近い将来大陸の台湾に対する武力行使はあるか

 トランプが何をするのかわからないところが不安ですが。

http://news.ifeng.com/a/20161230/50503403_0.shtml


専門家:蔡英文がもしこの過ちを犯したら大陸はあるいは武力行使するか!

最近、オバマは新年度国防授権法に署名し、この法案は初めて明確にアメリカと台湾の高級軍事交流の章を含めた。このことは、台湾軍の最高レベルが将来ペンタゴン入りすることが間近になったことを意味し、兵器購入をよりスムーズにさせるだけでなく、台湾にはさらに新型武器を勝ち取るチャンスがある。これと同時に大陸初の空母である遼寧艦が遠海で初お目見えし、かつ第一列島線を突破し、各界、特に台湾軍の密接な関心を引き起こした。台湾海の客観情勢は日増しにヒートアップし、2017年のブラックスワン(頑住吉注:予測不可能みたいな意味らしいです)事件となるのだろうか?

今期の「震海聴風録」はこの事件をめぐって討論を展開した。オバマがこの法案に署名した目的はどこにあるのか? 大陸の強気の反応にはどんな考慮があるのか? 両岸情勢は不断にエスカレートし、あるいは一戦あるのか?

1、オバマが情勢を騒がす目的はどこにある?

大統領オバマの任期残すところ最後のただ1ヶ月を見守ると、それにもかかわらず離任の際に存在感を示しているが、この一手に出た目的はどこにあるのか?

台湾陸軍元「副総司令」の呉斯懐は、これはオバマの8年間のまとめであり、トランプ就任前になすかけひきの動作でもある、と考える。

中国国際問題研究院アメリカ研究所所長の滕建群は、オバマのこの動作には、外交的遺産を留保する考慮がある、と考える。オバマ政権担当8年、アメリカ国内はオバマが対台湾問題の上で過度に軟弱で、アジア太平洋地域のほとんどあらゆる国が揃ってもはやアメリカを尊重せず、オバマを軽視する結果をもたらしたと考えている。このためこの比較的強気な決議をなし、彼がまだ中国との対決を強化することを希望しているのをはっきり示した。また、オバマがこのようにすることにはトランプに一連の既定路線を設ける考慮もある。

オバマが法案に署名するや、台湾の一部の人は喝采したが、台湾にとって、オバマのこの一手は本当に良いことなのだろうか?

呉斯懐はこれに対し自分なりの憂慮を表明し、何故なら現在蔡英文当局と大陸は基本的に冷凍期に入っており、トランプは何日か前さらに「一つの中国政策」を道具に、中国と勝負する条件としており、こんなにデリケートな時にオバマ政権はさらに台湾とアメリカの軍事交流のレベルを引き上げ、また兵器販売に提供可能な額を拡大したが、実は台湾にとって必ずしも良いこととは言えない。呉斯懐は、自分が最も憂慮するのは両岸の現在のネットポピュリズムが、全く節度なく口論していることで、これはおそらく最も掌握および予測し難いブラックスワンだろう、と言及する。

2、大陸の強気の反応はどんな種類の考慮から出ているのか?

アメリカが不断に情勢を騒がすのに直面し、大陸方面の反応も比較的強気である。最近、遼寧艦空母艦隊が第一列島線を突破して遠海訓練を展開し、台湾をめぐって一周した。少し前、解放軍実戦機も台湾をめぐって遠海訓練を行った。過去1ヶ月来合計で、解放軍の軍用機や軍艦は、相次いで台湾を三周している。

大陸の頻繁な軍事行動の戦略的考慮は何か、台湾は次の一歩でいかに反応するか?

滕建群は、こうした活動はいずれも正常な行動に属す、とする。2015年に発表された国防白書の中には明確に空軍は空と宇宙一体、攻防兼備の必要があり、海軍は近海防御、遠海航路護衛を必要とすると提示しており、こうした全ては近海の活動を超越する必要がある。当然、解放軍のこうした行為は関係方面に与えるシグナルでもあり、それは領土主権方面で譲歩しないというものに他ならない。

台湾出身の呉斯懐は次のように言及した。台湾方面はすでに、大陸のこうした行動は増加するだけで減少しないだろうし、しかも定例的性質の遠海訓練総合行動に変わると事前判断しており、このため台湾も非常に慎重に対応措置をする。台湾は現在遼寧艦のそれぞれの行程に対し全て遅れずニュース発表しているが、これには2つの目的がある。1つ目は大陸に、我々にはそれを見る能力があるのだと知らせること、もう1つの目的は台湾民衆に、皆焦ってはいけない、我々は全て見ることができるのだ、と教えることである。

客観的に台湾海情勢はヒートアップしつつあるが、双方のこうした小さなシグナルはより大きな衝突をもたらすのか否か?

