056軽護衛艦批判

 画期的ともされる056軽護衛艦に対する厳しい批判論です。

http://military.china.com/critical3/27/20130319/17735514.html


人の心を寒からしめる:056軽護衛艦はベトナムの軽護衛艦に及ばず

056が一体どんなものなのかを見たくて2年待ったが、それを見たらまず目を丸くして口をぽかんと開け、続いて心の内が寒くなった。一部の人が先進的だと大げさに言う056はやはり1,000トンの小型艇であり、ことさらに軽護衛艦と呼ばれる。

さっそくこの艦の位置付けを調べてみると、すぐ寒気がした。この艦は何と我が国海軍の近海作戦任務を担当しようとしている! この艦は古い053江湖級護衛艦と、さらに小さくさらに古い037海南級駆潜艇に取って代わる必要があり、このため40隻を建造する必要がある。

053江湖級護衛艦の標準排水量は2,000トンで、満載排水量は2,300トンである。海軍は053を徐々に淘汰しているのに、意外にもさらに小さい056を必要としているのだ。

056は全長89m、全幅9m、標準排水量1,000トン、満載排水量も1,300トンにならず、最高速度は25ノット(頑住吉注:遅いですね〜)、3門の小型火砲を装備し、たった4発の対艦ミサイルを搭載し、近距離対空ミサイルしか搭載できず、1機の小型ヘリを搭載する。

この艦は海軍基地を守り、主に巡航、警戒、航路護衛、対潜、海上作戦任務を執行する。この艦はアリなのか?

ベトナム海軍のロシア製チーター級軽護衛艦は全長102m、全幅13m、標準排水量1,500トン、満載排水量2,100トン、最大航行速度28ノット、76.2mm艦砲1門、30mm速射艦砲2基、2組で合計8発の対艦ミサイルを装備し、連装対空ミサイル発射システム1基に20発のミサイルが準備され、対潜魚雷、対潜ロケット、1機のKa-28大型対潜ヘリも装備し、5級の海の状況下で作戦任務が執行できる。056の作戦能力は明白にベトナム海軍の軽護衛艦に及ばない。

チーター級軽護衛艦にはナビゲーションレーダー1基、対海対空捜索レーダー1基、火力コントロールレーダー3基がある。ソナーとしては中周波数ハルソナー1基と中周波数可変深度ソナー1基がある。パッシブ電子迎撃システム2基、妨害機2基、16本バレルデコイ弾発射機4基も含まれる。056は小さすぎ、こんなに多くのレーダー、ソナー、電子戦システムは搭載できない。このためレーダーによる探知計測能力と自動作戦能力もベトナム海軍の軽護衛艦に及ばない。

056にどんな先進さがあるのか? この艦はベトナム海軍の軽護衛艦にすら及ばず、人の心を寒からしめる。

この艦は海軍基地を守る必要があるというが、その艦砲は小さく、たった4発の対艦ミサイルしか搭載せず、対艦能力が劣ること甚だしい。考えてみてほしい。この艦がベトナム海軍のロシア製チーター級軽護衛艦と遭遇したら、対抗することも困難で、増してどうやって駆逐を行うのか? 2隻の056が1隻のベトナムのチーター級軽護衛艦に対抗しても相変わらず劣勢である。人の心を寒からしめるに値しないか?

この艦は対潜を行う必要があるというが、この艦の対潜能力は劣る。この艦はこの艦より小さいミサイル艇、巡視艇に比べれば対潜能力があり、一部の人に大威張りで語らせるが、この艦をもしベトナム海軍の軽護衛艦と比較すれば、対潜能力も深刻に不足している。この艦は小さすぎ、艦首ソナーしか配備しておらず、曳航ソナーはなく、潜水艦を探知計測する能力は半減する。この艦は小さすぎ、大型対潜ヘリは搭載できず、直ー9小型ヘリを搭載するしかない。直ー9は近距離対潜任務しか執行できず、その能力は大型対潜ヘリに比べれば半減である。

この艦はパトロールを行う必要があるというが、この艦は小さすぎ、威嚇力に欠け、周辺国の多くの軍艦を全く制圧できない。この艦は外国の漁民を脅したり驚かせたりすることはできるが、外国の軍艦はこの艦を恐れないし、相変わらずあえてこの艦に対抗してくる。この艦は劣悪な天候の中で基地を出ることができず、極端な悪天候がこの艦を翻弄することが心配である。

