ロシア海軍関連2題

 まず次世代駆逐艦関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20150623/19884343.html


ロシア、2019年に「領袖」級駆逐艦着工を計画 アメリカの巡洋艦に比肩しうる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシアの『領袖』級駆逐艦の模型」 なおこの記事のキャプションは全てこれと同じです。)

ロシアは今年その「領袖」級大型駆逐艦の設計方案を展示し、これはソ連解体以来ロシアが真剣に設計した最大の戦闘艦である。しかし昨日のロシアの「衛星ネット」は、ロシア海軍はこの大型駆逐艦の着工時期は2019年以後まで遅延する可能性があると言明した、と報道した。だがこの戦闘艦に関する一部のカギとなる重要問題は依然明らかにされておらず、例えばこの艦がどこの造船工場で建造されるのか、どんなエンジンを採用するのか‥‥等である。

ロシア海軍総司令ヴィクター チャーコフは21日サンクトペテルブルグ海軍院校の優秀な卒業生を慶祝する式でメディアに対し、ロシア海軍は2019年に「領袖」号駆逐艦の建造を開始する計画である、と明らかにした。彼は、新たな駆逐艦は巡洋艦に比肩しうる、と語った。

チャーコフは以前、現在厳格に海軍の要求に照らして未来の空母の外観を研究しているところだ、とした。彼は、まず1隻の「領袖」号のような汎用艦艇を建造することが必須で、しかる後にもしロシアが何隻かのこのような艦を建造できれば、それらが空母を作り出す理論的基地および基礎となるだろう、と語る。チャーコフは付け加え、ロシア工業にはすでに空母建造の能力があるが、2025年以後になってから建造するのが最良だ、と語った。現在ロシア海軍には「クズネツォフ将軍」号空母1隻が就役している。国防省の報告は少し前、空母建造問題解決のためには少なくとも5年の時間を必要とする、とした。2020年までの国家軍備計画には空母の計画はない。

(ロシア衛星ネットの報道の引用終わり)

(頑住吉注:これより2ページ目)

ロシアの「領袖」級駆逐艦の正式名称は「暴風」級で、コードナンバーは23560E工程であり、クルイロフ国家研究センターによって設計される、とされる。

この艦は満載排水量が15,000〜18,000トン、全長200m、全幅23m、喫水6.6m、最大航行速度32ノット、巡航速度20ノット、自力持久力90日、艦員は250〜300人と見られる。

この艦の設計ではガスタービンエンジンが使用され(「週刊ジェーン安全保障業務」は現在ロシアには艦用ガスタービンエンジンのソースが完全に欠乏しており、この前国内のある情報はこの艦は原子力動力を使用することになるとした)、艦上には戦闘管理システムの搭載が計画され、システムの中には戦術および戦役戦術空中管制システムが整合される。(注:このことは、ロシアがすでにアメリカのミサイル巡洋艦の設計理念、すなわち巡洋艦あるいは大型防空駆逐艦には防空システム指揮センターを装備する必要があることを受け入れていることを示し、中国の新世代大型駆逐艦055型にも同類システムがあるはずである。)

艦上には60〜70発の対艦/対地巡航ミサイル、128発の艦対空ミサイル、16〜24発の対潜ミサイルが搭載でき、主砲は130mm多機能艦砲である。(注:この艦のトン数と武器装備から見て、「領袖級は依然ソ連時代の大型作戦艦艇の、大量の武器装備を満載する伝統を堅持しており、航海性能に影響するかもしれない。)

(頑住吉注:これより3ページ目)

「暴風」級駆逐艦は各種電子システムを整合し、これには多機能フェイズドアレイレーダー、電子戦サブシステム、通信システム、水中偵察システムが含まれる。艦載ヘリには2機の汎用ヘリがある。ボリヤコフ(頑住吉注:クルイロフ国家研究センターの幹部)は、こうした配置はユーザーの需要を根拠に変更を行うことができる、とする。(注:ロシアには現在大型艦載フェイズドアレイレーダー方面にまだいささかの難題があるようで、その22350型護衛艦に配備が計画されるフェイズドアレイレーダーは長期にわたり欠け、今年初めての航海試験の中でついにこのレーダーが装備されたが、伝えられるところによると航海試験後またあわただしく取り外して改造が行われている)

