中国の小火器関連2題

 まず拳銃関連です。

http://military.china.com/kangzhan70/zhjw/11173869/20160330/22336676.html


中国の飛行員の自衛拳銃が明るみに 性能は「人を焦らせる」!

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「北航某部飛行員が拳銃の射撃訓練を行っている」)

最近、当局メディアは1枚の珍しい画像を掲載した。北航某部飛行員が拳銃の射撃訓練を行っているところである。珍しいというのは、中国の飛行員が自衛武器の訓練を行う頻度は非常に低いからで、このためメディアへの露出度も非常に低いのである。

画像の中の拳銃は11式5.8mm自衛拳銃で、92式拳銃などその他の国産拳銃に比べると、その露出度は非常に低い。一方においてはその出現の時期が遅かったからであり、別の方面では中国の飛行部隊の自衛拳銃に対する重視度が不充分だからである。現在自衛拳銃が大量装備され始めているわけで、これは軍隊がこれに対し非常に重視していることを説明している、というお友達がいるかもしれない。だがまた1つの問題が我々の面前に置かれる。中国は現在自衛拳銃の装備を必要としているのか?

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「11式拳銃は体積と重量の上で92式拳銃より小さいことを除き、その他の方面に決して優勢はない」)

空軍強国の自衛拳銃に対する認識を見てみよう。まずアメリカを見る。アメリカ海空軍は世界で最も強大な空中力量を持つ。同時に世界で最も膨大な飛行員の保有量も持つ。米軍の飛行員の自衛武器に対する認識は我々が研究、学習するに値する。現在、米軍が海空軍飛行員のために普遍的に装備しているのはM9拳銃で、この銃は全長188mm(頑住吉注:217mmくらいのはずです)、全体重量880g(17発の弾薬含む)、マガジン容量17発、9mmパラベラム拳銃弾薬を発射し、有効射程は50mである。性能から見て、決して我が軍が最も新しく装備した11式自衛拳銃に遜色ない。だがもしこうであっても、湾岸戦争の期間、1機の米軍のF-14B戦闘機が撃墜され、機上の2名の飛行員が落下傘降下し、後部座席の飛行員は着地後すぐ捕虜にされ、前部座席の飛行員は拳銃の火力の弱さを忌みはばかり、あえて発泡せず、救助されるまでその場に隠れることを選択した。近年来、米軍の空中救援部隊は不断に発展し、事故を起こした飛行員に対する救助の成功率はどんどん高まっている。だがこうした状況下でも、米軍は飛行員のためにMP9パーソナルディフェンスウェポンを装備することを選択している。MP9はサブマシンガンに属し、9mm口径拳銃弾薬を発射し、発射速度、射程はM9拳銃よりもはるかに上である。

米軍を見終わり、我々はさらにロシア軍を見てみよう。冷戦の時期、ロシア軍飛行員は普遍的にマカロフ拳銃とAKS-74Uショートアサルトライフルを装備していた。マカロフ拳銃の中国コピー生産型は著名な59式拳銃で、かつて解放軍の連隊長以上の将校の標準自衛武器だった。この銃は全長たった188mm(頑住吉注:162mmくらいのはずです)、9mm拳銃弾薬を発射し、マガジン容量は8発に達する。この銃は誕生時、同時代で最もコンパクトな軍用拳銃だった。一方AKS-74Uは著名なAK-74アサルトライフルのショートバレル型で、性能はAK-74と優劣がなく、それにもかかわらず重量と体積はずっと小さい。この銃は5.45mmx39小銃弾薬を発射し、威力でも射程でもサブマシンガンよりずっと良い。前世紀にPDW(パーソナルディフェンスウェポン)の概念が提出された後、この銃は同時代のパーソナルディフェンスウェポンの中で火力最強の銃器だったということができる。人々が、ロシア軍はさらに飛行員の自衛火力を強化しないだろうと考えていた時、ロシア軍はそれにもかかわらず去年のシリアの戦場でスホーイ-30戦闘機の飛行員が装備するスチェッキンAPSマシンピストルを公開展示した。この拳銃は世界で唯一正式に軍隊に装備された制式マシンピストルであり、9mm拳銃弾薬を発射し、戦闘発射速度は毎分80発にも達する。だが、もしこのように強力な飛行員自衛武器を装備していても、去年ロシア空軍の1名の飛行員が落下傘降下を迫られた後、シリア武装分子によって射殺されている(頑住吉注:この場合スチェッキンを持っていたかどうか分かりませんが、見通しのいい砂漠地帯で9mmパラベラムと.38ACPの中間程度の威力のスチェッキンでアサルトライフルと撃ち合えば明らかに不利です)。

