中国、日本の新型護衛艦を評価

 最近進水した「ふゆづき」を含む自衛隊の新型護衛艦とその用途などに関する中国の論評です。

http://military.china.com/news/568/20120907/17417670.html


日本の新型駆逐艦配置につく 東は捨て南へ走り海上の生命線を保護

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「資料画像:2012年8月22日、日本の防衛省が726億円の資金を拠出して海上自衛隊のために建造した最新型「あきづき」級ミサイル駆逐艦の第4号艦「ふゆづき」(艦ナンバー118)が三井造船社玉野造船工場で進水し、艤装と航海試験を経て2014年3月に正式に就役すると見られる。」)

日本の「産経新聞」日本ニュースネットなどのメディアの情報を総合すると(頑住吉注:「日本ニュースネット」なんてありませんし、ご存じの通り中国は「〜国のメディアがこう言っている」、と捏造して自分の意見を言うのが常套手段なので、産経新聞という実在のメディアの名を出してあっても本当にそんな報道があったのかは疑ってかかってください)、日本の4隻の「あきづき」級新型駆逐艦は全て進水した。分析によれば、釣魚島海域の情勢は緊張しているが、日本の自衛隊はこの新しい戦闘艦を東海に配備することはなく、それらは南海に派遣される可能性がある。これは日本が、解放軍が戦時に日本の「海上生命線」を切断することを心配しているからである。日本の自衛隊は、「あきづき」級駆逐艦は強い攻撃、防御能力を備え、遠く南海に赴いて解放軍を牽制できると考えている。

日本の三井造船株式会社によって建造された最新型「あきづき」級ミサイル駆逐艦は、最近日本の海上自衛隊呉港基地において進水式を行った。ここに至り、日本の4隻の「あきづき」級駆逐艦はすでに全部進水、就役した。日本の「産経新聞」は、これは日本の海上自衛隊がすでに「アジア実力最強のミサイル駆逐艦隊」を持ち、中国および韓国海軍を超えたことを示す、とする。ある分析は、日米安全保障条約の枠組の中で、日本の自衛隊のイージスシステムはアメリカの同類システムと情報の相互交換を実現できる、と指摘する。これはアメリカの最新対ミサイルシステムの早期警戒情報の、日本のイージス戦闘艦上への直接の伝達を可能にする。この種の協力を通じ、日本の自衛隊の早期警戒能力不足の欠陥が埋め合わされ、より有効な対ミサイル作戦が実現され得る。これは日本が、自分がアジア地域で最も強大な対ミサイル艦隊を持ったと公言する原因である。

日本の自衛隊がこの数隻の最も先進的な駆逐艦をいかに配備することになるのかに関し「産経新聞」は、現在中日は釣魚島においてほとんど一触即発の状態だが、日本のこれらの切り札たる駆逐艦の配備の重点は東海ではなく、南海方面だとする。

現在、日本と周辺諸国の島嶼関連の摩擦は不断にエスカレートしており、このため基本財政が逼迫している状況下で、依然力を尽くして大型戦闘艦を建造し、もって海上コントロール能力を強化し、いわゆる「海洋大国」の地位を確保している。日本の自衛隊の作戦事前案の中では、イージス駆逐艦は本土防衛を行う他、さらに「前方配備」を行って他国に対する威嚇を実施することも可とされている。このため、「あきづき」級駆逐艦が将来南海に赴いて遠距離作戦を実施する可能性は排除されない。しかも日本のイージス駆逐艦は南海海域で東アジアのアメリカ軍の情報的支持を得ることができ、したがって有効な攻撃、防御戦が実施できる。

香港の中評社の報道によれば、第二次大戦終結後、日本の軍事力の発展は一定の制限を受けたが、そのアジアにおける海洋強国の地位には疑いの余地がない。中日両国は隣国なので、中国の積極的な海洋コントロール権追求の努力は、日本からは「深刻な脅威」と見られている。現在の東海情勢はまさにこの種の状況を反映している。日本は東海方面の正面きっての勝負を恐れてはいないが、中国は南海において日本の「海上生命線」を切断するという一手を打つ可能性がある。

