イラン無人機の動向

 「国産ステルス戦闘機」(のハリボテ?)はロシアや中国にまで酷評されていましたが、無人機ではどうなんでしょうか。

http://military.people.com.cn/n/2013/1009/c1011-23132294.html


イラン、すでに武装無人機を大量生産しているとする アメリカにならって製品化したものか

外電は、イラン革命防衛隊は自分たちが空中および地上目標を攻撃できる武装無人機を製造中であり、これは例えば「目撃者-129」型無人機であると言明した、とする。

AP通信社10月7日の報道によれば、最近イラン軍指導者は無人機領域で自給自足を達成したと言明し、かつ「ラアド-85」無人実戦機(「ラアド」はペルシャ語で「雷」の意)の生産開始と、2012年9月に公開した「目撃者-129」型無人機を大量生産していることを言明した。もしこれが事実なら、このことはこのイスラム共和国の国防工業が重大な技術的進歩を取得したことを示す。‥‥この無人実戦機は見たところイスラエルあるいはアメリカの無人実戦機のコピー生産品なのではあるが。

報道は、「目撃者-129」型無人機は作戦半径が1,000マイルを超え、空中で連続24時間飛行でき、その4つの翼の下のダブル発射装置には8発の国産「サイディード-1」ミサイルが搭載できる、とする。アメリカの軍事ウェブサイト「国防最新情報」の報道によれば、「目撃者-129」型無人機は「正確制御誘導版の『地震』中距離ロケットである」。

イスラム革命防衛隊の指揮官モハマド アリ ジャファリ少将はこの防衛隊航空宇宙部門が製造する「目撃者-129」無人機は1つの重大な技術的突破であると賞賛する。

しかし、この無人機はイスラエルのエルビットシステムズ社が製造する「ヘルメス450」無人機と非常に似ている。分析家たちは、この機とイスラエルの無人機は外形、サイズ、脚、性能方面全てにおいてよく似ている、と語る。

「目撃者-129」無人機の内部システム、センサーアレイ、地上コントロール基地などの詳細な状況はまだ分かっていないが、この機と「ヘルメス450」無人機の相似の程度は、イラン人が秘密任務執行時に失ったこのイスラエルの無人機を手に入れ、結果的に逆の順序でその部品を製造できた可能性を示す(頑住吉注:リバースエンジニアリングなんて言うようですね)。

イスラエルのフィッシャー航空宇宙戦略研究所の無人機専門家タル インバーは、「目撃者-129」の画像はそのサイズと設計がエルビットシステムズ社が製造する「ヘルメス450」無人機に似ており、先進的なレーザー制御誘導対戦車ミサイルレーザー指示器を持つようだ、ということをはっきり示している、とする。インバーは、「画像から見て、これは真の無人実戦機であって展示にだけ用いるコピー生産品ではない可能性がある」と語る。

「国防最新情報」ウェブサイトは、イラン人の言う性能上の特性からすれば、「目撃者-129」は威力がより強大なプラットフォームであり、その有効搭載荷はイスラエルの無人機をずっと超えている、とする。「その外形は機の製造に用いる合成材料が大きく改良され、これには大型の機体と部品の製造が含まれる。」 このウェブサイトはさらに、「目撃者-129」無人機が搭載しているのが見える「サイディード」ミサイルは、その直径とミサイル発射筒のサイズがイスラエルのラファエル先進安全保障業務システム有限会社が製造する遠距離対戦車武器「スパイクLR」ミサイルに似ている、とする。

報道は、2011年11月にイランはアメリカのロッキード・マーティン社が製造したRQ-170ステルス無人機1機を鹵獲したとする。このCIAの秘密任務を執行する無人機はイラン上空で墜落した。イラン人は、自分たちがその指揮システムに進入し、これの着陸を強制することができたのだ、と言明している。CIAは後にイランが高度に敏捷な偵察機1機を捕獲したことを認めた。

イラン人はRQ-170に対し逆向きの製造を図っていると考えられている。確かに、ジャファリ本人が2012年9月27日に半官半民のファールス通信社のインタビューを受けた時、イスラム革命防衛隊はすでに成功裏に逆の順序でRQ-170無人機を製造済みだ、と語っている。だが、もしこれが本当でも、この目で実物を見た人はいない。

イスラム革命防衛隊准将フセイン サラーミは今年9月、「この機のあらゆる貯蔵された情報とコンピュータシステムはすでに全て解読されており、遠くない将来いくつかのいい情報が発表される。ただRQ-170と我々が逆の順序で製造した機とでは、後者に最適化改良が行われており、さらに国防上取得したその他の重要な成就がある。」とした。アメリカの週刊「安全保障業務ニュース」はイスラエルの専門家ダニー アイシェンチャーの話を引用し、いくつかの異なる技術的原因にかんがみて、自分は「目撃者-129」が機能の完備された無人実戦機であることを疑う、とした。彼は、「これは本物の航空機だが、ただそれだけに過ぎない。」と語る。イランはさらに新たな設計の細目を公開し、これには「ヤセール」という名の戦術偵察無人機の画像が含まれる。このイスラエルの専門家は、この機はアメリカの「スキャンイーグル」の複製品のようだ、とする。

報道はさらに、イランは2012年12月にペルシャ湾上空で「スキャンイーグル」1機を捕獲し、少し後にまた2機を捕獲した、とする。だがアメリカ海軍はその「スキャンイーグル」無人機は1機も失われていない、と言い張っている。(編集翻訳/劉宗亜)


 中国と違ってイランは実物サンプルを手に入れてコピーし、独自の改良を加えているので(作りやすいように簡略化している部分もある可能性がありますが)、バリエーションは少ないですが性能的には中国と同等、あるいは上かもしれません。










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