中国の専門家、「心神」を評する

 正直まだ評価できるような段階じゃないとは思いますが。

http://military.china.com/news2/569/20131213/18216759.html


日本の心神戦闘機の前途いまだ占えず:アメリカに向け技術封鎖放棄の圧力をかける

日本の心神戦闘機の前途いまだ占えず

ソンリーウェイ

少し前、日本の防衛技術研究本部は日本の第5世代戦闘機「心神」(ATD-X)検証機が静力試験(頑住吉注:静止状態で負荷をかける強度試験)を行う画像を発表し、2014年9月に初の試験飛行を行うことを計画している。

アジア太平洋地域各国が競争で第5世代戦闘機を登場させる現状に直面し、日本は急いで「心神」戦闘機の研究開発状況を見せたが、その意図はその加速して軍事力を拡充する決意を顕示し、アメリカに技術封鎖を放棄するよう圧力をかけることにある。

アメリカ議会は何度も日本向けにステルス機の核心技術を提供することを禁止しているため、日本はずっとステルス技術のボトルネックを突破し難く、「心神」戦闘機の登場はまさに日本の、空戦装備国産化に向け足を踏み出す試みの一歩である。だが現在直面する多くの研究開発問題から見て、「心神」戦闘機の未来の道には変数が充満している。

「心神」技術検証機の英文のコードネームはATD-X、正式名称は「先進技術検証機」であり、これは日本の航空自衛隊が未来の周辺空戦環境に照準を合わせ、次世代戦闘機F-3の定型実現のために設計される実験機である。日本が構想するF-3戦闘機はいわゆる「F3」能力、すなわち「先んじて発見(First Look)」、「先んじて攻撃(First Shoot)」、「先んじて破壊(First Kill)」を具備することになる。その設計上の位置付けの基準は非常に高い。

日本の主戦飛行機の研究開発が取得した一連の進展はアメリカなど西側諸国の技術的支持と不可分である。1990年代末、日本はアメリカの援助の下、かつてFー16に似たF-2ジェット戦闘機の原型機の研究開発に成功した。「心神」の発展はまさにF-2の研究開発経験のおかげである。

2000年から、「心神」検証機は正式に日本軍事工業企業と研究部門が協力してプッシュする国産ステルス戦闘機となった。このうち高い機動性の研究作業は日本の防衛庁技術研究本部第3技術開発室によって完成され、ステルス性方面の研究は主に三菱重工によって引き受けられた。

日本が急いで「心神」を研究開発するのが、周辺の大国との空中の実力の隔たりを縮めるためであることは火を見るよりも明らかである。現在、アメリカのFー22はすでに就役段階に入っており、ロシアのT-50戦闘機も2010年に試験飛行し、さらに中国が米日の軍事専門家の予期を超えて、成功裏に殲ー20原型機を研究開発し、韓国も2000年から自らの第5世代戦闘機、KFX計画を提出している(頑住吉注:「大国」と呼べない国が混じってませんか)。

この一連の情報は日本を針のむしろに座っているようにさせた。長期的に周辺国と争いのある領空が存在するため、また米日同盟の中の中国抑止の重要な力量として、日本は急ぎ新世代戦闘機で自らの軍事的プレゼンスを体現する必要がある。

「心神」の研究は日本の今後の主戦飛行機自主装備探索の道でもある。第二次大戦後日本の作戦機は主に米軍現役機、あるいはアメリカ、ヨーロッパの強国が協力しての共同研究開発、生産による新型実戦機の対外購入によった。だが、アメリカと協力してのF-2戦闘機研究開発の高額な費用は日本に見ただけで尻込みさせた。また、1998年以後アメリカ議会は明文により「ラプター」の関連技術の販売禁止を命令し、日本は最終的に自主開発の道を行くしかなかった。

また、「心神」の研究開発には、日本の現役のF-4EJ作戦機の就役期間が超過し、更新、世代交代を急ぎ必要とするという原因も内部にある。日本の現有の90機余りのF-4EJ型作戦機は就役してすでに40年近く、現代の連合作戦の必要性に適し、周辺の大国空軍の新機種に匹敵するものが代替品として早急に待たれる。

