中国の戦闘機、エンジン関連の小ネタをまとめて

 関連の小ネタがたくさんあるのでまとめて紹介します。

http://military.china.com/important/64/20121121/17540882.html


ロシア:24機のスホーイ-35の中国への販売、すでに協議成立 中国サイドのコピー生産が難しいことに自信

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:ロシアの展示業者が珠海航空展に展示したスホーイ-35、ヤクー130、スホーイ-32の模型」)

【グローバルネット報道 記者 胥文g】 ロシアの「リンク」ニュースネット11月20日の情報によれば、ロシア連邦軍事技術協力局指導層と関係が密接なあるロシア人の消息筋の人物、およびある軍用機部品生産企業の担当責任者は最近、ロシア国防輸出社は先日すでに中国国防部と、中国に対し24機のスホーイ-35戦闘機供給に関する協議をひとまず達成させた、と漏らした。

報道は次のように指摘する。具体的談判はロシア国防大臣ショイグが11月末に訪中する期間に正式に始動する可能性があり、契約自体は今後1、2年以内に署名されることになり、機は2015年から引き渡しが始まることになり、契約の額は15億アメリカドルを超える。この情報に対し、ロシア国防輸出社スポークスマンは論評せず、スホーイグループのスポークスマンも同様にいかなる論評の発表も拒絶している。

これまでの数年、中ロ双方はずっとスホーイ-35購入のロット回数、数量について一致を達成せず、ロシアサイドは48機という主張を堅持、中国サイドは4機しか購入したくなかった、とされている。現在この問題はすでに解決している。ロシアは中国に24機のスホーイ-35戦闘機を供給する(頑住吉注:48と4を足して2で割ったら26なんで、気持ち中国の希望寄りってことですかね)。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「ロシアの研究開発するスホーイ-35戦闘機」です)

軍用機部品生産企業の担当責任者の説明によれば、24機のスホーイ-35戦闘機供給契約の署名は中ロ双方を、以前の契約での不愉快から脱させることができる。2004年、中国はスホーイ-27戦闘機のライセンス生産契約の履行継続を拒否し、契約が規定する200機のうち105機しか生産せず、その後スホーイ-27を基礎とし、許可を経ていない国産コピー製品の生産を開始した。

2008年に初飛行したスホーイ-35戦闘機はスホーイ-27の大規模改良型で、この機は新たに設計した機体、新型の「雪豹」機載レーダー、新型の117Sエンジン、全く新しい武器装備の配置をを使用している。スホーイ-35機はスホーイグループが自己資金で、かつロシア対外経済銀行の融資を受けるという条件の下で自ら研究開発、生産したものである。第1ロットの機の試験が成功した後、2009年にロシア空軍は48機の調達契約に署名し、今後さらに継続して調達する可能性がある。これと同時に、ロシアはずっとベネズエラ、ベトナム、インドネシアなどの国に対しスホーイ-35戦闘機をセールスしている。だが、まだしばらくの間いかなる輸出契約にも署名できていない。

ロシア戦略・技術分析センターの専門家コーシンは、中航工業集団社は、自分でコピー生産したスホーイ-27の国産戦闘機の輸出セールス広告をほとんどしておらず、これは中国のコピー生産品に多くの技術的難題があることを示しており、このためロシアサイドは中国がごく短時間でスホーイ-35戦闘機をコピー生産することを必ずしも心配していないのだ、と考える。中国の隣国との関係激化を考慮すればなおさら、24機の戦闘機の調達契約はまだ中国とロシアが署名する最後のスホーイ-35供給契約ではないかもしれない。1990年代中期、中国がスホーイ-27戦闘機の導入を開始した時、最初は同様に多数の調達ではなかった。


