韓国海軍関連2題

 これまで紹介した記事との重複部分も多いですが。

http://military.china.com/news2/569/20131025/18109307.html


韓国、「3ステップで行く」空母開発を計画 条件は日本に及ばないと指摘される

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「韓国海軍で現役の「独島」号強襲揚陸艦は空母に類似した甲板レイアウトを採用している」)

一度「天安艦」事件(頑住吉注:韓国の哨戒艦が沈没し北朝鮮により撃沈されたとの疑いがある事件)により停頓していた韓国の「大洋海軍」事業は再度の始動が有望である。韓国の「朝鮮日報」10月14日の報道によれば、韓国海軍上層部は最近、空母を作り出す「3ステップで行く」計画を提出し、韓国を正規空母を持つ東アジアの国とすることを企図している。だが、韓国が空母を開発する先天的な条件は日本にすら及ばず、空母がもし作り出せても、その価値は必ずしも現有の独島級強襲揚陸艦に比べより高くはならず、しかもコストパフォーマンス的にも不合理であると考える軍事専門家もいる。

韓国海軍建設に新たな計画あり

報道によれば、韓国参謀長連席会議主席に内定している崔潤喜は10月11日、韓国が空母を持つ必要性に関する研究計画を発表した。この研究は去年韓国海軍によって民間のシンクタンク会社に委託されたものである。その内容は中日など隣国が空母を持った後の東アジア情勢に対する影響、および韓国がこれについて行く必要があるか否かの分析である。研究報告は去年11月に完成した。韓国国防委員会の鄭熙秀は、その掌握している報告の内容によれば、韓国海軍の「最低ライン」は上陸作戦機能を兼ね備えた軽空母で、かつ数は2隻以上である。報告は独島級揚陸艦の第2号艦を軽空母に改修し、同時に現役の第1号艦「独島」号の構造を強化し、垂直離着陸機が搭載できるようにすることを提案している。

消息筋の人物は、韓国海軍はすでに空母保有の「3ステップで行く」計画を研究したことがある、と語る。すなわち、第1ステップは「独島」号の改造、第2ステップは独島級第2号艦の設計を改修し、これを軽空母とする。第3ステップは2028年から2036年の間に2隻の3万トン級軽空母を持つ、というものである。韓国海軍司令部はかつて「独島」号を建造した韓進重工に諮問し、得られた回答は、「独島」号を「代用空母」とし、固定翼軍用機を発着できるようにしたいなら、約36億ウォンの投資が必要で、改装の工期は少なくとも半年である、というものだったとされる。

分析者は、空母建造の新たな動向は韓国海軍のこれまでの発展路線に完全に背いている、と指摘する。2010年の「天安」号護衛艦の沈没事件が示すように、韓国海軍の注意力は新たに半島地域に焦点を結び、「大洋海軍」の再度提案はごく少なくなった。世宗大王級イージス駆逐艦はまだ建造中であるが、空母導入に関する話題は決して好まれず、韓国海軍上層部も何度にもわたって空母は決して中、長期建設計画の中にまだ入れられてはおらず、単に長期政策的課題に過ぎない、と強調している。しかし、今韓国海軍の態度に逆転が発生した。韓国の「自主国防網」は空母の装備を韓国の「大国の地位」とさえ関係付け、資源を輸入に頼る韓国は本土からフィリピンないし中東につながる海上ライフラインを確保することが必須であり、このため韓国海軍はインド洋と中東に作戦力量を投入できる能力を持つべきで、これには疑いなく空母の助けが不可欠である、という。

かつてロシアの古い空母のコピー生産を企図

実は、韓国は長期にわたってずっと「空母は必要としない」と言っていたにもかかわらず空母開発への興味はずっと存在し、甚だしきに至っては具体的方案を出したことがある。1993年、経済的に困ったロシア太平洋艦隊は2隻のキエフ級空母(「ノヴォロシースク」号と「ミンスク」号)を退役させて売り出し、韓国の船舶解体企業永通物流社が3,500万アメリカドルの価格で買い取った。この2隻の空母が韓国に運ばれると、永通物流は韓国政府と軍に重視され、まさに軍の協調の下に火災を起こしたことのある「ノヴォロシースク」号を軍の船解体工場で解体し、韓国軍に空母の内部構造を熟知させた。状態がわずかに良い「ミンスク」号に関しては、韓国はかつて留め置くことを希望した。明らかにされるところによれば、韓国軍は2隻の空母が来た後、密集した技術調査を行い、甚だしきに至ってはさらに駐韓米軍代表を招待して合同調査チームを組成し、専門にロシア製空母のディテールに対するしらみつぶしの調査を行った。