専門家はこの艦が領土をめぐる争いに適すると言う。この艦は本当に適するのか? 我が国は大国であり、近海も余りに広い。釣魚島海域は我が国の近海である。南沙諸島海域も我が国の近海である。056がそうした海域に行ったら哀れなことになる。敵国の軍艦に直面したら、敵艦を追い払うのか、それとも敵艦に追い払われるのか? フィリピンの巡視艦は3,000トン余りあり、この艦に体当たりすれば、この艦はすぐ沈む。

多くの島嶼に存在する争いが危険な時期に、そして周辺国が次々に軍艦や潜水艦を購入している危険な時期に、056は非常に多くの海軍基地を守ることはできない。例えば、西沙の島嶼、南沙の島嶼である。その任務は054A護衛艦に与えられるべきだ。

054A護衛艦の全体性能は世界先進レベルに到達しており、トン数は比較的大きく、3座標レーダー、ハルソナー、曳航アレイソナー、電子戦システム、作戦指揮システム、火砲、対艦ミサイル、垂直発射の中距離艦対空ミサイルと対潜ミサイル、1機のヘリを装備し、防空、対潜、対艦能力を具備し、情報化された海戦に適応できる。

国がより大きくより強力な054B護衛艦を建造して遠洋作戦任務を執行させる以上、054Aには近海作戦任務を担当させるべきである。なのに056が近海作戦任務を担当するという。皆ちょっと想像して欲しい。1隻の054Aが南沙諸島海域に行けば、ベトナム海軍に4隻の護衛艦があっても、定石通りそこを離れることになる。逆に4隻の056が艦隊を組んで南沙諸島海域に行けば、ベトナム海軍に1隻の護衛艦しかなくても、4隻の056を恐れることはない。

専門家は056の製造はコストが低いと言い、さらにどんなに対費用効果が高いかを語る。だが056の作用は大きくなく、人をして満足させる対費用効果があるだろうか? コストが低ければ、性能的に弱小な小さな軍艦しか建造できない。コスト軽減は少数の人が大きな軍艦の建造に反対する1つの口実となる。だが各国の軍艦建造は全て1つの教訓を導いている。すなわち軍艦のトン数が5,000トンに達しなければ、充分な武器と充分な情報設備が装備できない、という教訓である。大きな軍艦を建造しようとすれば、多くの金を出すしかない。どんなことを言おうとも、我が国の近海護衛艦は周辺の小国の軍艦を制圧できることが必須なのであり、小さすぎるものであってはならない。

海軍の発展計画は必ず自国の国情に符合し、自国の地位に符合する必要がある。

我が国の近海はひたすら広く、日本、ベトナム、フィリピン、マレーシアはいずれも我が国と島嶼を奪い合っている。056を使ってどうやって相手方の軍艦に対抗するというのか? この艦のトン数は小さく、武器は弱く、情報は劣り、全く相手にならない。

大国は大国らしくある必要がある。40隻の小さすぎる056を建造することは、間違いなく国家の尊厳を傷つけ、海軍の威風を低下させる。どんな国ならこんな小さな軍艦を使ってもいいのか? 小国であり、貧国である。世界各国が皆大きな軍艦を追求している時代に、堂々たる大中国が意外にも1,000トンの小さな軍艦を大量建造することは、人の心を寒からしめる。中国人が最も軽視すべき新型軍艦こそ056である。

他国から学ぶべきではあるが、(頑住吉注:意味不明)してはいけない。アメリカ海軍の沿海域戦闘艦は全長127m、標準排水量2,784トン、満載排水量は3,000トンを超え、航行速度は46ノットにも達する(頑住吉注:いくら何でもそんなに速くないだろ、と思って調べましたが本当らしいです)。ロシアが建造するチーター級軽護衛艦は満載排水量2,100トンだが、このロシアはこの小さな軍艦を重視してはおらず、輸出専用である。なのに我が国は満載排水量1,300トンの軽護衛艦に近海防御任務を担当させようとしている。海軍は大きな力を入れて軽護衛艦を開発するよりも、むしろ大きな力を入れて遠洋戦闘艦を開発した方がいい。中国にいくつかの強大な空母戦闘群があれば、誰があえて中国の近海にやって来るだろうか?

056軽護衛艦は近海作戦任務を担当できず、海軍基地を守れず、海軍に装備してはならない。輸出すれば逆に多くの小国の需要に適合し、商売繁盛で財源が絶え間なく入ってくる。


 まあ擁護派は中国には中国独自の需要がある、とか数で圧倒できる、とかこういうコストが低く性能も比較的低い艦を優先度の低い任務につけるからより強力な艦を第一線に回せるのだ、とか言うんでしょうがね。








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