中国の全翼ステルス無人機「利剣」その2

 例によって重複部分もありますが。

http://military.china.com/jqsj/020/index.html


中国の「利剣」は世界第3位?

ステルス無人攻撃機の現状分析

イントロダクション 

最近ある情報は、我が国の「利剣」ステルス無人攻撃機の検証機が某地の飛行場ですでに地上滑走試験を開始した、とした。もしこの情報が事実に属せば、中国の「利剣」ステルス無人攻撃機はアメリカのX-47Bおよびヨーロッパの複数国が連合して研究開発する「ニューロン」無人機に次ぐ、世界第3種目のすでに研究開発されたステルス無人攻撃機ということになる。では中国のステルス無人機は世界第3位にランクされ得るのか否か?

中国ステルス無人攻撃機は本当に世界第3位にランクされ得るのか?

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「アメリカのX-47Bが制動による着陸試験を行う」)

世界のステルス無人攻撃機の現状

現在世界の航空装備はまさに無人化、ステルス化、スマート化、正確化の趨勢に向けて発展しており、アメリカ軍はすでに無人作戦機を戦場の使用に投入し、非常に多くの国も無人作戦機を未来の装備発展の重点としている。

現在ステルス無人機の応用と実戦化を実現している国はただ1つ、すなわちアメリカである。ステルス無人機の初飛行を実現している国は2つあり、アメリカとフランスである。すでに原型機を作り出している国は3つあり、中国、アメリカ、フランスである。ステルス無人機の開発計画が存在する国は6つあり、中国、アメリカ、フランス、イギリス、ロシア、インドである。すでにステルス無人機の研究を開始している国は4つあり、スウェーデン、イタリア、イスラエル、イランである(頑住吉注:この流れで来たら先行の国も含めて全部で10カ国にすべきでしょう)。ステルス無人機クラブは明らかに垣根の比較的高い技術大国の集まるところである。ステルス無人攻撃機研究開発方面において、中国はすでに世界の前列を行っている、と言うことができる。この点だけに頼ってももう全ての中国人が誇りにするに値する。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「中国の「利剣」ステルス無人攻撃機、試験飛行に成功」 ってしてないはずですよ)

中国のステルス無人攻撃機に存在する可能性のある弱点

「利剣」ステルス無人攻撃機の検証機がすでに某地の飛行場で地上滑走テストを開始しているとの情報は、中国がすでにステルス無人攻撃機領域で急速な難関の突破に成功していることをはっきり示す。中国の無人機はいくつかの方面において世界に先んじた地位にあり、特に外形設計と空力レイアウト方面である。だが、動力と電子設備などの方面では、国際的な最先端レベルとなお比較的大きな隔たりがある。結局のところ動力と電子設備の領域は、中国がまだ非常に多くの向上を必要とする場所なのである。

しかもメディアが最も新しく披露した画像から見て、アメリカのX-47B新型ステルス無人機の扁平な尾部噴射口の処理とは異なり、「利剣」の尾部噴射口はまだあまり多くの処理を経ていないようだ。一般的に言って、伝統的尾部噴射口設計の採用はステルス機のステルス性能に対する影響が非常に大きい。当然のことだが、結局のところ「洪都」の実際の経験は限られており、このメーカーに一夜にして欧米のレベルに到達することを要求するのは非現実的であって、これに対し我々はまだ寛容に取り扱わねばならない。将来いかにして尾部噴射口ステルスの問題が解決されるかはまだ刮目して待つ必要がある。

中米無人機の作戦能力には依然非常に大きな隔たりが存在する

アメリカは最も早く無人機を研究開発した国の1つで、現在アメリカがすでに使用に投入している無人機は75種にも達し、研究開発中のものは10種に達する。すでに高、中、低空、遠、中、近距離、大、中、小型、戦略、戦術偵察、通信中継、電子対抗、攻撃作戦など各レベル、各性能ランクがミックスされた作戦ネットワーク体系が建立されている。中国の無人機研究開発の開始は比較的遅く、現在アメリカと比べるとまだ非常に大きな隔たりがある。

