東風-21D、年末に実戦能力を持つ?

 「世界の新型ミサイルをチェック」という記事なんですが、他国のはおまけ程度で重点は東風-21Dです。

http://www.junshi.com/wangshangtanbing/108661/index.html


世界の新型ミサイルをチェック:日本の地対艦ミサイル、ひそかに100km以上射程が延長

ロシア:空対地ミサイルはスマート

まる1年のテストを経て、近い時期にロシアはその新世代空対地ミサイルKh-38の就役を宣言する。このミサイルの射程は40kmに達するが、重量は250kgしかなく、しかもその翼は折りたたみ可能である。このような設計はKh-38のために世界の多くの短距離小型空対地ミサイルがうらやましがる「ナイスバディ」を作り出しただけでなく、さらに重要なのはこれを実戦機の武器コンパートメントに収納できるようにさせ、したがって実戦機のステルス性が増強されることである。

(頑住吉注:原ページのここにある1枚目の画像のキャプションです。「資料画像:Kh-38小型空対地ミサイル」、続いて2枚目、「画像の説明:ロシアのSS-27大陸間弾道ミサイル発射車」)

アメリカ:空対空ミサイルがロケットを迎撃

8月、アメリカのRaytheon社は、「サイドワインダー」空対空ミサイルから改良したAI3迎撃ミサイルを使って成功裏に1発の低仰角で発射したロケット弾を迎撃した。ある報道は、兵士はこれによりロケット弾の攻撃を受けた時受け身で叩かれる局面から脱する事が有望だ、とする。だがその前提は、価格が100万ドル以上のミサイルを用いて何万ドルかのロケット弾を迎撃することが引き合うのかという別の計算をすることである(頑住吉注:中国なら1発のロケット弾で死亡する兵士の命の値段はゼロとして無視して計算できるんでしょうけどアメリカでは兵士の命の値段が高いですからね)。

(頑住吉注:これより2ページ目)

インド:潜水艦から発射するミサイルは猫歩き

最近、「烈火-5」ミサイルに頼って大陸間弾道ミサイルクラブに加入したのに続き、インド人はさらに一歩進もうとしている。今月末、彼らは射程3,500kmの「K-4」潜水艦発射型弾道ミサイルを初めて発射テストする。このミサイルの最も顕著な特徴は巡航ミサイルと弾道ミサイルの性能を相互に結合し、極超音速飛行中に大気圏を脱し、かつ改めて放物線軌道に入ることができることで、まるでモデルがT字型の台の上で「猫歩き」するようである(頑住吉注:急に方向転換する、というようなことですかね)。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「日本のSSM-1地対艦ミサイル発射車」)

日本:地対艦ミサイル、ひそかに射程を延長

日本の自衛隊の武器装備の発展はこれまでずっとひたすら秘密主義である。最近日本が12式地対艦ミサイルを初披露した後、人々はやっと気付いた。このミサイルの射程がすでにかつての88式に比べ100km以上「ひそかに延長」していることに。しかも、このミサイルはさらに先進的地形マッチングおよび目標識別技術を採用しており、かつ4連装配置を使用して装填時間を短縮している。このミサイルはすでに少量試生産段階に入っているとされる。

解放軍の2つのミサイル部隊華南に進駐 外国メディア、駐屯地を暴露

ロシアの「軍事評論」、アメリカの「安全保障業務システム」などのメディアは、中国の第二砲兵隊がすでに東風ー21D対空母弾道ミサイルを華南の某基地に配備したかもしれない、と推測している。この「空母キラー」は日本の横須賀基地に駐屯するアメリカ空母に対し脅威を形成することができ、それらがもし中国周辺海域への接近を企図したら、すぐこの「空母キラー」の打撃圏に入る可能性がある。解放軍は継続して東風ー21Dの制御誘導システムを完備したものにし、もって移動中の空母を攻撃する能力を持たせる可能性がある。

2つのミサイル部隊華南に進駐

ロシアの「軍事評論」は、中国の第二砲兵隊が華南の某基地に2つの新たな中距離弾道ミサイル部隊を配備した、と推測している。このうち1つの部隊の駐屯地は人口が3万以下の小都市で、一部の軍事施設は2年前からもう続々とこの都市に到着し始め、現在この基地のいくつかの営区はまだ建設中である。

(頑住吉注:原ページのここにある1枚目の画像のキャプションです。「資料画像:漢陽HY-4260S牽引車が牽引する東風ー21ミサイル。」、続いて2枚目、「資料画像:西側メディアが出した中国ミサイル基地の画像。」)

