中国によるStG44評　その2

　続きです。

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弾薬問題の解決と共に、ハーネル社は1942年7月に7.92mmx33小銃短弾薬を使用する50挺のサンプル銃（MKb42(H)）を製造した。MKbとはMaschinenkarabinerの略で、自動カービン銃の意だった。同年、軍によってもう1つ研究のため制定された会社カール　ワルサー社も50挺のサンプル銃（MKb42(W)）を研究開発した。こうした武器はドイツ軍の銃器専門家の厳格な試験を経た。最終的にハーネル社のサンプル銃であるMKb42(H)小銃が総合性能の優越のため勝利した。この銃はガスオペレーション自動原理、ボルト回転式閉鎖方式を採用していた。弾薬撃発後の火薬ガスはバレルから導き出され、ガス導入管に進入してピストンを駆動しボルトの作動を連動させ、薬莢の投げ出し、弾薬のチャンバーへの送り込みを完成させた。ガス導入管はバレル上方にあり、銃口付近まで伸びていた。セミオート、フルオート射撃模式が選択でき、装弾数30発の弧型マガジンによって給弾された。レシーバーなどの部品はプレス技術を採用して製造され、生産しやすくコストが比較的低かった。軍の要求を根拠に、ハーネル社は11月に10000挺の試験銃を生産し、全部1943年春に東部戦線のドイツ親衛隊第5｢バイキング｣装甲師団に支給されて実戦テストが行われた。実験の中で、MKb42(H)小銃は非常に素晴らしい戦闘作用を発揮し、増強された火力密度および良好な信頼性が好評を得たが、戦闘の中でいくつかの問題も出現した。こうしたことは全てハーネル社に報告された。ハーネル社はこうした報告を根拠に、MKb42(H)に対し改良を行い、ナチスドイツ元首ヒトラーのこの銃の研究開発停止命令を下す妨害を迂回し、スムーズに大量生産に投入するため、それはサブマシンガンの命名方式を借用し、MP43式と命名された。直ちに部隊装備が開始され、それはその後のクルスク会戦の中で各クラスの将兵の賞賛を大いに受けた。MP43は改良を行い、セミオート射撃を選択した時はクローズドボルト発射待機状態に置かれ、正確射撃を達成でき、外観上は銃口付近まで伸びていたガス導入管の長さが短縮された。MP43は生産を加速するため生産技術が簡略化され、しかも戦争の期間は精細な工程が避けられ、外形は荒削りなことが目立った。1944年、この銃は改良を完成し、ヒトラーはMP43をMP44と名を定めると宣言した。この自動小銃はサブマシンガンの猛烈な火力を持ち、連発射撃時に後座力が小さくて掌握しやすく、400mの距離で射撃精度が比較的良く、威力は普通の小銃に近く、しかも重量が比較的軽く（頑住吉注：実際この銃は軽くないはずですね）、携帯に便利だった。それは小銃とサブマシンガンの性能の特徴の結合だった。この銃は前線部隊の広範な好評を得た。1944年4月6日、ヒトラーは軍隊から来るこの銃に対する評価に注意した後、この銃を優先して生産する命令を下し、かつ自らそれに命名し、Sturmgewehr44（44型アサルトライフル）、略称StG44と正式に改称した。ナチスドイツは敗戦に瀕していたため、戦争終結時までにこの銃の生産量は40万挺で、このため普遍的にドイツ軍に装備されることはなかった。ドイツ軍は1944年にこの銃を用いて歩兵分隊の小銃、サブマシンガン、軽機関銃に取って代わらせ始めることを計画した。だが突き詰めればドイツ軍の軍事上の相次ぐ敗退と最終的な降伏により中止となった。1944年から1945年のドイツ敗戦まで、ドイツが嫌というほど爆撃を受けまた原料が欠乏する状況下で、StG44は全部で40万挺あまり生産され、数も相当に驚異的である。StG44はドイツ軍に普遍的に装備されることはなかった。現在探し当てられる資料は、1944年秋に編成された第44装甲旅団の中のドイツ軍兵士が初めてこの銃を大量使用したことをはっきり示している。それが敵たちに与えた印象は深かった。この銃は主に東部戦線と西部戦線のドイツ軍精鋭の歩兵に装備され、例えばカーンを死守した親衛隊ヒットラーユーゲント師団はこの武器を大量装備した。ベルリン戦役で、議事堂を死守した親衛隊の兵士も揃ってStG44を装備した。全ベルリン戦役の中で、大部分の親衛隊はこの武器を装備した。

