中国ヘリ関連3題

 天津ヘリ展と中国の新型ヘリ、エンジンなどに関連する短い記事を3つまとめて紹介します。

http://military.china.com/important/11132797/20130905/18033313.html


中国の4種のヘリ用エンジンがお目見え 某大出力型は5000KWに達する (頑住吉注:ちなみに翻訳のため私が文字列をコピーした時には「直博会のエンジンのハイライト:WZ8J、WZ16および大出力エンジン」というタイトルでした。)

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「直博会で展示された大出力エンジン」 説明書きには「5000KW級大効率渦軸発動機」とあり、「大効率」は大出力、「渦軸」はターボシャフトの意です。)

【グローバルネット報道 記者 劉昆】 2013年9月5日〜8日、第2回中国天津国際ヘリ展示会(直博会、天津ヘリ展とも言う)が天津市中航工業ヘリ産業基地で盛大に挙行される。今回の直博会は我が国の現在唯一の国家級国際ヘリ専門展示会で、世界唯一の飛行デモンストレーションがあるヘリ展示会でもある。

今回中航工業は重量級の取り組みをし、直博会で一連の新製品の展示を行った。これには中航工業が全く新しく作り出した3トン級AC3X2民間用ヘリの売り込みが含まれ、このヘリの位置付けは都市での応用であり、警察用航空、応急救援、公務飛行などの方面に広い市場における前途の見通しがある。また市場の需要に基づいてわざわざ研究開発されたAC312C型ヘリがプッシュされ、この機の完備された外形設計、優越した性能、良好な信頼性、快適性はより多くのユーザーの歓迎を勝ち取ることになる。

直博会の期間には中航工業ヘリ部門が研究開発中の無人ヘリと新概念ヘリ製品が系列で展示され、特に無人機方面では、中航工業ヘリ部門は自主創新により無人ヘリのカギとなる重要技術と製品研究開発の要領を掌握し、我が国の無人ヘリ技術領域において先んじた地位にある。エンジンと機載設備方面では、今回の直博会では研究開発中のWZ8JおよびWZ16エンジン、将来開発する2,000KWおよび5,000KW大出力エンジン、そして新たな航空電子製品が展示され、ヘリ周辺産業の強大な発展の力をはっきり示した。

(頑住吉注:2ページ目)多くの新鋭ヘリは直博会の焦点となる

(頑住吉注:3ページ目)武直ー10はまさに中国ヘリの代名詞となっている

(頑住吉注:4ページ目)エンジンのレベルはヘリの性能を直接決定することになる

(頑住吉注:以後のページの画像のキャプションは既出のものの繰り返しです)


http://tuku.military.china.com/military/html/2013-09-05/218899_2394701.htm


中国の5,000キロワット級ターボシャフトエンジンが明るみに あるいは大型ヘリを研究か

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「天津直博会現場の画像」)

最近、天津直博会で多種のヘリ用ターボシャフトエンジンが展示された。このうち5,000キロワットのエンジンがプロたちの関心を引き起こした。

出力5,000キロワットのターボシャフトエンジンは、ヘリのエンジンとしてどんな概念なのか? 世界の現有のいくつかの同類ヘリのデータとの対比によって、我々はよりはっきりと、中国の最新式大型ヘリの研究開発計画がまさに水面に浮上しつつある、と予見することができる。

(頑住吉注:2ページ目)現在、世界の最も主要な大型ヘリには、ミルー26、CH-53E/K「スーパースタリオン」、CH-47「チヌーク」、ティルトローター機のV-22「オスプレイ」があり、いずれも大出力ターボシャフトエンジンを採用している。このうち、ミルー26が採用するLotarev D-136ターボシャフトエンジンは出力が8,500キロワットで、世界第1位に君臨する。アメリカの現役のCH-47D/Fは2,800キロワット(2台)、CH-53Eは3,270キロワット(3台)、V-22は4,590キロワット(2台)である。米軍が研究開発中のグレードアップ版CH-53K(2018年就役見込み)が採用する新型GE38-1Bターボシャフトエンジンは5,600キロワットに達し得る。中国が研究開発中の5,000キロワットターボシャフトエンジンは、まさに「スーパースタリオン」大型ヘリクラスであることが見て取れる。

(頑住吉注:3ページ目)報道によれば、中国とロシアはすでにミルー26大型ヘリの後継機種の研究開発を計画している。だがデータから見て、ミルー26のエンジン出力はその他の機種をはるかに超えており、このため中国が公開した大出力ターボシャフトエンジンは決してこのプロジェクトに照準を合わせたものではなく、国産の全く新しい大型ヘリに用いられることになる。

現在、中国とフランスが合同で研究開発する直ー15にセットされる渦軸-16エンジンの出力は1,700馬力である。中国のこの神秘の大型ヘリのクラス別は直ー15をはるかに超えることになる。

