アメリカと中国の経済に対する評価

 中国の経済学者が怒って反論してるつー話です。

http://military.china.com/important/11132797/20170203/30226914_all.html#page_2


アメリカ経済は力強く回復? このいくつかのデータを見れば何もかも明白になる

1月26日、アメリカ商務省は最初のアメリカ第4四半期の実質GDP年換算前年比の値を発表した。1.9%というデータは予期に及ばず、オバマはアメリカの歴史上初の任期内の経済成長が3%に達したことがなかった大統領にもなった。

これに対し、中国人民大学重陽金融研究院の高級研究員である羅思義教授は、最近マイクロブログ公衆号「新財迷」(ID:newcaimi)に、「アメリカ経済は力強く回復? このいくつかのデータを見れば何もかも明白になる」と題する文章を発表し、アメリカが最も新しく発表した経済データに対し詳細な分析を行い、かつ中国・アメリカ・EUの経済発展状況に対し横向きの比較を行い、「アメリカ経済は急激にスローダウンしつつある」「西側メディアが中国衰退論を唱えるのは事実を無視している」などの結論を得た。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像」)

以下は羅思義教授の文章の全文である。

アメリカ当局が最も新しく発表した経済データは、2016年アメリカのGDPは前年比の成長がたった1.6%で、1人あたりGDPは前年比の成長がたった0.9%だったことをはっきり示している。このことははっきりと2つのことを説明している。

・2016年の世界経済の主要な発展の趨勢は、アメリカ経済の急激なスローダウンである(詳細な状況は以下の文の分析を見よ)。

・中国の一部の金融経済メディアはアメリカ経済成長がスローダウンしている事実を分析できず、不断に「アメリカ経済は力強く回復」とのでたらめな話を繰り返している。

これにより2つの問題が派生する。

・世界の主要な経済の中心‥‥アメリカ、EU、中国の真実の経済状況はどうなのか?

・アメリカ経済の状況の正確な分析がアメリカ自身および中国の経済政策いずれに対しても非常に重要なことにかんがみれば、ならば何故中国の一部の金融経済メディアは不断にアメリカ経済に関する間違った報道を発表しようとするのだろうか? 中国のシンクタンクと研究機構はこうした繰り返し出現する間違った分析に直面し、どういった作用を発揮できるのだろうか?

私はまず事実に即して真実を求める方法を運用して世界の主要な経済の中心の成長のデータに対し分析を行い、しかる後さらに上述の問題に回答する。

2016年のアメリカ経済、急激にスローダウン

アメリカ当局が発表したGDPのデータは、2016年にアメリカの経済が急激にスローダウンしたことをはっきりと証明している。

・アメリカのGDPの成長率は2015年の2.6%から2016年の1.6%まで低下し、すなわち2016年のアメリカのGDPは前年比で40%近くスローダウンした。

・アメリカの1人あたりGDP増加率は2015年の1.9%から2016年の0.9%まで下がり、すなわちアメリカの2016年1人あたりGDPは前年比で半分あまり低下し、停滞に近かった。

図1が示すように、データははっきりと、「アメリカの2016年の経済は力強く回復」と称する説は純粋に滑稽な話に属すことをはっきりと表明している。事実として、アメリカ経済は急激にスローダウンしつつある。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「図1」)

世界の主要な経済の中心‥‥中国、EU、アメリカの経済のデータを対比する

世界のその他の二大経済の中心である中国およびEUに比べ、アメリカ経済のスローダウンはより突出しているのが目立つ。データは、アメリカ経済は決して力強く回復しておらず、逆にアメリカは2016年において世界の主要な経済体の中で成長速度が最も遅かったことをはっきり示している。

