「遼寧艦」、南下し三亜基地に初めて停泊

http://tuku.military.china.com/military/html/2013-12-01/221334_2436456.htm

 三亜基地初停泊に関する画像集です。と言っても最新の画像は最初の3枚だけで、後は古い画像の使いまわしですが。

 関連の記事を2つ紹介します。

http://www.hinews.cn/news/system/2013/11/29/016258861.shtml


我が南下する空母艦隊、米軍空母電子戦機の偵察監視に遭う

特別テーマ:剣、南海に出る 遼寧艦、南海海域に赴き訓練

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「11月26日日の出の頃、遼寧艦が抜錨して出航し、南海に赴いて試験、訓練を行う パンジョンピン撮影」)

【グローバル時報総合報道】 中国空母遼寧艦および4隻の随伴艦艇は28日早朝台湾海峡を通過して南海に進入し、快速で予定の試験・訓練海域に向かった。中国空母艦隊は今回釣魚島付近海域を通過しなかったが、アメリカと日本はぞれでも高度に緊張し、絶えず空母艦隊の動向に注意を向けていた。台湾の基隆などの軍港内の艦艇は夜間も煌々と灯りをつけ、密接に追跡を行った。中国軍に近い消息筋の人物は「グローバル時報」記者に、遼寧艦は台湾海峡を離れた後、直ちに予定の訓練を展開し、「米日の偵察する艦・機がずっとついてくるので、訓練は非常に実戦の性質を持ったものに変わり」、「このような絶好の機会は実に得難い」と明らかにした。遼寧艦南海進入に対する周辺各国の反応はまちまちで、フィリピンが特にごちゃごちゃしている。フィリピン外務省は、中国空母のこの行動は南海情勢の現状に脅威を与える、としているが、フィリピン大統領は逆に「どうしてこれが脅威と考える人がいるだろうか」と反問している。ある中国軍事専門家は「グローバル時報」記者に対し、空母は国家の重要な威嚇力量の1つであり、試験艦に過ぎなくはあるが、この艦がどんな種類の派生した解読を引き起こすことも想像できる、とする。米日などの遼寧艦に対するリレー方式での監視コントロールに対しこの専門家は、これらは全て、中国空母の遠海、甚だしきに至っては遠洋行きの、「隊列を組んでの歓迎」としか見なされない、とした。

米日台いずれもが監視中

「大陸の空母遼寧艦、28日早朝台湾海峡中心線以西の海域に進入、艦隊は夜に乗じて20ノット前後の遊弋航行速度をもって海峡を突っ切り、約5時間ほどで高雄の外海海域を通過し、バシー海峡に進入した。」 台湾の「中国時報」ウェブサイトは28日遼寧艦海峡通過のニュースをトップページの最も目を引く場所に置き、かつ台湾の基隆軍港内の各種艦艇が夜間もなお煌々と灯りをつけている画像を添え、台湾軍サイドは全航程で空母艦隊の動向を掌握している、とした。

台湾「国防省」スポークスマンの羅紹は28日午前、遼寧艦隊はずっと海峡の中心線以西約14海里を維持して南へと航行し、全航程で海峡の中心線を越えなかった、とした。台湾の「連合報」は、遼寧艦艦隊が台湾海峡を航行する期間、台湾軍サイドは厳密に艦隊の動向に関心を注ぎ、海軍艦艇と本島、外島の岸のはずれのレーダー基地は全航程を監視コントロールし、岸に置かれた「雄風」二型ミサイル陣地も準備を整えた、とした。報道はさらに、台湾軍の監視偵察システムも電子偵察を始動し、空母艦隊が発した無線電波のキャッチを企図し、台湾の偵察艦艇は(空母艦隊と)「レーダー接触」さえあった、とした。