 私はしばらく前から中国に楽観的見通しとは別に、「(殲-20)開発失敗や大幅遅延のショックを和らげようとするかのような」論調が見られる、と書いていますが、この動きは殲-20が近い将来就役する可能性は低いとの推測の1つの根拠になるでしょう。それどころか1世代前のスホーイ-27系コピーにも問題があって輸出できないという推測はちょっとショッキングです。

http://military.china.com/top01/11053250/20121121/17540485.html


中国、自ら研究開発した岷山エンジンがウクライナ製品に及ばないことを認める

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:珠海航空展で公開された岷山軍用エンジン」)

【グローバルネット総合報道】 ロシアの軍事工業総合体ニュースネット11月20日の報道によれば、第9回中国珠海航空展で中航工業集団は初めて国産の「岷山」新型航空エンジンを公開展示した。このエンジンは今後ウクライナのシーチエンジン社が生産するAI-222-25Fエンジンに取って代わり、国産のL-15高等練習機に装備されるに違いないと予測されている。だがウクライナの専門家はこれに対し疑問を提示しており、「岷山」の個別の性能はまだ非常に先進的なものではなく、近い将来のうちにL-15が使用中のウクライナ製エンジンに取って代わるのは難しい、と考えている。

ロシアメディアは、イギリスの「週刊ジェーン安全保障業務」が明らかにするところによれば、今回の珠海航空展の開幕日に行われたニュース発表会で、中航工業は国産「岷山」エンジンの作動性能パラメータを詳細に紹介し、しかもウクライナのシーチエンジン製造社と「イフチェンコ-進歩」国有企業の専門家の出席を招待した。中国の「岷山」デュアルローターアフターバーナー型ターボファンエンジンは、中航工業タービン院(624所)が率いて研究開発、設計されたもので、中航工業沈陽黎明航空エンジン社が総合製造引受けを行い、中航工業貴州黎陽航空エンジン社によって生産されるとされる。最大離陸推力は4,700kgで、ウクライナのAI-222-25Fエンジンの4,200kgより強く、推力:重量比が高く、飛行包絡線が広く、起動高度が高く、加速性能が良いなどの突出した特徴を持つ。

だがウクライナの専門家は珠海航空展でイギリスの「週刊ジェーン安全保障業務」のインタビューを受けた時、中国の「岷山」新型エンジンの性能と前途に対し自分たちの疑念を提示した。彼らは次のように考えている。中国が研究開発した「岷山」エンジンはスロバキアの会社がL-59練習機のために生産したDV-2エンジンの関連技術を参考にしている。だがDV-2の生産はウクライナのAI-25エンジンを基礎としている。「イフチェンコ-進歩」国有企業の指導者は、中国の「岷山」エンジンにはまだチェコのL-159練習機が使用したF124エンジンの部品が発見される、と論評する。つまり、中国の新型エンジンは実際上、国外の数種の既存のエンジンを組み合わせた製品で、全体性能はウクライナ製品に及ばない。しかも中国サイドも自分で、「岷山」エンジンの燃料消費効率がウクライナのAI-222-25Fに比べ20%低いことを認めている。他のいくつかの重要パラメータ上も、中国製品は完全に現代の要求に符合しているとは言えない。

ロシアメディアは言う。ウクライナの専門家は、中国航空エンジン製造企業が新製品の研究開発に成功したことは当然祝賀に値するが、近い将来のうちに「岷山」エンジンがウクライナ製品に取って代わるのはまだ不可能だと考えている。今後中国の研究開発人員は「岷山」エンジンの研究開発プロジェクトをスムーズに完成させる必要があるだけでなく、さらにL-15高等練習機の生産企業と国外の発注を行う業者に、中国のエンジンが品質、性能上、すでに試用中でプルーフされているウクライナのAI-222-25Fエンジンに取って代わることができ、しかもこの交換が最も良い方案だと信じさせるよう説得する必要もある。


