「外国メディアが中国の兵器のレベルを語る」関連2題

 まず「ロシアメディアが語る」体裁の記事です。

http://military.china.com/news/568/20150527/19750974.html


ロシアメディア:中国軍の近代化はロシアの武器から離れ難い 例えば高性能エンジン

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションは本文の一部を切り取ったものなので省略します。)

ロシア衛星ニュースモスクワ5月26日電 ロシアの地縁政治問題科学院の院長であるシフコフは、中国の新たな軍事学説はその国防政策の重点方向を完全に変え、その海軍が世界の海に向かい、空軍が行動範囲を開拓展開することを許すだけでなく、核による威嚇の新たな要素を建立することもできる、と考える。

中国政府は26日「中国の新軍事戦略」白書を発表し、中国人民解放軍の戦略任務を開拓展開し、「徐々に近海防御型から近海防御と遠海護衛型の結合に向けてのモデルチェンジを実現し」、「国土防空型から攻防兼備型に向けてモデルチェンジし」、「中、遠距離正確打撃能力」を向上させることを計画している。

中国の大陸間弾道ミサイルはアメリカを直撃し得る

シフコフは、中国はそのロケット部隊と砲兵の任務を更新しており、このことは中国の大陸間弾道ミサイル戦力発展の決意を事実確認しており、アメリカに対しても脅威を構成し得る、と考える。

シフコフは強調し、これまで中国は軍事学説の中で主に5,000km以内の射程に重点を置いていた、と語る。彼は、ロシアと中国との地中海における合同演習は、近海から遠海に向かう中国の海軍政策の今後の発展に対し非常に大きな影響を与える、と考える。

シフコフは次のように語る。「中国が積極的に海軍戦力をその他の地域に投入することを計画していることはごくはっきりしている。中国とロシアが地中海で合同演習を行った一件もここで一定の作用を発揮した。」

彼は付け加え、実践の中で中国の新たな海軍戦略は中国艦隊が近い時期に間もなく世界の海で積極的な活動を展開することを意味している、と語る。

空中の優勢

シフコフは、規模が世界の前列にいる中国空軍はまさに攻撃行動を展開できるため準備をしており、一方においてはロシアから航空設備を購入し、一方においては現有の飛行機を改造している、と考える。

彼は、「中国は積極的な攻撃性の空中行動を展開する計画である。これまでの重点は全て本土の防御に置かれていたのであるが。中国の戦闘機の数には極めて見るべきものがあり、約5千機に達する。世界にこのような数の戦闘機を持ついかなる他の国もなく、アメリカでもそうである。」と語る。

だが彼は、こうではあるが、中国空軍の打撃能力は決してあまりにも強いものではないと考える。彼は、この問題の克服のため、中国は遠距離戦闘機を急いで開発しており、例えばロシアのスホーイー27やスホーイー30で、自ら研究開発も行っている、とする。

シフコフは、「中国は遠距離巡航ミサイルを発射できる飛行機を製造しつつある。例えば中国空軍で就役するツポレフ-16(頑住吉注:轟ー6)で、射程が1,500km以内の巡航ミサイル発射のために改造するのだ。」と語る。

彼は、こうなれば中国は本土の境界から400〜500kmの範囲内で有効な空中打撃を行える能力を獲得することができる、と語る。

ロシアの武器は中国を鬼に金棒にさせる

シフコフは、中国がその指導者が軍のために設立した目標を完成させたければ、迅速に軍隊の近代化建設を強化することが必須であり、しかもこのことはロシアの武器や軍備と切り離せない、と考える。

シフコフは、「中国軍の任務範囲拡大は、全く疑いなくロシアの軍備購入のために一定の前途の見通しを展開する。何故なら中国には暫時まだ軍隊の実力を迅速に発展させるその他の方法がないからだ」と指摘する。

彼はさらに、中国はまだ高い燃料効率を持つ飛行機のエンジンを持たず、このため遠距離飛行機が製造できない、とする。


 中国はもうすぐロシアから兵器を導入する必要はなくなると思っているようですがね。次は「日本メディアが語る」体裁の記事です。

http://news.china.com/domestic/945/20150531/19770498.html


日本メディア:中国の元級潜水艦はドイツのエンジンを配備 ロシアの消音技術を用いる

日本の外交学者ウェブサイトは5月28日「東西方研究所」の高級研究員であるフランツ スティーブン ガッディの、「なぜ中国の潜水艦戦力は依然立ち後れているのか」という題の文章を発表した。以下のように編集翻訳する。

