中国の新型対潜ヘリ

 コラムでもちょっと触れた遼寧艦に搭載されるのではないかとされる対潜ヘリです。

http://military.china.com/important/11132797/20140812/18701745.html


中国の直ー18F対潜ヘリの多くの性能指標はアメリカのSH-60をはるかに超える

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「最近ネット上に我が軍の輸送ヘリの画像が1枚出現した。この機には海軍航空隊の明るい青および海軍の軍旗の塗装がなされている。」)

最近、ある大型ヘリのクリアな画像が軍事マニアたちの話題になっている。この機の尾部ブームには「Z18F-02」のコードナンバーが表示され、機体尾部の数十のソノブイの穴が非常に人の注目を引く。また、この機は中国海軍航空隊の明るい青の塗装で、さらに中国海軍旗が塗装されている。

そこで世間では、この機は国産直ー8の「魔改造」、直ー18の艦載対潜型(「F」は「対潜」を表す)であり、第2号原型機である可能性が高いと推測している。

総重量13トン、ローターの回転時の全長は23mに達し、このように大きなサイズは一般の駆逐艦・護衛艦が装備できないものである。軍情視察者は、直ー18Fおよび早期警戒型直ー18Jの未来の家は「遼寧」号空母、071水陸両用ドック上陸艦、および未来の強襲揚陸艦といった数万トンの巨艦しか有り得ず、対潜、早期警戒、捜索救援、輸送など多様化された任務を担う、と考える傾向にある。

「シュペルフルロン」ファミリーに最新の「遠方の親戚」できる

直ー18Fに言及すれば、直ー8の発展の歴史を挙げないわけにはいかない。「直ー8とは1970年代、中国が遠距離運搬ロケット実験任務執行のため、フランスから導入したSA-321『シュペルフルロン』大型ヘリの国産化型である」と。

スーパー大本営軍事ウェブサイト編集長の 李小健は記者に、2004年の珠海航空展で直ー8Fが明るみに出、中国の大型ヘリ技術が突破を獲得したことを象徴的に示した、と教えた。この機は新型エンジン、複合材料ローター、最適化された機体に換装され、高原での発着性能が全面的に改善されている。

直ー18はまたの名を「直ー18大改」と言い、本来の直ー8Fを基礎に、メインローターとテイルローターを複合材料に換え、伝動システムを改良し、大出力のエンジンに交換し、航空電子システムを改良し、かつ原型機の船形の底を平底の設計に改め、いくらかの重量を軽減した。

だが、直ー8に元々あった機体両側の特徴的なフロート筒は留保できた。「見たところいささか古風だが、フロートがあるとヘリが水面に降下を迫られた後、さらに一定の時間水上に留まることができ、乗員の脱出の助けになる。」と 李小健は語る。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは1ページ目と同じです。)

大きなサイズには大きな能力がある 対潜火力、あるいは「シーホーク」の2倍か

殲ー15の機体に「フライングシャーク」のロゴが出現した後、動物のロゴが新型中国海軍機のまばゆい個性的なラベルとなり、この前の直ー18Jの機体にあった「黒コウモリ」は軍事マニアたちを興味津々にさせた。

一方現在直ー18Fの尾部ブームにあるのは一羽の羽を広げて飛ばんと欲する「黄色い頭のウミワシ」で、この猛禽は両足を前に伸ばし、窺い見てすでに久しい獲物を瞬間的に水中から掴み上げようとするかのようである。

これはまさにこのヘリの使命を暗示している。敵潜水艦の捜索と攻撃である。非常に大きなサイズは直ー18Fに対潜任務執行時より多くのセンサーと武器を携帯できるようにさせ、かつより長い滞空時間と活動半径を獲得させ、総合的な機能は現有の対潜ヘリに比べ大きな向上がある。

現有の画像は、直ー18Fの機体後部と尾部ブームが交わり移行するところに、4x8列のソノブイ投下穴が配置されていることをはっきり示しており、明らかに全部で32個のソノブイが搭載でき、アメリカのSH-60「シーホーク」の25個を超えている。

一方その機体中央部左右にはそれぞれ2つのアーム式外部吊り下げ架があり、4発の324mm対潜魚雷、あるいは4発の小型対艦ミサイルが軽く搭載できる。現在主流の西側の対潜ヘリ、例えばSH-60、NH-90、「スーパーワイルドキャット」などは、いずれも2本の魚雷が搭載できる。

機体腹部の中央には直径が非常に大きな穴が1つあり、大型吊り下げ変深声ソナーを装備する可能性が高い。数百mの海水の中に深く入り込み、変声層の中に隠れる潜水艦を発見し、ソノブイの不足を補うことができるのである。これは対潜哨戒機にはできないことで、対潜ヘリ独自の絶技である。

「搭載荷、航続距離性能、海の状況が悪い時の出動能力、潜水艦捜索、攻撃設備の完備の程度を論じようとするなら、全世界の対潜ヘリの中でヨーロッパのEH-101だけが直ー18Fと互角である」 だが 李小健は、EH-101のプラットフォームが我々に比べずっと先進的であることを認めている。

対潜という「本業」の他にさらに多項目の「副業」の任に堪える

サイズが大きければ、スペースと搭載重量が大きくなり、用途も容易に多様化される。潜水艦を葬るというこの本業以外に、直ー18Fにはさらに少なからぬその他の機能がある。

画像はさらに直ー18Fの機首の下顎のところに寸法が非常に大きい捜索レーダーが装備されていることをはっきり示しており、通常潜水艦が充電航行時に水面に露出する通気管を有効に発見できる。

航空展で公開されたデータによれば、直ー9CのZLC-1型レーダーのステルス中型水上艦艇、ミサイル艇に対する探知計測距離は約100km、超低空の対艦ミサイル、潜水艦の通気管、潜望鏡に対する探知計測距離は50km前後である。一方直ー18Fのレーダーアンテナは明らかにより大きくより分厚く、その捜索距離も必然的により遠い。

直ー18Fがさらに味方の艦隊のために防空警戒を提供し、超低空で来襲する対艦ミサイルを事前に発見できることが分かる。一方この機はさらに味方の艦艇が発射する遠距離対艦ミサイルのために目標指示し、中継制御誘導ができる。

「超黄蜂」は30名の乗客を搭載でき、負傷者の救護に用いる時は3つの担架と21の座席を装備することができる。人員の搭載という方面においても、直ー18Fの価値が非常に大きいことをうかがい知ることができる。(記者 屠晨マ)


 まあ大型なら搭載可能な数が小さくなり他の搭載機のスペースを圧迫するなどデメリットもあるでしょうが。


















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