中国海軍艦艇関連3題

 まず強襲揚陸艦関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/12/16/018005856.shtml


張召忠は中国の新型4万トン級強襲揚陸艦をいかに解読したか

東方ネット12月16日の情報:最近中国が4万トン級の総合補給艦と強襲揚陸艦を建造している事に関する報道がずっとネット上で発酵しているが、軍事専門家の張召忠は北京テレビ「軍情解読」のインタビューを受けた時、総合補給艦のトン数、航行速度は非常に重要で、一方4万トン級強襲揚陸艦は強大な航空能力を持ち、空母同様一定の区域の制空権を掌握できる必要がある、とした。

ネット仲間が撮影した国産大型水上艦船が建造中の画面が最近明るみに出、外形から見てこの艦は現在すでに建造され就役している903/903A型補給艦とは顕著な差異がある。ある報道は、これは我が国が建造中の901型大型総合補給艦で、未来の空母戦闘群の重要な組成部分と考えられている、とした。さらにある報道はそれを空母の「乳母」と称している。これに対し張召忠は、この情報は実証を経ていないが、これは合理的で、何故なら中国海軍は遠洋に向かい、次の一歩では遠洋航路護衛が必要で、遠洋補給の問題を考えるだろうからである、とした。

またいわゆる中国の未来の強襲揚陸艦の模型も近年頻繁に国際安全保障業務展に出現しており、今年7月メディアは再度中国国産強襲揚陸艦の模型と呼ばれるものを掲載し、ある分析は未来の国産強襲揚陸艦のトン数も4万トン前後のはずだとする。

海軍少将の尹卓は中央テレビのインタビューを受けた時、中国の未来の強襲揚陸艦のトン数は日本の海上自衛隊の「いずも」級ヘリ空母の1.5倍で、つまりこの艦挺のトン数は4万トンに達することになり、しかもガスタービン動力を採用し、この設計方案はアメリカ海軍のアメリカ級強襲揚陸艦と互角である、とした。

総合補給艦でも強襲揚陸艦でも、何故いずれも「4万トン」に集中するのだろうか? 張召忠は次のように言った。一般的な状況下では2万トンの総合補給艦や強襲揚陸艦は、中小型艦艇、駆逐艦、護衛艦の艦隊のために奉仕するものと理解できる。もし4万トンに到達したら、空母との合同作戦と理解できる。艦艇の大型化は世界各国にとって1つの趨勢と言えるが、問題にもぶつかるだろう。例えば建造コストが高い、技術が複雑、建造難度が高いなどである。

張召忠は次のように言った。現在中国海軍で就役する強襲揚陸艦、例えば崑崙山艦、井岡山艦などは2万トン級で、機能は全面的で、3機の直ー8が搭載でき、そのドックには4隻のホバークラフト上陸艇および戦車、装甲車などが搭載できる。もし4万トン級の強襲揚陸艦を開発しようとすれば、2万トン級との機能とある程度差異がある必要がある。4万トン級強襲揚陸艦に関して言えば、強大な航空能力を具備することは基本的要求である。さらに直通甲板を持ち、空母の機能に相当し、十何機か、あるいは二十何機かのヘリが搭載でき、空母がいない時に一定区域の制空権を掌握する、およびヘリを使用して島の上の上陸地に兵力を輸送できることを確保する必要がある。最も良いのは、さらにドックを持ち、搭載したホバークラフト上陸艇を用いて上陸作戦ができることである。もし我々がこのようなクラスの強襲揚陸艦を持てば、非常に大きな軍事的作用を発揮することができる。


 次は上の記事にも出てきた総合補給艦メインの記事です。

http://military.china.com/important/11132797/20151216/20947459.html


国産の数万トンの空母の「乳母」がドックを出る 現場は壮観

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「超大型総合補給艦の存在は、より多くは実戦の状況下での海上補給作業の需要に対応し、高烈度の戦場環境の中で、海上作戦艦隊のために信頼性をもって大量の後方勤務保障物資の適時の補給能力を提供し、空母を含む各種水上作戦艦船に最大限自らの全体的作戦機能を発揮させるためである。原文に添えられた画像:国産超大型総合補給艦の壮観な出塢」 「出塢」は「ドックを出る」です。)

最近、ネット仲間が1隻の国産大型水上艦船がドックを出る壮観な場面を撮影した。外観から見て、この船は大型水上補給艦船で、トン数は数万トンにも達するはずである。

超大型総合補給艦の主要な使命は、空母特別混成艦隊に随伴し共に海上作戦行動を行うことで、空母艦隊内の主戦艦船に対し燃料、弾薬、食料、備品など各種消耗品の航行中の補給を提供し、空母艦隊が本土を遠く離れた状況下で長時間海上の各種作戦行動を堅持できるようにさせることである。

現在アメリカ海軍は全部で10隻のスーパー原子力動力空母艦隊を装備するが、単に4隻の排水量5万トン級のサクラメント型総合補給艦を装備するだけであり、超大型総合補給艦の補給能力が驚異的なものであることが見て取れる。

