No.2デリンジャーの追加説明

バレルオープン

右側面

 実銃のNo.2デリンジャーは、コルト社が1870年から1890年までに約9000挺生産したとされる単発デリンジャーだ。コルトの開発によるものではなく、当時ヒット商品となったレミントンダブルデリンジャーに対抗するため、ナショナルアームズという会社の製品の権利を買いとって自社ブランドで販売したものだ。使用弾薬はレミントンダブルデリンジャーと同じ.41リムファイアだった。
 フレーム右面にあるチェッカーのついた丸いラッチを後方に引くとバレルがスイングアウトされてオープンする。当時はまだコルト社はスイングアウト式リボルバーを開発しておらず、「ラッチを引いてスイングアウト」という形式のルーツはこのデリンジャーではないだろうか。実用的にはレミントンダブルデリンジャーにとうてい及ばないが、刀剣類を思わせるような独特の曲線が魅力の銃だ。

 キットはナイフブレード状といわれる特殊なエジェクター(リムにかんでいてスイングアウトすると厚み分空薬莢が引き出される)が省略され、また発射機能がないことを除き実銃と同じ操作ができる。


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