中国、強襲揚陸艦も量産?

 そういう情報はずっとありましたが。

http://military.china.com/important/11132797/20170503/30482874_all.html#page_2


中国の新世代大型強襲揚陸艦が明るみに 30機のヘリを搭載できる

我が国初の国産空母の進水に続き、もう1つの中国海軍に関する情報が内外メディアが関心を注ぐ焦点となっている。アメリカの「国家利益」ウェブサイトの報道によれば、中国初の強襲揚陸艦である075型が2020年に完成し、その規模はアメリカ最大の「ワスプ」級強襲揚陸艦と同等で、このことは中国がヘリの使用方面でアメリカに比肩する助けになる。海軍軍事専門家の李傑は先日科技日報記者のインタビューを受けた時、我が国が新世代大型強襲揚陸艦を建造中なことを好意的に見たが、この艦艇が搭載する艦載機と実際の作戦能力はまだ検証が待たれる、と考えた。

より多くのヘリが発着できる

オリジナルの071型の主要な位置付けはドック上陸艦


李傑は記者に次のように教えた。強襲揚陸艦は又の名を水陸両用航空突撃艦と言う。いわゆる水陸両用というのはそれが直通式甲板と大型機格納庫を持ち、数が比較的多いヘリや垂直離着陸実戦機が発着できるからで、さらに大多数はドックを配備し、ホバークラフト上陸艇が停められる。ひとたびこのようになるや、もう同時に空中と水上の上陸行動が発起できる。

理解されているところによれば、冷戦後の何度かの局地戦争の中で、強襲揚陸艦は前線に配備され、大規模に編成されて輸送兵力と装備を搭載して作戦海区に装備され、上陸作戦実施など行動方面で非常に大きな作用を発揮した。

李傑は、わが国の海軍の現有の4隻の071型水陸両用ドック上陸艦である昆侖山艦、井岡山艦、長白山艦そして沂蒙山艦は、概念の上でアメリカの「サンアントニオ」級ドック輸送艦と似ており、排水量は約2万トン、7、800人の海兵隊および相応の装備と上陸搭載具を輸送でき、これにはホバークラフト上陸艇、20両の装甲車と4機のヘリが含まれる、と指摘する。言い換えれば、071の位置付けはまだ主にドック輸送艦で、ヘリの垂直離着陸能力は非常に限られている。

中国が建造中の075型強襲揚陸艦は全長250m、全幅約30m、直通甲板を採用し、30機のヘリが搭載でき、同時に4機のヘリが発着できる。それはさらに広いドック船室を持ち、各種類型の上陸搭載具や水陸両用車両の投入に用い、中国海軍の力量投射能力を顕著に向上させることができる。

強襲揚陸艦は排水量もドック上陸艦に比べより大きい。アメリカの強襲揚陸艦の排水量はいずれもおよそ4万トン以上で、その他の国が建造する強襲揚陸艦の排水量は多くが2万トン前後である。我が国の071級ドック輸送艦の排水量は約2万トンで、建造中の075型強襲揚陸艦は、満載排水量が約4万トンで、フランス、日本、オーストラリアの強襲揚陸艦を超越しており、アメリカのすぐ次である。

以上の優勢に基づき、強襲揚陸艦が担える作戦任務はより多様化し、特に垂直攻撃および上陸能力はドック上陸艦に比べ非常に大きな向上があった。例えば島礁作戦を執行する時、強襲揚陸艦の発揮する作用はドック上陸艦に比べより大きい。また、このタイプの艦はさらに空母艦隊とコンビネーションでき、遠海作戦の中で重要な作用を発揮する。

作戦能力は艦載機によって決まる

排水量は「ワスプ」級に近いが、作戦能力には依然隔たりがある


香港の「南華朝刊」はマカオの軍事ウォッチャーである黄東の分析を引用し、建造中の075型強襲揚陸艦は、その規模はアメリカ最大の「ワスプ」級強襲揚陸艦と同等で、このことは中国がヘリの使用方面でアメリカに比肩する助けになる、とする。

「中国にはこんなに多くの大型戦闘艦があり、これには071型水陸両用艦船と2隻の空母が含まれるが、その垂直離着陸能力は依然限られている。何故なら最大型のヘリ母艦が欠乏しているからだ。075型艦船の進水は中国海軍をアメリカ海軍に続く世界第2番目に大きい海軍とならせることになる。」と黄東は語る。

