中国に最も友好的な国は意外にも? その2

 続きです。

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きずな

中国のナイジェリアにおける影響力はここ何年かになってやっと急速に上昇し始めた。

ナイジェリアは1960年に独立し、独立後11年で、つまり1971年、中国はやっとラゴスと外交関係を建立した。当時、ナイジェリアの首都はラゴスで、1991年にアブジャに移転した。

1970および80年代を通じ、ナイジェリアの国際貿易パートナーは主にヨーロッパと北米の国だった。アバチャが軍事独裁を実行した1993年から1998年の期間、ナイジェリアは大部分の西側の援助を剥奪され、この国はジンバブエの現行の戦略に似た「東を望む」外交政策を取り始め、非常に大きく北京との関係を強化し、中国・ナイジェリア両国間に政治的相互信頼が建立された。

新世紀に入り、中国とナイジェリアは相互補完の優勢を充分に発揮し、協力を強化した。ナイジェリアは中国のアフリカにおける3番目に大きな貿易パートナーおよび2番目に大きな輸出市場で、中国はナイジェリア最大の輸入源および2番目に大きな貿易パートナーである。1995年から2015年までの間、ナイジェリアと中国の貿易額は2億アメリカドルから149億アメリカドルにまで増加し、73倍に増加した。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ナイジェリアで2番目に大きな都市カノのこの現地の市場には、中国人がしばしば光臨する。」)

ナイジェリアは中国のバイク最大の海外の買い手で、毎年100万台を超えるバイクが中国からナイジェリアに入っている。そこは初の人民元をその一連の外貨備蓄に加えたアフリカの国でもある。

また中国は毎年ナイジェリアから数十億バーレルの原油を輸入している。同時に、中国はさらに対ナイジェリア投資に入れる力の度合いを拡大している。2015年まで、両国は金額770億アメリカドルのインフラ建設投資契約を締結した。中国はアフリカに6つの自由貿易区を持つが、このうち2つはナイジェリアにある。中国はさらにナイジェリアの鉄道、港、ダム、発電所建設を援助している。

2016年、ナイジェリア経済は25年以来初めての収縮に遭遇し、GDP成長率はマイナス1.5%でしかなく、この国は困難の中での国際社会の援助を早急に必要とした。西側諸国に比べ、この国は中国により傾倒した。西側メディアは中国のナイジェリアにおける影響力を非常に警戒し、悪口を並べたてるが、ナイジェリアの中国に対する全体的態度は非常にポジティブである。

ナイジェリアは歴史上西側に馬鹿を見せられすぎ、特に陰険なイギリスにひどい目にあわされている。ナイジェリアは1956年に油田を発見し、1960年に独立し、イギリスは美肉が食べられないのを目にして、密かに石油天然ガス埋蔵量が豊富なナイジェリア北部地域の独立をそそのかした。ナイジェリアはこのため相当に長い内乱の中に陥り、経済は長期にわたり停滞した。

植民の苦しみと内戦の乱れを深く受けたナイジェリア人はこれにつき西側諸国に対し警戒心を抱き、西側諸国はしばしば口先で耳ざわりのいいことを言うが、しばしば経済発展を名目に略奪を行い、搾取すると考えた。比較すると、中国人はアフリカ人民の自らの国の事柄を管理する権利や願望をより尊重する。

典範

中国・ナイジェリア関係のさらなる一歩の深化はさらに国際的舞台の上に体現されている。

2015年、中国はナイジェリアが国連安保理非常任理事国となるのを支持し、ナイジェリアも北京の核心的関心の上で回答をなした。ナイジェリアと台湾は貿易関係を保持するが、ナイジェリアが2005年に中国と発表した共同コミュニケは、台湾は中国の領土の不可分の一部であるとした。

このような相互支持は非常に大きく中国・ナイジェリアの軍事協力を促進した。アメリカやその他の西側諸国はナイジェリアが「ボコハラム」を打撃する努力を公然と支持しないが、中国は軍事技術の提供によってこの空隙を埋めている。

中国・ナイジェリア両国の歴史的経験と文化的伝統は相互の差がはなはだ遠いが、北京はすでに成功裏にナイジェリアで中国文化を普及させている。ナイジェリアは唯一の中国と文化センターを相互に設立したアフリカの国である。2015年、ナイジェリアの在中国学生は4,000名近く、これは在中国留学生最多のアフリカの国の1つである。ナイジェリア人民の中国語学習熱は高まり、全国に2カ所の孔子学院、1つの孔子教室、26カ所の中国語教学ポイントを設け、中国語課程を学習する学生の総数は7,000人近い。

中国のナイジェリアメディアにおける迅速な拡散は、両国の学生交流に比べより功を奏している。ナイジェリア国営テレビ局の支持の下、中国はすでに成功裏により多くの観衆を吸引し中国・ナイジェリア文化交流活動に参加させている。ナイジェリアは世界でハリウッドのすぐ次の第2番目に大きな映画の産地「Nollywood」を持ち、中国映画はナイジェリアで何度も普及活動を展開し、十二支、孔子、孫悟空などをテーマとする中国映画は、多くの現地の学生や政府代表を吸引している。

この種の根深く堅固な政治的きずなや文化交流によって作られた中国とナイジェリアの特殊な関係は、中国のアフリカにおけるソフト実力攻勢の重要な成就の1つである。

当然、いくつかの要素は中国とナイジェリアがより深層の関係を発展させることに脅威を与えている。オーストラリア経済・平和研究所が発表した2016年全世界テロリズム指数によれば、ナイジェリアはテロリズムの影響を受けること第3番目に大きな国で、イラクとアフガニスタンのすぐ次である。ナイジェリアのテロ組織「ボコハラム」が作り出す武装衝突は、あらゆる在ナイジェリア外国投資者全てにとって回避を許さない政治的リスクである。

こうではあるが、中国・ナイジェリア経済関係は依然継続して成長することが有望である。中東の石油に対する依存は北京の一大憂慮である。この方面で、世界で第13番目に大きな原油生産国であるナイジェリアとの協力は、中国のために多様化された選択を提供するだろう。

ナイジェリアには古いことわざがある。誰も独自に繁栄を勝ち取ることはできない。中国との不断に深化する経済パートナー関係はナイジェリア人のために未来を憧憬する理由を提供する。


 従来は途上国が豊かな援助を得ようとすれば民主化などの条件を飲む必要があったわけですが、これからは強い財力を持つ非民主的な独裁国家に援助が受けられるわけで、このことは長い目で見た人類の発展に大きなマイナスだと思いますね。














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