アメリカと中国の新世代駆逐艦を語る

 アメリカのそれを語る記事と中国のそれを語る記事では当然トーンが全く異なるわけで。

http://toutiao.com/i6287718843955544577/


アメリカの「夢幻戦闘艦」が中国を抑止 最終的にナチスの轍を踏むことに!

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『ズムウォルト』級ステルスミサイル駆逐艦は米軍新世代ミサイル駆逐艦の第1号艦である」)

アメリカ海軍は最近声明を発表し、アメリカ海軍はすでに「ズムウォルト」号ステルスミサイル駆逐艦を受領し、この艦は米軍新世代「ズムウォルト」級駆逐艦(DDG-1000)の第1号艦であり、今年10月メリーランド州のボルチモアで正式に就役する、とした。建造コストが高すぎるため、この級の駆逐艦は現在3隻建造することだけが計画されており、米軍の計画によれば、3隻の「ズムウォルト」級ミサイル駆逐艦は今後全部がアジア太平洋地域に配備される。

「ズムウォルト」級ミサイル駆逐艦が今後ことごとくアジア太平洋地域に配備される一件に対し、このクラスの戦闘艦の計画責任者ジム シュリン上尉は、多くの潜在的衝突地域が水深の浅い海域に近いため、沿海海域を支配下に置くことは明らかに非常に必要がある、と語る。彼は、「あなたはああした利益に関わる地域をよく見てみなければいけない。日本海、朝鮮半島、ペルシャ湾。」と語る。幽州司馬の見たところ、アメリカが「ズムウォルト」級ミサイル駆逐艦を用いて中国の海上力量を抑止しようとする意図はすでに非常に明確である。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『ズムウォルト』級ミサイル駆逐艦が搭載できる武器装備」)

「ズムウォルト」級ミサイル駆逐艦の性能はいかに?

「ズムウォルト」級ミサイル駆逐艦の自動化の程度は非常に高く、全艦に143名の艦員しかいない。一方排水量がずっと小さい「バーク」級ミサイル駆逐艦はと比べると275人必要とする。ステルス設計は「ズムウォルト」級の艦体のレーダー信号特性をより弱くさせ、探知計測難度はと比べると「バーク」級の50倍難しい。2門の155mm口径ステルス艦砲の最大射程は約100マイル(約160km)で、多くの現役対艦ミサイルの射程に近く、甚だしきに至っては超える。80ユニットの汎用垂直発射システムは、対空、対潜、対地攻撃巡航ミサイルなどの各種ミサイルが発射できる。しかもその使用する電動推進システムはさらに動力の上で現在の世界の絶対多数の水上艦艇に比べ1世代先んじている。

「ズムウォルト」級ミサイル駆逐艦は全身百花繚乱の高度新技術を積み重ねているが、アメリカ海軍はさらにそれを「夢幻戦闘艦」の世界最強ミサイル駆逐艦になぞらえている。だが「ズムウォルト」級ミサイル駆逐艦は「焼銭的大坑」(頑住吉注:ここでは「金食い虫」位に考えていいのでは)だと考える少なからぬアメリカの機構もある。現在の関連の報道によれば、「ズムウォルト」号の総建造コストは40億アメリカドルを超え、一方アメリカ海軍のそれに対する購入数も、当初の32隻からたった3隻までずっと削減された。この点から見て、「ズムウォルト」級ミサイル駆逐艦の「金を呑む巨獣」の本質は、全く誇張ではないと言える。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「第二次世界大戦におけるドイツの『ビスマルク』戦艦は性能は極めて強大だったが、究極的には撃沈される運命から逃れられなかった」)

「ズムウォルト」級ミサイル駆逐艦は本当に中国海軍を抑止できるのか?