まず中米両国の無人機は、情報化作戦の程度という方面の隔たりが非常に大きい。アメリカ軍の無人機の何度もの実戦は、無人機の有効な作戦の展開は、単にそれ自身に頼っただけでは決して成功せず、多くのシステムからなる体系的作用に頼るのだ、ということを示している。無人作戦システムがどの兵種に属そうとも、区域をまたいでの協力、協同作戦のツールとなることが必須である。こうしてこそ無人システムと有人システムのシームレスな集成が実現でき、連合作戦の要求が満足されるのである。そしてこうしてこそ無人作戦システムの強大な作戦機能が発揮できるのである。このことから、無人機の作戦機能は無人機自体に頼ったのでは発揮できず、情報化に頼る必要があり、それでやっと無人機の相互連絡、情報の共有、軍種をまたいでの協同の応用が実現できるのだ、ということが見て取れる。2001年には早くもアメリカ国防省は初の無人機発展路線図を発布した。この第1の路線図の中で、アメリカ国防省はもう能力の必要性から出発し、体系的建設からの高度な考慮に基づく無人機の発展を強調することを開始し、無人機自体の技術的発展を重視する必要があるだけでなく、さらに無人機情報システムの発展を重視することが必要であるとした。技術的発展の方向の中で、無人機自体、任務搭載荷、通信、情報処理という4つの方面の技術が列挙された。何故ならこれが無人機システムの作戦機能を充分に発揮させ得る支柱だからである。また情報化の程度に言及すればデータリンクに触れざるを得ない。無人機のデータリンクは無人機システムの重要な組成部分であり、飛行機と地上システムを連携させるリンクである。アメリカ軍の先進的通信衛星と偵察衛星はその無人機のデータリンクの性能を大幅に向上させ得る。だが現在軍用通信衛星、偵察衛星領域は依然中国の軍事発展の薄弱な領域である。このため情報化作戦能力の向上は中国軍にとって当務の急と言える。

次に、中米両国の無人機作戦経験方面の隔たりも軽視できない。無人機はすでにアメリカ空軍と陸軍に広範に応用され、グローバルな範囲でアメリカ軍部隊の日常の行動を支持し得る。1990年代以来発生した湾岸戦争、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争、砂漠の狐行動(頑住吉注:砂漠の狐ってロンメルのことでしょ、と思ったんですが1998年に「Operation Desert Fox」という米英によるイラク空襲があったんだそうです)、コソボ戦争、アフガニスタン戦争、イラク戦争という6つの局地戦争の中で、アメリカ軍はいずれにも無人機を使用し、かつ顕著な作戦効果を取得した。この点は中国が努力しても追いつけないものである。より注意すべきなのは、アメリカは無人機を参加させる作戦の過程ですでに多くの専業技術人員を養成していることである。これらの専業技術人員は、アメリカ軍の無人機作戦能力を最大限に発揮させることができる。このためこの方面で中国がアメリカとの隔たりを縮めようとするのは、まだ任重くして道遠しであると言える。

ステルス無人攻撃機の現状と未来の発展の趨勢

依然有効に空中格闘を行うことはできない

一般的に言って、空中格闘が行える有人操縦戦闘機は空力レイアウト方面で必ず空気取り入れ口を機体の両側面あるいは機の腹部とする設計方式を採用している。だが現在世界にすでにあるいくつかの無人ステルス攻撃機が空力レイアウト方面でいずれも採用しているのは空気取り入れ口を機体の上方とする設計方式である。このような設計方式は機のステルス性には有利だが、機の仰角が過大な時、このような設計は機を動力不足の困った状況に陥れる(頑住吉注:この理屈はイランのステルス戦闘機のハリボテみたいなのが格闘戦を行えないとする根拠としても出てきましたね)。つまり機動性方面において現有の無人ステルス攻撃機はまだ有人操縦戦闘機に対抗するには不足である。

またスマート化方面でも無人ステルス攻撃機はまだ向上が待たれる。スマート化は無人機が有人機に取って代わるために直面することが必須の重大な難題の1つである。スマート化を実現してこそ無人機は有人機同様に1つの独立した作戦ユニットとなり、各種の戦場における突発的要素が無人機にもたらすリスクを減少させることができるのである。そしてそれでこそ空中格闘を行う能力を持つことになるのである。