中間型威力弾薬：もし弾薬問題が解決できなかったら、自動小銃の連発射撃時の精度コントロールという根本問題は解決できなかったと言える。米軍が第二次世界大戦で装備したブローニング自動小銃は、これは最も早く突撃武器として設計されたものでもあり、兵個人が携行して行進間射撃し、突撃作戦を行い、敵サイドの火力を制圧し得ることを希望したものだった。だが視点上の限界のため、依然伝統的小銃弾薬を使用し、このことは全銃器設計の問題をもたらした。後座力を克服しまた信頼性を保持するため、ブローニング自動小銃は重量が過大で、歩兵の携行には依然不便だった。しかも大威力小銃弾薬を発射する後座力は全自動射撃時精度をコントロールし難くさせた。それは第二次世界大戦中改良されて｢正真正銘｣の軽機関銃になり、実際上軽機関銃の役割を演じた。ドイツが中間型威力弾薬を選択したことは、この問題を完全に解決した。実際、StG44は中間型威力弾薬を使用するため、弾の初速と射程はいずれも小銃や軽機関銃に及ばなかった。だがStG44は400mの射程の上で、連発射撃時比較的容易にコントロールでき、射撃精度が比較的良く、連発射撃できしかも火力が非常に猛烈だった。しかも重量が比較的軽く、携帯に便利で、StG44は小銃とサブマシンガンの性能の特徴の結合だった。

容量30発のマガジン：サブマシンガンの42発ボックスマガジン、71発ドラムマガジンから、軽機関銃の20発ボックスマガジン、75発ドラムマガジンまで、ドイツの設計師は実戦の火力に対する需要と歩兵が弾薬を携帯する体力の上限、さらに持続作戦の需要を根拠、最終的に30発弧型ボックスマガジンを選択した。30連マガジンは重量が適度で、兵個人が大量に携帯できた。同時に30発の弾薬は、非常に良く火力の持続性を保証できた。実戦の中で、3、4人のStG44を持つドイツ軍兵士は、往々にして一個分隊のM1を持つ米軍兵士、そして数がより多いPPShサブマシンガンを使用するソ連兵士を制圧できた。後のアメリカのM16およびソ連のAKは依然30連マガジンを使用し、その成功したところを見ることができる。

落とし穴：StG44を使用したことがある人は往々にしてこの銃に対しやや不満で、StG44は近距離での発射速度が比較的遅く、何故なら短小銃弾薬を使用し、連続射撃時銃本体のジャンプが顕著だからである。サブマシンガンのような容易なコントロールには及ばない。もし50m以内なら、MP40サブマシンガンに比べ、StG44は〜は劣勢である。同時にStG44の射程は限られ、最大有効射程は500mを超えず、この距離を超えると精度は保証できなくなった。もし非常に遠い距離でモーゼル小銃を持った敵に遭遇したら、相手方を殺傷することは非常に難しい。こうしたことには非常に道理があるようだが、StG44には本来自らの使用範囲があり、決して全能の武器ではない。それは主に兵個人の手中で使用され400m以内の敵に対応し、敵の兵個人火力を制圧するものなのである。

以上の2種の状況は現代の戦争の実戦の中で非常に発生し難く、超越的に遠距離では一般に多くの人が操る重火器あるいはスナイパーライフルが制圧する。例えばソ連がアフガニスタンに侵入した戦闘の中で、AKMの射程が比較的短いため山の崖の上に隠れたイギリスの小銃を持つゲリラ隊員に対応できず、下層に大量の狙撃手を装備することを迫られた。後に主にトラック上のダブルバレル高射機関砲や装甲車の小口径火砲を用いてそれに対し制圧し、効果は非常に良かった。一方現代の戦争で50m以内の奇襲戦は非常に稀にしか見られない。このため〜は多数の状況下で完全に任に堪えられる。

　M1カービンもいい線を行っていたんですが威力がピストル弾薬寄り過ぎて主力にはなり得ないものになってしまいました。まあそれは現状の分析の上で明確な目的意識をもって最適なものを研究して生まれたものとそうでないものとの違いでしょう。