中国の装甲戦闘車両の信頼性関連2題

 まずメインバトルタンク関連です。

http://www.hinews.cn/news/system/2015/10/03/017842052.shtml


当局メディア、99A戦車の故障率が高すぎることを認める 閲兵訓練でかつて立ち往生

99A戦車は世界の主要な戦車強国の肯定を得ており、この戦車は我が軍の未来の戦場における陸戦のエースともなる。だが世界に決して完全無欠の武器はなく、技術が先進的な99A戦車にも同様に非常に大きな弱点が存在する。この弱点とは信頼性が比較的劣ることに他ならない。99A戦車の総設計師である毛明の評価によれば、99A戦車の信頼性は比較的劣り、頑丈ではない。1999年の国慶節大閲兵で、閲兵に参加した99式メインバトルタンクにはもう何度もの立ち往生の現象が出現していた。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「99A戦車のリハーサル」)

中央テレビは、大閲兵の我が軍将兵訓練後方勤務装備保障にインタビューした番組である、「走進科学」コーナー「始動できない事前案」といういくつかの画面を報道したが、ありありと99A戦車の信頼性に関する指標が暴露された。9.3閲兵を本当に記録する前、装備保障チームは完備された故障応急処置事前案を制定していた。だがこの事前案はその後封をされて保存され、永遠に始動されないだろう。

2015年ロシア勝利の日閲兵リハーサルで、ロシア軍のT-14アーマタ戦車が立ち往生、エンジン停止した。閲兵第1スクエアチームの99A戦車は応急保障の重要中の重要対象だった。相次いで5回の合同訓練リハーサルの中、第1回と第5回の合同訓練時、99A戦車には相次いで故障が出現した。

第1回のリハーサル時、第12号戦車にカギとなる重要設備が発火したABC防御警報が出現し、直接的にエンジンの強制停止をもたらした。操縦員は迅速に調査した後、設備に発火の状況が出現していないことに気づき、その後再度エンジンを始動し前方の戦車スクエアチームを追っていった。その後の技術検査の中で、ABC警報機が誤報したことが分かり、ひとしきりの驚愕を引き起こした。工場サイドの専門家はABC警報機が壊れ、センサーの火災警報の誤判断をもたらした、とした。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「装備故障の統計図」)

このスクリーンショットには閲兵に参加した新たに出現した装備全部の名称が列挙されている。これにはZTZ99Aメインバトルタンク、ZLT-05A水陸両用装甲突撃車、ZBD-04A装軌式歩兵戦闘車、ZLT-11式装輪式装甲突撃車、NY023P装軌式砲兵中隊指揮車(紅箭-10の誘導車)、NYL301型砲兵装軌式中隊指揮車(155mm砲誘導車)、東風防護型突撃車(10人型)、CBF215猛士対テロ突撃車等々が含まれる。

装備故障統計図に照らせば、99A戦車の故障率は最高で、故障回数は210回にも達し、一方ZLT-05A水陸両用装甲突撃車は108回しかなく、04A歩兵戦闘車は75回だけ、その他の装軌車両の故障回数はいずれも80回未満で、装輪式車両の故障率はさらに低く、いずれも十何回かでしかない。図版によって99A戦車の信頼性がその他の閲兵参加装備より顕著に低いことが見て取れ、故障率はその他の閲兵参加装軌車両の2倍以上である。99A戦車の平均故障間隔が比較的短い事実を実証した。


 ロシアの戦車競技で何故最新鋭で最も性能が高いとされている99系ではなく格落ちの96系を出場させるのかが疑問で、もし負けた場合にも「あれは中国最強の戦車ではないので」と言い訳できるようにするためかなと思っていたんですが、最新技術を盛り込み過ぎて無理が生じた結果信頼性が低いからという理由もあるのかもしれませんね。次は歩兵戦闘車関連です。

http://military.china.com/important/11132797/20151003/20503172.html


中国の04歩兵戦闘車に「高原反応」が存在:速度低下、自動停車

人は急に低圧低酸素環境に暴露されると、各種の身体不適応の「高原反応」が生じるだろう。そして少し前、解放軍の多種の主戦装備にも海抜4,000m以上の高原に入った後、各種の不適応の「高原反応」が発生した。こうした装備を操作する蘭州軍区某機械化歩兵旅団戦闘指揮員は不断の訓練、演習模索の中で素早く対応策を探し出し、したがって科学的に操作コントロールし、最大限度装備の性能を発揮している。

