中国のスホーイー35導入関連2題

 相変わらず情報が出るのはロシア側からだけです。

http://military.china.com/news/568/20161125/30051862.html


ロシアの当局者、ロシアサイドは期日通り中国に向けスホーイー35戦闘機を引き渡すことになるだろう、とする

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「ロシア軍が装備するスホーイー35戦闘機」)

ロシア衛星ニュースネット11月23日の情報によれば、ロシアのハバロフスク地方行政長官のウェイヤチェスラフ シェンボートは「衛星」ニュース通信社に向け、中国向けにスホーイー35戦闘機を提供する業務は厳格に進度に照らして行われ、かつ契約に照らし期日通り商品が供給される、とした。

シェンボートは9日、ハバロフスク地方内に位置するアムール河畔共青城飛行機製造工場(スホーイ社の支部)は年末までに中国に向け4機のスホーイー35機を提供する、とした。

今回、シェンボートは中国向けにスホーイー35を提供する問題に関し回答する時、「今日まで、このハバロフスク地方の飛行機製造工場の、軍事技術協力に基づき飛行機を提供する業務は厳格に進度に照らして行われつつあり、契約の規定に照らして期日通り商品が供給され、これには今年と来年が含まれる。私はこれに対し監督を行う。」とした。

この前ある報道は、中ロは2015年に24機のスホーイー35多用途戦闘機を提供する契約を締結した、とした。現在ロシア空軍は48機のスホーイー35機を装備済みだが、今後5年でそれらの数は倍あまりに増加することになる。国外もロシア戦闘機に対し興味を感じている。衛星ニュースネットは、アルジェリア、エジプト、ベネズエラ、ベトナムも潜在的顧客である、とする。


http://military.china.com/important/11132797/20161125/30051258.html


ロシア国防大臣訪中でスホーイー35戦闘機が再度焦点となる 引き渡し過程はかつて何度も反復

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「CG画像:中国の塗装をしたスホーイー35 ネット仲間Lovely.Swiftに感謝」)

【グローバルネット軍事11月25日の報道 グローバル時報記者 郭媛丹 特約記者 章節】 多くの中国の国家および軍隊の指導者が23日北京で相次ぎ、来訪したロシア国防大臣のショイグと会見した。だが、今回の訪中で、外界が最も関心を注ぐのは、彼が参加する中ロ政府間軍事技術協力委員会第21回会議である。双方の談判内容を外界は決して知らない。専門家は、おそらくごく短い会議では非常に具体的な技術的性質の問題には関わらないだろう、とする。専門家は、中ロの軍事技術協力は新たな歴史的時期に入ることになり、一方的に中国がロシアから装備や技術を購入する状態から徐々に、相互に購入し協力して研究開発する状態に移行する、とした。

中ロ、1年で30億アメリカドルの契約を執行

中ロ政府間軍事技術協力委員会第21回会議は明らかにショイグの今回の訪中のメインイベントである。中国国防部の情報によれば、中央軍事委員会装備発展部部長の張又侠および軍事委員会連合参謀部副参謀長の乙暁光も共に会議に参加する。中国国防部ウェブサイトは、許其亮(頑住吉注:中央軍事委員会副主席)はショイグに会見した時、今年は「中ロ善隣友好協力条約」締結15周年および中ロ戦略協力パートナーシップ建立20周年であり、この2大事件はいずれも中ロ関係発展プロセスの中の重要なマイルストーンである、とした。今回の会議の重大な意義を暗示しているようである。

ロシア衛星ニュースネットの報道は、ロシア国防省スポークスマンのカナシェンコフはショイグ訪中前記者に向け、「会議の期間双方は、過去1年の業務につき総括を行い、かつ次の段階の軍事技術協力領域の主要な任務を指摘する計画だ。」とした。一方ロシア国防大臣のショイグ大将は訪中する時、ロシアと中国は1年来金額30億アメリカドルの軍事技術協力領域の契約を執行した、とした。

スホーイー35とS-400が関心の焦点となる

中ロはいずれも今回の会議の具体的内容を明らかにしていないが、最近の中ロのスホーイー35契約に「変化が発生」との噂ゆえに、再度スホーイー35およびS-400というこの2項目の中ロ間の重大兵器契約を外界が関心を注ぐ焦点とさせている。ロシアメディアは、11月19日、ロシア連邦軍事技術協力局の局長であるアレキサンダー フーミンは、中国向けにロシアのスホーイー35戦闘機を引き渡す業務はまだ暫時開始されず、契約の作業はまだ継続中である、とした。一方ハバロフスク地方行政長官のウェイヤチェスラフ シェンボートは23日ロシアメディアに対し、中国向けにスホーイー35戦闘機を提供する業務は厳格に進度に照らして行われ、かつ契約に照らし期日通り商品供給される、とした。この前シェンボートはかつて、年末前に中国に向け4機のスホーイー35機を提供する、とした。

