ロシア、軍事競技全種目で優勝、中国は10種目で第2位

 傍目から見ても第2位を10も取って1つも1位がないってのは不自然な印象を受けますな。

http://military.china.com/important/11132797/20150817/20207657.html


ロシア、軍事競技全部で優勝を独占 中国は10の第2位を手にする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシア軍のT-72B3メインバトルタンクが競技中」)

現地時間8月15日20時30分、「2015国際軍事競技」の閉幕式がモスクワ郊外のアラビノ軍事基地で行われ、ロシア軍は12種目全部の優勝を独占し、中国チームは10種目の第2位を獲得し、かつ3つの単一項目の優勝を獲得した(それぞれ砲兵、偵察兵、化学防護兵)。

閉幕式挙行前、「2015国際軍事競技」は最後の競技である「戦車両項目」の決勝戦を行った。ロシア、中国、セルビア、タジキスタンはそれぞれ第1位から第4位を取得した。

中国軍は「2015国際軍事競技」の12競技種目全部に参加し、このうち第2位を取得した種目は「戦車両項目」、「スヴォロフ突撃」、「砲兵射撃名手」、「広大水域」、「航空降下小隊」、「カスピ海競馬」、「偵察尖兵」、「安全環境」、「安全路線」、「自動車名手」といった10種目だった。中国軍は「航空ダーツ」競技の中で第3位を獲得した。「防空戦闘名手」競技の中で中国防空兵は「前衛-2」携帯式対空ミサイルを使用して3発中3発命中したが、3発のうち2発命中、1発失中と判定され、中国チームはこの結果に対し受け入れ難い旨表明し、何度も申述を提出したが仲裁委員会によって受け入れられず、第5位に列せられるのみだった。

また中国軍団はさらに「安全環境」競技の中で2つの単一項目優勝を獲得し、「偵察尖兵」競技の中で1つの単一項目の優勝を獲得した。現在一部の競技参加チームはすでに帰国の途につき、代表団のその他のメンバーも16日に中国空軍機に乗って帰国する。

中国代表団の団長で前線指揮チームリーダーの劉英は閉幕式で、中国軍は初めて500人あまりの規模の代表団を組織して国際軍事競技に参加し、中国大使館、武官所、中国軍事留学生管理組織、中国資本の機構および中国人・華僑の大きな力を入れての支持を獲得し、我が軍の困難を恐れず、勝利を勝ち取る優良な伝統を発揚し、素晴らしい競技成績を取得し、円満、スムーズに各項目の任務を完成させた、とした。劉英は、部隊が編成に戻った後、真剣に競技中に累積した経験ややり方を整理、総括し、それを中国軍の実戦化された訓練改革のためにある程度の参考にさせ得ることになる、とした。(ソース:視察者ネット)

(頑住吉注:これより2ページ目)

派生しての閲読:ロシア軍、ルールに頼って「勝利を取得」 実は顔にも光はなし

ロシアの「2015国際軍事競技」で最も強大な2つのライバルは中国とロシアの軍の競技参加軍団で、当然全力勝負しなければならなかった。

しかしこの全力勝負の過程は、どんな方法での全力勝負だったのだろうか? 本来これは正常で公平な勝負のはずだが、それにもかかわらず一連の妙ちくりんな動作の中で、中国軍代表団を頻繁に密かなはかりごとに遭わせた。

例えば、臨時に中国戦車の射撃時にハッチが厳密に閉まっていなかったことを理由に中国チームに時間のペナルティを与えるよう提案した。

例えば、「カスピ海競馬」競技の中で、中国海兵隊が最強である海上を浮かんで渡る部分が、主催者によって「波風過大」を理由に臨時に取り消された。明らかにされたところによれば、現地の天気予報のリアルタイムの風速は「毎時2マイル」で、つまり毎秒1mに満たず、気象学上は「軟風」で、無風より高いだけだった。

例えば、「スヴォロフ突撃」競技の中で、中国の86A戦闘車がロシア軍のBMP-2戦闘車と対戦する時、中国の装甲兵が25秒の時間を用いて装弾を完了し、その他のチームの2分間前後という成績にはるかに先んじた時、主催者サイドは突然中国サイドの装弾は速すぎ、その他の隊伍に対し不公平だとして、人を驚愕させることに装弾部分の時間計測を取り消した。

例えば、「自動車名手」競技で我が競技参加チームが戦うごとに勇ましく、全面的な優勢を徐々にはっきりさせた時、主催者サイドは臨時にルールを改変し、競技の車両タイプ、作業順序、競技参加資格、成績評定方法などの重要な事項に関し一方的に調整を行い、射撃競技を準備中の中国チームを場所にさえ到着できなくさせ、しかる後に主催者サイドはすぐ中国が「重装備輸送車」競技部分を棄権したと宣言した。

例えば、「安全環境」競技で主催者サイドは臨時に7組の中国の装備の極限を超える障害を追加した。だが中国の化学防護兵はそれでも勇士化学防護偵察車を用いて相手方の8輪装甲化学防護車に走り勝ったが、それにもかかわらず結果として無効と判定され、これは事前に全く告知されていない「ルール」に依拠してのことだった。第2日目、我が速度の優勢に有利な500m空曠競技ルートは何と取り消された(頑住吉注:「空曠」は広々として何もない、といった意味で、ここでは障害物の設定がないといった意味でしょう)。

変化の多い「サブマリンルール」が水面に浮上した他、さらに不可思議な小動作があった。例えば中国の96A戦車が射撃位置に入った後、ロシアサイドが担当する高射機関銃標的と並列機関銃標的の立ち上がる時間にいずれも遅延が出現し、顕著に正常な立ち上がる時間の長さを超え、競技参加隊伍の中の標的が出るのが最も遅い1回で、往々にして数十秒の時間待つ必要があり、最長の1回は1分28秒に達し、我が軍がこの種目の中で多くの時間を浪費する結果をもたらした。

