殲ー20はアメリカ空母戦闘群を圧倒する?

 ちょっと信じられないような。

http://military.china.com/important/11132797/20170107/30149375_all.html#page_2


ロシアメディア:殲ー20、西太平洋で全面的な優勢を獲得へ アメリカ空母戦闘群を制圧

ロシアメディアは、中国の消息筋の人物は2016年最後の何日かに、成都飛行機工業集団はその第5世代ステルス戦闘機の第3本目の生産ラインを開通済みで、殲ー20Aを生産すると明らかにした、とした。このニュースは一見すると何の変哲もないが、もしちょっと細かく考えてみるならば、それぞれの生産ラインは毎年12機の戦闘機を生産することができ、ならば数年後、中国空軍は約120機の「黒鷹」を持つことになる。さらに2年過ぎれば、その数は200機に到達することになる。空軍は500機のこの新世代戦闘機の装備を計画している。

ロシア軍事視察ネット1月4日の報道は、ある興味深い細目は、殲ー20Aの生産速度が明らかにアメリカ海軍艦載機大隊や海兵隊が装備するF-35BやF-35Cを超越することになり、同時にF-18「スーパーホーネット」戦闘機には決してグレードアップするつもりはないということである、とする。このことはアメリカ新政府のために地雷を埋めている。

殲ー20Aの主要な任務の1つは遠距離および超遠距離空戦の中で空中の優勢を奪取し、アメリカのLRS-B戦略爆撃機、E-3C「セントリー」、E-8C「ジョイントスターズ」、RC-135V/W「リベットジョイント」などの早期警戒機や偵察機を迎撃することである。また、殲ー20AはRQ-4B「グローバルホーク」無人戦略偵察機およびその海軍型であるRQ-4C(その任務は南中国海やフィリピン海で中国の潜水艦や水上戦闘艦を発見すること)に対応する不可欠なツールとなる。このためこの機は「霹靂」-21D制御可能空対空ミサイルやコードネーム不明の超遠距離空戦ミサイル(射程350〜450km)を装備している。

殲ー20A一個航空連隊でもう迅速、有効にアメリカ海軍の探知計測半径1,600〜1,900kmの主要な空中基地偵察および目標指示ツールを殲滅し、したがって非常に大きく空母戦闘群のグアム島境界外での攻撃効率を削減することができる。中国空軍は2018年中期に初の殲ー20航空連隊を編成することになる。

殲ー20Aのもう1つの任務はアメリカおよび日本海軍艦隊を中国沿海から駆逐し離すことである。このためには少なくとも二個連隊の殲ー20(60機)、および「東風」-21D対艦弾道ミサイルシステムの支援を必要とする。ここには1つ問題がある。「もしアメリカ艦隊に向け15〜20発の『東風』-21Dを発射すればそれだけでもう充分であり、ならば何故さらに中国空軍飛行員や第5世代戦闘機を損失するリスクを冒す必要があるのか?」 答案は非常に簡単である。「東風」だけに頼ったのでは全く充分でない。「東風」-21Dおよびさらに新型の「東風」-26ミサイルは分離誘導式多弾頭(3つの弾頭を)搭載するが、おそらく60〜80発の弾頭でさえもアメリカの西太平洋における軍事活動を完全に制圧するには不足である。アメリカ海軍の対ミサイル基地は「タイコンデロガ」級巡洋艦や「アーレイ・バーク」級駆逐艦上に建設されている。西太平洋では20〜30隻のこの種の「イージス」作戦システムを配備した戦闘艦が出動できる。今、それらはグレードアップ改造中であり、もって対ミサイル能力を向上させている。

二個連隊の殲ー20Aは太平洋の必要な水域部分でアメリカの空中電子偵察が制圧でき、それらはアメリカ海軍将官に真の恐怖を感じさせることになる。もし外層空間から来襲する「東風」-21Dの弾頭が非常に容易に米軍のAN/SPY-1A/D多機能レーダーによって発見されるというならば、飛行機が無線電子地平線に出現する前(AN/SPY-1Dレーダーに関して言えば28〜32km)、機載レーダーをシャットアウトし、密かに空母戦闘群に接近する殲ー20A十個中隊を発見するのはほとんど不可能である。

だが「黒鷹」は近海上空で敵の無線電子地平線に接近する必要は全くない。何故ならその高精度武器は目標からの距離100kmのところで発射できるからである(低空飛行時は射程が40〜60km)。殲ー20Aの主要な武器は「鷹撃」-91超音速対艦ミサイルで、射程50km、飛行速度マッハ2.7である。その内部に置かれた弾薬コンパートメントは2発を超えないこのミサイルを搭載できる。

「鷹撃」-91の他、殲ー20はさらに2014年珠海航空展で初お目見えしたCM-102対輻射ミサイルが使用できる。CM-102の設計上の速度はマッハ3.5〜4以上で、射程は100kmである。レーダー信号が弱いため、こうした「星状」に襲来するミサイルは迎撃され難い。CM-102の円確率誤差は7m前後で、AN/SPY-1Dレーダーのアンテナアレイに致命的殺傷をもたらすのに足りる。

多種のミサイル武器を採用する殲ー20Aはアメリカ空母艦隊を絶体絶命の境地に追い込む。だがこれではまだ中国空軍が使用可能な全部の先進的なミサイル武器を使用してはいない。マイクロ波電磁パルス弾頭やステルス弾頭を装備した極超音速滑空ミサイルが途上にあり、アメリカ陸海軍の現役対ミサイルツールは長期間内それに対しおそらくは少しの制限ももたらすことはできない。中国は2026年前後に500機の殲ー20A戦闘機からなる機群を形成することになる。この後、北京はインド洋および太平洋でいかなる艦艇集群に対しても全面的優勢を獲得することになる。


 まあそれまでに米軍の次世代戦闘機や新兵器が状況を変えることも当然あり得るとは思いますが。



















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