「心神」戦闘機は2つの世代の戦闘機間の検証機種という位置付けだが、日本の防衛省が発表した多項目の設計指標と外形構造から見て、その設計思想は米軍の多くの先進戦闘機のメリットを有効に吸収しているだけでなく、同時に日本の対空作戦に符合する特殊な需要も組み込まれている。

(頑住吉注:これより2ページ目)

外形から見て、「心神」はFー22同様、並列双発双垂直尾翼の通常レイアウトを採用している。ステルス性能上は、その外形設計も米軍のF-22のステルス設計構想を大量に参考にしている。「心神」検証機の主要な輪郭線と機体の開口部の接合部のラインは平行に保持され、主翼、垂直尾翼と水平尾翼のエッジも全て平行に保持され、もってできる限りレーダー反射波を限られた方向に集中させ、敵サイドのレーダーに多くの角度から探知計測される可能性を避けている。

空力性能から見ると、「心神」の比較的顕著な特徴は、比較的大きな推力:重量比を持つ可能性があることである。ある資料は、「心神」検証機の重量はF-22の1/3しかないのに、2つの機種のエンジンの推力は基本的に同等であるとする。このことは、「心神」はF-22のような大きな作戦半径を持たないが、より大きな推力:重量比を持つことを意味する。このことは接近戦で敵を殲滅することを必要とする日本の航空自衛隊にとって特殊な意義がある。

また、三菱重工は「心神」に照準を合わせ、さらにIFPC技術の開発を行おうとしている。IFPCが指すのは飛行と推進を総合するコントロール技術であり、戦闘機の指揮、コントロール、センサー、ナビゲーション、攻撃などのシステムを一体化し、もって推力管理を満足させ、燃料効率と飛行機の機動性能を向上させる。

「心神」の多くの設計は見たところ非常に素晴らしいが、多くの新技術は初めての応用であり、予期の作戦効果が達成され得るか否かは分からない。

全体的に見て、「心神」の設計の中ではステルス能力が機動性能に地位を譲っており、その接近戦特性が顕著で、日本が争いある地域の海空の利益を争奪し、近海における制空の優勢を実現する決意が突出して体現されている。

アメリカの第5世代戦闘機の研究開発から見て、Fー22およびF-35戦闘機の装備はいずれも極めて長い曲折ある過程を経ている。しかも「心神」は技術検証機であり、飛行コントロールシステム、空力レイアウト、偵察およびステルス能力などの方面における実戦要求との距離はまだはなはだ遠い。このため、日本が6年以内に戦闘機の実戦化を実現すると大きいことを言うのは、実際のところ自身の軍事工業能力を誇大に言う小細工である。

このため、今後何年か以内、日本は依然アメリカの軍事工業企業との協力を保持し、アメリカの兵器庫の中からより多くの技術と装備を手に入れることになる。

今年11月5日、日本のIHIグループはアメリカのプラット&ホイットニー社とF-35戦闘機を合同生産する契約を締結した。この契約の締結は、日本の企業が正式にF-35戦闘機製造への参加を開始し、日本の軍日本工業、産業がステルス技術を獲得するための厚く重い扉を開けたことを意味する。

報道によれば、F-35戦闘機は米英日など9カ国によって合同で開発に参加され、すでに技術審査を通過して一部アメリカ空軍に配備されている。日本政府はすでに42機のFー35を購入し、もって老朽化したF-4戦闘機に取って代わらせることを確定している。F-35の装備は一定程度上日本の航空自衛隊の第5世代戦闘機欠乏のパニックを緩和させると言える。

日本はF-35研究開発への参加の中で、少なからぬ米軍ステルス戦闘機関連技術を獲得し得ると予測できる。だがF-22の技術的優勢に比べると、日本が「心神」を基礎に新世代ステルス戦闘機を研究開発するには、依然大量の技術的障害の克服が必須である。このため、「心神」戦闘機研究開発プロジェクトが最終的にどこまで行けるのかは、依然未知数である。(文章の作成機関:解放軍国境防衛学院)


 私知りませんけど6年後実戦化なんて本当に言ってるんですか? だとしたら確かにそりゃ無理だと思いますけど。しかしそれなら純粋な国産戦闘機の開発経験が乏しい中国が初のステルス戦闘機を実戦化するにも「極めて長い曲折ある過程を経」ることになると思いますがね。
















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