(頑住吉注:これより2ページ目)

だが、韓国の企図は日本の全力の阻止を受けた。1994年11月、日本の「東京新聞」は、韓国・ロシア両国の空母売買を報道する時、「韓国、空母生産の秘密の獲得を欲する」との表題を用いた。1995年、日本メディアはさらに大々的に、韓国が購入したのは2隻の潜在的戦闘力を持つ空母である、と指摘した。日本はさらにアメリカを通じて韓国に向けて圧力をかけ、韓国海軍に「ミンスク」号を放棄させた。1997年、アジア金融危機が勃発し、永通物流は資金の流れを保持するため、止むを得ず「ミンスク」号を530万アメリカドルの価格で転売に出し、最終的にシェンジェン大鵬湾内の空母テーマパークとなった。

強調しておくことが必要なのは、1996年10月に行われた第1回ソウル航空展の中で、韓国ヒュンダイ重工がさらにコードネームHDV15000の空母方案を展示したことだ。方案は、この艦が全長274m、幅51m、喫水10.5m、満載排水量5万トン、20機余りの飛行機を搭載でき、「ミンスク」号と極めて似ていることをはっきり示していた。

「HDV15000」は最終的に現実に変わることはなかった。真の空母を建造する難度のため、韓国国防省はついに「2000〜2004中期安全保障業務計画」の中に2隻の強襲揚陸艦の建造という内容を導入した。すなわち独島級である。2007年に韓国軍は、独島級は「有事の時」軽空母に改装し、垂直/短距離離着陸機が搭載できる、と言明した。

「大型空母」競争の意志なし

専門家は、空母建造を考慮する前に、韓国は優先してどのような艦載機を選択使用するのかを考慮すべきだ、と指摘する。現在、韓国国防事業庁はアメリカのF-35導入に傾いている。これは空軍用のF-35A型でしかないが、もし需要があれば、韓国はごく容易にアメリカから空母の使用に適したB型およびC型を購入する。このうち、F-35Cは通常発着型に属し、空母が充分大きいことを要求し、疑いなく韓国海軍の使用には適さない。F-35Bに関しては戦闘機の構造が複雑なため、研究開発費用が深刻に超過し、アメリカを除き、その他のかつてF-35Bを購入するつもりだった国はほとんど皆撤退を表明している。

再度空母自体に戻ると、韓国が選択できる類型は以下のいくつかしかない。まず9万トン以上のスーパー空母。これはアメリカだけが装備し、韓国がこの種の空母を購入する確率はゼロである。次に4〜6万トンクラスの中型空母で、フランスの「ドゴール」号に似たものである。韓国の経済条件について言えば、中型空母購入の能力はある。だが後続の維持メンテナンスや運用の支出には「小さくないリスク」が存在する。この方面ではイギリスがまさに実例である。イギリスが建造中のクイーンエリザベス級空母には早くも、「船はちゃんとできたが艦載機が買えない」というまずい状況が起きている。

このように見ると、資金や技術などの方面の受け入れ能力は、韓国がもし空母を作ろうとするにしても、軽空母の範疇を出ることはない、ということを決定付けている。韓国海軍の研究報告から見て、韓国が建造しようとする空母はイタリアの「カブール侯爵」号空母、あるいはスペインの「カルロス1世」号空母に似たもので、艦艇の多用途性が突出し、すなわち戦闘機を搭載しての作戦ができるだけでなく、さらに人員、車両、物資の輸送能力を持ち、甚だしきに至っては海上移動病院にも改造でき、もって国際平和維持活動や人道支援に参加するのに便とするものである。だがこのようにすれば、空母の位置付けに「異化」が出現し、多用途設計は必ずや機格納庫の容量と実戦運用に影響し、「足を削ってはきものに合わせる」の嫌いが免れ難くなる。(頑住吉注:リード代わりだったのかここで冒頭の一文が繰り返されていますが省略します。) (羅山愛)


