解放軍のロケット弾は台湾の掩体を貫通するのに充分?

 蔡英文の態度に不快感を示し威嚇の度合いを強めている面もあるようですが。

http://military.china.com/important/11132797/20161007/23710687.html


解放軍のロケット砲、2m厚のコンクリートを貫通 台湾の多くの掩体は見せかけだけの飾りとなる

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「300mm遠距離地面貫通ロケット弾が目標に命中した効果 2mの巻き尺を伸ばして底に届かない‥‥」)

9月28日、「中国軍視網」はある動画を発表し、内容はチベット軍区の遠距離ロケット砲大隊が300mmロケット砲を用いて極限条件下での射撃訓練を行うというもので、この動画の中で初めて遠距離ロケット砲が発射する地面貫通弾がコンクリート掩体を破壊する画面が発表された。画像の中からは、コンクリートの構築物が地面貫通弾によって撃ち抜かれ、地面に深さ2mの弾の穴が出現しているのが見て取れる。少し前、軍報は第1集団軍遠距離ロケット砲旅団が演習中に海をまたいで正確制御誘導ロケットを用いて何発も相次いで同一の目標に命中させる戦法を試験したことを明らかにした。これは明らかに台湾地域が構築する大量の掩体構築物に照準を合わせた新戦法で、こうした掩体の中の一部のコンクリート防護層は厚さが2mを超え、1発のロケット弾では目標を殲滅し難い。

報道によれば、今回の演習はチベット軍区某砲兵連隊ロケット砲大隊の極限条件演習で、極めて実戦の意義を持つ。演習中同部隊は短時間内に異なる位置にある多種の移動、固定式目標に対し打撃を行い、偵察衛星を含む多種の手段を動員して目標を捜索し、命令が下されてから発射までの時間は3分間しかなかった。

また、ニュース画面の中では模擬実戦目標を採用した標的の状況が見せられ、その中には突撃隊列を模した戦車や装甲車両が末敏弾(頑住吉注:標的に接近すると標的に向け指向性の爆発をする弾薬だそうです)の打撃を受けた後の状況が含まれ、固定された模擬の堅固なコンクリート掩体が正確制御誘導地面貫通ロケット弾の直接の命中を受ける画面も含まれた。画面の中には将兵が巻き尺を用いて弾の穴の深度を測量する画面があり、画面から見てコンクリート掩体はロケット弾によって完全に撃ち抜かれ、形成された弾の穴の深さは約2mである。

視察者ネット軍事評論員は、チベット軍区砲兵連隊遠距離ロケット大隊は我が軍の高原の潜在的軍事衝突に対応する重要な力量である、と考える。その潜在的相手は近年来我が国境付近に新たに「山地打撃軍」を増やし、かつ大量の前線哨所、陣地、トーチカを設立し、特に最近さらに国境の第一線に向け戦車、装甲車両を増派している。このことはロケット砲大隊が多種の異なる類型の目標を打撃する能力を具備することを要求する(頑住吉注:念のためこの潜在的相手とはインドのことです)。

我が軍のPHL-03ロケット砲に最初に装備されたロケット弾はロシア製BM-30と基本的に同じで、いずれも射程70kmで、簡易制御誘導を採用し、主に対人員、対装甲集束弾の投射に用い、後には末敏弾を装備した。近年来、このロケット砲に射程140〜150km以上の正確制御誘導ロケット弾が支給された後、作戦効能は大いに増した。さらに我が軍集団軍砲兵の情報化能力の大幅増強とコンビネーションして、このロケット砲はすでに集団軍の正面150kmの距離内の各種目標打撃を執行する能力を具備している。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「ロケット弾によって命中された模擬コンクリートトーチカは爆破されて四分五裂となった。我が国と国境争いのある某国は1962年の失敗を不本意とし、国境に大量の構築物を修築しているが、こうした構築物は台湾の構築物ほど良く修築されておらず、このため1発のロケット弾で網破壊するに足りる」です。)

少し前「解放軍報」は、今年のやや早い時期、我が軍の第1集団軍が海をまたぐ火力打撃演習を行った時、異なる弾種を用いて順に同一目標に命中させ、破壊効果を増強する新戦法を初めて演習したことを明らかにした。我が軍の新世代正確制御誘導ロケット砲弾は北斗位置決定・慣性複合制御誘導を採用し、全射程時の円確率誤差は5m未満で、甚だしきに至っては2mに到達し得る。このことは多種の弾種を使用して順に同一目標に命中させるために可能性を提供した。海峡の対岸の潜在的分裂勢力は過去何十年かのうち、島嶼西部海岸線付近に沿って大量の相当な防御能力を持つ装甲車両、人員、装備の掩体を建設済みで、こうした掩体は構造が簡単で、2m前後のコンクリートが上方をカバーし、一般にさらに比較的厚い泥土層がカバーしている。装甲車両や技術装備は我が軍の上陸前、こうした海岸付近の掩体の中に身をかわし、猛烈な岸を攻撃する火力の殺傷を避けることができ、これは対岸のいわゆる「戦力保存」手段の1つである。このようにするメリットは、上陸部隊が岸に上がるカギとなる重要な時、装甲車両が掩体を離れて長くない距離進む必要があるだけでもう浜に到達して「反舟波射撃」が実施できるようにさせられることである。

現代の戦場環境下において、我が軍の上陸部隊は武装ヘリ、艦砲の火力支援を得ることができ、上陸する水陸両用突撃砲、水陸両用戦車も全て水上射撃能力を持ち、敵サイドの立ち後れたメインバトルタンクとの撃ち合いで劣勢に立たされないことができるが、もし敵サイドの技術装備を掩体内で直接破壊できれば、明らかにより良い選択である。

まさにこのような需要に牽引されて、第1軍砲兵旅団は正確制御誘導弾薬を用いる新戦法を創造し、今回のチベット軍区ロケット砲大隊の地面貫通弾がコンクリート構築物を攻撃する画面は、解放軍が各種の戦場の堅固な掩体目標を打撃する能力を非常に重視していることを側面から示している。300mmロケット砲の弾種は将来より豊富になり、威力がより巨大になるかもしれない。しかもその他の各種航空、大口径砲兵の地面貫通弾薬も継続して出現するだろう。未来の解放軍の大規模正確打撃能力の面前で、長期にわたり運営してきた戦場構築物に頼って「戦力保存」を企図する相手は、苦い結果を味わうことになるだろう。

(頑住吉注:3ページ目)台湾海岸付近の戦車掩体。コンクリート層上方にはさらに比較的厚い泥土層があり、破壊は容易でない

(頑住吉注:4ページ目)台湾軍の手前勝手なそろばん勘定は、戦車に掩体内に身を隠させ「戦力を保存」し、上陸船団が近づいた時を待ってさらに飛び出して短距離スパートして浜に到着し「反舟波射撃」を行う、というものである

(頑住吉注:5ページ目)末敏弾によってハッチを撃ち抜かれた装甲輸送車


 少なくとも理論的にはコンクリートの厚さを増やすなどして攻撃に耐えるよう改造することもできるはずですが、現実にはなかなか難しいでしょうね。










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