中米の2016年最終経済データはすでに出されており、EUはまだ発表していないが、EUが発表した2016年第3四半期のデータは、その第3四半期のGDPは前年比1.9%成長したことをはっきり示している。国際通貨基金(IMF)が2016年10月に発表した「世界経済展望」レポートは最新の統計データに基づき、かつてこの成長率(1.9%)は2016年末まで持続することになるだろうと予測した。すでに年末に近いことにかんがみれば、最終的なデータが予測されたデータとであまり大きな食い違いがあることはあまりありそうになく、このためこのデータをもってEUの最終的なデータとする。また、ユーロ圏が新たに発表したデータは、2016年ユーロ圏のGDPは前年比1.8%成長したことをはっきり示しており、しかもEUの成長率は通常ユーロ圏の成長率よりもやや高い。

図2に示すように、世界の主要な経済の中心の2016年のGDP成長のデータは以下の通りである。

中国 6.7%

EU 1.9%

アメリカ 1.6%

2016年のアメリカの成長速度が急激にスローダウンしているだけでなく、しかも世界の主要な経済体の中でも最も遅いことが見て取れる。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「図2」)

西側メディアは事実を無視して中国衰退論を唱えている

アメリカの今年の経済成長速度を去年と比べさえすれば、きっとすぐにアメリカの経済が急激にスローダウンしているというこの事実が理解されるだろう。だがブルームバーグなどの西側メディアはそれにもかかわらず事実を無視し、再三中国衰退論を唱え、アメリカを持ち上げている。私は2016年8月に書いた文章「アメリカは全世界の経済のスローダウンの災いの張本人」で、かつて専門にこれに対し分析を行ったことがある。当時、西側の大部分のメディアはほしいままに「中国経済はハードランディングし、アメリカ経済は力強く回復しつつある」と宣伝し、その中の代表たるブルームバーグは「ソロスいわく『中国のハードランディングは中国株式市場の崩壊を加速することに』」など類似の表題の文章を発表して中国衰退論を唱えた。だが事実としては、中国経済の増加速度は軽微にスローダウンし、2015年の6.9%から2016年の6.7%に下がっただけで、一方上の図が示すように、アメリカ経済は急激にスローダウンしつつある。

すなわち、世界経済の現状はブルームバーグやその他いくつかの西側メディアの言い方とは全く逆なのである。

中国の一部のメディアの過ちは西側メディアの事実でない言い方を受け売りすることにある

全世界の経済の趨勢を正確に分析することは中国の経済政策および企業戦略の制定に対し非常に重要である。去年の経済発展の事実は西側および中国の一部のメディアの分析と一致せず、2つの明確な結論を出すことができる。

・こうした経済発展の事実は再度、西側の金融経済メディア、特にブルームバーグの主要な関心を注ぐポイントは決して正確で誤りのない経済分析ではなく、例えば「アメリカ経済は力強く回復しつつある」や「中国経済は危機に深く陥りつつある」などこのようなずれた報道である。

・遺憾なことに、中国の一部のメディアも実際のデータの分析に関心を注がず、西側メディアの事実でない言い方を受け売りしている。

中国のシンクタンクや研究機構および中国メディアは世界に向け「中国の良い声」を発するべき

去年の世界経済発展の趨勢を根拠にすれば、2つの火を見るよりも明らかな結論を出すことができる。まず、西側メディアの「正確性」と「客観性」の虚偽がいかんなく暴露されており、中国のシンクタンクや研究機構は独立した実証研究をすることが極めて重要で、例えば中国人民大学重陽金融研究院など中国の特色ある新型シンクタンクが最近頻繁に国際的な場で中国の良い声を発しており、中国のために正名(頑住吉注:意味不明)でもあるし、中国の国際的発言権もアップさせている。次に、中国メディアは西側の報道を受け売りするのではなく、事実に基づいて真実を求める、公正客観という報道の原則を受け入れるべきで、このことは中国企業や政策制定者が正確な一次データと分析を獲得することに対し非常に重要である。


 中国経済が深刻な危機に陥りそうだなんていう話は何年も前からありますが今のところさほど深刻ではなさそうです。先のことは分かりませんが、トランプ政権でアメリカ経済がどうなるかも今後を占う上で非常に重要なはずです。


















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