台湾軍の「三大利器」とは

 正直独力で大陸に対抗するのはとっくに無理になっていると思われますが。

http://military.china.com/kangzhan70/zhjw/11173869/20151207/20888886.html


自らを保つことさえダメ! 台湾軍「三大利器」、大陸の旧戦略に見劣りする

最近、アメリカが月末に対台湾兵器販売を宣言するとの情報が不断に伝えられるのと共に、台湾が新型潜水艦購入を欲していることに関する説も再度島内の議論を引き起こしている。だがアメリカの「安全保障業務ニュース」は、現在の情勢にかんがみれば、台湾が新型潜水艦の購入を求める最も良い選択はアメリカにではなく日本にある、とした。台湾海軍将官も、台湾は日本と「そうりゅう」級潜水艦購入の可能性を商談中である、と明らかにした。潜水艦の他、アメリカのF-35ステルス戦闘機、および台湾自ら建造を行い、「空母キラー」と呼ばれる「沱江」級巡視艦も、台湾によって大陸の解放軍に対抗する「神兵の利器」と考えられている。心得のある人はおそらく一目で、これは明らかに台湾版「空潜快」戦略構造であると見抜くだろう。しかし、台湾が大陸の半世紀前の戦略を用いて大陸への対抗を企図することは、甚だしきに至っては「出藍の誉れ」の驚くべき逆転の上演を望んでいるわけだが、この種の「Too young, too simple」の呆萌気質は、ある時にはやはり本当に馬鹿の「可愛さ」である(頑住吉注:「呆萌」はボケ+萌え、みたいな意味らしいです)。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「過去非常に長い一定の時間、『空潜快』はいつも大陸海空軍の典型、代表だった」)

いわゆる「空潜快」戦略とは、多くの人はそれは大陸が建国初期から1990年代前中期まで、大陸海空軍が大量の飛行機、通常潜水艦、快速艇に頼って門前を支えた時代を指すと考えている。確かに、経済や技術の方面が薄弱だったため、大陸海空軍は長時間内この3種の最も基本的な作戦要素に頼って、自らの領空と領海を防衛するしかなかった。この時代の「空潜快」戦略の突出した特徴は、「量が多く質が低い」に他ならなかった。1970、80年代に大陸の「空潜快」戦略が最も盛んだった時を例にすると、解放軍は殲ー6戦闘機を千機以上、各種ミサイル艇、魚雷艇、火砲護衛艇を数百隻、033型通常潜水艦を数十隻を持っていた。ひとたび戦争が発生したら、大陸海空軍は数の優勢に頼って、迅速に海岸線に接近する敵を圧倒できるが、遠洋能力はほとんど零だった。だが21世紀になると、筆者の思うに、大陸海空軍の「空潜快」戦略は、すでに徐々に空中の優勢および水中艦隊の優勢に頼り、敵に対し快速打撃を発動する高級「空潜快」模式に進化した。そして今日では「空潜快」戦略はより「質と量を共に重視する」ことに重点を置き、もって敵を第一列島線ないし第二列島線外で殲滅することを主要な目的としている。振り返って台湾海軍はと見れば、その作り上げる台湾版「空潜快」戦略はどっちつかずと言え、大陸の1970、80年代の絶対の数の優勢もなければ、また現在の大陸の海空軍領域における質の優勢もなく、いわゆる種々の優勢や切り札は、自分を欺き人を欺く慰めに過ぎない。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「台湾が現在装備するF-16A/B戦闘機は大陸に対しすでにいかなる優勢もない」)

まず我々は台湾の「空潜快」戦略の中の「空」を見てみよう。1994年以前、大陸空軍は主に殲ー6、殲ー7系列戦闘機をもってメインとし、一方当時の台湾空軍の「F-16+E-2C」のコンビネーションは、大陸空軍に対し圧倒的な優勢を持つと言えた。もし「96年台湾危機」が最終的に両岸の衝突に発展変化し、大陸が制空権を取得しようとすれば、おそらく相当の代価を支払う必要があった。だが20年の発展を経て、両岸の空中力量には根本的な変化が発生した。第4世代戦闘機の数の上で、大陸は台湾の6倍であり、しかも台湾軍が装備するのは依然古くてどうしようもないF-16A/B型戦闘機で、もしグレードアップを経ても、大陸の殲ー10、殲ー11系列戦闘機に匹敵し難く、さらに何年かのうちには間もなく装備されることになる殲ー20、殲ー31など第5世代戦闘機に関しては言うまでもない。これは台湾当局が、何故できる限り早くアメリカのF-35戦闘機を導入することを希望するのかの原因でもある。もし現在の台湾空軍と大陸空軍を比較して数の上の隔たりがあるだけだとするならば、ひとたび大陸空軍が殲ー20あるいは殲ー31などの第5世代機を装備したら、世代差の劣勢がたちどころにはっきりすることになる。大陸空軍が装備する第5世代機が象徴的に1、2個中隊装備するというものではあり得ないからなおさらである。将来性に富んだ大陸の膨大な第4世代機および第5世代機群は、台湾軍に台湾海上空でいかなる乗じることのできる隙もなくさせ、もし米軍が直接支援してもおそらく何らの有利さも占められない。このため、台湾の「空潜快」戦略の中の「空」は、現在すでに言うべきいかなる優勢もないと言うことができる。