 T-50に装備される正体不明のエンジンが最も先進的だとすれば、スホーイ-35に装備される推力ベクトルエンジンは1ランク落ち、現役のスホーイに装備されるエンジンはもう1ランク落ち、「梟竜」などのRD93はさらに1ランク落ち、このエンジンはさらに1または2ランク落ちるもののようで、それすら満足なものになっていないとすれば、最新鋭のエンジンが思い通りに生産できるようになるのは相当先かもしれません。

http://military.china.com/news/02/11078237/20121121/17541249.html


ジェーン:中航、殲-31の作戦半径は1,250kmに達すると漏らす F-35を越える

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「珠海航空展でデビューしたJ-31らしき模型。」)

【グローバルネット総合報道】 イギリスの「週刊ジェーン安全保障業務」は11月21日、11月13日に広東の珠海で開催された第9回中国航空展について報道し、航空展でデビューしたL-15、武直-10、武直-19、殲-31の輸出の見通しについて分析を行い、同時に中航工業の情報を引用し、殲-31は内部燃料に頼ってこの機の作戦半径が1,250kmに達することを保証でき、F-35を超える、とした。

文章は、中航技は11月13日に中航洪都と共に初の輸出契約に署名し、12機の猟鷹L-15高等練習機が発注されたと言明した。しかし購入者は対外的にまだ発表されていない(頑住吉注:どうでもいいすけどネーミングが練習機らしくないすね)。この発注された製品は今年の末に組立を終わってラインを出、2013年に顧客に引き渡される。パキスタンは中国現代軍用機の主要な購入者の1つだが、パキスタン空軍高級官僚はパキスタンは購入者ではないと漏らした。

文章は、今回の珠海航空展では、昌飛の武直-10とハルビン飛行機の武直-19が公開され、しかも飛行デモンストレーションを行った、とする。武直-10は現在中国人民解放軍の主要武装ヘリである(頑住吉注:まだでしょ)。武直-19関連の情報について公衆が知っていることは決して多くない。武直-19は武直-9を基礎に(武直-9のルーツはユーロコプター社にある)新たに機体前部、新型武器、センサーが設計されている。中国のウェブサイトには武直-19関連の画像か決して多く見られないが、これは決して中国人民解放軍航空プロジェクトの主力とはならないと予想される。しかし、この2機種のヘリはいずれも静止状態では展示に参加しておらず、このことはこの2機種のヘリが主に国内用のプロジェクトであって、つまり対外的に輸出されないことを示している。

文章は、現在すでに輸出製品リストに入っている飛行機には、沈陽飛行機の新型ステルス戦闘機が含まれる、とする。今回の珠海航空展の期間、殲-31の模型が控えめに参加し、「先進戦闘機概念」とだけ紹介された。だがこの前の、この機がすでに試験飛行に成功したことに関する情報はすでに人に忘れられている。中航工業の非公式のデータは、この機種の研究開発が国際安全保障業務市場に照準を合わせたものであることをはっきり示している。これは中国が初めて対外的に輸出する第5世代機種の特徴を持つ先進的戦闘機である。

中航工業は、殲ー31はステルス戦闘機の外形に、低コスト、重武装搭載可能、作戦半径が大などの特徴を結合したものだとする。殲-31は単座、ダブルの垂直尾翼、双発を採用し、全長16.9m、全高4.8m、全幅11.5mである。2基のターボファンエンジンはまだ未確認だが、中航工業は内部燃料はこの機の作戦半径を1,250kmに到達させることを保証できる、とする。また増加タンクを搭載(あるいは空中給油)すれば作戦半径が2,000kmに達することを保証できる。最大速度はマッハ1.8、離陸重量は17,500kg、離陸距離は400m、着陸距離は600mである。

国際兵器市場のもう1つの第5世代戦闘機であるアメリカのFー35戦闘機は最大速度マッハ1.6〜2.0、空中給油しない状態での作戦半径は1,110kmに達する。


http://military.china.com/zongziji/news/11124958/20121119/17536611.html


アメリカメディア、殲-31は輸出のみ、中国空軍は明らかに欲しくない、とする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の殲-31ステルス戦闘機初飛行時の情景」)