これにより我々は、もし米ロ両国が飛行員のためにこのように強大な自衛武器を配備していても、飛行員が敵サイドの地域に落下傘降下することを迫られた後、やはり生存し難いのだという結論を得ることができる。一方現在我が軍は飛行員のために11式自衛拳銃を装備して92式拳銃に取って代わらせ始めており、ごくはっきりと単に火力の上で不十分である。何故なら、11式拳銃は体積と重量の上で92式拳銃よりも小さいことを除き、その他の方面に決して優勢はないからである。それが発射するのは依然92式拳銃が発射するDAP92式5.8mm拳銃弾薬で、戦闘性能の上でこの2種の拳銃は実は同一水準にある。

(頑住吉注:これより2ページ目)

別の方面から見ると、飛行員の軍隊における訓練体系は非常に大きな程度上彼らの訓練水準を決定する。アメリカは濃厚な銃器文化を持つ国であり、アメリカの青少年は大部分がもし合法的に銃を持てなくても、合法的に銃器の射撃訓練が行え、小さい頃から比較的堅実な射撃水準をなしている。また、米軍飛行部隊の中で、小火器設計技能はそれぞれの飛行員が掌握することが必須のものである(頑住吉注:設計?)。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「第二次世界大戦の時期に米軍が普遍的に採用したのはスタンディング、無依託、腰に手を当てる形式の設計方式だった」 ああ、こんな用法見たことないですけど「設計」は射撃姿勢のことのようですな。)

射撃姿勢は同様にある軍隊の小火器の使用に対する理解を反映している。第二次世界大戦の時期に米軍が普遍的に採用したのはスタンディング、無依託、腰に手を当てる形式の設計方式だった。この種の射撃方式のメリットは正確射撃ができることで、このため今日まで依然オリンピック射撃スポーツ員の標準射撃姿勢である。だがこの種の射撃姿勢の誕生は自動火器が普遍的に装備されていなかった年代のことであり、人々は普遍的に射撃精度を追求して銃器の火力不足を補っていた。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「スタンディング無依託の射撃方式がもたらす発射速度が遅い、身体の暴露面積が大きいという問題は非常に突出している」)

第二次世界大戦後、自動火器は世界中でとっくに普及し、テロ分子さえ手に持っているのは全て自動火器であり、この種の状況下でスタンディング無依託の射撃方式がもたらす発射速度が遅い、身体の暴露面積が大きいという問題は非常に突出する。そこで西側の軍警察部門は率先して戦術射撃姿勢を採用し、例えばウェーバースタンスである。この射撃方式は両手で銃を持っての射撃を採用し、自動火器の火力が猛烈な優勢を発揮でき、両手で銃を持つ安定性と結合し、自動火器に良好な照準性と強大な火力を賦与している。何年か前、北京、上海、広州など第一線の都市の警察部門は西側の戦術射撃専門家を招聘して戦術射撃要領の教授を開始しており、ここ何年かこの種の戦術射撃技巧は全国の警務部門に普及し始めている。振り返って解放軍はと見ると、飛行員も海兵隊も、依然古いスタンディング無依託射撃姿勢方式を採用しており、古い観念はある軍隊の発展を制限するだろうと言わざるを得ない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「単に飛行員が自衛拳銃を装備しただけでは充分にはほど遠い」)