華南某基地に進駐したこの部隊は華東某弾道ミサイル旅団の下に属する一個大隊かもしれない。だが元々大隊級の単位を基礎に拡張したミサイル旅団であるという可能性も排除されない。このことは、解放軍が新たな一個中距離ミサイル旅団を華南地域に配備済みだということを意味する。

報道は、華南に進駐したもう1つの第二砲兵隊部隊は、その司令部がすでに建設を終えていると推測しており、巨大な正門と「U」字型の執務ビルが衛星写真ではっきり見える。この部隊の番号は西南地域に配備される某弾道ミサイル旅団のそれと近い。このことは、この部隊も弾道ミサイル大隊かもしれず、あるいは元大隊級の単位を基礎に拡張建設した一個旅団かもしれない、ということを説明している。

(頑住吉注:これより4ページ目)

「軍事評論」は、この2つの新たに華南に進駐した第二砲兵隊部隊のルーツにさかのぼって追求する目的はその装備状況を推測することだ、とする。前述の華東某基地と西南の某地の2つの弾道ミサイル旅団が装備するのはいずれも東風ー21中国距離弾道ミサイルで、このことは華南地域の2つの新たな第二砲兵部隊が装備するのは先進的な東風ー21Cかもしれないし、「空母キラー」と呼ばれる東風ー21D対艦弾道ミサイルかもしれない、ということを説明している。

東風ー21Dの制御誘導技術、大幅にグレードアップ

東風ー21Dは、中国が強大なアメリカ海軍艦隊に照準を合わせて開発した「切り札」たる武器であると考えられている。アメリカの「安全保障業務システム」は、解放軍が採用するのは外界が思いもよらぬ方法であると推測する。東風ー21Dを用いて日本の横須賀基地に停泊するアメリカ空母に対し脅威を形成するのである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:東風ー21地対地ミサイル」)

報道は、静止状態で港に停泊している空母に対しては、東風ー21Cでも直接打撃が実施でき、制御誘導技術が大幅にグレードアップされている東風ー21Dならなおさら言うまでもない、と考える。この2つの基地から横須賀までの距離はいずれも東風ー21Dの射程を超えていない。横須賀から出発したアメリカ空母艦隊がもし中国周辺海域への介入を企図したら、その航程全体は攻撃範囲内にある。また、インド洋と太平洋、それぞれの方向から中国に向かって航行するアメリカ空母も東風ー21Dの作戦半径に入ることになる。

(頑住吉注:これより4ページ目)

軍事工業ニュースネットは、米軍が確定できるのは、「2013年初めまでに、東風ー21Dはまだ実戦配備段階に入ることはない」ということだ、と指摘する。だが今年から、東風ー21Dが一体どんな程度まで発展しているのかは知り得ない。報道は、横須賀に静止するアメリカ空母で「練習」した後、解放軍の東風ー21Dミサイルはすぐに移動する空母を攻撃する能力を持つことになる、と推測する。

最も実行可能性のある戦術は偵察衛星、陸上基地遠距離レーダー、遠距離無人機をもって敵空母艦隊に対し総合探知計測を実施し、その後遠距離無人機を使用して最終的位置決定を完成させ、さらに東風ー21Dに目標たる空母の情報を発送し、もってミサイルの目標命中を誘導する、というものである。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:グーグルがかつて撮影した解放軍ミサイル発射陣地」)

このことは、東風ー21Dを用いて空母を攻撃するのは膨大な総合プロジェクトであり、レーダー、無人機、衛星の協同作業を必要とする、ということを示す。華南の第二砲兵部隊の横須賀米軍空母に対する威嚇実施はこの能力を鍛錬することができる。

上述の状況によれば、中国の東風-21Dは今年年末に実戦能力を形成する可能性がある。また、30の「北斗」系列衛星がネットワークを組んだ後、東風ー21Dの空母を攻撃する精度はさらにある程度向上することになる。


 いくら威嚇したって鍛錬にはならんと思いますが。実際に「練習」してみるなんてのは正気の沙汰とも思われませんし。静止した空母で「練習」した後「すぐに移動する空母を攻撃する能力を持つことになる」と推測する根拠も、「今年年末に実戦能力を形成する可能性がある」とする根拠も全く示されていませんね。しかし中国が非常に力を入れる無人機が超低空で探知されず空母に接近して正確な位置と動きを知らせれば、確かに命中の可能性はありそうに思います。










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