フォード級空母の戦闘力は従来比3倍?

 てな記述はこれまで2回ほど出てきましたが‥‥。

http://www.junshi.com/guojijunqing/108738/


専門家、アメリカ新空母の戦力がその他の空母の3倍と称するのはほら吹きだとする

軍情解析

作戦機能が「ニミッツ」の3倍? それはほらだ


「フォード」号に関しここ何日か巷に広く流れ伝わっている説は、「その作戦機能はニミッツ級の3倍」である。この説は広範に流れ伝わり、フォード級はニミッツ級よりはるかに強いと思われ、甚だしきに至っては「革命的武器」の証拠となっている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:フォード級空母。」)

記者の理解によれば、これはいわゆるアメリカ海軍の評価から来ている。すなわち次のようなものである。1隻の75機艦載機を搭載したニミッツ級空母が3日の作戦時間内に毎日打撃する目標の数が248である。一方同数の飛行機を搭載した「フォード」号は、電磁カタパルトの「速射」超能力ゆえにその打撃する目標の数は2,000以上に達する(頑住吉注:これは1,000の誤りらしいです)。その他の武器の使用を考慮すれば、その総合作戦機能はニミッツ級の3倍になると思われる。

さらにある報道は、フォード級は革命的なレールガンを装備し、この艦に艦載機以外の第2種目の遠距離打撃能力を持たせる、とする。

これに対し、新華社の軍事専門家鄭文浩は、これは誇張に過ぎた説である、と考える。彼は「レールガンが空母に搭載される」というこの狂気じみたポイントを否定した。彼の見るところでは、ニミッツ級に比べてのフォード級の進歩は量的変化であって質的変化ではないと言える(頑住吉注:発進させる機の数3倍というのは量的変化じゃないんすかね)。

艦載機の持続出動と打撃能力方面で、鄭文浩は1つの実例を挙げた。それは1997年にアメリカ海軍が行った「高潮」演習である。

当時、「ニミッツ」号空母は16時間の修繕整備の後、連続4日の高強度演習に入った。4日間で、この艦は975回の固定翼機の発着回数を実現し、毎日200〜250回だった。

艦上勤務人員は気付いた。飛行甲板上の飛行機が32機に達すると、それらを同時に管理、操作するのが極めて困難になる、と。何故なら飛行甲板上がふさがって混乱状態になり、しばしば帰投した飛行機が空中でぐるぐる旋回して燃料を消耗し尽くしてもまだ降着できず、緊急空中給油が必要となるからである。

アメリカ海軍の分析報告は次のように指摘している。「ニミッツ」号は200〜250回の1日の出動回数が可能だが、5日が上限である。一方フォード級は1日160〜270回の出動能力を持ち(頑住吉注:何で少ない方の数字が減ってるんすかね)、最高で300回に達すると考えられている。「ニミッツ」号に比べ少数の増加に過ぎず、3倍にはほど遠い。

一方「無人機の出動効率が非常に大きく増加する」との説に対しては、鄭文浩は記者に次のように教えた。2日前にある情報が出てきて言うには、無人機の着艦操作は複雑すぎ、狭小な、機がいっぱいに駐機した甲板上での操作、降着のリスクは大きすぎ、X-47Bの発着操作は夜間などその他の有人機が休息、整備に入った後、甲板が空いた時に行うのにのみ適する。

「本当にX-47Bを用いたら、有人機に比べ一昼夜で1,000機の目標達成はなおさら不可能だ。」 鄭文浩は分析し、「何故なら作戦使用の要求に照らせば、X-47Bは相手方の陸上基地の打撃半径外から発進し、またこの機は亜音速でしか飛行できず、「ホーネット」より遠くまで飛ばねばならないのに「ホーネット」より遅く、こうなるとそれぞれの攻撃波の発進から降着までは、当然「ホーネット」より時間の消耗がより長くなる。」 このことは、現有の無人機の1日の反復出撃回数には有人機に比べ、挙げるに値するような優勢が全くないことを決定する。

ステルス設計に関しては、艦体がこのように巨大な空母上に用いるのは、ないよりはましという程度に過ぎない。「こんなに大きな図体、こんなに大きな動静が、衛星、無人偵察機、潜水艦の耳目をかわすことは絶対に不可能だ。」

「このため、我々はフォード級をニミッツ級の2.0バージョンと見なしてよい。この艦にできることはニミッツ級でもでるが、効率がやや低いに過ぎない。」 鄭文浩は、我々が「フォード」号を神話化する必要は全くない、と考える。


 無人機の降着の困難さに関しては技術の進歩でどうでもなるだろうと思いますが、私も少なくとも有人機の発進回数3倍はあるまいと思います。











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