近年来中国と周辺の国や地域との領土争いは不断にエスカレートし、誰も戦争が我々の頭上に降ってこないとあえて断定しない。この種の状況下で、我々は解放軍飛行部隊の飛行員たちのために自衛武器を配備することを切迫して必要とする。だが武器装備の装備は重大事に関わり、古い観念、入り組んで複雑な部門利益は往々にして我々を換装時に回り道させる。その他の国を参照すると、我々は単に飛行員のために自衛拳銃を装備しただけでは充分にはほど遠い。現在我々には飛行員のためにより良くより強大な自衛武器を提供する能力がある。このため筆者は不断に換装し、試し、装備から外すよりも、直接部門の利益を放棄し、先進国の先進的な経験を参考にし、一気に飛行員のために十分強大な自衛武器を配備した方がいいと考える。また、米ロなどの国の実践経験も我々に単刀直入に我々に教える。敵の背後に落ちた飛行員がもし遅れず救助されなかったら、結果は想定に耐え難い。専業の救援部門を建設することは、我が軍の未来の発展の、1つの関心を注ぐに値する事柄である。


 11式拳銃は92式と違ってダブルカアラムではなく、マガジン容量はたった8発、コンパクト化されているので遠距離の命中精度も低いと思われ、92式と同一水準というより明らかに劣るはずです。まあ敵の後方に落下傘降下したらフルサイズのアサルトライフルを持っていても生存は難しく、自衛火器は気休め程度、それよりこの筆者が言うように救援の体制を強化する方が有効でしょう。

 次はアサルトライフル関連ですが原ページにはグロ系の画像があるんでご注意ください。

http://military.china.com/kangzhan70/zhjw/11173869/20160330/22336601.html


中国の95式小銃には問題が非常に多い だが射撃威力はそれにもかかわらずAK47およびM4に比べさらに恐ろしい

最近、外国軍特殊部隊の軍医であるDan Pronkは戦場の一次資料を根拠に「M4に比べAK47に『より命中されたい』」との文章を執筆した。限定された射撃距離内(150〜200m)において、アメリカ製のM4アサルトライフルの人員目標に対する殺傷効果はロシア製AK47小銃に比べやや優っているという。次に真の例を見てみよう。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「M4の銃による損傷効果(上)とAK47がもたらした損傷効果(下)。だが心配するな。画像の2名の兵士にはいずれも生命の危険はない。」)

この2枚の画像の射撃距離はいずれも150〜200mである。AKの弾丸は負傷者の左の臀部上から進入し、しかる後に左大腿部上部から飛び出し、軟組織を貫通しただけで骨の損傷は決してもたらさなかった。一方M4の弾丸がもたらした損傷はずっと恐ろしく、弾丸は右の臀部下方から進入し、かつ右側大腿部に巨大な銃創をもたらしている。X線写真は、弾片が大腿骨を貫通しかつ完全に破砕していることをはっきり示している。破砕された骨は筋肉組織に刺さって入り、かつ主要な傷を構成している。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:M4の銃創のX線写真」)

M4小銃が使用する5.56mm弾はAK47の7.62mmx39に比べより小さく精巧で、速度もより速い。この弾は人体組織への命中後より速い速度をもって回転する。回転の過程の中で、弾頭の温度の突然の低下および弾をハサミで切るような力により弾頭の解体がもたらされ、若干の破片に別れる。こうした破片はより多くの不規則な小弾頭となり、したがって人体に対し非常に大きな傷害をもたらす。一方AK47の弾はより重く、速度もより遅く、貫通性はより良いが、小弾片を容易に形成しない。このため実戦の中で、AK47の射撃が人体にもたらすのは多くが大口径貫通銃創である。

ここまで見て、人々は「AKは人をひどく傷つけるが、M4は致命的だ」と感慨するかもしれない。だが私が付け加えたいのは「もし95式アサルトライフルと遭遇したら、両者とも完敗だ」である。これは絶対に筆者の大法螺ではない。ゆっくり説明するので聞いてほしい。95式小銃が使用する弾薬は中国特有の5.8mm弾薬である。この弾薬の真の射撃効果は一体どうなのか? 世界で主流のAKやM4と一体どんな差異があるのだろうか?

