閲兵に出現した北朝鮮の大型ミサイルを分析する

 新たな発見はあったんでしょうか。今回も2回に分けます。

http://military.china.com/important/11132797/20170416/30424819_all.html#page_2


明るみに:北朝鮮の閲兵、また大陸間弾道ミサイルの模型を用いてごまかす

狂気じみた模型ショー

簡単に2017北朝鮮大閲兵の中の弾道ミサイルを語ってみよう。

ツイッターでもウェイボーでも、観客たちの北朝鮮閲兵に対する反応は全て、(頑住吉注:砕けた話し言葉で意味不明ですが、びっくり、すごいくらいでいいでしょう)! 白楊、東風-31が揃い、一度に3種の大陸間弾道ミサイルを作るとは恐るべし、である。だが細かく見れば、我々はすぐに気付くことができる。北朝鮮はすでに初歩的な区域威嚇能力を構築済みだが、そのミサイルの実力は依然多くの技術的ボトルネックの制約を受けている、と。

(頑住吉注:原ページのここにある1枚目の画像のキャプションです。「上の画像は北朝鮮の閲兵で展示された大型ミサイル、下の画像は中国の東風-31大陸間弾道ミサイル」 続いて2枚目。「上の画像は北朝鮮の閲兵が展示した大型ミサイル、下の画像はロシアの『白楊』大陸間弾道ミサイル」)

今回の閲兵の中で、北朝鮮の現役主力ミサイル、例えば火星5、6(いずれもスカッド)、火星7(ノドン、最大射程1,300〜1,500km)、スカッド射程延長型(火星-X? 投射能力は1,000km/500kg)がいずれもお目見えしなかった。だが何種かの新たなミサイルとミサイルの模型が公開された。

まず、6対の転輪をもつ装軌式シャーシの近/中距離弾道ミサイルである。弾頭には小さな翼があり、それに一定の末端偏差修正/末端弾道修正能力があることを暗示している。その動力は依然旧式なスカッドあるいは火星-7液体燃料推進剤エンジンの可能性があり、固体燃料推進剤の可能性もある。もし後者なら、このミサイルは中国の東風-11と酷似している。どんな種類の可能性だろうと、北朝鮮は全てこのクラスのミサイルを研究開発する能力を持つ。だが、このミサイルはまだ公開で試射を行ったことはない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「初めて公開された新型近距離/中近距離ミサイル。北朝鮮には比較的成熟した装軌シャーシ製造能力があるが、大型装輪式シャーシは作れないようである。制裁、禁輸後、新型ミサイルは装軌式シャーシを使用している。」)

北極星-1と北極星-2固体燃料中・近距離弾道ミサイルはいずれも成功裏の試射を行ったことがあり、開発過程もすこぶるスムーズで、このことは固体燃料ロケットエンジンの構造が簡単なメリットをはっきり示している。このうち、北極星-1は潜水艦発射ミサイルで、北極星-2は陸上版である。後者は北極星-1の弾体を延長してあり、弾頭にも重量増加があり、かつ簡単な末端機動能力を具備する可能性がある。この2種のミサイルも閲兵の中で出現した。それらの射程はおよそ1,300km前後である。両者の投射能力は中国のDF-21/JL-1に比べ劣るが、北朝鮮の区域打撃の需要を完全に満足させるものでもある。

中・遠距離ミサイル方面では、火星-10/ムスダンが再度お目見えした。このミサイルはすでに何度もの演習に参加したことがある。しかし、その実際の試射成績は非常に劣り、現在の記録は9発発射して8発が爆発というもので、まる何発かは点火してすぐ爆発している。アメリカに脅威を与えられず、北朝鮮ロケット群に対しては逆に極めて大きな隠れたリスクがあり、増してやこれを用いて貴重な核弾頭を搭載するのは論外である。

(頑住吉注:原ページのここにある1枚目の画像のキャプションです。「北極星-1潜水艦発射ミサイル」 北朝鮮がこういうポップな書体使うのって意外な感じします。 続いて2枚目。「北極星-2は北極星-1の陸上版である。この2種のミサイルはいずれも成功裏の試射を行ったことがあり、区域威嚇の中核力量となっている。」)

人を不可解にさせるのは、火星-10の後に新たなミサイルが一種出現し、その搭載車は火星-10同様だが、弾体がずっと長く、弾頭に初期の火星-13大陸間弾道ミサイルの模型弾頭を採用していたことである。ある視点は、これは最新型の火星-13大陸間弾道ミサイルだと考えている(現在の模型から見て、火星-13ミサイルの1段目は2つの火星-10ミサイルのエンジンを並列に連結してできている)。

これはあるいは火星-10の延長版ではないかと考える視点もある(火星-10と火星-13の本体の径は差が30cmしかなく、現在の画像をもってしてはまだ論を定めるのが比較的難しい)。筆者は、この視点にはすこぶる道理があると考える。例えば、模型の直径は比較的小さいようで、しかも末端に火星-13にある筒スカート構造がない。この構造は尾部スペース増大に有利で、並列に連結したエンジンの配置に便利である。火星-13のレイアウトは本来すでに相当にコンパクトで、さらに筒スカート構造を除去した後は2つの並列に連結したエンジンを収納するのはより面倒ではないか? もし新たなミサイルの模型が本当に火星-10の延長版だったら、このミサイルはあるいは先月公開で試運転を行ったエンジンを採用しているかもしれない。筆者はこのエンジンの推力は30tf以上で、推力はオリジナルの火星-10に比べ比較的大きく増大しているが、比推力は比較的低く、このため推進剤の容量を拡大した可能性があり、弾体の延長は筋が通る、と推測する。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像は神秘の新型ミサイル! 火星-10の延長版かそれとも第3種目の火星-13の模型か? 筆者は現在より第1種目の可能性に傾いている。作者の作図。」)

さらに誇張なのは、今回北朝鮮の閲兵でさらに2種の固体燃料大陸間弾道ミサイルの模型(らしきもの)が展示されたことである。1つはロシアの「白楊」に似ており、もう1つは中国の東風-31に酷似している。「白楊」の模型は本来の火星-13の搭載車によって搭載され、巨大な筒体を収容するため、北朝鮮は万山特車の搭載車先頭部分に対し改装を行うのを惜しまなかった。「東風-31」に酷似したミサイルはトラックによって牽引され、比較的簡単である。

(頑住吉注:原ページのここにある1枚目の画像のキャプションです。「東風-31に酷似した大陸間弾道ミサイルの模型」 続いて2枚目。「ロシアの『白楊』に酷似した大陸間弾道ミサイル。その搭載車は元々火星-13の模型の搭載に用いられていた。新たな模型の搭載のため、車両も先頭部分さえ大改造されている。」)



















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