これに対し、中国の航空専門家である王亜男は「グローバル時報」記者に対し、中ロ軍事貿易の重点プロジェクト、しかも技術水準が比較的高いプロジェクトとして、スホーイー35は非公開会議の中である程度の言及があるはずだ、とした。だが、会議の時間から見て、明らかに某1つの具体的なプロジェクトの技術的性質の問題には集中せず、単に「基調を定める」「枠組みを作る」ものである可能性が高い、とする姓名を明らかにされたがらない中国の軍事専門家もいる。

(頑住吉注:これより2ページ目)

王亜男は、スホーイー35の引き渡し過程には非常に多くの反復が出現しているが、これは決してロシアサイドの根本的態度を表しているわけではない、と考える。何故ならスホーイー35は決してロシアの次世代の主戦装備ではなく、地位構造はそれが必然的に輸出機であることを決定づけているからである。ロシアには技術的ディテールが人に知られるという原因のためその輸出を制限する必要はない。もう1人の中国の専門家は、この2種の装備の中国に対する意義は主に装備のソースと類型を豊富にし、また技術的に一定の参考にすることで、特に一体化制御システム、先進的な航空エンジンなどである、と考える。だが、それらの中国に対する重要性は20年前のスホーイー27やS-300とは比較できない。

中ロ軍事技術協力が新たな時期に入る

王亜男の分析によれば、中ロ間にはまだ軍事貿易協力の深度の上でいくらかの意志疎通をする可能性がある。つまり、中ロ双方は高度技術領域で協力を展開する可能性がある。「ロシアには伝統的優勢があり、中国の軍事工業にも自分なりの優勢があり、双方は深入りして協力し、この種の単純な売買関係を改変することができる。」

中国の専門家は、今後、ロシアが単純に中国に向け装備や技術を輸出する局面はさらに一歩見直される、と考える。中国の装備、設備および部品も、より多くロシアの装備の中に出現することになる。特にいくつかの電子部品やチップ、船舶用ディーゼルエンジン方面で、ロシアには逆に中国に求めるものがある。当然、ロシアはいくつかの方面で唯一無二の優勢を持ち、これには航空宇宙動力システム、大型飛行機の全体設計が含まれ、いずれも中国サイドが短時間内に追いつこうと企図しても難しいものでもある。このため、中ロが協力しての研究開発が新たな時期の主要な特徴となることも必然である。これまでにロシアメディアが明らかにした大型輸送ヘリ、大型旅客機などは中ロ協力の模範に違いなく、将来この種の協力はさらに深入りして展開され、しかもこうした協力プロジェクトの中で、これまでの中国サイドが技術援助を受ける状態は一変し、相互に長所を取り短所を補い、ウィンウィンを実現すると信じられる。

専門家は、中ロ軍事技術協力の上述の特徴はロシアに、より現実的に中ロ軍事技術の某いくつかの領域での逆転と向き合うことを要求する可能性がある、とする。一部のロシアのシンクタンクや専門家は中国向けに武器を輸出することに対しかつては非常に楽観的で、中国もこれを必要とし、ならばそうなってもいくだろうと常に考えていた。ロシア戦略・技術分析センターの専門家であるコーシンはかつて、将来はさらに中国向けに新たな設備あるいは新たな技術を提供する談判が始動する可能性があり、その中には浮遊原発、水上艦艇に用いる改良型核反応炉、宇宙船用核反応炉が含まれる、とした。彼はさらに、中国がロシアの新型ミサイル早期警戒システム技術に対し濃厚な興味を示す可能性も排除できないと考える。だが現在見たところ、非常に多くの技術方面で中国は前を走っている。


 普通に見ればロシアから武器を買うのは中国の技術が遅れているからだと思われるわけですが、プライドを保つため必死で何とかそうではないと主張しようとしているように見えますが、まあもしロシアが軍艦用の核反応炉など従来中国に提供していなかった戦略的分野の技術を提供し始めれば、従来の分野では技術的優位が薄れて商売がしにくくなってきたせいだろうという判断はできるでしょうね。ただ中国がロシアへの販売を期待している「電子部品やチップ、船舶用ディーゼルエンジン方面」でもロシアは西側やウクライナから買いにくくなった結果国産化に力を入れているようです。



















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