アメリカの「週刊航空宇宙技術」11月19日一期(繰り上げ出版)は、「中航工業、輸出型戦闘機殲-31を展示」という題の文章を掲載した。

文章は、非正式に殲-31と呼ばれている戦闘機が今年3回明らかに故意に姿を見せた後、中国航空工業集団社(中航工業)は今週珠海航空展にこの戦闘機の模型を展示した、とする。中航工業は「国際安全保障業務市場」のためにこの機を研究開発中だとしている。

文章は指摘する。殲-31の模型は先進概念戦闘機と呼ばれるが、模型と実機には何の差異もない。実機は今年6月にトラックの上で包装された状態で初お目見えし、9月にはある飛行場にありのままの姿を現した。最後に姿を見せたのは10月31日に空中でであり、機体にははっきりと「31001」のコードナンバーがあった。初の試験飛行を行った可能性がある。これにより全く明らかなのは、このプロジェクトがすでに概念段階をすでに踏み越えていることである。

中航工業は、殲-31の設計理念は低コストをもって高度のステルス性能を実現し、かつ機に広い作戦半径内で比較的強力な武器搭載能力を持たせることだとする。模型は単座、ダブルの垂直尾翼、双発で、高翼単葉を使用し、インターネット上のソース不詳の実機の画像と似ている。航空展での説明によると、この戦闘機の離陸重量は17.5トン、全長は16.9m、全高4.8m、全幅11.5mである。

業界関係者は、先月試験飛行した戦闘機は2台のロシア製RD-93エンジンを装備していたと話し、技術者はこれは決して充分強大なものではないと考えている。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「今年の端午の節句の期間にとっくに姿を現していた『ちまき機』。当時やはり皆が諸説紛々だった。」です。)

RD-93は成都飛行機工業集団が生産する単発の輸出型戦闘機JF-17(頑住吉注:「梟竜」)にも装備されており、1.9万ポンド(8,600kgに相当)の推力を提供できる。RD-93の出力がどうであろうと、中航工業がもしロシアに殲-31の輸出に対する拒否権を持たせることを避ける必要があれば、必ず中国が自ら生産するエンジンを必ず必要とする。

業界関係者はサンプル機の画像を根拠に、殲-31のエンジンコンパートメントは直径がRD-93より大きいエンジンが収容できると判断する。選択に供するエンジンとしては、貴州に位置する中航工業傘下の航空エンジンメーカーが生産するWS-13かもしれない。

中航工業は、「その作戦機能は現在あるいはグレードアップ後の第4世代戦闘機より高くなり、典型的な第5世代戦闘機にほとんど相当する。」とする。ここで挙げた第5世代戦闘機が指すのはロッキード・マーティン社の生産によるF-22とF-35だろう。

殲-31は中航工業沈陽飛行機工業集団によって研究開発されたとされる。一方外界は成都飛行機工業集団が研究開発したより大型の戦闘機の名称は殲-20だと普遍的に推測している。だが殲-20は珠海航空展に展示されていない。

文章は、このことは殲-31の地位を体現する1つの重要な証拠だと考える。殲-20が珠海航空展に姿を現さなかったのはこの機が輸出には用いられず、中国が多すぎる細目を漏らしたくないからである。殲-20は中国空軍用である。これとは異なり、殲-31は珠海航空展に展示されているので、輸出型製品と推測される。このため中国空軍は明らかにこれを使用したがっていない。


 航空展に積極的に展示された殲-31は輸出用、出てこなかった殲-20は輸出されない、デモ飛行のみだった武装ヘリも輸出されない、ということですか。確かに武装ヘリの模型を展示するのに何の障害も本来ないはずで、デモ飛行は商売とは関係ない外国の見学者に対する一種の示威だったのかも知れません。しかし、それなら殲-20もデモ飛行をしてよかったはずで、それがなかったということはそれができる段階に達していない可能性が高そうです。









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