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:95-1式小銃」)

まず我々の95式アサルトライフルを見てみよう。95式小銃が採用する弾薬は中国が自主研究開発した87式5.8mm小口径弾薬である。95式アサルトライフルは出現後すぐに嫌というほど論争対象になった。各種の突っ込みも連続した。ボルトストップがない、プラスチック部品が容易に擦れて白くなる、照準線が高すぎる、人間工学に符合していない等々である。新式の95-1式小銃は上述の問題を非常に大きな程度で改善したが、非常に多くのネット仲間は依然として認めず、甚だしきに至っては95銃器ファミリーは失敗した制式小銃だと考えている。こうした暴露された問題には筆者も同意する。だが95式小銃に1つも良い所がないと考えるなら、いささか実際に合っていない。

銃器自体の設計の上から語ろう。95式小銃が参考にしたのはイスラエルの「タボール」アサルトライフルであり、、フランスのFAMASアサルトライフルも同様にブルパップ設計である。このようにすると95小銃の全体寸法をより短く、より携帯に便利にさせる。だがバレルの長さは決して短縮されず、このため弾丸の射程および等距離上での貫通能力はM4やAK47に劣らない。

周知のように、小口径弾薬の殺傷威力は弾丸の貫通力によって決まる。しかもこのためにはまた主に目標命中時の弾丸の飛行速度、および弾頭の人体組織進入後の回転速度を見る必要がある。弾頭の飛行速度が高いほど、貫通能力は大きくなる。以前のある軍の試験は95式アサルトライフルが使用する87式5.8mm小口径弾薬が各種属性の上でAK47の7.62mm弾薬に全く劣らないことを有効に証明した(国産の56式普通弾を例にした。56式普通弾はAK47が採用する7.62mmx39弾薬のコピー生産品である)。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「画像:87式5.8mm普通弾(左)と56式7.62mm普通弾(右)の比較」です。)

試験は、95式小銃が採用する5.8mmx42が100mの距離で厚さ8〜10mmの普通鋼板を貫通できることを証明している。一方56式普通弾は6〜8mmの普通鋼板しか貫通できない。同様に30立方cm(頑住吉注:そんなに小さいはずなく、たぶん30cmx30cmx30cmでしょう)の石鹸の塊に対し行った模擬人体筋肉組織射撃で、56式普通弾の出口は87式5.8mm弾に比べ40%小さかった。あらゆるこうしたことは87式5.8mm弾は56式普通弾の貫通力に比べより強く、殺傷効果が顕著であることを説明している。また、87式5.8mm普通弾の初速は960m/sにも達し、このため弾道がよりフラットで、中、短距離射撃がより正確である。例えば人間の頭の目標に対する直射距離は、87式5.8mm弾が400m、一方56式普通弾は300mで、このことは射撃効果も向上させている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「画像:(上)石鹸による試験の出口の比較。左から右にそれぞれ5.45×39m、5.56×45mm、5.8×42mm (下)石鹸により試験の空洞の比較。左から右にそれぞれ5.8×42mm、5.56×45mm、5.45×39mm」 キャプション間違ってませんかね。)

これにより見ると、95式小銃が採用する87式5.8mm弾の貫通能力はAK47に比べより強く、弾丸の目標命中後の人体組織に対する損傷効果もM4に劣らない! 外国軍の軍医は「M4に比べAK47に『より命中されたい』」と言うが、筆者はむしろ「ゆめゆめ95式の命中を受けるな」と言いたい。

だが5.8mm弾は決して「天下第一」ではなく、いくつかの欠点があり我々の正視を必要とする。例えば、採用する弾薬内の火薬燃焼が不完全で、レギュレーターやピストンの取り出し困難をもたらす。そして火薬の残渣が銃のガス導入穴をふさぎ、信頼性の高い使用に隠れたリスクを残す。このことは中国の軍事工業が以後各種各様の改良を行うことを必要とする。


 一時5.56mmx45の威力不足が問題になりましたが、一応終息したと見ていいんでしょうか。5.8mmx42の実際の効果も、中国の平和維持部隊その他の実戦経験が増えると共に否応なく明らかになっていくでしょう。
















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