カタログデータから見て、「ズムウォルト」級ミサイル駆逐艦の性能は中国海軍の現在のいかなる主力駆逐・護衛艦をもはるかに超え、甚だしきに至っては未来の055型ミサイル駆逐艦も一段劣るかもしれない。だが実際の使用の中で、アメリカ海軍がもし「ズムウォルト」級ミサイル駆逐艦が中国海軍を抑止、甚だしきに至っては圧倒できると本当に期待しているとしたら、幽州司馬はアメリカ人の幼稚さと大げささはまさしく人に道理をもって悟らせることをできなくさせるほどだとしか言えない。

何故そう言うのか? まず、「ズムウォルト」級ミサイル駆逐艦の数は3隻だけで、性能は先進的だが、真の大国の衝突の中では、その少ない数は、戦場の脇役となるしかないことが運命づけられている。次に、「ズムウォルト」級ミサイル駆逐艦はステルス性能が突出しているが、これは艦載レーダーや陸上基地レーダーなどにだけ言えることで、偵察衛星に対する防御性はほとんどゼロであり、この衛星が満天に飛ぶ時代、「ズムウォルト」級のステルス能力が一体どれだけ発揮できるか、実際検討が待たれる。第三に、「ズムウォルト」級ミサイル駆逐艦に関して言えば、それは主に対地打撃、対潜作戦などに重点を置き、対艦作戦は決してその強みではない。もしそれを対艦作戦に用いたら、効果は決して理想的ではないかもしれない。最後に、最後に、幽州司馬が指摘する必要があるのは、「ズムウォルト」級ミサイル駆逐艦が直面するのは、決して単なる中国海軍の艦・機といった簡単なことではなく、それが直面する必要があるのは中国の全拒止/対介入体系だということである。体系戦がメインの近代化された戦争の中で、単一の武器がたとえどんなに強大でも、戦局の向かう方向を左右することはできない。もしアメリカ人があくまで1、2種の先端武器に頼ってもう中国を抑止できると考えたら、結局はナチスドイツの第二次世界大戦末期の轍を再び踏むことを免れ難い。(幽州司馬)


 当然アメリカにも体系があって、その体系は何度もの戦争によって磨きぬかれたもので、「ズムウォルト」もそこに組み込まれるわけなんですがね。

http://military.china.com/important/11132797/20160528/22759420.html


055大型駆逐艦あるいは来年進水か 空母や大型上陸戦闘艦の守護神

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:ネット仲間が作画した055駆逐艦のCG画像」)

最近、055型駆逐艦に関する推測がどんどん真実に変わりつつあり、インターネットメディアは055型駆逐艦の分段らしき画像を明るみに出している。もし画像が事実に属せば、この軍事マニアやネット仲間に「万トン大駆」と呼ばれる中国海軍新型主力駆逐艦はすでに生まれて形になり、かつ数年内に登場することが有望である。過去1年、外界の中国海軍新型駆逐艦に対する推測や討論が全く途絶えたことはなく、特に武漢某地に055型駆逐艦の上層建築実体模型らしきものが出現した後はそうである。この模型は、新型駆逐艦が密封式一体化メインマストを採用し、上層建築にはほとんど外部に露出したレーダーや電子設備がなく、全艦のステルス性能に大幅な向上があることをはっきり示している。アメリカの月刊「大衆科学」ウェブサイトは、055型駆逐艦の全長は約186m、全幅23m、排水量は1.2万トンに近づくことが有望である、と推測する。055大型駆逐艦は空母や上陸艦隊のために航路護衛ができるだけでなく、さらに防空や対地攻撃にも長じる。台湾の「中国時報」ウェブサイトは分析し、055は2017年前後に進水、就役することが有望で、その時にはアメリカの「ズムウォルト」級のすぐ次の、世界第2番目に大きい駆逐艦となる、とする。