この「蘭州軍区某旅団、多種の新型装備を配備し高原で射撃し次々命中」という題の報道の中では、某新型歩兵戦闘車はすでに装備されて長年になるが、今年初めて海抜4,200m以上の高原に登り、面倒事がこれに伴って起きた、と指摘する。平原では、新型歩兵戦闘車は行進中風のように疾駆し、高さ1mの土盛りを、操縦員がスロットルを一踏みすればもう越えていった。高原に上がると、行進速度が低下するだけでなく、さらにしばしば自動的に停車した。「気温と気圧の変化などの影響を受けて、戦闘車のエンジン内の油の温度と水圧が非常に容易に臨界点に達し、自動保護メカニズムが設計されているため、関連の部品が自動的に警報を発して停車する。」 装備歩兵第4大隊第12中隊指導員の楊草原は記者に向け説明し、この問題の解決のため、操縦員は不断に試験し、念入りに戦闘車がどんな地形で加速でき、どんな地形がギアチェンジに適合しているのかなどの細かい問題を体得し、徐々に戦闘車の高原上の「肝」を掌握し、新型歩兵戦闘車の高原操縦要領を模索して探り出した、とした。

高原に上がった後、将兵たちは次のことに注意を向けた。新型歩兵戦闘車の射撃に関する表の海抜高度の最大パラメータは4,000mだが、部隊の訓練地域の海抜は4,200mを超えており、砲手は火力コントロールコンピュータにパラメータをインプットする時に正確な海抜高度のパラメータをインプットすることができず、加えて高原の気圧が低い影響を受けて、火砲の自動射撃時いつも高いところに着弾した。問題解決のため、将兵たちは射撃角度の手動調整という方式を採用し、反復して試験し、規則性を探り出し、最終的に後の射撃の中で、あらゆる弾薬が全部命中した。

報道の中に同時に出されているニュース画像によれば、この高原の影響を受けた歩兵戦闘車とは我が軍が研究開発したZBD-04歩兵戦闘車に違いない。この歩兵戦闘車は100mm低圧ライフル砲を装備し、砲から発射する対戦車ミサイルや殺傷爆破榴弾が発射できる。高原環境の中の気温、気圧、風などの気象条件の変化は火砲の弾薬の飛行安定性、着弾の密集度、射程などの弾道特性に対する影響が非常に大きいため、多くの武器は平原試験で累積した射撃に関する表や関連の射撃諸元がいずれも直接高原地域にそのまま用いることができず、しばしば高すぎ遠すぎという状況が出現し、使用する部隊が過去に集めた修正射撃パラメータに依拠して照準を行う必要があり、それでやっと確実性の高い命中が獲得できるのである。

総装備部機関業務部門指導者の説明によれば、高原試験は総装備部が近年来持続的、組織的に展開している重大な特定項目試験任務である。全面的、システマチックに陸軍装備高原作戦使用の問題を解決し、高原低温の山地部隊装備建設の歩みを加速するため、彼らは連続5年陸軍新型主戦装備の高原適応性訓練を展開し、全面的に70機種あまりの武器装備や100種あまりのセットされるシステムの高原適応性を検証し、段階性の成果を取得した。試験参加将兵は高原の劣悪な環境を克服し、陸軍新型主戦装備の高原作戦適応性の輸送、環境、人・機械、保障、編成などの要素をチェックし、系統を成して58,000組あまりの高原試験データを獲得し、深入りして高原環境の新型主戦装備に対する作用メカニズムや影響の規則性を研究し、高原山地部隊の作戦訓練、装備の高原適応性改良のために理論的基礎を固めたのである。


 日本の戦闘車両はこのあたりどうなってるんでしょうね。まあ日本の戦闘車両があまり極端に標高の高いところで行動することは少なくとも現時点ではありそうもないのであまり重要ではないのかもしれませんけど。


















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