これに対し李傑は、075型強襲揚陸艦はトン数の上ではアメリカの「ワスプ」級強襲揚陸艦と同等だが、実際の作戦能力の上ではまだ隔たりがあり、最も主要にはアメリカの「ワスプ」級強襲揚陸艦が短距離/垂直離着陸固定翼機、ティルトローター機、大型輸送ヘリを搭載していることに体現される、と考える。

理解されているところによれば、アメリカの現有の強襲揚陸艦が搭載する艦載機は主にヘリ、AV-8B短距離離着陸機とMV-22ティルトローター機で、主に水陸両用作戦の中で上陸部隊のために空中の支援を提供するのと、「垂直上陸」を組織する投入プラットフォームである。

アメリカの「国家利益」の報道は、アメリカの同類型の軍艦に比べ、075型は固定翼機を発着を支持する能力を持たない、とする。原因は、中国にはAV-8BあるいはF-35Bに似たような短距離離陸/垂直降着実戦機がないことにある。だが、2011年のまだ実証を得ていない報道は、我が国はすでにこの種の実戦機の研究開発を開始した、としていた。

李傑は、075型強襲揚陸艦は当初設計上主により多くのヘリの搭載を考慮し、AV-8BあるいはF-35Bといったような短距離離陸/垂直降着実戦機の搭載は決して考慮されていない、と指摘する。このため現在見たところ、まだ固定翼機の発着はあり得ない。だが発展過程の中で将来的にこの種の飛行機を搭載する可能性は排除されない。

また理解されているところによれば、アメリカが建造中のアメリカ級強襲揚陸艦は通常模式下で6〜10機のF-35B、12機のMV-22、4機のCH-53K大型輸送ヘリ、8機のAH-1Z(あるいは4機のAH-1Zおよび3機のUH-1Y)および2機のMH-60特戦ヘリを搭載し、数は40機に近づく。もし制海模式で、全部F-35B垂直/短距離離着陸戦闘機を搭載すれば、25機のF-35Bが搭載でき、この数は一般の中型空母と大体同等である。

空母とは位置付けが異なる

空母完成と同時に強襲揚陸艦を建造するのは情理にかなっている


強襲揚陸艦はヘリ空母から発展し、排水量はスーパー空母のすぐ次で、このためスーパー空母をまだ持っていない国、あるいは空母を配置していない艦隊の中で、強襲揚陸艦は往々にして艦隊の旗艦となる。以前、強襲揚陸艦は空母に充当できる、とするメディアの報道もあった。ならば、我が国の第2隻目の空母はすでに進水し、第3隻目の空母も建造中だが、何故さらに強襲揚陸艦を建造するのだろうか?

李傑は次のように指摘する。この2種の軍艦の位置付けは全く異なる。具体的な作戦任務の上で、空母は全艦隊が陸上基地航空兵の作戦半径を超えた遠海で空中の援護を提供し、戦区の制空権を奪取するのを担当する。一方強襲揚陸艦は主に上陸作戦を執行し、搭載するヘリを運用して空中支援あるいは垂直上陸を行う。しかも強襲揚陸艦は海兵隊を搭載するため、戦闘力の海から陸への投入が実現できる。比較すると、強襲揚陸艦が未来の海上の局地衝突の中で果たす作用は空母に比べより柔軟で、効果はより顕著で、しかも強襲揚陸艦を動員することが人に与える感覚も空母を動員するほどデリケートではなく、このため強襲揚陸艦の作用は空母では取って代わることができない。ひとたびこうなるや、空母建造と同時に強襲揚陸艦を建造するのも理の当然である。

現在アメリカ、イギリス、フランス、オーストラリア、韓国、日本、エジプトなど10近い国が20隻あまりの強襲揚陸艦を装備している。このうちアメリカが持つ強襲揚陸艦の数は最多で、11隻に達する。建造中のアメリカ級強襲揚陸艦の排水量は5万トンに達し、すでにフランスの「ドゴール」号中型空母の排水量を超えている。フランスのミストラル級強襲揚陸艦も非常に先進的で、排水量は2.15万トンで、16機のNH-90ヘリあるいはタイガー式攻撃ヘリ、70両の水陸両用作戦車両と900名の海兵隊が搭載輸送できる。

比較すると、わが国の海軍は水陸両用作戦艦艇方面が依然比較的薄弱で、歴史的欠落が比較的多く、現在我が国は海洋権益の維持保護の戦略的需要に直面しており、水陸両用艦艇に対し現実の需要があり、このため強襲揚陸艦の建造は情理にかなっている。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「我が国の強襲揚陸艦である075型の想像図」)


 何隻くらい作ろうとしているのかには触れられていませんが、日本のヘリ空母より多くなるのは間違いないでしょう。















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