ランヤードリング

 ランヤードリングはプラキャスト製では強度が不足することが多いです。9mm機関けん銃では、前のリングはヒートンを鋳込んだプラキャスト、後ろはホワイトメタルにしましたし、モーゼルC78は既製品のアルミ製リング、、LP42は既製品のステンレス製Dリングを使いました。どちらもずばり同じサイズ、形ではないですが、丈夫で安く、さほど違和感のないものが手に入る場合はなるべくその方がいいと思っています。
 ところが、九四式のランヤードリングは台形のエッジを丸めたような形で、こういう既製品はみつかりません。アルミの針金を曲げてみたのですが、きれいな形になりにくく、手間もかかりすぎます。考えた末、直径2mmのハンダ線を簡単な治具を使って曲げることを思いつきました。

ハンダ
こんなハンダ線を適当な長さに切って、

曲げ加工1
治具というのもおこがましい簡単なABS製の治具にはさんで曲げます。

曲げ加工2
さらに台形の底部を内側に曲げます。

治具
治具から外してできあがりです。

 この治具でアルミの針金を曲げようとしましたが、アルミでも固すぎてうまくいきませんでした。ハンダは非常にやわらかくて棒状のときは指先でくにゃくにゃ曲がってしまいますが、この台形の底部を接着して固定してやればけっこうしっかりします。

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