未来の空戦の重要な役割を担うことに

現有のステルス無人攻撃機の作戦への参与にはまだ種々の制限が存在するが、無人実戦機に頼ってこそ有人実戦機に取って代わり戦場での任務が執行でき、したがって軍人の生命を守れるのであって、この点だけでももう未来の戦争の中で無人実戦機の担う責任はどんどん大きくなると断定できる。無人実戦機の発展方向はステルス化、スマート化、遠距離化である。かつてある人は、無人実戦機が未来の戦争の中で全面的に有人実戦機に取って代わり得るという視点に疑問を呈した。だがある軍事専門家は「無人機が誕生したばかりの時、非常に多くの人はそれには偵察任務が執行できるだけだと考えた。だが後に無人機は対地正確打撃任務を執行できるようになった。このことから、未来の無人機が空対空作戦任務を執行することも決してあり得なくはないことが見て取れる! 未来の空戦が無人機と無人機の対決となることは大いにあり得るのだ!」と言ってのけた。

専門家の論評

著名な軍事評論員の沈則:「利剣」無人機は我が軍の未来の主要な突撃兵器である

「利剣」無人機は我が国の国情と無人機技術の発展を結合して研究開発された新型、高性能、対地攻撃型の無人作戦機である。この機は我が軍の未来の主要な突撃兵器の1つかもしれず、まだ一定の作戦半径と搭載荷(頑住吉注:の向上?)を必要とする可能性もある。もう1点非常に重要なのは、我が国の無人作戦機は海軍の空母に搭載される必要がある可能性があるということである。今行われている無人機大競争は無人機の自動降着で、しかもフックで制動ケーブルを引っかけるものである。だが我が国の遼寧号空母が採用するのはスキージャンプ式甲板であり、スキージャンプ甲板から発進する1つの前提条件は、比較的大きな推力:重量比があることである。だがエンジンの推力をやや大きくすることは、機の設計に対する制限を相対的にやや小さくする。

「グローバル時報」特約評論員の張亦弛:西側は「利剣」無人機の意義は非凡と考えている

「中国は最新の、ジェット動力、低レーダー特性の攻撃無人機の原型機をデモンストレーションする重要な航空宇宙強国となる」、「原型機の発表は中国に、一連のステルス無人機技術を開発する国の中で前列を行かせる」 最近西側メディアは「利剣」と呼ばれる「中国初のステルス無人機」に関し集中的に報道した。アメリカは中国がアメリカのように無人機を用いてほしいままに自らが認定する「テロ分子」を打撃することを学ぶのを心配している。機体の研究開発は無人機の最も容易な部分であり、一方ソフトウェア、データリンクなどの領域では中国はダメだと考えるメディアもある。だが中国の軍事専門家は、ステルス無人機の主要な作戦対象は防空の密集度が非常に高い重要目標であるべきであってテロ分子ではない、と考える。しかもステルス機にとって外形は何に比しても重要であると言える、と。

結び

中国の「利剣」無人ステルス攻撃機の中国航空業に対する意義は重大だが、我々はこのために一人得意になるべきではない。西側メディアの誉め過ぎの言葉を聞いて信じることはもっとすべきでない。我が国は非常に多くの方面においてまだ国際的に最も先進的な水準と非常に大きな隔たりがある。このため我が国の科研人員は醒めた頭脳を保持すべきであり、奮起してまっしぐらに追うことこそ当務の急である。

ネット仲間の調査

あなたは中国の無人ステルス攻撃機は全世界でどんな位置にいると考えますか?

その技術は先進的だが欧米とは隔たりがある 34.81% 300票

一部の技術は先進的だが同時に一部の技術は立ち後れている 25.99% 224票

その技術は比較的先進的だが主流たる軍事強国には立ち後れている 25.18% 217票

その技術は全面的に立ち後れている 8.71% 75票

その技術は全世界に先んじている 5.11% 44票

その他 0.24% 2票

総票数 862票

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「フランスの「ニューロン」無人ステルス攻撃機の試験飛行」)


 本文に促されてという面もあるでしょうが、読者投票の結果はかなり冷静なものです。まあ全世界レベルで評価して「その技術は全面的に立ち後れている」、「その技術は全世界に先んじている」は普通ありませんわな。しかし間違いないのは日本が中国よりはるかに遅れており、努力しない限り差は開く一方だということです。基礎的な技術力から言って、中国ほどの投資をしなくともより優れたものを作り出せる可能性は充分にあると思うんですが。

 今回もX-47Bに関する関連記事を紹介します。

http://tuku.military.china.com/military/html/2013-05-20/215930_2350631.htm#pic


警戒:アメリカ軍ステルス無人攻撃機、中国を指し示す!