中国は一連の人の注目を引く通常潜水艦と原潜を装備しつつある。ペンタゴン海軍部情報局の情報によれば、中国人民解放軍海軍水中部隊には5隻の攻撃型原潜、4隻の弾道ミサイル原潜と53隻の攻撃型ディーゼル潜水艦がある。

ペンタゴンはアメリカ議会に提出する中国軍事力発展年度報告の中で、2020年までにこの部隊の規模は69〜78隻の潜水艦にまで拡大する可能性が高い、と推算している。

中国の通常潜水艦の主力には13隻の宋級(039型)攻撃型ディーゼル潜水艦と13隻の元級(039A型)非空気依存推進(AIP)の攻撃型潜水艦が含まれ、これとは別に20隻の元級潜水艦が就役、建造を計画中である。

潜水艦部隊の主要な使命は依然重要な海上交通ラインに沿って水上艦艇に照準を合わせ作戦を行うことである。だがランド社が少し前に発表したあるレポートは、人民解放軍海軍潜水艦隊には対潜作戦と対地攻撃能力方面に弱点が依然存在することをはっきり示している。

この部隊の一大構造的弱点は中国の動力工程、言い換えればこの方面に空白があることであり、原因は中国潜水艦が現在使用する大多数のエンジンは依然輸入技術で、往々にしてライセンスに頼って国産されたものだということである。

「ディフェンスニュース」は今週、最近アメリカ海軍軍事学院は中国海軍戦力研究会議を行い、この問題を詳細に討論した、と報道した。

この時の会議の主宰者で海軍軍事学院教授のアンドルー エリクソンは、人民解放軍海軍の水中戦力は動力工程方面で依然向上が待たれる、と考える。この方面は中国にとって非常に骨が折れると言える。中国は大量の反応炉、効果が高く、耐用性があり、信頼性が高く、かつ騒音が充分に小さい攻撃型潜水艦を製造し得ることを希望している。静音問題は補う方法がない。

ディーゼル・電池潜水艦の騒音は一般に原潜に比べずっと小さい。この功は主に専用に設計された、最大の程度で振動と騒音を減少し、もってソナーによる発見を免れることのできるディーゼルエンジンに帰せられる。例えば、宋級攻撃型潜水艦と元級攻撃型潜水艦はいずれも最も先進的なドイツ製ディーゼルエンジンを配備している。ドイツのフリードリヒスハーフェンエンジンとタービンエンジン連合有限会社が設計した396SE84系列である。

ある経験豊富な潜水艦技術者は、「これらは世界一流の潜水艦用ディーゼルエンジンである」と語る。それぞれの宋級あるいは元級潜水艦はいずれも3台のこのエンジンを配備している。このエンジンは中国国防協力に基づいて1986年(頑住吉注:つまり天安門事件前)から製造を開始したものである。元級潜水艦はさらにロシアの潜水艦の消音技術を融合させ、かつ「スターリング」非空気依存推進技術を装備しているとされる。

エリクソンは次のように語る。「彼らは消音技術を掌握し、必ずしも水面に浮上せずに充電し得ることを希望している。彼らの元級潜水艦は『スターリング』技術の助けを借りてこの目標をすでに実現させている。だが技術は不断に進歩するものである。非空気依存推進について言えば、もし技術を掌握しても、極めて複雑なシステムなのだ。」

中国はさらにリチウムイオン電池を試験中で、この電池のエネルギー密度はずっと高く、より長い潜水時間を実現できる。エリクソンは次のように指摘する。「中国の研究人員は明らかにリチウムイオン電池は通常潜水艦動力の未来であると考えている。彼らはまだこの点を実現していないが、この方向に向け発展しようと決意している。」 エリクソンは、中国は「2020年までに」リチウムイオン電池を「新世代通常潜水艦に装備することを深く検討しているが、まだ一体どのような潜水艦なのかを示す兆しはない。」と語る。

外界は普遍的に、中国の潜水艦技術は依然西側に比べまるまる1世代立ち後れていると考えている。例えば現在熱く議論されている095型攻撃原潜はせいぜい1980年代のNATOの快速攻撃原潜と対等である、と。


 おそらく潤沢な資金を投入して研究開発を進めている中国の潜水艦がいつまでも立ち後れたままでいることを期待するわけにはいかないでしょう。




















戻るボタン