北朝鮮の潜水艦発射ミサイル、予想以上に進歩か

 THAAD配備などにからんで間接的に影響してくる問題なんで中国でも当然注目されてます。

http://war.163.com/16/0825/08/BVA5AJT400014OMD.html


北朝鮮の潜水艦発射ミサイル、カギとなる重要技術の難関を攻略 発展速度はあるいはインドを超えるか

【グローバル軍事8月25日の報道 グローバル時報特約記者 魏峰雲 グローバル時報記者 馬俊】 半年に満たない時間しか隔てず、北朝鮮の潜水艦発射ミサイルはもう3回目の試射を行い、しかも1回また1回と成功し、北朝鮮の潜水艦発射ミサイル技術の成熟は「3年を要する」との米韓の予測を完全に打破した。韓国の「中央日報」は24日、北朝鮮が当日発射した潜水艦発射ミサイルの実際の射程は1,000kmを超えるかもしれない、とした。外界が最も関心を注ぐのは、北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイルが過去何ヶ月かのうちに一体どういった突破を取得したのか? である。

外界はなぜ北朝鮮の潜水艦発射ミサイルの成功に驚嘆するのか

韓国連合通信社24日の報道によれば、韓国連合参謀本部の情報が根拠だが、北朝鮮は当日午前5時30分前後に咸鏡南道新浦近海で朝鮮半島東部海域に向け1発の潜水艦発射ミサイルを発射し、このミサイルは500km飛行した後で日本の防空識別圏に落ちた。

報道は、潜水艦発射ミサイルの飛行距離が300kmを超えればもう試射が満足行く形での成功を取得したことを意味していることにかんがみれば、北朝鮮が今回発射したミサイルの飛行距離は500kmに達しており、北朝鮮の潜水艦発射ミサイルの飛行技術にすでに相当の進展があったことを意味している、とする。韓国軍はかつて、北朝鮮の潜水艦発射ミサイルは2〜3年内に実戦配備に投入される可能性があると予測したが、今回の発射が成功を取得したため、北朝鮮の潜水艦発射ミサイルは最も早ければ今後1〜2年内に実戦配備を完成させることができる。

これは北朝鮮の今年になって以来第3回めの潜水艦ミサイル発射で、今年4月23日に北朝鮮が初めて潜水艦発射ミサイルを発射した時、ミサイルは30kmあまり飛行した後で空中爆発した。7月9日の第2回目の発射の時は、ミサイルは地面からの距離10kmあまりの高空で爆発し、飛行距離はたった数十kmだった。前の2回に比べ、韓国軍は北朝鮮の今回のミサイルは飛行技術に大きな進歩があった、と考える。

「中央日報」は、北朝鮮が8月24日に東海上から発射した潜水艦発射弾道ミサイルは正常な高度より高い高角度をもって発射が行われた、とする。当日発射された潜水艦発射ミサイルは500kmしか飛行しなかったが、もし正常な角度をもって発射されれば、射程はあるいは1,000km以上かもしれない。報道は、北朝鮮が高角度をもって潜水艦発射弾道ミサイルを発射することを選択したのは、あるいは日本を過度に刺激するのを避けるためかもしれない、と考える。

北朝鮮のミサイルの発展速度はインドを超える

北朝鮮の潜水艦発射ミサイル技術の素早い突破は確実に世界を驚愕させる。北朝鮮が研究開発した潜水艦発射ミサイルはコードネームが「北極星-1」で、西側はそれをKN-11と称する。外界は普遍的にそれは北朝鮮が以前獲得したソ連のSS-N-6潜水艦発射弾道ミサイルを基礎に研究開発したものだと考えている。だがSS-N-6は液体燃料ミサイルで、水中点火の発射方式を採用する。だが北朝鮮の「労働新聞」の報道は、「北極星-1」が2016年4月に行った試射では「大出力固体燃料エンジン」技術を採用したことをはっきり示しており、このためこれは固体燃料ミサイルに属す。この他西側の情報界はミサイル発射の画像に対し分析を行った後、北朝鮮の潜水艦発射ミサイルが採用する発射方式は、国際的により常用される冷発射、すなわち「水から出た後で点火」だと認定している。こうしたSS-N-6とは全く異なる特性は、いずれも北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイル方面ですでに「簡単なコピー生産」の段階を超えていることをはっきり示している。