視察者ネット軍事評論員は、ロシアの23560E型駆逐艦はトン数でもロシア海軍の中で演じる役割でも、巡洋艦と称するべきだと考える。だがこの艦の構想は非常に強大であるものの、まだ多くの現実の問題が解決を必要としている。まずは他ならぬそのエンジンのソースである。現在まだロシアが大出力艦用ガスタービンエンジンの研究開発に成功したとの情報はなく、2019年になった時、このエンジンが時間通り引き渡せるか否か、おそらく非常に保障し難い。ロシアが中国からGT25000エンジンを購入し、「領袖」級に6台装備する以外に、あるいはその設計要求を達成できないかもしれない。また、この艦を建造する造船工場も問題で、ソ連時代唯一空母を建造する能力を持っていた造船工場はウクライナに位置するニコラエフ造船工場で、現在ウクライナ政府の手中に移っており、ロシアのためにサービスすることはあり得ない。

ロシアはインドが「ゴルシコフ」号空母を「チャンドラグプタ」号に改造するのを助ける工程を通じ、インド政府が提供する資金を用いてセベロドビンスク造船工場の大型ドックにグレードアップを行い、このことはロシア海軍将官が言う「ロシア工業にはすでに空母建造の能力がある」の裏付けでもある。だが、エンジン、電子設備の他、この造船工場はまだ大型水上艦艇を独立して建造した経験がない。このことは明らかに「領袖」級の着工時間が遅延する主要な原因の1つである。


 ロシアは近い将来ガスタービンエンジンは国産化できるとしていますが、本当に実現するかは分からず、中国から輸入せざるを得ないことになるかもしれず、いずれにせよ中国の055より登場が遅くなるのは間違いなさそうです。性能に関してはまだ何とも言えないでしょうが、少なくともアメリカの「ズムウォルト」級以上のものにならないのは間違いないはずです。

 次は上陸艦関連です。

http://military.china.com/news2/569/20150624/19890206.html


ロシア、「ミストラル」に似た上陸艦を建造 2018年就役見込み

中新ネット6月23日電 中国国防科学技術情報ネットの報道によれば、ロシアはすでに「ミストラル」級強襲揚陸艦に似たヘリ空母の関連の建造作業を開始しており、この艦艇は2018年に就役すると見られる。

最近モスクワの「Army--2015」国際軍備武器展の期間、ロシアはフランスの「ミストラル」級強襲揚陸艦に似たヘリ空母の全体レイアウト方案を展示し、艦艇は対潜/強襲揚陸型ヘリKa-27およびKa-52Kを搭載することになる。

ロシア海軍造船部門の主管であるウラジミール タイピチニコフは、強襲揚陸艦はサンクトペテルブルグのヤンタール造船工場で建造中であり、2018年には建造作業と各段階の航海試験が完了して海軍に引き渡される見込みである、とした。

ウクライナ危機を経て、フランスは13億アメリカドルの資金を費やす2隻の「ミストラル」級強襲揚陸艦のロシアへの引き渡しを取り消し、その後ロシア海軍は「イワン ゲーリン」級強襲揚陸艦の第2号艦を発注し、「ピーター モグノフ」号と命名した。

メディアは、「ピーター モグノフ」号は直接的に「ミストラル」級強襲揚陸艦に取って代わることはできず、この艦は排水量および搭載能力が「ミストラル」に比べずっと小さく、300名の海兵隊員、2機のヘリ、40両の装甲車しか搭載できず、一方「ミストラル」級は900名の海兵隊員、16機のヘリ、60両の装甲車を搭載できるが、「ピーター モグノフ」も海兵隊員の母港から4,000km離れた敵岸上への投入を実現できる、と指摘する。

この艦の能力不足を補うため、ロシア海軍造船部門の主管であるウラジミール タイピチニコフは、海軍は2020年にトン数がさらに大きい上陸艦艇を建造することになる、とする。


 次世代の上陸艦が「ミストラル」とどれだけ似たものになるのかが気になるところです。
























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