中国空母艦隊は釣魚島付近海域を通過しなかったが、アメリカと日本はそれでも高度に緊張した。台湾の「中国時報」は、当時大陸の「現代」級駆逐艦が台湾海峡に接近した時、アメリカ、日本、そして台湾の軍艦はリレー形式での追跡を採用し、厳密にその行方を監視した、とする。今回の空母台湾海峡進入はさらに監視コントロールが厳密である。ある台湾軍情報関係の当局者は、この2日、各方の空の電子偵察および空軍の早期警戒行為の賑やかさは非凡なものだった、と形容する。

「我々は正確に日本とアメリカが派遣した遼寧艦艦隊を偵察する海空戦力を捕捉しており、これには沖縄の嘉手納基地から離陸した複数のP-3C対潜哨戒機、RC-135戦略偵察機、『ワシントン』号空母から発進したF/A-18E電子戦機が含まれる。」(これはE/A-18G電子戦機のことらしい・グローバル時報注)

ある中国軍に近い消息筋の人物は『グローバル時報』記者に次のように教えた。「また、グアム島から潜航したアメリカの『ロサンゼルス』級偵察潜水艦も境界海域に出現し、我が艦船の電子信号を捜索収集したと信じられる。」 現在「ワシントン」号空母戦闘群と日本海上自衛隊の合計数十の艦艇、潜水艦、実戦機が沖縄外海で今年度最大規模の合同演習を行っている。「グローバル時報」記者はさらに信頼できるルートから、「実は、遼寧艦が港を離れた後、日本とアメリカは駐台湾「外交」および個人的ルートを通じて台湾当局および軍と接触を行い、『バトンリレー』の形式の監視ネットワークを形成することを希望したが、台湾サイドは『自らの力量で充分』を理由に婉曲な拒絶を行った」ことを知った。

また姓名を漏らされたがらない消息筋の人物が「グローバル時報」記者に教えたところによれば、遼寧艦は28日早朝に台湾海峡を離れた後、直ちに予定の訓練を展開し、これには艦隊通信演習、対潜、防空が含まれた。この遼寧艦の状況を熟知する人物は、「米日はずっと追跡監視を行い、遼寧艦の初の科研実験と訓練の環境と雰囲気を具体的かつリアルなものに変え、ずっとついて来る艦・機も演習のリアルな背景となった。」と語る。 南海海域到達後、遼寧艦と艦隊の4隻の戦闘艦は「核心的武器システム」の訓練を全面展開し始めることになる。彼は、南海の水深の深い海域は中国海軍の未来の大型戦闘艦が主要に活動する海域であり、この海域を熟知することは中国海軍にとって遼寧艦の訓練任務に留まらない、と語る。


 アメリカの原潜はどの程度まで接近したんでしょうか。音響から動力機関の性能などもある程度推測できるのではないかと思われますが。台湾が日米と協力しての追跡を断ったというのも(事実とは断定できないものの)興味深いです。

 次は三亜基地関連ですが停泊の事実確認以前の記事です。

http://military.china.com/important/11132797/20131129/18184259.html


国防部、三亜基地がすでに空母を停泊させられることを事実確認 海軍が遠洋に向かうことを助ける

(頑住吉注:原ページのここにある画像のキャプションです。「今年4月9日、習近平主席は海軍の三亜に駐屯する部隊を訪れ視察した。車に乗って水上艦艇部隊を検閲しているところ。」)

【グローバルネット総合報道】 中国国防部は28日定例記者会見を行った。遼寧艦が今回南海に赴いての訓練で三亜軍港に停泊するのか否かに関する記者の質問に回答する時、国防部スポークスマン楊宇軍は次のように言った。「遼寧艦は現在南海方向に航行中で、この艦は南海海域、我が国の近海海域において一連の訓練を展開することになり、一定時間持続する。あなたの言った三亜という港だが、現在すでにひとまず空母停泊の条件を具備している。」 これは中国軍が初めて正式に、三亜空母基地の存在を承認したものである。この基地の現在の建設状況、および空母を停泊させられる基地がどんな条件を具備すべきかに関しても関心が注がれている。