さらに外界にとって意外なのは次のことである。2015年に北朝鮮が初めて弾道ミサイルの水中からの発射を試みた時、米韓の情報分析者はこのミサイルは水面を出た後で約100mしか飛行せず、発射試験ではなくあまり成功していない「射出試験」に過ぎず、「ミサイルが点火し水から出る過程の検証を意図した」と考えた。だが2015年12月、2016年4月および7月という何回かの発射試験から見て、北朝鮮の潜水艦発射ミサイルの、水から出た後で点火する技術はすでに比較的安定し、ミサイルがこの後飛行中に爆発を発生させ、北朝鮮の潜水艦発射ミサイルのエンジン、弾体構造、補助エンジンなどにあるいは技術的欠陥があるかもしれないことをはっきり示しただけである。一方8月24日の試射は初めて飛行全過程の試験を完成し、北朝鮮の潜水艦発射ミサイルの安定した飛行技術も突破を取得したことを証明した。

もし単にこうした数字だけに頼ったのではまだ北朝鮮の潜水艦発射ミサイルの驚異的発展速度が直感的に理解し難いというのならば、「ミサイル大国」を自画自賛するインドの潜水艦発射ミサイル領域における歴史的過程を持ちだして参考とすることができる。インドは2000年以後大きな力を入れて潜水艦発射弾道ミサイルの開発を開始し、「水から出た後で点火」の発射方式に対し心中に憂慮が存在したため第1世代のK-15潜水艦発射弾道ミサイルは依然水中点火方式を使用し、射程もたった700kmだった。もしこのようであっても、インドは2008年になってやっとK-15の初の水中プラットフォームでの発射を行ったが、悲惨な失敗に遭遇した。この後インドはまた10回を超える水中発射を行い、2015年になってこのミサイルは成功裏に国産原潜からの発射に成功し、その研究開発はやっとひとまず一段落を告げた。一方インドの新世代K-4潜水艦発射弾道ミサイルは現在依然研究開発中である。

だがある専門家は、現在北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイルには依然多くの欠陥が存在し、この内安定性が劣るのが突出した問題で、さらに何回もの試射を行い、それでやっと関連の技術の信頼性が検証できる、と考える。

北朝鮮のミサイルは「THAAD」を耐え難くさせる

北朝鮮の潜水艦発射ミサイルの今回の発射に対し、外界は普遍的にアメリカがあくまで韓国に「THAAD」ミサイル防衛システムを配備しようとしていることと関係がある、と考えている。米韓当局の言い方によれば、「THAAD」システムは北朝鮮方向から発射される弾道ミサイルが迎撃できるが、潜水艦を採用して発射プラットフォームとする北朝鮮の「北極星-1」ミサイルは韓国付近海域のいかなる地点からも「水を破って出る」ことができ、「THAAD」システムの監視コントロールの死角に位置する可能性が高い。しかももし北朝鮮の潜水艦発射ミサイルが韓国の近岸地域から発射されたら、極めて大きく米韓の対ミサイル早期警戒時間を圧縮することになるだろう。「THAAD」は全く反応が間に合わない可能性がある。別の方面では、陸上基地ミサイルの発射陣地は通常充分に暴露されており、機動でも固定発射でも、ひとたび打撃を実施すれば非常に容易に自らを暴露する。一方潜水艦発射弾道ミサイルは遊弋状態にあり、米韓は確実な位置を掌握するのが非常に難しく、北朝鮮の第二次打撃能力のために堅固な保護を提供している。

実は韓国民間には早くから「THAAD」が北朝鮮の潜水艦発射ミサイルを迎撃できないことに対する憂慮があるが、米韓の軍はいずれも「北朝鮮の関連技術はまだ不成熟」を用いて言い逃れている。だが北朝鮮の潜水艦発射ミサイルの今回の発射は、米韓が単に軍事上の某種の先進武器に頼って「安全感」を獲得したがるのは通用しないことを証明したのである。


 「THAAD」で潜水艦発射ミサイルが迎撃できない可能性があるからといって「THAAD」を配備しなくていいというのはまるで強力なライフル弾を防げないなら防弾ベストやヘルメットは無駄だというようなものでしょう。また北朝鮮のミサイルの発展速度はあるいはインドより速いかもしれませんが、それは国民が飢え死にしてもいいから予算を再優先でミサイルにつぎ込むことができるという非民主的な国だからでは。


















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