 「ミンスク」が一時韓国に渡ったというのは知りませんでした。日本のマスコミが大騒ぎした、とされてますが全く記憶にないですし、アメリカを介して圧力をかけたというのもどうですかね。そもそもその直後に売却は経済的に困ったためだと書いてありますし。今後のことに関しては、私はそもそもF-35Bが価格に見合うほどの実力をもったものになり得るのかにかなり疑問を持っており、現実味が薄い気がします。それは日本のヘリ搭載護衛艦での運用でも同じことですが。

http://military.china.com/news2/569/20131025/18110037.html


国産ネジ基準に達せず かつて韓国海軍の3隻の214型潜水艦が航行停止に

近年来、韓国工業の発展は迅速、猛烈で、しばしば「世界一」あるいは「世界第2位」と称する新式武器が韓国の刊行物やテレビに出現する。このうち「レッドシャーク」というニックネームの対潜ミサイルこそ韓国当局が大きな力を入れて宣伝するスターである。しかし高い評判に実は実質が伴っていない。韓国の「東亜日報」が明らかにするところによれば、「レッドシャーク」が「対潜革命」をもたらすと期待する韓国海軍にもかかわらず何度も「服薬」し(頑住吉注:手直しをした、ということだと思います)、何回かの実弾試射の中で「レッドシャーク」は水に入ってすぐ沈むどころかすぐに失踪してしまい、韓国ネットユーザーに「どこに水に入るとすぐ沈む鮫がいるのか」と笑われている。

アメリカの技術が韓国の魚雷の誕生を促す

韓国が研究開発した制御誘導型対潜武器は1970年代に始まり、当時韓国はアメリカから購入したMK44電動軽魚雷を持ち、主にS-2固定翼対潜機への装備に用いたが、MK44は元々アメリカが深海作戦のために研究開発したもので、韓国周辺の浅い海域での使用にはあまり適していなかった。このため、韓国は新たな対潜武器のコピー生産、開発を開始した。1976年、韓国は最初の「韓国版MK44」を研究開発し、KT-75無誘導魚雷と称した。1980年代、アメリカからMK44の図面と技術的パラメータを提供され、韓国・アメリカは協力してK7-44型魚雷を研究開発した。

K7-44に続き、韓国は1995年から10年をかけて相次いで500億ウォン投資し、イタリアのA-244魚雷を基礎に「ブルーシャーク」対潜魚雷を研究開発し、このコードネームはK7-45である。これは電動軽対潜魚雷で、口径は324mm、全長2.7m、重量280kg、最大作戦深度500m、航行速度は45ノットに達し得る。この魚雷は性能が先進的なASTRA音響自動誘導弾頭を装備し、アクティブ探知計測距離は2.5kmを超え、大量生産された時の価格は1発あたり10億ウォンである。2004年9月、韓国は成功裏に「ブルーシャーク」魚雷の最後の試射を完成させ、2005年に実戦配備した。韓国サイドは「ブルーシャーク」の総合性能はアメリカ製のMK46魚雷をはるかに超えると言明している。「韓国十大国産高級兵器」の1つと称される「レッドシャーク」対潜ミサイルは同様に「ブルーシャーク」魚雷を戦闘部として選択使用している。

「レッドシャーク」対潜ミサイルは韓国が自ら研究開発した最新の対潜武器である。これは韓国国防科学研究所によって研究開発され、費やされた資金は1,000億ウォン、9年の時間がかけられた。このミサイルは全長5.7m、直径380mm、重量820km、有効射程20kmで、韓国国産ミサイル垂直発射システムによって発射される。2009年6月22日、韓国国防事業庁と韓国国防科学研究所は、「レッドシャーク」対潜ミサイルが定型に至り、2010年から実戦配備が開始される、と言明した。

第2種目の垂直発射式対潜ミサイル

対潜ミサイルは「ロケット補助飛行魚雷」とも言い、水上艦艇あるいは潜水艦によって発射され、潜水艦への攻撃に用いられる制御誘導武器である。現代の潜水艦の潜水深度と航行速度が不断に向上するのと共に、搭載される潜水艦から発射する武器の射程が不断に延長され、各国海軍は射程が伝統的魚雷をはるかに超える対潜武器を早急に必要とし、このため対潜ミサイルが時運に乗って現れた。これはミサイルと魚雷という2種の武器のメリットを結合させたもので、徐々に遠距離対潜の主力武器になっている。