滕建群は、軍隊には実は2種の使命があり、第1は真に交戦、発砲を行うことで、これは最後の選択である。もう1つは、軍艦には威嚇能力があるということに他ならない。大陸のこうした行動は、台湾島内の分裂の道を行くことを企図する人を、この種の能力を見せつけることによって威嚇し、戦をもって戦を止めることなのである。

呉斯懐は蔡英文当局に特別に慎重に注意深くする必要があるとも呼びかける。何故なら軍事行動、武装行動は政治の延伸だからである。台湾では現在非常に多くの勢力が揃って、再三蔡英文当局に、奇策に出るな、再度全く疑いのない文化上の「台湾独立」、教育上の「台湾独立」をやるなと呼びかけており、両岸が平和で相互にゆっくりと融合する方向に進める、これは両岸人民が共通に追求する事柄である。もしこうした軍事行動がどんどん多くなったら、意図せず戦闘になる確率は高まるだろう。

3、台湾海にはあるいは一戦があるか?

不断にヒートアップする台湾海関係に直面し、最近2つの情報は非常に多くの人の関心を引き起こした。一方において解放軍中将の王光将軍は、今後4年で台湾海には必ず一戦があり、大陸はきっと100時間以内に台湾を手にする、と考えた。また台湾の元「立法委員」邱毅氏は、今後何年かで台湾海には必ず一戦がある、と考えた。ならば、戦争の暗雲は両岸の上空に垂れこめ始めるのだろうか?

呉斯懐はこれに対し非常に憂慮する。彼は語る。現在非常に多くの人は戦争の本質を誤解しており、それを軍事の議題の上に集中させ、例えば武器装備の数、性能、引き起こされる可能性のある軍事行動にであるが、戦争とは実は国力全体の動員であり、政治経済などの方面全てを考慮する必要がある。両岸の平和こそあらゆる中国人の最大公約数で、打破されるべきではない。呉斯懐はさらに、台湾は大陸とアメリカの対抗戦略の将棋盤上の1つの駒となってはならず、もし駒がうまく役割を演じず、ひとたび過度にバランスが失われたら、アメリカの戦略の捨て子となる可能性が高い、と強調する。

滕建群は考える。軍事は最後の手段であり、「台湾独立」を抑止するのに、大陸の手段は非常に多く、「台湾独立」の趨勢を制圧することに対し自信がある。例えば国際空間の上で、大陸の圧力は台湾にいくつかの国際組織の活動への進入を非常に難しくさせており、さらには最近の台湾の「国交ある国」の雪崩現象がある。

武力行使が最後の最低ラインである以上、どういった行為が譲れない最低ラインに触れ、大陸の武力行使をもたらすのだろうか?

滕建群は言及する。蔡英文がもしある過ちを犯したら、大陸の武力行使をもたらすだろう。それは大平島問題の上で、もし蔡英文が大平島をアメリカに譲る、あるいは米軍を進駐させたら、絶対に武力行使する必要があるということに他ならない。何故なら領土主権の維持保護は解放軍の任務であり、しかも最近の一定の時間、解放軍にはこの方面の準備もあるからである。

2016年はまもなく歴史となり、2017年、台湾海情勢はいかに発展するのだろうか? まさに前述したように、両岸の平和こそあらゆる中国人の最大公約数であり、両岸関係が平和的に発展し得ることを希望する。


 ネットの普及や所得、教育水準の向上と共に中国当局が民衆を抑えられなくなり、ゆっくりとでも民主化に進み、台湾と別の体制でいる必然性がなくなって自然に統一する、というのが理想だと思うんですが、今のところそういう兆しは全く見られないようですね。













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