ロシア、中国がモスクワ航空展で軍用機を宣伝するのを許さず

 殲ー10の飛行デモンストレーションは行うのに、ロシア製品の無断コピー以外の軍用機の宣伝も不可らしいです。

http://military.china.com/news2/569/20130828/18019991.html


モスクワ航空展、ロシア航空企業の受注を大幅に増加させる 初日で800億ルーブル分の契約を締結

外界が期待して久しかった第11回モスクワ国際航空展が27日モスクワ近郊のジューコフスキーで正式に開幕した。ロシア首相メドヴェージェフは自ら開幕式に出席し、各種のロシアが製造した飛行機も順番に飛び立ち、ロシアの元空軍司令はさらに大きな声でロシアが研究開発した最新の実戦機を激励した。一切は全てこの航空大国の「壮大な志、依然あり」を見せつけている。

多くのロシア・中国合同プロジェクトが披露される

タス通信ネットは27日、航空展組織委員会は、今回の航空展は参加人数から言っても空前で、277の外国企業を含む全部で1,000余りの企業と会社が航空展に自らの製品を展示している、と明らかにする。ロシアの専門家は、今回の航空展はロシア航空企業の受注を大幅に増加させることになり、100億アメリカドルに達する見込みであるとする。モスクワ航空展第1日目、ロシア国防省はもう連合航空製造社と価格800億ルーブルの飛行機維持修理サービス契約を締結したと宣言し、これは航空展で締結される最大の契約の1つで、ロシア軍実戦機や輸送機の作戦能力と性能を大幅に向上させることになる。ロシアの「導報」は27日、中国市場進出のためロシアが研究開発した「スホーイスーパー100」旅客機のいくつかの部品は中国で組み立てられることになり、関係の協議はモスクワ航空展の期間に成立するかもしれない、と明らかにした。

メドヴェージェフは航空業大会での発言の中で、ロシア航空飛行機製造会社と中国飛行機会社はワイドボディーの旅客機を合同で生産し、かつ新たな複合材料を応用することを計画しているところだ、とした。その後、メドヴェージェフは国防大臣ショイグおよび軍事工業領域を主管する副首相ロゴージンの同行の下に航空展を視察した。ロシア航空宇宙局のブースの前で、彼はさらに国際宇宙ステーションにいるロシアの宇宙飛行士と現場で宇宙・地上の対話を行った。8月27日から9月1日の航空展終了まで、あらゆる航空展見学者はここで宇宙ステーション上の宇宙飛行士と直接対話し、自分の興味のある問題を提示し、宇宙飛行士に答えさせることができる、とされる(頑住吉注:宇宙飛行士もしんどそうですな)。

(頑住吉注:これより2日目)

第1日目、ロシア機が飛行デモンストレーションを支配

飛行デモンストレーションはこれまでずっと航空展の最も人を引きつける出し物である。ロシア航空展第1日目の空は、ほとんどロシア機によって完全に支配された。まずKa-226とミルー17Bヘリがロシア国旗を搭載してジューコフスキーの上空を通過し、その後は4機のミルー28ヘリの飛行デモンストレーションだった。その後ミグー35、ミグー29戦闘機、Yak-130練習機、およびイリューシンー76、ツポレフ-204、ツポレフ-214、「スホーイスーパー100」などの大型機が相次いで飛び立ち、T-50戦闘機、「ロシアの勇士」および「雨燕」飛行デモンストレーション隊がフィナーレとしてヘビー級の役割で最後に登場した。タス通信社は27日、3機のT-50第5世代戦闘機の複数機集合での飛行デモンストレーションも初で、前回の航空展では1機のT-50が出動しただけだった、とした。試験飛行員ボゲダンはさらに単独で1機のT-50を操縦してロシアが全力で作り上げたこの第5世代戦闘機のずば抜けた低空性能を思う存分デモンストレーションした。

今回の航空展で最も人の注意を引く中国の要素である「八一」飛行デモンストレーション隊は8月30日から9月1日まで、すなわち航空展の一般公開日の期間に3回の飛行デモンストレーションを行うことになる。「八一」飛行デモンストレーション隊は3セットのデモンストレーション方案を準備しているとされ、これには2機の正面からの交差、鏡面畳加(頑住吉注:検索しても無数に引用された同一の文章くらいしかヒットせず意味不明です)などスリリングな動作が含まれ、毎回どの飛行方案を実施するかは当日の天候条件を根拠に決定する必要がある。今回の航空デモンストレーションの規模は拡大され、中国、スウェーデン、チェコ、ラトビア、フランスなど各国のデモンストレーション隊が難度最大の飛行動作をデモンストレーションすることになる、とされる。

今回の航空展で、中国の展示参加団体は軍用機の模型や資料を携帯しておらず、「民間用航空製品の独立国家共同体市場開拓」をテーマに、中国の民間機製品を突出して展示する。展示区の最も人目を引く場所には「新舟-60」および「新舟-600」支線旅客機の模型が置かれている。「グローバル時報」記者の理解によれば、今回中国サイドが軍用機の模型と資料を携帯しなかったのは、事前にロシアサイドと成立させた協議が、軍用機の資料を携帯して展示に参加することを許さなかったからである。

ロシアの専門家、T-50の優劣で論争

T-50の人の目を奪う飛行デモンストレーションはロシア各界のこれに関する論争を刺激して引き起こしている。ロシア空軍元総司令ジェイニェキンは、T-50のパフォーマンスは、この機の機動性がアメリカのF-22およびF-35戦闘機に比べ、より実戦における優勢を備えていることを証明した、とした。彼は、戦闘機の優劣を体現するのは戦闘機の理論あるいは宣伝上のデータではなく、実戦であると考える。新型戦闘機にとって、高い機動性は不可欠であり、何故なら空戦は遠距離空対空ミサイルの打撃にのみ体現されるのではなく、さらに近距離格闘にも体現されるからだ、と考える。ステルス性に関して彼は、完全に発見されない飛行機を作るのは不可能だ、とする。T-50は飛行速度がF-22より速いだけでなく、さらに各種の高難度動作を完成させることができる。

一方世界武器貿易分析センターの主任レンケロテチェンコは、T-50はソ連解体後ロシアが研究開発、生産した最も出色の戦闘機であるが、アメリカの第5世代戦闘機F-22は10年前にもう部隊に装備されており、一方ロシアはやっと第5世代戦闘機の生産を開始したところで、すでにはるかにアメリカに立ち後れている、とする。


 短い文章ですけどいろいろ注目点があります。

 まずプーチンは少なくとも初日には姿を見せなかったようですね。

 次に「初日で800億ルーブル分の契約を締結」と言ってますけどこれはロシア国防省とたぶんそれと関係の深いロシア企業との契約締結であって別にこのタイミングを選ぶ必然性はなく、「にぎやかし」、「景気づけ」のようなものではないでしょうか。

 そして中国の軍用機の宣伝を許さない件ですが、中国が「それなら参加しねえよ」と言えないところに力関係が表れている気がします。

 最後にT-50に関する「論争」ですが、引用されている内容だけからすればジェイニェキンとレンケロテチェンコの主張は全く矛盾なく相互に成立可能で(第5世代機の登場はアメリカよりはるかに遅れたが、その分F-22を超えるものになっている)、論争として成立していない気がします。















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