一般的に言うと、ある空母基地には充分な水深、良好な後方勤務保障および維持修繕施設と便利で手っ取り早い生活条件がある必要がある。空母のトン数が大きく、喫水が深いことにかんがみ、その母港は一般に航行ルートの水深が大きく、同時に港内の防風、防波施設の完備を考慮した港である。現在、空母基地は1つの例外もなく沿海あるいは大きな川と海の交わるところに選択されている。前者は半島あるいは列島が天然の障壁を形成する海辺に選択され、こうした島嶼を利用して防波堤を構築し、良好で安定した停泊条件が獲得できる。後者は川が海に注ぐところに選択され、そこは海へのルートが短く、川は含まれる砂が少なく、川底が安定しているなどのメリットを持つ。

空母艦隊の作戦は大量の燃料、弾薬の補給を必要とし、空母基地付近の関連施設も必要不可欠である。アメリカのノーフォーク基地を例にすると、この基地付近にはアメリカ海軍大西洋艦隊工業品供給センター(FISCN)が建設され、これは実は100万平方m近い土地を占め、899の建築物と10の埠頭を含み、分散しての燃料備蓄能力が55万トンに達するスーパー物流センターである。大西洋艦隊とこの地域に入った海軍部隊、およびその他軍のゲストのために各種の後方勤務保障サービスが提供できる。空母が毎年少なくとも1/3の時間維持メンテナンス状態にあることを考慮すると、空母の母港は比較的完備されたフルセットの修理施設を持ち、艦載機および空母の中小規模の維持修繕が完成させられることが必須である。このため母港の技術支援能力は艦艇と飛行機のハイレベルな作戦機能保持に対して極めて重要なのである。空母が港内で休養整備している期間、長年海上で生活する空母の将兵も慰安を必要とし、もってみなぎる戦意を保証する。このため空母基地は完備された生活のための一式と娯楽施設を必要とする。また、基地の安全を保護するため、空母基地付近には充分な部隊と技術装備を配備し、その水上、水中および空中の防御を担当させることが必須である。

ただ単に空母停泊の基本要素の満足を考慮すれば、中国周辺の非常に多くの大型の港は全て空母を停泊させることができる。結局のところ、大型貨物船やタンカーの基準から見て、10万トンは決して大きくないのである。だが空母基地の要求を達成できる港は多くない。中国の西太平洋地域に近く、真に空母基地と言えるのは、おそらくアメリカ海軍のグアム島基地、日本の横須賀、シンガポールのチャンギ海軍基地だけである。

(頑住吉注:2ページ目)海南三亜の南海艦隊某駆逐艦支隊の軍港の埠頭

(頑住吉注:3ページ目)空母基地は単に港の条件があればいいだけではなく、さらにワンセットの膨大な、保障を担当する体系を必要とする。これは空母が作戦能力を持続させる根本的な保証である。画像は2012年クリスマス前のアメリカ海軍ノーフォーク軍港で、少なくとも4隻の空母が停泊している。

(頑住吉注:4ページ目)画像は現在すでに使用に投入されている青島空母基地の埠頭の衛星写真。

(頑住吉注:5ページ目)遼寧艦が青島埠頭に停泊している画像

(頑住吉注:6ページ目)最近、中国海軍遼寧艦は台湾海峡を突っ切り、南海に進入し、新たな科研試験と訓練任務を執行する。

(頑住吉注:7ページ目)ネット上に流れ伝わる、中国が海南三亜に原潜基地を建設している衛星写真。

(頑住吉注:8ページ目)青島海軍基地の全貌


 停泊したということは必要な設備がひとまず揃ったということでしょうか。ごく短期間しか留まらなかったらそうとも限りませんが。いずれにせよ複数の大型空母基地を建設している以上、近い将来国産空母を建造して空母の数を増やすことは間違いないでしょう。


















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