「魔改造」される79式サブマシンガン

 拳銃弾薬を使用するのにガスオペレーションというユニークな銃ですが。

http://military.china.com/topic/tuijian/11166766/20180328/32242544_all.html#page_2


中国のこの古い銃、魔改造後特戦隊員の手中の対テロの利器となる

二月が間もなく皆に別れを告げようとしている時、ドラマ版「紅海行動」と称するに堪えるテレビドラマが画面に登場した。「利刃出撃」である。このドラマは武装警察某部の突撃隊大隊長である劉闖が上級に大いに重用され、「狩豹」(頑住吉注:チーターのことです)対テロ突撃隊を組織し、隊員と内外呼応してテロ組織を打撃する物語を描いている。

軍事ものとして、劇中には武器装備が大量に出現し、当然これは軍事マニアたちの重点的に関心を注ぐ対象で、このドラマは開幕がもう大銃撃戦で、狩豹突撃隊がテロ組織の禁止薬物・武器交易を粉砕する戦闘に参加する場面の中の、武装警察特戦隊員の手中の対テロの利器には、しばしばテレビ画面上に出現する95式自動小銃、88式スナイパーライフル、高精度スナイパーライフルの他、さらに造形が「SF」的な銃器があった。

実はこれは決して何ら新式の銃ではなく、「魔改造」された古い銃だった。これこそ中国の79式サブマシンガンである。

中国の79式7.62m小型サブマシンガンは中国が設計製造した初の小型サブマシンガンである。この銃は1979年に設計定型し、1983年に生産定型し、今生産量はすでに30万挺あまりに達している。

79式サブマシンガンの研究開発作業は最も早くは1965年8月までさかのぼることができる。当初、元々兵器部の下に属していたある研究所が、ジャングル地帯の使用に適したサブマシンガンの研究開発任務を引き受け、略称は「ジャングルサブマシンガン」だった。当時研究開発条件は極端に苦しいもので、試験室はなく、必要な試作加工条件もなかった。しかも技術人員もまた学校から卒業したばかりで長くない高等、中等学歴者たちで、業務経験が欠乏していた。このため初歩方案サンプル銃は民間用機械加工工場で試作が行われた。組み立てられて銃となった後、全く撃てなかった。1966年5月、当時の環境(頑住吉注:文化大革命)の影響を受けて「ジャングルサブマシンガン」の研究開発作業は中止が迫られた。1967年に要求を根拠に研究が回復されたが、1969年になるとまた再度中止された。この期間科研人員は頻繁に移動させられ、科研作業はほとんど管理者不在の状態にあった。1970年3月、解放軍総参二部が、偵察兵、通信兵、砲兵、航空降下兵など特殊専業部隊および公安人員の使用に適した携帯に便利な武器の研究開発を要求し(頑住吉注:PDWに非常に近く、ある意味進んでいたと言っていいのでは)、このプロジェクトは中国兵器工業第208研究所(略称「208所」)にゆだねられて研究開発が行われ、同年4月改めて人員が組織され継続して「ジャングルサブマシンガン」の研究開発が行われ、この時「7.62mm小型サブマシンガン」と改名された。

1979年、15年近い研究開発作業を経た後、このサブマシンガンは小火器定型委員会に批准されて設計定型となり、正式に「1979年式7.62mm小型サブマシンガン」と命名された。

79式サブマシンガンは登場後、解放軍の偵察兵部隊に装備され、解放軍偵察兵と共に1980年代当時の西南国境の軍事行動に参加した。だが79式サブマシンガンは生産投入初期の品質管理が決してよく行われておらず、連続2年合格した製品が生まれない結果がもたらされ、そこで軍は新たな7.62mm小型サブマシンガンを研究開発する要求を提出した。そこで新式の85式サブマシンガンが登場した後、大量の79式は武装警察部隊の手中に送られた。だが1990年代の武装警察部隊の禁止薬物取り締まり行動の中で、自動火器を持つ薬物の売人に直面し、79式はやはり一連の問題を暴露した。79式は毎分1000発の高い発射速度は持つが、それにもかかわらず20発の装弾数しかなく、このことはこの銃の火力持続性を保障し難くさせた。79式サブマシンガンが採用する51式拳銃弾薬はリムの厚さが不均一で(頑住吉注:それは銃の問題じゃないですね)、79式サブマシンガンというこの種のガスオペレーション式武器にとって、薬莢引き出し、薬莢投げ出しがあいにくすこぶる困難で、エキストラクターが薬莢のリムをしっかりつかんでいないため、高い加速度での開鎖がもたらされ、後座の衝撃的振動の過程で、薬莢が震動で脱落しやすく、ジャムの故障が生じた。また、79式サブマシンガンのストレート型マガジンの設計も非常にまずく、そのマガジンは正面と裏面が似ており、射手が緊張した状態の下で識別しにくかった。このことは接近戦のために生まれたサブマシンガンにとって実際非常にユーザーフレンドリーでない設計と言え、射手の反応時間を非常に大きく延長するだろう。そこで79式は武装警察部隊の中から大量に淘汰され、警察部隊に送られて交代でのパトロールや軽火力あるいは冷兵器(頑住吉注:火器でない刃物など)を持つ暴徒に対応する武器に充当された。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「1990年代の禁止薬物取り締まり作戦の中で手に79式サブマシンガンを持つ武装警察官」)

今では対テロ情勢の需要と高度科学技術装備の投入と共に、このすでに「不惑の年」を過ぎた老銃に改めて活力をよみがえらせた。79式サブマシンガンの発射時の後座速度は11.5m/sで、後座力が比較的小さく、射撃に便利である。銃本体が短く、操作が敏捷で、反応が速く、比較的よく特殊作戦の提供に適し、結果的に拳銃および小銃に存在する不足を補った。特に山地、ジャングル、接近戦、市街戦および人質解放の戦闘の中で、小銃は弾頭の初速が速くて用意に跳弾をもたらし、誤傷をもたらし、かつ体積・重量が比較的大きく、いくつかの特殊な場合携帯に不便で、一方79式サブマシンガンは拳銃弾を発射し、弾頭の初速度が小銃弾より遅く、銃全体の重量が1.9kgしかなく、長さは470mmしかなく、ストック折りたたみおよび展開の状況下でいずれもセミ、フルオート射撃が実施でき、良好な射撃精度を持ち、かつていくつかの例えば人質を取られての治安案件の中で成功裏に近距離で犯罪分子を狙撃して殺した。携行と機動の能力から言って、79式は乗車あるいは狭隘な地形での使用に便利である。タクティカルレールや新式照準具の応用と共に79式に対する魔改造も展開され、最もよく見られるのはバレル周囲にタクティカルハンドガードを追加装備し、これをもってCQBで常用されるタクティカルライト、レーザーサイトやグリップなどを追加装備するもので、銃器の開拓展開性能が増加する。一部の地方警察隊が使用する79式はピカティニーレールをレシーバーまで延伸し、快速照準鏡、2倍光学照準鏡ないし8倍光学照準鏡なども追加されている。


http://firearmsworld.net/china/smg/79/79smgug.htm

 こんなページもあって「魔改造」が非常に広く行われていることが分かります。アタッシュケースに収納したタイプも面白いですね。ただ見る限りロングマガジンはないようで、何故作らない(少なくとも普及していない)のか不思議です。














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