韓国サイドはハイテンションで、韓国はアメリカが「アスロック」垂直発射式対潜ミサイルを研究開発したのに続く、第2の垂直発射式対潜ミサイルを自主研究開発した国である、とする。フランス、イタリア両国はとっくに合同で「ミラース」対潜ミサイルを研究開発しており、オーストラリア・イギリス両国は合同で「スーパーイカラ」対潜ミサイルを研究開発済みで、ロシアにも「瀑布」対潜ミサイルがあるが、韓国人は「ミラース」と「スーパーイカラ」はいずれも対潜ミサイルではなく、ロシア製の「瀑布」ミサイルは発射時傾く角度がついているので垂直発射とは評価できず、このため「レッドシャーク」こそアメリカの「アスロック」に次ぐ第2種目の垂直発射式対潜ミサイルである、と考えている。

現在、韓国海軍はすでに「レッドシャーク」対潜ミサイルを「王建」号、「姜邯賛」号、「崔瑩」号、「世宗大王」号などの駆逐艦の上に配備している。韓国サイドの想定によれば、東北アジアは世界で潜水艦の配備が最も密集した地域で、ここには日本の19隻の潜水艦、北朝鮮の80隻余りの潜水艦、およびロシア、アメリカ、中国の一部の潜水艦が群がっている。「レッドシャーク」対潜ミサイルの就役は、極めて大きく韓国海軍の対潜作戦能力を増強し、非常に大きな程度上北朝鮮海軍の潜水艦の数の上での優勢を打ち消すことができる。

(頑住吉注:これより3ページ目)

「想定内の失敗」頻発

「レッドシャーク」対潜ミサイルが登場した初期、韓国海軍の「切り札」として大宣伝された。しかし、部隊装備後「レッドシャーク」には事故が頻発した。去年7月25日、韓国軍は浦項近海で「レッドシャーク」を試射したが、10km余り正常に飛行した後、戦闘部である「ブルーシャーク」魚雷が正常に始動できず、結果として水に入って即沈み、試験は失敗した。去年10月から韓国海軍はまた相次いで4回の発射を行い、全部で8発の魚雷を発射したが、結果として5発だけが目標に命中し、3発は行方不明になった。

軍事専門家は、通常制御誘導武器の発射成功率が90%を超えて、やっと実戦配備され、一般に試射は20回前後必要とされる、とする。今、「レッドシャーク」ミサイルの発射試験は4回しか行われておらず、このうち3回が成功で、成功率はたった75%、基準に到達するにはほど遠い。

実は、「レッドシャーク」に頻繁に問題が出現するのは韓国海軍が過度に発展速度を追求し、装備の質を軽視していることの縮図でもある。近年、「大洋海軍」という目標の牽引の下、韓国海軍は潜水艦開発の上で「3ステップで行く」策を堅持している。209型潜水艦から214型潜水艦、さらに急速に大型潜水艦の自主研究開発の推進へ、である。駆逐艦の発展の上でも同様に「3段階」計画を堅持し、KDX-1からKDX-2型、さらに急速にKDX-3型イージス駆逐艦の建造へ、である。ごく短い20年余りの時間しか使わず、韓国海軍は12隻の先進的通常潜水艦、12隻の新型駆逐艦と1隻の大型急襲揚陸艦を持った。この種の発展速度追求を偏重したやり方は必然的に質の問題をもたらす。

2010年初め、214型潜水艦に用いられた国産のネジが基準に達しなかったため、航行時にしばしば緩み、あるいは折れて破断し、3隻の潜水艦全部の航行停止がもたらされた。韓国海軍第2隻目の「尹永夏」級ミサイル駆逐艦も主軸潤滑油の加熱、衛星通信設備が正常に作動できない、航行速度が35ノットを超えた時直線航行ができないなどの問題が続発した。韓国の「中央日報」の言い方を借りれば、韓国国産ブランド武器はあわただしく開発されたものであるため、問題の出現は「想定内の失敗」と言えるである。(田剣威)


 何で3ステップがこんなに好きなんですかね。それはともかくもっと高度な設備に不具合が出るのはともかくネジの品質っていうのはちょっとどうかと思います。先日紹介した駆逐艦停電事件もそうですが、やはりちょっと発展を急ぎ過ぎている感じはします。しかし似たようなことは中国にもあるんじゃないかという気もしますが。




















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