(頑住吉注:4ページ目)アメリカのCH-53系列はずっと世界の大型ヘリの第2位である。CH-53EとCH-53Kというこの2機種の「スーパースタリオン」は、空虚重量約15トン、前者の最大離陸重量は33.3トン、後者の最大離陸重量は38.4トンに達する。その配備する3台の新型GE38-1Bターボシャフトエンジンの功なくしてこれはない。CH-53Kの搭載量はCH-53Eの13.6トンから16.9トンに向上し、機クルーは5人、37名の完全武装の兵士が搭載できる。

中国のこの神秘の大型ヘリ計画は、中国のヘリ産業発展の壮大な志を体現しており、中国がまさに世界一流のヘリ大国に向かって邁進しつつあることを示している。


 見る人が見ればどのエンジンの影響を受けているとか設計のレベルはどうかなどが分かるでしょう。しかし「将来開発する2,000KWおよび5,000KW大出力エンジン」ということはこれは単なる概念模型で、実用化はずっと先でしょう。

http://military.china.com/important/11132797/20130905/18033645.html


中国のヘリ複合材料ローター製造技術はあるいはすでにロシアを超えたか

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「共通軸ダブルローター技術を採用するロシアのKa-52ヘリ。ローターディスクローディング、エンジン、総重量が同じ時、共通軸ダブルローターヘリの全体の縦向き寸法はシングルローターヘリのたった60%前後である。」)

【グローバルネット報道 記者 張加軍】 第2回中国天津国際ヘリ展示会(「2013直博会」、「天津ヘリ展」とも言う)は9月5日天津ビンハイ新区空港経済区において盛大に開幕した。開幕前夜の9月4日、「2013中国ヘリ発展フォーラム」が挙行され、この期間に中航工業会長林左鳴は記者のインタビューを受け、ここ何年かの中国のヘリ研究開発が取得した進歩に言及した。

中航工業のヘリ研究開発方面に言及した時に林左鳴は、近年来中航工業は非常に大きな精力を投入して多くの作業を行い、世界最先端レベルをしっかり見つめてきた、とした。彼は例を挙げ、ロシアのヘリのレベルは非常に高く、非常に多くの方面で中国より強いが、複合材料ローター製造技術方面では、「我々に比べより良くやっているようには見えない」と語った。

林会長は次のように強調した。ここ何年か我々が非常に大きな進歩を取得したのは、普通の民衆、民生領域関係に用いるにも、国防装備建設の領域に用いるにも、中国が基礎研究と先端技術方面で非常に大きな技量を注いだからで、例えば西側が主に力を入れている高速ヘリは、中国も研究開発中である。航空領域全体において、ヘリ技術の進歩は「比較的早い」グループに属し、ヘリ産業の促進に比較的良好な発展の形勢が出現していると言える。一部のユーザーも不断に中航ヘリ製品に関心を持ち、かつ追いかけ、持続的に発展する民族のヘリ産業に対するより大きな自信が生じている。

(頑住吉注:2ページ目)中航工業が展示する「絶影-8」無人機の模型。やはり共通軸ダブルローター技術を採用し、サンプル機は2015年に試験飛行を行うことになる。

(頑住吉注:3ページ目)「絶影-8」は主にヘリが最高速度の突破を実現し得るか否かの検証に用いられる。

(頑住吉注:4ページ目)中航工業が展示する「藍鯨」ティルトローター機の模型は「オスプレイ」よりさらに驚異的である。これは4つものローターを持つ。(頑住吉注:ローター多かったら偉いわけじゃないでしょうが)

(頑住吉注:5ページ目)説明によれば、「藍鯨」は最大離陸重量60トン、有効搭載荷20〜30トンの「巨獣」になる。

(頑住吉注:6ページ目)アメリカのV-22オスプレイ式ティルトローター機も中型輸送機である。ティルトローター機はヘリの垂直上昇できる能力と固定翼プロペラ機のより高速、航続距離が長い、燃料消費が比較的低いメリットを具備する。

(頑住吉注:7ページ目)「絶影-8」は800kg級の新概念試験機である。

(頑住吉注:8ページ目)共通軸ダブルローターは同一の理論軸線をめぐって1つは正回転、1つは反回転する上下2つのローターを持ち、回転方向が反対のため、2つのローターが生むトルクが航行方向不変の飛行状態下で相互にバランスを取り、いわゆる上下のローターの総距差動(頑住吉注:意味不明です)が発生させる非バランストルクによって航行方向の操縦ができる。共通軸ダブルローターはヘリの飛行中、揚力面でもあるし、また縦横方向と航行方向の操縦面でもある。


 これくらいしか例が挙げられないということはやはり全体的には劣っているということなんでしょう。意欲的な新型ヘリも、全部実現するわけではないでしょう。
















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