメディアは2種の全翼レイアウトの無人機を明るみに出したことがあり、画像が比較的模糊としていたため、その真偽性はずっと大いに論争対象となっている。後の2014年、某大学の宣伝フィルムの中に、この2種の無人機と同様の空力レイアウトを採用した無人機が明るみに出た。それは特別に大きな全幅を採用し、ステルス長航続時間偵察機の典型的な特徴を持ち、基本的に外界の推測を実証した。今4年が過ぎ去ったが、中国の無人機の研究開発能力に照らせば、もし中国が間違いなくこの無人機に対し研究開発を行っていたら、今年にはすでに就役状態に近づいている可能性が高い。

中国の日増しに複雑になる地域情勢に直面し、中国には研究開発の戦略的需要もある。このため将来のある日、もし中国がステルス無人偵察機を明るみに出しても、決して不思議ではない。新型ステルス無人偵察機の出現は、必ずや極めて大きく解放軍の偵察能力を増強し、有効な組織配合を経て、必ずや勝利の天秤を解放軍に向け傾斜させると予見することができる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「(画像)某大学の宣伝フィルムの中の無人機の模型(上) インターネットに明るみに出た2期種の全翼レイアウトの無人機」)


 「利剣」に関しては研究開発が進んでいるのか停滞しているのかさえはっきり分からず、それでも「無人攻撃機を持つが、唯一戦略偵察任務が執行できるステルス偵察機が欠けている」とするなど楽観的すぎる記述に感じますが、少なくとも日本とは比較にならないほどこの分野で進んでいることは否定できませんね。
















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