見ると、中国軍団のロシアの競技の中での強敵は各競技参加チームではなく、最大の「敵」は何とルールの随意の改変と、各種の恥知らずな小細工だったのである。「友情第一、競技第二」は明らかにロシアの競技場には適用されない。

(頑住吉注:これより3ページ目)

実はロシアは本来このようにすべきではなく、ロシア軍代表団はすでに天時、地利、人和(頑住吉注:ここではあらゆる有利な条件、くらいの意味でしょう)を占めていたのである。もしその中の、競技結果に顕著に影響する可能性がある客観的ハードウェアを言うならば、最も主要なものは中ロの競技参加武器装備の差異である。だがここで、ロシアのいくつかの装備の性能は優越し、あるものは他国の装備と世代差さえあった。中国サイドの装備はロシアサイドに決して顕著に勝ってはおらず、もし優勢な部分があると言っても、ロシアの装備とそれぞれ長所短所があるというだけである。しかも競技ルールを制定する時、ロシアサイドはすでにロシアの装備により有利になる要素を考慮済みだった。惜しいことに、組織サイドはさらに競技過程の中で不断に公平な競技に影響する「切り札」を出してきたのである。

次々に現れては尽きない不公平な待遇に遭遇したとしても、中国軍団は依然競技で風格を見せ、素晴らしい成績を取得した。現在の競技過程の中で、「カスピ海競馬」と「航空降下小隊」競技のランキングは第1位、「安全環境」偵察チーム射撃部分で第1位に列せられ、「スヴォロフ突撃」競技、「広大水域」競技は第2位におり、「自動車名手」競技では10項目の中の指揮車、重装備輸送車、水の障害の通過、修理展開撤収など6つの小項目の第1位を一挙に奪取したが、「重装備輸送車」部分を「棄権させられた」ため、最終的に中国チームの総得点は第2位に甘んじた、等々である。

中国軍団の逆境の中の頑強な頑張りによって、逆にロシア軍の自信のなさが突出した。非常手段をもってもし最後の「勝利」を奪っても、顔にいくらの光彩を増すこともできない。結局のところこれは人為的に手配された競技のゲームであり、生きるか死ぬかの戦場ではないのである。競技の原則は公平公正であるべきで、この点を離脱すればきっと皆を心服させることはできない。

中国にとって、ロシアのホームグラウンドではやはり平常心をもって直面する必要がある。成績ランキングはレベルを推し量る1つの量化された指標であるが、これは決して競技の全部の内容を体現することはできない。競技参加のより重要な内容を体現し得るには、中国サイドは3つの方面をうまくやる必要がある。

1つ目は競技を通じて訓練のレベルを向上させることである。競技は平時の訓練レベルを体現することができ、これには武器装備の熟練した使用状況、射撃が正確か否か、団体のコンビネーション状況、競技戦略戦術の手配および軍人の身体能力や知恵等々が含まれる。軍隊の戦闘力の強弱は、ここから相当程度の検証が得られる。各国軍隊と面と向かっての競技を行うことは、我が方に存在する不足なところを探し出し、競技相手の長所を学習し、さらに一歩訓練レベルを向上させ、これをもって軍人の質、軍隊の質を強化する、これが最も重要なのである。

2つ目は競技中に武器装備を検証し、改良、最適化のために依拠を提供することである。武器装備がどのようか、精良で先進的か否か、演習、競技などの方式によって検証が行え、これは実戦に近ければ近いほど良い。特にロシアの競技場は、中国サイドの装備が慣れた環境とでは異なる地理、地貌、地質、そして気候の状況があり、絶対に武器装備を検証する良い機会である。このような機会を利用し、中国の装備に存在する欠陥あるいは不足を調べまた探し、有効に改良、最適化を加えることは、競技でどのような成績を取得するかに比べずっと重要だろう。例えば中国の96A戦車が今年再度ロシアに出現した時、すでに去年の競技で暴露した問題に照準を合わせて相応の改良を行っていた。

3つ目は競技において自らの精神の風貌を出すことである。競技で自身の実力の強弱がどうであろうとも、最も重要なのは(頑住吉注:特殊な言い回しが使われ意味不明。簡単に言えば「根性」?)を出し、自らの最も良い水準を競技で出すことである。その身が軍人であれば、もし強い相手に遭遇して怖気づき萎縮したら、どうやって戦場の真の強敵に直面するのであろうか? そして中国軍団のロシアでの既存のパフォーマンスから見て、すでに自らの気勢を競技で出している。

この3点を成し遂げれば、中国軍代表団最後の順位がどうであろうとも、いずれにしてもすでに競技に対する超越を実現している。もし表面的な見栄えの良さを他人に譲っても、内在の成果を自らに留めることができてこそ、最も実際に有用なのである。強大な軍隊の戦闘力鍛錬の目的を達成すれば、これは競技に関心を注ぐ国の人が最も重視するものである。


 ロシアは競技前、西側は負けるのが怖いから参加しないのだと言っていましたが、こういうことをしていたのではその説得力も薄れますな。しかし中国は確かに国産兵器を検証することによって改良を行い、また自信をつけているようです。自衛隊はアメリカとの合同訓練などでどの程度こういった効果を実現しているんでしょうかね。まあ喧嘩の仕方は喧嘩の強い奴に教わった方がいいのは当然で、日本には世界一喧嘩の強い奴に教わることができるという中国にない有利な条件もあるわけですが。















戻るボタン