(頑住吉注:これより2ページ目。画像のキャプションは「台湾は現在日本から『そうりゅう』級通常潜水艦を導入して海軍実力を拡充することを考慮中である」です。)

「空」の話が終わったので、我々はさらに「潜」を見てみよう。現在台湾海軍には全部で4隻の潜水艦があり、このうち2隻は第二次世界大戦の期間に建造された骨董品の潜水艦に属し、その性能は大陸が初期に建造した033型通常潜水艦にも及ばず、訓練プラットフォームとして使用するしかない。唯一作戦能力を具備するのは2隻のオランダが建造した「Zwaardvis」級通常潜水艦である。アメリカの関連のデータがはっきり示すところによれば、現在大陸海軍は70隻を超える各種通常潜水艦、原潜を持つ。もし古い033、035型潜水艦を削除して計算に入れず、比較的先進的な039、041型通常潜水艦および093型などの原潜だけでもすでに半分を占める。前述の「空」や次に言及しようとしている「快」とは異なり、台湾の「潜」は最も基本的な威嚇力さえ形成していないと言え、いわゆる「質と量」には増してや言及する必要がない。だからこそ台湾が日本から「そうりゅう」級潜水艦を購入するかもしれないとの情報がある。しかし、もし台湾と日本の間で本当に潜水艦購入協定が達成されたら、台湾は本当に潜水艦部隊に頼って大陸海軍に対抗できるようになるのだろうか? 答えはノーである。潜水艦は非対称戦争の重要な一部分であるが、台湾の地理的縦深は小さすぎ、潜水艦の隠蔽に供することのできる区域は微々たるものであって、ひとたび両岸に衝突が勃発したら、台湾の潜水艦部隊は重点的に「配慮」する対象になる。また、大陸海軍の現在の対潜能力にはすでに非常に大きな向上があり、固定翼対潜機、対潜ヘリ、駆逐艦・護衛艦によって搭載される曳航式ソナーなどが大量部隊装備を開始し、台湾の潜水艦部隊の生存環境の一端を見ることができる。このため、台湾がもし「潜」に技量をつぎ込もうとすれば、最終的に「鶏を盗もうとして成功せず、逆に米を損する」となる可能性が極めて高い。

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「『沱江』級巡視艦の定着した『空母キラー』の肩書きは実際にはいささか名に実が伴わない」)

最後に我々は台湾海軍のいわゆる「快」を見てみよう。2014年3月14日に台湾初の「沱江」級巡視艦が進水し、その最も主要な武器は16発の「雄風」対艦ミサイルで、このうち8発の「雄風2型」対艦ミサイルと、8発の超音速飛行が行える「雄風3型」対艦ミサイルは、強大な対艦能力を持つため、沱江艦がひとたび登場するや、すぐに台湾メディアによって「空母キラー」の美名が冠され、台湾軍も「沱江」級巡視艦が解放軍大型艦船の天敵となり得ることを希望している。願望は素晴らしいが、実現する難度はそれにもかかわらず非常に高い。その中の最重要の要因は、「沱江」級巡視艦の建造数が少なすぎることに他ならない。台湾軍の計画によれば、沱江艦と同クラスの艦は8〜12隻建造されることになる。だが沱江艦はかろうじて500トンに到達する小型艦船であり(500トン以下を一般に「艇」と称する)、その建造数が大陸の主力駆逐艦・護衛艦にさえ比較できないことを考慮すれば、「沱江」級巡視艦が戦時に何らかの効果を発揮できるとは非常に想像し難い。過去解放軍が「空潜快」を重んじた年代、数が1つの重要な指標であり、特に海軍の小型艇をもって最も突出し、その精髄は「蚊が多ければ象を咬み殺す」だったことを知る必要がある。戦時に大量のミサイル艇、魚雷艇を集中させて高速で敵の主力艦船に接近させ、飽和、甚だしきに至っては超飽和のミサイル、魚雷をもって攻撃を行うのである。数が多いので、もし数隻の艦艇が戦闘力を喪失しても敵艦の撃沈が保証できる。一方「沱江」級巡視艦はトン数が軽いだけでなく、自衛能力が劣り、数さえもあえて誉めるところがない。ひとたび台湾海情勢が突発的に変化したら、おそらくそれはまだ衝突の舞台に上れないまま、すでにもう全軍壊滅しているだろう。

目下、大陸と台湾の軍事的実力にはすでに根本から覆す変化が発生しているが、台湾の一部のいわゆる「専門家、教授」は依然として頑迷にして悟ることがなく、まだ「両岸がひとたび開戦すれば、双方の死傷はきっと悲惨、重大で、甚だしきに至っては朝鮮戦争を超える」などの奇談怪論をわめき立て、甚だしきに至ってはこれをもって、「九二コンセンサス」不承認の蔡英文が政権につく現実を受け入れるよう大陸を脅そうとする。まさに南京軍区元副司令員の王洪光中将が言うように、「軍事的実力がこのようにかけ離れる状況下で、もし『台湾独立』勢力が満足せず、どうしても大陸の決意を試すなら、我々はきっととことんまでお付き合いする。」である。 実は、台湾は毎日いかにして大陸の進攻に対抗するか知恵を絞って考えるよりも、いかにすればやっと台湾を成功裏に大陸の発展に「便乗」させられるか考えてみた方がよい。このようにすることこそ、台湾の持続発展の根本の所在なのである。


 程度の差はありますけど一部は中国と日本の対抗にも当てはまりそうです。


















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