5月14日、アメリカ海軍の1機のX-47B無人ステルス作戦機が「ジョージ ブッシュ」号空母上でカタパルト発進に成功し、一連の予定された飛行動作を完成させた後メリーランド州のある海軍航空基地に降着した。X-47B無人機にとってこれは小さな一歩に過ぎないが、アメリカ軍の戦闘力向上に対しては大きな一歩だと言える(頑住吉注:こんなとこでまでパクらなくても)。

(頑住吉注:2ページ目)艦載機の作戦能力は空母の戦略的威嚇力の重要な指標である。現在、アメリカ海軍艦載機の打撃半径は約1,000km、1回の出撃時間は10時間である。軍事力が比較的強い国に対しては、アメリカ空母艦隊はその主たる防御区域まで航行することが必須で、それでやっと目標に対する攻撃が発動でき、したがって自身を危険な環境に置くことになる。これに比べ、X-47Bの打撃半径は1,500kmにも達し、1回の出撃時間は30時間、4,000ポンド級の弾薬搭載量もまた現在のあらゆる無人機をはるかに超える。

(頑住吉注:3ページ目)X-47Bを搭載すれば、アメリカ空母艦隊はより遠くより安全な位置から敵に対する縦深打撃を実施できる。また、現役のアメリカの艦載戦闘機に比べ、X-47Bのサイズはより小さく(全長11.63m、全幅18.92m、折りたたみ後は9.41m)、さらに加えてアメリカ軍のいくつかの大型艦載機はすでに続々と退役しており、それぞれの空母は1個無人艦載機中隊という多数配備が可能で、12隻の空母が搭載する無人機の数は150機余りに達することになる。このことが非常に大きくアメリカ空母艦隊の戦略的威嚇力を向上させることは全く疑いない。

(頑住吉注:4ページ目)X-47Bの研究開発費用は10億アメリカドル余りでしかなく、F/A-18やF-35など有人操縦艦載機の研究開発費用よりはるかに低い。同時に、1人の艦載機飛行員養成の経済的コストは往々にして1機の価格数千万アメリカドルの艦載機のそれを超える。

(頑住吉注:4ページ目)X-47Bが将来空母に搭載され就役したら、非常に高価な飛行員養成訓練費用が大幅に減少するだけでなく、さらに戦損による死傷も避けることができる。こうした要素に支えられて、アメリカ海軍はすでにF-35BおよびF-35C戦闘機の発注を詳しく検討して減少させる命令を下しており、削減された金を利用してX-47Bを購入することを希望している。

(頑住吉注:5ページ目)アメリカ軍のステルス無人攻撃機開発は中国に照準を合わせた「対介入」戦略の重要なステップの1つであり、中国がある程度の反応をすることは必須である。2007〜2010年、アメリカ軍の多くのシンクタンクや研究機構は相次いで、アメリカ軍無人機発展戦略に関する公開レポートを発表し、こうした指標の性質を持つ文書の中で、アメリカ軍は常にX-47Bに類似した類型の無人機の開発を未来の無人機発展戦略の重点としている。

(頑住吉注:7ページ目)指摘が必要なのは、アメリカ軍が「海空一体戦」戦略を提出した後、アメリカ軍はいくつかの、中国の対介入武器の射程外にいることができる遠距離正確打撃プラットフォームを必要としており、これもステルス無人機の発展がアメリカ軍の力を入れるポイントになった重要な原因の1つである、ということだ。

(頑住吉注:8ページ目)画像から我々は、アメリカ軍が3隻の空母で打撃集群を組成し、中国の東風ー21Dミサイルの射程外から30〜40機のステルス無人機を発進させ、中国沿海の重点目標に対し打撃を実施する構想であることを見て取ることができる(頑住吉注:本筋と関係ないですけど一体何ですかこの日本の形は。中世の地図じゃないんですから)。