超大型総合補給艦の主要な使命は、空母特別混成艦隊に随伴し共に海上作戦行動を行うことで、空母艦隊内の主戦艦船に対し燃料、弾薬、食料、備品など各種消耗品の航行中の補給を提供し、空母艦隊が本土を遠く離れた状況下で長時間海上の各種作戦行動を堅持できるようにさせ、艦隊の遠洋持続作戦能力を増強することである  ということが見て取れる。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「901超大型総合補給艦の出現は、全く疑いなく中国海軍発展史上の大事であり、補給艦は大型駆逐艦や空母ほど名声が高くなく、作戦任務執行時にも主戦艦船の勇ましさに及ばないが、901超大型総合補給艦の出現はそれにもかかわらず中国海軍遠洋戦略の発展変化を直接反映している。原文に添えられた画像:国産超大型総合補給艦の壮観な出塢」です。)

関連の資料

最近ネット仲間が国産大型水上艦船が建造中である画面を撮影し、外形から見てこの艦は現在すでに建造され就役している903/903A型補給艦とは顕著な差異がある。これは我が国が建造中の901型大型総合補給艦で、未来の空母戦闘群の重要な組成部分と考えられている。

東方ネット11月28日の情報:あるネット仲間は建造中の901型大型総合補給艦の第1号艦の最新の画像を撮影し、艦橋の造形は以前の903/903A型補給艦と大違いで、901型は国産空母戦闘群の重要なこれとセットになる工程であると考えられ、排水量は4万トン以上に達し空母のために準備された「大乳母」であるが、動力にガスタービンを採用しているか否かはまだ分からない。

(頑住吉注:以下の内容は重複です。)


 次は052D型駆逐艦関連です。

http://military.china.com/news/568/20151215/20941077.html


中国の3隻の052D艦は何故全部南海に配備されるのか 他国の挑発は必ずや苦い結果をなめる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「052D型174『合肥』艦が南海艦隊に配備される」 ちなみに「合肥」は地名です。)

12日、国産新型ミサイル駆逐艦「合肥艦」就役命名および軍旗授与式が三亜の某軍港で行われた。軍事専門家の杜文竜は人民ネットのインタビューを受けた時、052D型ミサイル駆逐艦最大の特徴は多用途であり、防空、対艦、対ミサイル、対潜などの機能を一体にしたものだ、とした。将来我が国の駆逐艦は徐々に系譜の単一化を実現し、あるいは052Dは空母の身辺唯一の「帯刀侍衛」(頑住吉注:昔の宮廷の警護役人)となるかもしれない。

「合肥艦」は我が国が自ら設計、建造を行った現役で最も先進的なミサイル駆逐艦で、「昆明艦」、「長沙艦」の後に続く我が国第3隻目の新世代052D型ミサイル駆逐艦で、比較的強い区域防空および対艦作戦能力を持つ。

杜文竜は、052D型ミサイル駆逐艦最大の特徴は多用途で、中国海軍の装備が多用途化に向かう歴史的過程の中のマイルストーン的艦艇である、と指摘する。過去、我が国の軍事技術水準はこの特徴を実現させることができず、アメリカのアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦のように1つのプラットフォームに頼って多種の機能を実現することができなかった。今中国は防空、対潜、対艦、対地攻撃という4種の機能を052Dというこのプラットフォームに集中させ1をもって4に対抗することを実現し、極めて大きく装備の作戦効果と利益を増強し、戦闘艦の実戦使用をより全面的にさせ、同時に海軍武器装備の発展のために非常に良い技術的道筋を提供した。

現在昆明艦、長沙艦、合肥艦という3隻の052Dミサイル駆逐艦は全て南海艦隊に隷属し、これは現在の南海情勢と関係があるのだろうか? 杜文竜は次のように言った。艦艇がどの支隊に就役するかは作戦任務と作戦環境を根拠に決定されるものであり、一般に同一の型の作戦艦艇はバランスをとって異なる作戦方向に配置する必要がある。だが異なる方向には異なる需要と任務があり、就役する艦艇は当然全く同じというわけでもない。しかも新型艦艇の就役はきっとホットなポイントたる方向に照準を合わせ、艦艇により複雑な地域や作戦環境の中で、より良く検証を得させ、できる限り早く問題と不足を暴露させる必要がある。

杜文竜はさらに、新型の作戦艦艇をホットなポイントたる地域に配備することは「良い鋼は刃に」(頑住吉注:適材適所)でもあり、威嚇作用を発揮させ、相手が各種の挑発活動を行う時により慎重にさせ、自らには「もはや技術や能力の優勢はなく、もしひたすら強気を示していたら、その全責任を負わされる可能性があると認識させることができる、とした。また052D型駆逐艦は技術的優勢を持ち、実戦能力が強大で、もし他国がローエンドの艦を用いて挑戦を行おうとすれば、その結果は考えれば分かる。

この前のあるメディアの報道は、将来中国海軍の空母艦隊の中で、052Dというこの火力強大な「守護神」は重要な役割を演じることになる、とした。杜文竜は、空母の各方面の能力は比較的弱く、強大な対潜、対艦、防空能力を持つ艦艇を配備して航路護衛を行う必要があり、さもなければ非常に容易に各種の火力の打撃の下に暴露される、とした。052Dというこの「万能選手」は、現在最も空母艦隊に属する艦の役割に最も適している。将来我が国の駆逐艦は徐々に系譜の単一化を実現し、あるいは052Dは空母の身辺唯一の「帯刀侍衛」となるかもしれない。


 いずれも広い意味で空母に関連付けられた記事でしたが、中国海軍が遠洋に向かう動きはこれからも加速して続いていくと考えられ、それに適した、また必要な艦が増加していくわけでしょう。















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