万トンの巨艦がミサイルの飽和攻撃を実施

055大型駆逐艦は052D駆逐艦の某いくつかの成熟した設計とサブシステムを採用するが、新しい設計や新式武器装備も応用するだろう。もし055大型駆逐艦の排水量が1万トンを超えたら、ミサイル垂直発射ユニットは90から100に達することが有望である。このようならより多くの対空、対潜、対艦、対地攻撃ミサイルが収納でき、それを正真正銘の海上武器庫および海戦の万能選手とさせる。同時に、大きなトン数はさらに055大型駆逐艦がより多くの、より先進的な指揮コントロール設備を収納することを保証でき、それに情報を処理する「最強の大脳」を持たせ、駆逐艦・護衛艦隊の中の知恵袋を担当するに足りるようにさせる。図体が大きいことは目標として大きいことを決して意味しない。満載排水量8,000トンのイギリスの45型駆逐艦のレーダー反射面積が1隻の漁船サイズしかないことを考慮すれば、上層建築が類似の設計を採用した055大型駆逐艦のレーダー反射信号はおおよそ同等のはずである。つまり、055大型駆逐艦は隠蔽して出航し、相手に防ぐ暇を与えない状況下でミサイル飽和攻撃を発動する実力を完全に具備する。

専門家はさらに、将来中国海軍は遠海作戦において、戦闘機を派遣して「釘を抜く」(頑住吉注:邪魔者を排除する)他、さらに055大型駆逐艦の巡航ミサイルを利用して反撃を実施することができる、と指摘する。アメリカのグローバル戦略ネットが明らかにするところによれば、中国が新たに研究開発した「東海」-10型巡航ミサイルは有効射程が1,500kmから2,500kmの間で、破壊能力はアメリカの「トマホーク」型巡航ミサイルを超える。日本の「外交学者」ウェブサイトは、駆逐艦がこの巡航ミサイルを装備するには通常の対艦ミサイルの装備方式を採用できるし、それを垂直発射ユニットの中に集成することもできる、と推測する。安全保障業務分析者はこれにより、ひとたび055型駆逐艦を編入した艦隊が相手方の陸上基地対艦ミサイルの襲撃に遭ったら、それぞれの艦が火力迎撃を実施するのと同時に、055大型駆逐艦が対地攻撃巡航ミサイルを利用して迅速に反撃を発動することもできる、と指摘する。アメリカの退役海軍少将で、戦略研究センター主任のマイケル マイクデウェイトは、低空で来襲する巡航ミサイルを全面的に防御する能力を持つ国はアメリカを含めて1つもなく、「島嶼に対しては特にそうだと言える」とする。「外交学者」の文章は、遠距離対地攻撃巡航ミサイルを配備した解放軍海軍戦闘艦は南海の衝突の中で重大な作用を発揮できる、と考える。

空母と強襲揚陸艦の巨艦を航路護衛し遠海に遠征

055大型駆逐艦の出現は、中国海軍が間もなく火力のバランスがとれ、自力持久力がより強い遠洋作戦プラットフォームを持つことを意味している。専門家は、現在中国海軍で現役の052C、052D型駆逐艦は水上艦艇艦隊や空母戦闘群のために区域防御援護を提供することは問題にならないが、6,000〜7,000トンの戦闘艦上に艦砲、給弾設備および甲板の下に深く埋まった数十ユニットのミサイル垂直発射管を配備することは免れ難く艦内スペースの混みあいをもたらし、搭載する補給物、燃料が相対的により少なくなり、海軍将兵の居住条件が影響を受ける、と指摘する。055大型駆逐艦の排水量はあるいは1万トン超に達するかもしれず、より多い武器弾薬や物資を収納するに足り、さらに海軍将兵のためにより良い居住環境が提供できる。

今、中国海軍が遠海に向かう歩みはどんどん早まり、055大型駆逐艦の出現はタイムリーである。

専門家は、055大型駆逐艦は空母戦闘群のために防空の保護傘を開くことができ、さらに巡航ミサイルを発射して殲ー15艦載機の地上縦深目標攻撃とコンビネーションできる、とする。また、055大型駆逐艦はさらに上陸作戦集群に編入し、艦上の大口径火砲を利用して浜のトーチカ、構築物を砲撃し、海兵隊のために火力支援を提供し、同時に防空援護と遠距離正確打撃火力を提供することができる。055大型駆逐艦というこの有力な助手、助太刀があれば、空母や大型上陸戦闘艦が遠洋に向かう時もはや後顧の憂いはなくなることになるだろう。


 055の建造数は不明ですが少なくとも「ズムウォルト」級の3隻を大きく超えるのは間違いないでしょうし、第1隻目は中国国産空母より早く実戦配備されるでしょう。




















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