報道は、日本のエネルギー源と原材料の輸入は深刻に南海ルートに依存している、とする。もし解放軍が南海における配備を強化すれば、日本の生命線は「手中に握られる」ことになる可能性がある。これは日本にとっては受け入れ難い。もし解放軍がこの種の措置を取れば、中国の釣魚島問題における優勢は直ちにはっきりと現れ、日本は完全に劣勢に置かれることになる。今年から日本が積極的に南海に介入し、いくつかの国に対し「準軍事」援助を提供しているのは、まさにこの方面の配慮から出たことである。

これにかんがみれば、日本が「あきづき」級駆逐艦を南海周辺に配備し、もって解放軍を牽制し南海航路を看守する可能性は高い。明らかにされているところによれば、日本はフィリピンとの協力拡大を追求しており、フィリピンサイドが日本に大型軍艦の停泊できる港を提供し、もって日本の自衛隊の南海における沿岸基地とし、したがって日本の自衛隊が「デリケートな南海地域」において合同軍事演習に参加し、またその他の行動を取りやすくするという。

ある分析は、アメリカ軍の艦隊は今に至るもフィリピン沿岸において常態化された配備を実現しておらず、日本の駆逐艦がもしフィリピンの基地に進駐すれば、南海地域に介入する初の外部軍事戦力となる、と指摘する。分析によれば、フィリピンのマニラ湾が日本の自衛隊が南海に持つ長期停泊基地となる可能性が高いという。「あきづき」級駆逐艦がこの基地に出現するのはすでに遠いことではないかもしれない。

「あきづき」級駆逐艦は結局のところ何のよりどころがあって遠くまで航海し南海作戦を行うのか? 明らかにされているところによれば、アメリカ式艦載イージスシステムは強大だが弱点もあり、すなわち低空、超低空の探知計測能力が不足である。アメリカ軍のイージスシステムのフェイズドアレイレーダーのアンテナの重量は5トンを超え、もし比較的高い位置に装備すれば戦闘艦の重心が高くなりすぎる結果をもたらし、その航行適正に影響する。このため、アメリカ軍の戦闘艦上のイージスシステムは全て比較的低い位置に装備されている。レーダーの低空目標に対する探知計測距離とアンテナの高さは正比例する。このためアメリカ軍のイージス戦闘艦の低空目標に対する探知計測距離は非常に限られている。アメリカ海軍の「アーレイ・バーク」級駆逐艦の、海面から5mの高度を飛行する対艦ミサイルに対する探知計測距離は30kmに満たない。

日本が研究開発したFCS-3A型フェイズドアレイレーダーは重量が大幅に軽減され、この問題を有効に解決した。「あきづき」級駆逐艦の低空目標に対する探知計測距離はアメリカ軍のイージス戦闘艦よりずっと強い。指摘が必要なのは、海をかすめるような低空で飛行する巡航ミサイルは、解放軍が敵艦に脅威を与えるのに用いる「切り札」の武器であり、日本が「あきづき」級駆逐艦が有効にこれを防御できると考えている、ということだ。

「あきづき」級駆逐艦の武器システムは日本の各型駆逐艦中最強である。その90式対艦ミサイルは日本が自ら研究開発した第2世代艦対艦ミサイルである。その外形はアメリカの「ハープーン」対艦ミサイルに似ており、20km離れた水上目標に対し正確な打撃が実施できる。このミサイルの巡航時の高度は30mで、目標に接近した時突然高度を下げ、トップアタック攻撃を実施する。「あきづき」級駆逐艦はさらに2基の97式3連装魚雷発射管を装備し、多種類の対潜魚雷を発射し、敵サイドの潜水艦に対応できる。この他、「あきづき」級駆逐艦が搭載するSH-60K型ヘリも対潜の優れた武器で、このヘリは対潜任務執行時、2発の97式対潜魚雷あるいはMK64型爆雷を搭載できる。

まとめると、日本の自衛隊は現在「あきづき」級駆逐艦が、陸上プラットフォームの実戦機の連携作戦がない状況下で、唯一遠距離攻撃が実施できる日本の戦闘艦であると考えているのである。


 日本の憲法についてよく分かっていないようで、「日本の軍国主義化、大軍拡」という報道を真に受けて被害妄想を募らせている感じがします。自衛隊の護衛艦が合同演習のために外国を一時訪れることはあっても、外国に常駐するなんてことは到底考えられず、あったとしても国会、マスコミ、一般国民の間でも多くの議論を経てからになり、当然強い反対意見が出るはずです。
















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