(頑住吉注:9ページ目)一般的に言って、空母は衝突地域から1,750海里(3,241km)の距離を保持し、敵サイドの遠距離打撃兵器の脅威を解除した後、空母は前進配備を続け、衝突地域から500海里(800km)の位置まで到着し、この位置ではF-18やF-35の打撃能力が距離の影響を受けないことが確保できる。こうすれば、アメリカの無人機はDF-21Dの射程範囲を避け、中国軍に壊滅的打撃を与えることができる。画像から我々は、アメリカ軍無人機の中国東南沿海の目標に対する打撃実施構想の説明を見て取る。

(頑住吉注:10ページ目)アメリカ軍が発表している無人機発展路線図から見て、有人、無人機が混在した編成が必ずやアメリカ海軍の第1の選択肢となる。アメリカ軍の構想に照らせば、将来は通信、機載ソフトウェア、無線LAN技術の改良により、空母は有人、無人機混合編隊を出動させて敵に対し縦深攻撃が行える。その時、X-47BはF/A-18あるいはF-35Cと合理的で有効なコンビネーションを行い、優勢の相互補完、連合作戦を実現する。X-47Bはステルス性が良好、航続距離が大きいという突出した優勢を利用し、1,000海里離れた海空域に前進し、先行して敵艦隊あるいは陸上目標に対し打撃が実施できる。F/A-18あるいはF-35Cは外周で敵戦闘機を迎撃し、制空権奪取を待ってその後さらに後続の作戦行動を完成させる。

(頑住吉注:11ページ目)関心を注ぐに値するのは、X-47Bの研究開発を担当するノースロップ・グラマン社ウェブサイト上に、さらに特別にX-47Bが中国の「対介入」作戦への対抗の核心となることに言及されていることである。ウェブサイト上の3枚の構想図はわざわざX-47Bが西太平洋の戦場でいかに超越的に高い能力に頼り、必死で劣勢を挽回しようとするかが説明され、まるでアメリカの「アジア太平洋回帰」戦略と「海空一体戦」の信頼できる支点と見なされているかのようである。当然、アメリカ軍事工業企業にはずっとその製品の性能を誇大広告する習慣があり、一方アメリカ軍も決して単に1、2種の先進武器に頼るだけでもう大手を振って歩けるわけではない。だがアメリカ軍の、先進ステルス無人実戦機の発展によって軍の戦闘力を向上させるという思想には参考にする価値がある。

(頑住吉注:12ページ目)アメリカの「週刊航空」は14日、X-47B無人機計画完成後、アメリカ海軍は艦載ステルス無人機の実用化プロジェクトを開始することになり、それらはいずれも中国とイランの「対介入武器」に対応する潜在的手段である、としている。アメリカがX-47Bシステムを発展させる目標は、1,500マイル(2,400km)の作戦半径である。だがアメリカ海軍は衝突が徐々にエスカレートする段階でハワイの真珠湾にいる空母に配備し、衝突地区に向けたX-47B無人機の配備を行うことを希望しており、この時衝突地区からの距離は約3,200海里(5,000km)である。X-47Bは片道航続距離で衝突地区に飛び、空母作戦艦隊より2〜3日早く到着し、空中給油を経た後で衝突地区に入って持続的偵察を行う。

(頑住吉注:13ページ目)アメリカ人の作戦構想に照らせば、中国が2020年に経済崩壊ゆえに危機を転嫁して台湾への「侵入」を発動し、かつアメリカの西太平洋における武装力量を駆逐することを心配するため、アメリカ軍は中国に対し軍事行動を取ることになる。そして無人機の1つの優勢は、もし中国によって撃墜されても非常に大きな外交的事件をもたらさないことである。もしアメリカがアメリカ海軍によって中国の台湾に対する武力制服の放棄を説得できたら、アメリカの目的もそれでもう達成である。このためX-47Bがひとたび戦闘力を形成したら、中国に対する影響は非常に大きなものになり、我々は細心の用心をすることが必須である。


 何かちょっと被害妄想的な感じさえしますが、まあそれだけこの機を恐れているということでもあるんでしょう。















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